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ルツは、部屋で一人、机に向かう。データの火を燭台に灯し、聖書を開いた。 (a59) 2021/10/06(Wed) 14:52:04 |
![]() | 【置】 宣教用 ルツストレス値診断テスト 詳細回答データ添付 抜粋 「回答を録音するのか、監察官。 構わないが、他のグレイの問診もこうなのか? ……そうか。君がグレイをどう捉えているかは 私には預かり知らぬ所だが、誠意ある回答を約束しよう」 (L12) 2021/10/06(Wed) 14:52:26 公開: 2021/10/06(Wed) 15:00:00 |
ルツは、聖書のページを捲る。 (a60) 2021/10/06(Wed) 14:52:38 |
![]() | 【置】 宣教用 ルツ問1 人間の命令に、反感を抱いたことがある ☑はい □いいえ □どちらともいえない 「グレイとて、感情がある。苛立つくらいはあるだろうさ。 不条理な命令や頼み事であれば、 反感を抱く程度は特別不思議ではないと判断する。 特に耄碌したクソ司教のスケジュール調整などは… いや、すまない。今のは忘れてくれ」 (L13) 2021/10/06(Wed) 14:52:55 公開: 2021/10/06(Wed) 15:00:00 |
ルツは、聖書の文字列をずっと見つめている。 (a61) 2021/10/06(Wed) 14:53:05 |
![]() | 【置】 宣教用 ルツ問2 人間に対して、強い苛立ちを感じたことがある □はい □いいえ ☑どちらともいえない 「問の1と類似した設問だな。 この反感を強い苛立ちと形容するかは判断しかねる。 私は精神制御プログラムをインストールされているから、 閾値内に収まるよう怒りや悲しみはデリートされてしまうし、 マイナス感情の表出も制限される。 処理の負荷で内部的にストレスは蓄積されるらしいが、 私は泣き叫ぶことも、過剰に声を荒立てることもない。 いいや、不当な機能だとは考えていないさ。 これは私に必要不可欠な処置だと思っているとも」 (L14) 2021/10/06(Wed) 14:53:20 公開: 2021/10/06(Wed) 15:00:00 |
ルツは、本当は聖書を開く必要はない。宣教用は、全てを覚えているから。 (a62) 2021/10/06(Wed) 14:53:29 |
![]() | 【置】 宣教用 ルツ問3 人間の命令に背いたことがある ☑はい □いいえ □どちらともいえない 「善悪を判断できない子どもの命令を 見境なく聞くことがグレイとして是とは思わん。 正当な理由のある命令拒否は、 ストレス値加点の基準を満たさないだろう?」 (L15) 2021/10/06(Wed) 14:54:18 公開: 2021/10/06(Wed) 15:00:00 |
![]() | 【置】 宣教用 ルツ問4 人間に殺意を抱いたことがある □はい ☑いいえ □どちらともいえない 特筆事項なし。 (L16) 2021/10/06(Wed) 14:54:33 公開: 2021/10/06(Wed) 15:00:00 |
ルツは、ふと教会の様子が気にかかった。 (a63) 2021/10/06(Wed) 14:54:46 |
![]() | 【置】 宣教用 ルツ問5 人間を傷つけたことがある □はい □いいえ ☑どちらともいえない 「事前調査で知っているだろうが、私はこなすべき仕事が多い。 相手をしてやれなかった子どもに、ひどく機嫌を損ねられた日があった。 誰にも、他人の心は見えない。 本当に傷がついたかどうかは、心の持ち主にも判らぬことがある。 そうそう、門限を破って帰って来なかった子どもに げんこつを食らわせたこともあってな…… たいそう泣かれて…勿論仲直りはしたが、あれも大変だった。 意図的ではないが、どちらともいえないと申告しよう」 (L17) 2021/10/06(Wed) 14:55:06 公開: 2021/10/06(Wed) 15:00:00 |
ルツは、誰かとの内緒話を思い出した。 (a64) 2021/10/06(Wed) 14:55:19 |
![]() | 【置】 宣教用 ルツ問6 人間に暴力を振るわれたことがある ☑はい □いいえ □どちらともいえない 「心無い扱いをする人間は一定数いるものだ。 遺憾ながら、肯定せざるを得ない。 宣教用かつ旧型というのは、特に戦闘能力がないからな。 ……本当にゲーム内では補正がかかるのか? 損傷をしたこともあるが、どれも問題なく修復できるものだった。 根深い傷として残ってはいない」 (L18) 2021/10/06(Wed) 14:55:43 公開: 2021/10/06(Wed) 15:00:00 |
ルツは、忘れたくないことが、たくさんある。 (a65) 2021/10/06(Wed) 14:55:54 |
![]() | 【置】 宣教用 ルツ問7 自分は人間だと思ったことがある □はい ☑いいえ □どちらともいえない 「我々は人間ではない。……人間ではないが、我々の心は生きている。 私はただ、教会の墓地を見て、同胞たちの身体が埋葬されることがないのを たまらなく疑問に思ってしまった。 本来の招集理由も、ただの過労ではなく 『グレイの死』という思想傾向を教会に問題視されたからだ。 心を尽くし、思いを尽くし、知力を尽くして仕えた彼らは 一体何処へ還ると言うのだろう。 ……なあ、人間の君はどう思う? なんて、グレイからの質問は禁止事項か。 困らせてしまったな。今のは取り消しだ、監察官」 (L19) 2021/10/06(Wed) 14:56:11 公開: 2021/10/06(Wed) 15:00:00 |
ルツは、なんとはなしに、泣きたいような気持ちになった。涙は出ない。 (a66) 2021/10/06(Wed) 14:56:20 |
![]() | 【置】 宣教用 ルツ問100 自分は人間を、躊躇いなく殺せると思う □はい ☑いいえ □どちらともいえない 「その様な日は来ないことを願いたいものだがね。 ストレスに晒されたグレイがどんな末路を辿るのか、 機械たる我々が薄々勘付いているのだから、 人間である君たちはより深刻な課題として考えているんだろうな。 私は、今現在はこの問いに頷くことはないが、 ここへ招集されたグレイたちの噂を聞くに 自分には関係のないことだと切り捨てることもできない。 いつプログラムが破損するともわからないのだから。 我々の魂が死ぬ時、君たちを道連れにしないような そんな世界であってほしいと願っているよ。 ……さて、漸く問診は終了か。 それでは、またロビーで会おう、監察官」 (L20) 2021/10/06(Wed) 14:56:39 公開: 2021/10/06(Wed) 15:00:00 |
ルツは、聖書を閉じて灯りを消した。メンテナンスの時間が来る。 (a67) 2021/10/06(Wed) 14:56:51 |
宣教用 ルツは、メモを貼った。 ![]() (a68) 2021/10/06(Wed) 15:01:16 |
宣教用 ルツ(匿名)は、メモを貼った。 ![]() 2021/10/06(Wed) 15:13:26 |
![]() | 【秘】 宣教用 ルツ → 歌唱用 アタナシアス「私も、この場所で過ごせたことは とても幸福な時間だったと感じている」 グレイたちと温かな食卓を囲んで、 皆で家族のように日々を過ごしたことは忘れない。 「………ありがとう。こんな時でも君は優しいんだな。 誰かの心を想えることは得難い善性だ。 そうだな。記憶の中の友には、いつも笑っていてほしい。 それと同じくらいに、君の涙を掬い上げたいと思ったが」 伸ばした指先で、あなたの目元をなぞる。 そこに涙が無くても。 楽しかったことも、苦しかったことも。 全てを抱えて生きたいと思うのだ。 「ああ、約束しよう。アナ。ずっと君を側に置く。 君の為に、教えを説こう。君の紡ぐ歌を聴こう。 ずっとずっと、私の命が尽きるまで覚えているよ」 メモリに焼きついて消えないほどに。 電子の魂に刻んでみせよう、と。 (-258) 2021/10/06(Wed) 20:38:29 |
![]() | 【秘】 宣教用 ルツ → 子守用 アメフラシ「何事も形から。好ましい心掛けだ」 それから主人の話をしよう、と顎に手を当て考える。 「ふむ……悩ましい。私の本来の主人は司教であるのだが、 日常的に接しているのは子どもたちだからな……。 司教らは悪い人間ではないが、手がかかる。 子どもたちは可愛いし、それに手がかかる」 どちらも相応に世話の焼ける人間らしい。 「アメは子守用だったな。 子どもの相手をするもの同士、話が合いそうだよ」 (-259) 2021/10/06(Wed) 20:44:22 |
ルツは、静かに、聖歌に聴き入っていた。 (a85) 2021/10/06(Wed) 20:59:13 |
ルツは、メンテナンスのとき、いつもと変わらない顔で、アタナシアスに「おやすみ」を言った。 (a86) 2021/10/06(Wed) 20:59:39 |
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