情報 プロローグ 1日目 2日目 3日目 4日目 5日目 エピローグ 終了 / 最新
【秘】 仮面の役者 フランドル → 迷彩掃除屋 ノアベルト「私とて、理由も無しに噛み付くほどに 躾のなっていない犬ではないさ。 警戒する理由は君が詮索しようとするのとそう変わりない。 何処の手の者とも知れぬ人間に無闇に情報をばら撒いて、 やるべき事に不都合があってはいけないからね」 真偽はともあれ、多かれ少なかれ貴方は意図を明かした。 だから先ほどよりは語調を少々弱めて、けれど。 向ける視線は、未だ厳しいもののまま。 わかっている。 これはきっと、こちらが手の内を明かすまでは平行線だ。 だから、 (-123) 2021/12/10(Fri) 3:41:09 |
【秘】 仮面の役者 フランドル → 迷彩掃除屋 ノアベルト「──違えるものか。」 人違い。 役者騙りはその言葉を聞いて、重く鋭くそう言い放った。 「人生の半分以上を共に過ごして来た相手を、 今更他人と紛うほど盲になったつもりは無い。 …あいつの下手な芝居に付き合ってやるつもりもな」 「外征騎士フランドル・スキアー。 逃亡者の追討、及び捕縛の任を受け、そして何より友として "離反者エアハート"に、 その行動の真意を問う為ここまで来た。 もしも"喜劇"をお望みなら、どうか言い触らしてくれるなよ。 騎士なんて肩書きは、"疚しい事のある輩"にとっては それこそ目障りでしかないだろうからな…」 (-124) 2021/12/10(Fri) 3:43:54 |
【秘】 残氷 の エアハート → 仮面の役者 フランドル「おや、歓迎と受け取って頂けたなら幸い。 水も出してませんでしたし、おかわりはどうですか?」 無論、出てくるのは口を濯ぐための水ではなく、下手をすると更に出血が増すだけの拳が馬乗りになって振り上げられて、貴方が既に堪える体勢ならそのまま。一瞬怯んだり躊躇したなら、油断して認識する前に振るわれる。 一度や二度じゃ済まない。明確に戦意を奪う為の行為だ。 ……貴方に戦意などないと分かっている筈なのに、 それはマニュアル通りと言わんばかりに、業務の様に続く。 そうして暫く鈍い殴打音だけが響いた部屋で、唐突な水音。 貴方の顔に回復薬が掛けられ、空き瓶を適当に放り投げた。 「腹を踏むつもりでしたが、久しぶりに見る顔です。 碌に面影がないのも可哀そうですし、寂しいので。 ああ、でも、少し回復しすぎましたか。綺麗すぎる」 尋問で暴行が表沙汰になれば問題ないのはわかりきっている。 回復薬もそう安価ではないが、そこまで組織も馬鹿じゃない。 逆に言えば、数えきれない程のこれに近い事が 行われていた可能性だってあると言う事。 口の端の傷が消えたのを見て、惜しむように親指でなぞる。 その唇に触れてから笑みを浮かべた冷めた目が見下ろす。 「簡潔に言いましょうか、フランドル。私の事を、 そう言うなら──“本当の仲間”になって下さい。 ここまで来てくれたんです。本望でしょう?」 ──酷く、傲慢な言葉が。 貴方の知らない男の言葉が返ってきた。 (-126) 2021/12/10(Fri) 4:22:46 |
【秘】 仮面の役者 フランドル → 残氷 の エアハート跨がられた圧迫感に口答えをする前に拳を振り上げられ、 そのまま何度も殺風景な部屋に鈍い音と、僅かな呻きが響く。 一度、二度、三度、……… 「ハ、…最悪だ、お前に加虐趣味があったとは知らなかった。 ああ、それともこっちで作った趣味か? どちらにせよ路地裏のガキを甚振る輩よりは まだまだお優しいもんだな…」 ──盗みをしくじった孤児は、格好の不平不満の捌け口だ。 大抵は死んだ方がマシなような目に遭って、 逃げる気力を失い、そして最期は殺されるか衰弱死。 それでも自分達は決して死んだ方がマシだとは思わなかった。 そうして生きて来た。それを忘れたわけでもあるまいに。 そんなどこか他人事のような思考の中。 それが一度止めば唐突に顔に冷たいものを浴びせ掛けられ、 気怠げに瞼を開けば、視界に入るものは、やはり。 「お断りだ。 お前は結局、俺の問いに何一つとして答えちゃいない。 俺はあの時確かに言ったはずだ。お前の答え次第では見逃すが お前の答えを聞かない限りは退く気も無い、と」 触れる指先、見下ろす視線、冷酷な笑み、傲慢な言葉。 その何れもが気に食わないとでも言わんばかり、 睨め上げる視線は未だ反抗的な光を失ってはいない。 (-131) 2021/12/10(Fri) 5:34:55 |
【赤】 仮面の役者 フランドル「…新参者と違って、あんた達なら 前々から目を付けていた奴の一人や二人くらいは 居るだろうと思ったが、そうも行かないか」 「まあいい、くじ引きだろうと何だろうと 成果が出るなら他の連中も構わないだろう。 あんたは"野良猫"らしく、気の向くままにやるといい」 (*8) 2021/12/10(Fri) 17:54:48 |
【赤】 仮面の役者 フランドル「……先が思いやられる出だしだ」 たまによくある。 「…あの見習いか。 以前怪しい言動をしていたし、いいんじゃないか 黙らせるにしても引き込むにしても、 こちらにとっては利になるだろう」 (*13) 2021/12/10(Fri) 18:07:16 |
【人】 仮面の役者 フランドル「陽動くらいなら── ん"ん、…してもいいけどなあ。通じるかはともかくとして」 あれやこれやと巨大蟹討伐の算段を立てる声。 今日明日の話でないのなら、そう気の重い話でもない。 しかし蟹、蟹か。 「この街、海が近いからか魚料理が多いんだよなぁ。 他のものが無いわけではないからいいのだけど。 海産物はどうにも馴染みが薄い。 貝は風味や食感が慣れないし、魚は魚で小骨がな〜…」 (78) 2021/12/10(Fri) 20:00:57 |
【秘】 残氷 の エアハート → 仮面の役者 フランドル「ああ、実に賢明な判断ですよ、フランドル。 もしそこで私の問いかけに「はい」と言っていれば、 この尋問の時間が3倍に延びた でしょうからね」「ぱちぱちぱち」と。状況と反して不気味な賞賛の声。 肯定が帰ってくる可能性なんて微塵も考えてないし、帰ってきたなら、それこそ所属を安易に変えかねない、ある種、非常に厄介な存在。だから念入りにもっと行われることになっただろう。 「こちらで形成されましたね。目覚めると楽しいですよ。 それにこんな仕打ちなんて慣れてると言った顔ですが」 とん、と馬乗りになっていたが、あなたの足に乗り直す。 仰向けな以上、手枷がベッドと身体の間に挟まり痛むだろうが、その気遣いも当然なく、腹部に指で振られるように、貴方の服を緩やかな手つきで、はだけさせようとする。 「痛みには慣れていると言っても、限度がありますよね。 盗みに失敗して、1ヶ月拷問された事、ありました? ずっと絶え間なく犯され続けることは? ないですよね。なかったですよね。貴方は今も。 ……ですが、ここは続けられる環境がありますから、 強がるなら、耐え切って見ちゃって下さいね?」 露わになる腹部を撫でるように触れて、軽く口づけ。 いやでも思い出すだろうか。過去の情事の時に、この男は 身体に触れるのをとかく愛して、触れて慈しんでいた。 それと全く同じ触れ方をして、その後に走るのは別物。 ただの暴力でしかない、腹を拳で殴る愛の欠片もない行為。 愛のない行為の後に、頬に手を添えて慈しむよう撫でる。 過去の愛のあった日々と、ただの純粋な暴力が交互に繰り返されていく。頬を平手打ちしたと思えば、喉仏にキスを落とした。 (-148) 2021/12/10(Fri) 20:54:07 |
【秘】 迷彩掃除屋 ノアベルト → 仮面の役者 フランドル「……騎士様でしたか〜。 ノアベルト、掃除屋として名を受けてはや数年。 故郷で授かった名も殺した上に、 親のかおもろくに覚えていない浮浪者です。 こういうあたくしみたいな輩は 害がなければ邪魔だても口蓋もしませんよ。 それで、いい情報は聞けましたか? ああ、内容は結構です」 あの紫の瞳から嘘の香りをかぎとっていた。 ただの優男ではないものがあるのだろうと想像はしていたが。 中々、恵まれた縁を持っているようだ。 騎士という人たちは良くも悪くも真っ直ぐでいて、 きっかけ一つで曲がって見えてしまう。 眩しくて仕方ないな、まったく。 「なんだか命を削りながら技を使えるようですね。 仕組みは聞いていませんが身体に負担がないかは心配です。 あとはこの国のあり方について考えていたでしょうか。 あたくしは別にこの国がどうなったって構いません。 彼がどうなろうと、あなたがどうなろうと、です。 その分縁ができれば仕事は選びます。 他人ではなくなりましたから、敵にもなるだけなりません。 依頼であれば、情報収集から荒事など何なりといたしますよ。 いっそのことこれから便利に使ってください。 小賢しい鼠は酒場に一匹じゃないんです」 「あ、掃除もします。ついでにね」 (-149) 2021/12/10(Fri) 20:54:33 |
情報 プロローグ 1日目 2日目 3日目 4日目 5日目 エピローグ 終了 / 最新