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![]() | 【秘】 カンマと ドゥーガル → 救済者 ユー流れ出る血液が無ければ、傍から見たら恋人同士の逢瀬。 至る所を君から噴き出す液体で汚して浸して、 それでも抱き締める腕を解く事は無かった。 何度も子を寝かしつけるように囁いて、 無責任に君を肯定し続けて ―― 抗議の声を上げず、普段のように自分を受け入れてくれる君の 肉体を、他を、強引に均等な重さへ変えていったのだろう。 主軸の境に頼りなく細い銀を割り込ませ、大きく分割する。 新鮮な赤が何処かを汚せど躊躇う事は無かった。 生きているかのように微かに動く事があれば都度抱き締めよう。 寂しがりは他人が寂しがることも善しとしない。 君の意識がないとしても 若しかしたら寂しいのかもしれない。 そんな無意味な思考を膨らませ、君をまた肯定して甘やかした。 ――…人間様が見たら異様だ、殺人だと言う迄場面を進めたら、 幾つも口に運んで、誰にも片付けられない場所へ隠してお終い。 綺麗な友は綺麗なものだけで構成されていると思ってはいるが、 収められるものにも限界がある。だから、君の綺麗な破片は、 上着のポケットや他に捻じ込んで持ち替える事にしよう。 君の首を持ち上げれば、まあ、当然だ。 断面から点々と落ちる色が 花畑に赤い花を咲かしていく。 真白な花を君の色で曖昧に染め上げながら、二人の一人は、 (-75) 2021/10/14(Thu) 16:07:54 |
![]() | 【秘】 カンマと ドゥーガル → 救済者 ユー真白な花を君の色で曖昧に染め上げながら、二人の一人は、 「シロの髪を誰かが梳くのはやっぱりなし。 この子の髪を三つ編みに整えて飾り付けるのは僕の役目だ。 然しまあ、カンマ。他の子は夕飯の支度をしていると思う?」 白い花を踏んで越えて、白い色だった上着の裾を揺らしながら、 残された片割れは幻聴と物言わぬ友に語り掛けつつ、 さっき君に花冠を贈られた時のように不出来に笑んだ。 「片付けられぬように隠すので一生懸命で、満腹だなぁ。 シロはこの状態になれば食べる事は叶わないだろうからさ。 食事好きのカンマが上手に食べて済ませてくれない?」 赤い花と草を悪戯に増やしながら、帰路を行く。 時折君の頭を抱え直して、星座の位置を囀りながら、 壊れ掛けの仮想の世界をゆっくりと 友と進んで 歩いて …… 友である綺麗な君の事を責める輩が居たら 僕は部屋を荒らされた時のように容赦しない。 だから今は安心して、シロは眠っていればいい。 (-76) 2021/10/14(Thu) 16:10:06 |
![]() | 【秘】 カンマと ドゥーガル → 救済者 ユー―― 君の首をメンテナンスの為の場所の前に置いて、翌日。 変わりなく君が挨拶をするのであれば 「おはようのキスは処方してくれないの?」 愛玩用は冗談めかした約束を強請って普段通り笑んだのだろう。 変わっていたとしても大丈夫。 君達と僕達は友達のままだ。 不出来な愛玩用は君にまた飽きずに散歩を提案し、 金貨の価値を説き、三つ編みを教えて髪飾りを贈るだけ。 ―― さよなら、またね。 シロ。ユーサネイジア。ユー。私、僕。 いずれ綺麗な君を攫いにいくよ。待っていてね。 (-77) 2021/10/14(Thu) 16:11:28 |
![]() | 【秘】 愛玩用 ドゥーガル → 探偵用 ジョシュア「当たり前じゃないか。土産話、楽しみにしていたんだよ? ……確かに色々不穏な気配が漂っていたりしたものね。 休暇中の探偵は頭を休めるに限るだろうし、 何かを楽しんだり労られるべきなんだろう。 あれをただのデータとして捉えていたとしても助かったから 一先ず礼を言うとして ―― ゆっくり休めた?」 君の部屋に招かれたらあの日と同じように、……いいや。 君が座る場所の、とっても隣。傍に座ってしまおう。 会話をするなら近い方がもっと親しくなれる気がするからね。 部屋の中に置かれたタッパーやら他。 それらに関して言葉を投げ掛けたりインタビューをするよりは、 愛玩用は先に土産話を強請って、微笑みと視線を君へ向けた。 「綺麗な場所や楽しいこと、気晴らしになることは起きた? 温泉という場所は脱衣しなければいけないのでしょう。 僕とは縁遠い場所だから実に気になるのだよね。」 (-78) 2021/10/14(Thu) 16:28:48 |
![]() | 【秘】 愛玩用 ドゥーガル → 探偵用 ジョシュア晴れやかな笑顔と裏腹に落ち着かないとか君が言うものだから、 数度の瞬きの後に眉を下げたかもしれない、が。 それだって続く話題への興味で早々に引っ込む。 此処での時間も終わりに近付いているだろうし、それならば 明るい話をした方が良い。心が休まっていないなら尚更だ。 足を組んで頬杖をしいしい君が見た景色に思いを馳せる。 赤い葉に見知らぬ温泉。きっと穏やかでのんびりできる場所。 馴染み云々には緩く頷きを返し、 「大きな浴槽みたいな場所なのだよね?野外にある、のかな? 文化に馴染みがないというよりも主人に人前で脱ぐな、と 言い付けられているからねぇ、…行きたかったから残念。 でも君からこうして聞くのもまた楽しいから良かったのかも。 ……気遣い?欠陥?」 鈍い頭の持ち主は はて、と。首を傾いだ。 「そこでの文化がそうならば郷に入りては郷に従えではないの? 強制的に入れと言われた訳ではないのだろうし、僕は…… いや、これは僕の頭が緩いだけか。成程、君は思慮深いなぁ。 ……他にも誰かが温泉に居たりした?楽しい話は出来たかな」 (-80) 2021/10/14(Thu) 22:55:54 |
![]() | 【秘】 愛玩用 ドゥーガル → 探偵用 ジョシュア首を傾いだまま足先を二度揺らし、 けれどもそれ以上何かを聞きたがることもしない。 考えは人それぞれ。どの考えも基本的には尊重すべきだ。 だからこそ君の言葉に数度頷き、不出来な愛玩用は目を伏せた。 「きっと僕よりも君の方が世間に詳しい。 ということはその考えもまた正しいものなんだろうなぁ。 ……あ、シェルタン。そうそう、僕も少し驚いちゃった。 あるべきものがなかったから、つい、ね。予想外でさ。 でもあの子は穏やかだから楽しい時間を過ごせたんだろうね。 ―― ゲームから出たら、かあ、…」 そう、そう。ゲームが終わるまで間も無くな予感もする。 伏せていた視線を其方に戻し、君の顔色を窺うような、 いいや。どちらかと言えば期待の視線を向けた。 「なあなあ、物知りなジョシュア兄ちゃん。 此処から出ても君を兄と呼んで慕ってもいいかなぁ。 君と話していると楽しいんだよね。…つまりは、その。 また会えたらいいなっていう前向きな話なんだけど、だめ?」 (-82) 2021/10/15(Fri) 16:17:07 |
![]() | 【秘】 愛玩用 ドゥーガル → 探偵用 ジョシュア「嫌がらず良い答えをくれてありがとう。 僕は現実ではあんまり、その。グレイの知り合いが皆無でね。 世間の事も互いの事もまだまだ知りたいことばっかりだし、 それでも時間は過ぎるもので、終わるものだから。 ―― ならばインタビューはその時がいいかな? 無事に出会えた際はよろしくね。……でも、」 互いにそういった悩みは皆無。 それは確かではあるが、ふと気になった事があるのだ。 明るい笑みにくしゃっと取り繕わない笑みこそ返したが、 次の瞬間にはちょっと眉が下がったぞ。懸念事項があるね。 「僕と君が住んでる場所って近いかな…? もしかすると文化の話とかからするに…わりとその… ……まあ、その場合は僕がそちらに行けばいいか。 主人に我侭を言うのも愛玩用の務めだろうからね」 (-85) 2021/10/15(Fri) 20:11:50 |
![]() | 【置】 愛玩用 ドゥーガル【ドゥーガルの日記】 あの子の魂は僕の中へ。 綺麗に分割されたものも出来る限り持って帰ろう。 雪兎のように虚構の胃に収め、片付けられないように。 さて、此処での時間も残り僅かなのは不出来な頭でも分かる事だ。よって残りの時間は食堂でのんびりと過ごすとして …問題はその先。すべき事が幾つかあるな。 先ず帰ったらカンマの身体が片付けられていないのを確認後、再度3/4オンスを探さねばならない。彼の魂がそこにあるのならば、それでも彼が動かないのであれば、死んでいる。魂が相変わらず見つからないのであれば、彼は生きている。 よって、僕は改めて確かめる必要があるだろう。 その次。 シロ、もとい綺麗な重さが似合うあの子を現実で探しに行く。主人に我侭が通るのならば、存分に甘えよう。あの子がどういう反応を返すかは分からない。 拒絶されたらそれまでだが、まあ、 いずれにしても顔を見に行かなければ。 現実のあの子にも、綺麗な重さをあげたい。 その次。 此処で親しくしてくれていた子に会いに行く。これに関してはここで名前を挙げるとキリがなくなるので省略するが、帰る前にメモを取ろう。主人はグレイの友人を作るなと言っていたが、少しぐらい。 ……何より今更だ。少しぐらい、外を見たっていいじゃないか。 ものを知った不出来になっても、構わないだろう。 ―― さて。 僕は帰った後もきちんと廃棄されず不出来な愛玩用のままでいられるだろうか。主人の教えを守り続けているから大丈夫だとは思う、が、… まあ全てが分かるのは帰ってからだな。 攫いに行く時に顔を見間違えてはいけないから、食堂へ出よう。 あの子に、三つ編みを。そして髪飾りを。3/4オンスを。 これは僕達の独り善がりな約束だ。必ず迎えに行くよ。 (L8) 2021/10/15(Fri) 20:50:23 公開: 2021/10/15(Fri) 21:00:00 |
![]() | 【置】 愛玩用 ドゥーガルそうして不出来な男は食堂に出たら、親友の元へ駆け寄った。 綺麗な重さが似合う子が、相容れないものではない存在が 仮に初期化されていたように見えたとしても普段通りだ。 おはようのキスを強請って、髪を梳く。 あの時とそっくりそのままの言葉を囀って、髪飾りを贈ろう。 草原の色とよく似た、綺麗な髪の尾を飾ろうじゃないか。 あの子がどんな反応を返したとしてもこれはただの独り善がり。 一方通行にも程がある行いだ。 それは十分過ぎる程に分かっているから、何だって構いやしない。 ただその後に一言 「友達の君を必ず迎えに行くよ」 そんな事も、告げたのかもしれないな。 全ては相手任せ。未来任せ。反応次第。 未定に未定、不安定を重ねた、 電子データのように曖昧に揺らぐものでしかない。 ―― いずれにしても此処から追い出されるまで、不出来な男は ぼんやりと普段通り食堂で過ごし、微笑んでいたのだろう。 (L9) 2021/10/15(Fri) 20:55:30 公開: 2021/10/15(Fri) 21:00:00 |
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