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【赤】 従業員 ルミ[ あの時覗き見たパスワードは" 計画 "のためで、 崩れ去った今、使う発想を持っていない。 今はもう連絡手段を奪う必要もないからこそ 実家への連絡を気にするのを忘れていた。 さて、物語を現実で続けていく為の話し合いの一つに 自分の仕事があるとして。 抵抗があると伝えられたら、どうだろう。 この仕事でなければ、というわけではない。 けれど辞めて他の仕事が出来る気もしない。 店用のSNSアカウントを教え、 彼が許せる範囲の営業方法を探していくことになるか。 ────そう、それから。 ] (*26) 2024/05/12(Sun) 0:01:53 |
【赤】 従業員 ルミ[ 大切に扱われるセックスの経験がないことを、 不幸に思ったことは一度も無い。 " 関心を失う "ことに対してはひどく敏感だったが セックスにおいて静かだったのは、 前提となる経験が乏しかったおかげだろう。 ] ……? うん。 したいって思ったの、お兄さんが初めてだよ。 だって、ほんとは好きな人とすることなんでしょ? 今までの人には思ったこと、ないなぁ。 しなきゃ、はあったけど。 [ 捨てられて、他の女に関心が向くよりは、と。 埋まらない穴を体温とちっぽけな愛で埋めようとした バカな女の自傷行為だ。 ] (*27) 2024/05/12(Sun) 0:02:18 |
【赤】 従業員 ルミ──────……ありがとう、お兄さん …………やさしいね、ほんと そういうとこも、昔と変わんないな……。 [ 長い間頑張って今日を作った。 そう言われるだけでも、何故か泣きたいような心地になる。 おとぎ話のお姫様よりも傷だらけで、 なんでもしてみせると誓って来た道を汚して、 何度も何度も夢見た大事な人。 ──可愛いの四文字は聴こえなかったことにした。 かわいくないと否定するのも違う気がするし かといって、仕事のように素直に受け取れもせず ] ……期待外れでも捨てないでね。 [ 気持ちよくなるなんて無理だろう、と思いながらも 口にはせずにくすぐったさを受け入れる。 そもそも不感症なら戯れに反応しないというのを、 知識のつまみ食いで構築された女は知らない。 ] (*28) 2024/05/12(Sun) 0:02:22 |
【赤】 従業員 ルミひだり、 ……────ッ、んん、くすぐったいてば……っ [ 頭が反対の肩に移動するのは良いのだけれど、 やわらかな髪が肌を掠める感覚に声が震える。 間を置かず、今度は音が鼓膜を伝って神経を揺らした。 かすかに首筋を吸い立てるような音。 近くで鳴るのを聞いていると、 耳から神経をくすぐられているみたいだ。 ] み、 みみ、ぞわぞわする…… [ 決してそれは不快だなんて類ではないのだけれど ──適切な言葉はまだ、経験には無い。 ] (*29) 2024/05/12(Sun) 0:02:33 |
【赤】 従業員 ルミ男の人が擦られたらおっきくなるのって、 そういう理由だったんだ……? すごい、お兄さん。物知りだね、 ………………ぁ。ぇと、……わたしに……。 ……ぅ……うれしい、けど、 あたまおいつかない ……かも…… [ 何ならずっと今の言葉がリフレインしている。 信じていないとか嘘だとか言うつもりはもうないが、 「わあ嬉しい、ありがとう!」などと 素直すぎる反応が出来るほど子どもでもない。 蜘蛛の糸よりも細い粘性の糸がちら、と見えて 漂う夜の気配にたまらず目を逸らした。 そのまま彼の手が背を撫でてくれるのを 最初は「宥めてくれているのか」と なにも咎めず、むしろ喜んでいた──が ] (*30) 2024/05/12(Sun) 0:02:39 |
【赤】 従業員 ルミ[ どうにもこれは、擦っているわけでもなさそうだ。 落ち着かせるためなら一定数同じ場所を触れるべきで、 あちらへこちらへと動く手は 別の目的を伴っている気がしてならない。 窺うように彼を再度見上げた。 おず、と服を握り、問うための言葉を探している。 ] お兄さん、あの、背中──── ──────ッん、ぁっ!? [ 尾骶骨と脇腹の部分を撫でられた瞬間、 妙に甘ったるい声が零れて、ば、と口をふさいだ。 くすぐったい、と笑っていた時とは違う色。 僅かだけ電流が奔ったような心地がして、 彼の手の動きを止めようと 空いている手で、咄嗟に彼の腕を取ろうとした。** ] (*31) 2024/05/12(Sun) 0:05:15 |
【赤】 会社員 雷恩[いまだパスワードが盗み見られたとは気づいていない。 知られて特にやましいことはないし今後もない予定だが 自分の内臓を盗み見られているようで座りが悪いから、 知られているとわかったら変更することになるだろう。 ……ルミにとってそれを突破することは造作もないだろうが。 逆に店用のアカウントを教えられたところで 逐一チェックするかと言われたら否だ。 そもそも男性が彼女目当てで来店することが 店そのものに推奨されている環境に対する抵抗が どうしても拭えないから。 それならばまだ「カフェ」の内容を詳しく 知らない方が幸せなのかもしれない。] (*32) 2024/05/12(Sun) 20:55:06 |
【赤】 会社員 雷恩いやまあ好きな人とだけするものなんて 潔癖なことを言うつもりはないけど。 好きな人とするのが気持ちいいってのを 教えてやれたらなとは思うよ。 [しなきゃ、という口ぶりに心が痛む。 そんな義務感を負う必要はなかった筈だ。 この家にあるというアフターピル。 本来緊急時の受診で処方されるある意味劇薬が 常備してあるという時点で、これまでどんな 抱かれ方をしてきたのか想像出来てしまう。] ……ルミが俺を好きだと思ってくれたところが ルミから見て変わってなくて良かった。 [自分としては優しいという評価には疑問が残るが ルミがそう思ってくれるなら、その評価のままでいたい。] (*33) 2024/05/12(Sun) 20:55:40 |
【赤】 会社員 雷恩お。 俺がルミに「期待してる」ってのは 伝わってんな? [不安そうに聞こえた前置きの揚げ足を取って笑う。 くつくつと笑う声がルミの耳朶を揺らした。] (*34) 2024/05/12(Sun) 20:56:05 |
【赤】 会社員 雷恩[ルミがどれだけ身を捩っても逃がさない。 その感覚を身体が受け入れるように。] ルミはくすぐったい時にゲラったりしないんだな。 そっか。ぞわぞわか。 [くすぐったさが快感の近い位置にあることを 今はまだ教えない。 彼女を抱いた男たちが恐らく少しは手を出したであろう 乳房や秘部への刺激も取り置いて、 愛されることに慣れていない身体を起こしにいく。] (*35) 2024/05/12(Sun) 20:56:35 |
【赤】 会社員 雷恩知らんけど。 [物知りと言われると困ったように笑う。 男の生理については自分の身体の反応だけがサンプルで 詳しく勉強したことも聞いたこともない。 俺調べってだけな、と眉を下げた。 他の男に聞く機会はもう与えないから、 違う理由が正しくても訂正されることはないだろう。] いーよ、 今あたまで考える時間があったら、 俺だけ夢中みたいで恥ずいから。 [会話も愛撫の内だと思っているから喋り続けても 良いけれど、冷静に何かを考えている内は 思考が邪魔して上手く気持ちよくなれないかもしれない。 撫でる手は慰撫の動きでも勿論按摩の目的でもなく。 強さはそっと、刺激はピンポイントに。 ――見つけた。] (*36) 2024/05/12(Sun) 20:57:09 |
【赤】 会社員 雷恩止めたら、あげらんないじゃん。 [気持ちいいの、と。 制止しようとする手ごと動かして。 快感を拾えたのなら、くすぐったさも快感に変換できる筈。 唇で口元を覆うルミの手をつつく。] 声抑えるの禁止。な? [自ら外して貰えるようにねだる。 もう自分の手は自由に動くが、無理矢理外したりはしない。*] (*37) 2024/05/12(Sun) 20:57:47 |
【赤】 従業員 ルミ[ そう、自分にとってはパスコードを盗み見ることも、 例え何度変えたってそれを見破るのも容易い。 毎日毎日勝手に覗いて女の痕跡を洗い出しはしないが、 知っておけば怪しい時に取れる手段が増えるから。 とはいえ合法的に浮気や類似するものを探れる今、 疑っていようとそうでなかろうと 定期的にスマホは見せて貰おうとするだろう。 元恋人と繋がっていやしないか、飲み会に女はいるか 不安の種はそこらにあるもので。 自分の仕事が快く受け入れられるものではないことは、 一応自覚もしている。 知られようとそうでなかろうと、 今の色をかけるような営業はやめていくつもりだった。 ────歪んだ承認欲求はすぐには治らない。 並べてみれば、過去も感性も何もかも違うけれど おとぎ話のようにすぐさま解決することは何もない。 続いていくには、続ける努力が必要なのだ。 ] (*38) 2024/05/12(Sun) 21:56:35 |
【赤】 従業員 ルミ……──、うん。 お兄さんが教えて。ぜんぶ。 [ 大事にされなくてもいいと思っていた。 夢を見ない方が、現実に傷付かなくて済むからだ。 やっぱり自分にはこの道しかないんだ、と 一本道しかないと諦める方が楽だった。 ] ────……優しいとこ、好きだよ。昔から。 お兄さんなのに子どもっぽかったとこも 名前で呼ばれるのとか、 嫌なことは嫌って教えてくれたとこも好き。 でも、例え優しくなくなっても お兄さんのことは、ずっと好きなままだと思うな。 [ 過去に執着していただけなら、 忘却を" 優しくない "と捉えて嫌いになっただろう ] (*39) 2024/05/12(Sun) 21:56:41 |
【赤】 従業員 ルミ[ こんな自分に好かれて執着され続ける彼を、 可哀そうだと思う気持ちが無いわけでもない。 けれど手元に手繰った運命がここにあるのなら 今更聞こえの良い言葉で手放してもやれない。 これは、誰が何を言おうとも運命だ。 あの日貴方がわたしに声を掛けなければ。 わたしが貴方を好きになどならなければ。 例え人から獣に変じたって愛している。 ────そう、例え意地悪を言われても、だ。 ] …こ、言葉のあやってやつだもん…… [ 揚げ足を取られて思わず言葉に詰まる。 喉奥で笑うような、聞き慣れない笑い方が揺れた。 途端に気恥ずかしくなって、 それ以上を紡ぐのをやめ、ふ、と息を零す。 ] (*40) 2024/05/12(Sun) 21:56:46 |
【赤】 従業員 ルミん、んん、……笑っちゃうより くすぐったいの、感じないように意識する……から…。 というか、くすぐったくなったこと自体 今まであんまりない、し……。 [ 今まさに身を捩って感覚を逃がそうとしたわけだが、 上手く逃がせずに、返事は時折不自然に途切れた。 そもそも今までけらけら笑った経験と言えば 幼い頃くらいしかないような気もする。 子ども同士の戯れのような触れ合いの気分で、 彼の困ったような笑みに「ええ?」と笑い返した。 ] なぁにそれ、適当? ……あは、お兄さん調べならそれが正しいでしょ。 [ 自分には彼が世界に等しい。 あっけらかんと見解を受け止め、知識を上書きして。 ] (*41) 2024/05/12(Sun) 21:56:52 |
【赤】 従業員 ルミわたしはお兄さんが夢中になってくれるの、 嬉しいけどな。 ……わたしもべつに、余裕あるとかじゃないし…… [ 彼が絡むだけで何に対しても余裕など失われ、 まるで毒殺を試みた白雪姫の魔女のようだ。 目的を成すにはもう殺すしかない、と りんごに毒を塗った短慮さを咎められない。 他愛ない会話にすこし力が抜けていた。 ────だからだろうか、 高い声を抑えられずに零してしまったのは。 ] (*42) 2024/05/12(Sun) 21:56:57 |
【赤】 従業員 ルミぇぁ、 あ、ぅ、 [ 声は言葉の輪郭を保てなかった。 気持ちいい、を教えてほしいとは確かに言ったが 自分のものではないような声が出るなんて聞いていない。 唇で声を抑える手をつつかれ、 言葉でも促されると、困ったように眉を下げた。 例えばここで彼が手を外してくれたなら、 声を聞かせることへの言い訳も出来ただろう。 自分から外すのは。 つまりそうすることを、自分で選んだというわけで。 ] (*43) 2024/05/12(Sun) 21:57:46 |
【赤】 従業員 ルミ…………………ひかない……? [ しかしこのまま意地になっても仕方がない。 まるで合意ではない行為のように見えてしまうし、 ────きもちいい、を教えてほしいと思ったのも したいと言ったのも自分なのだ。 そろ、と恐る恐るの仕草で手を下ろした。 行き場を失った手はすこしの間宙を彷徨い、 彼の肩をそうっと掴む。* ] (*44) 2024/05/12(Sun) 22:00:40 |
【赤】 会社員 雷恩[やましいことがなくても誰かとのやり取りを 手放しに見せられるかと言われると疑問が生じる。 ルミの前では「お兄さん」であろうとする意識が 強いのと同様に、実家では末っ子の「雷恩」として (親を困らせたくはないので自分の嫌悪は別として 雷恩と呼ばれても返事はする) 友達とは「ライ」としてそれぞれ見せる顔が違う。 そこを暴かれるのは嫌だ。 実際にはそこも既に把握されているので 新しく何かを知られるということもないのだが。 そして結局はそうせざるを得ないということが ルミと恋人になるということなのだと 理解していくことになるのだろう。 その努力を努力と思わない感性が 少年時代から備わっていたことこそが 「運命」だったのかもしれない。] (*45) 2024/05/12(Sun) 23:12:25 |
【赤】 会社員 雷恩あの頃は俺だって子どもだったからな? [自分の優しさを神格化した訳でもなく、 当時の至らなさや強情も含めて好きだと言われるのは むず痒い。 優しくなくても好きだと言われたら、 ずっと優しくしていたいと想ってしまう。 彼女の前で自分が肉食獣となることはない。 この先――例えば子どもが出来て。 混乱させない為に「お兄さん」と呼ぶことを ルミが辞めたとして。 彼女の口から発する「ライオン」は「雷恩」以外を 想起しないと思えるから。] (*46) 2024/05/12(Sun) 23:12:52 |
【赤】 会社員 雷恩それでもいいよ。 俺が期待してるのは確か。 ルミが気持ちよくなってくれて、 繋がれる瞬間を。 [恥ずかしそうに反論する声が愛しくて、 笑い声で震わせた耳朶をつい愛咬した。] やっぱり自分でストッパーかけてたのか。 俺以外に見せなかったって想ったら正直ほっとしたから 我慢してくれてて良かったって思うけど。 我慢を癖にするのはもうナシな? [自罰的に誰かに抱かれることはもうないから。 無防備な芯を見せることに怯える必要はない。 これからも自分が世界であれば良い。 とはいえ嘘を教えるのも忍びないので あとでメカニズムについては調べてみよう。 この忘れん坊が覚えていればの話だが。] (*47) 2024/05/12(Sun) 23:13:30 |
【赤】 会社員 雷恩[夢中にさせたい。 まだ自分と抱き合うことに戸惑いのある彼女の武装を 少しずつでも剥いでいきたい。 ルミの方は、声が言葉の形にならないのを 晒したくなさそうだが。] 引かない。 熱が引くどころか、ってのは、 当たってるんだからわかるだろ。 [開き直って楔がルミに触れるのを隠さなくなった。 先端から零れた蜜はルミの蜜の呼び水となるだろうか。] (*48) 2024/05/12(Sun) 23:14:06 |
【赤】 会社員 雷恩[開き直って楔がルミに触れるのを隠さなくなった。 先端から零れた蜜はルミの蜜の呼び水となるだろうか。] どうしていいかわかんなくなったら、 掴んでるとこに爪立ててもいいから、 そのまま俺に縋ってて。 [囲いの降ろされた唇を唇で迎えにいく。 もう血は止まっていたが、傷口は少し ザラついていて、微かに鉄の味がした。 声を聞きたいと願った以上、 深くはしない。 名残惜しそうにゆっくりと重ねて離すと、 先刻ルミが喘いだ場所をもう一度擦りながら、 漸く胸に手を伸ばした。 まずは服の上から。 指先は先端の形を捉えないが、爪弾くように こすこすと頂点で軽く引っ掻いた。 生地を傷めることを懸念されたなら、 脱ぐ方が良いか脱がされたいか、選択を迫るつもり。**] (*49) 2024/05/12(Sun) 23:14:54 |
【赤】 従業員 ルミ[ " 知らない顔 "があることを許しがたく思うのは、 自分の悪癖であり、同時に変えられない部分だ。 正確に言えば「我慢をしろ」と言われれば出来るのだが、 重ねていくうちに遠からず爆発してしまう。 いつか暴くのではなく、 自分にも見せてくれるようになればいい。 何でもかんでもSNSで把握しようとしてしまう性分を、 愛の実感を得るために相手の全てを知ろうという欲を、 もし正せる日が来るのならば それもまた、運命の成せる技になるのだろう。 ] (*50) 2024/05/13(Mon) 0:26:14 |
【赤】 従業員 ルミふふ、そうだね かわいかったな、小さい頃のお兄さん。 [ 記憶の中を慈しむように目を細める。 一緒に食べた美味しいものの味、 凪いだ風の音、祭りの喧騒、手の温もり。 降り注ぐ雨から守ってくれたのも彼だった。 肌から熱を奪うつめたい雨。 傘を差したかったけれど、わたしは持ってはいなくて、 けれど濡れないでいられる道を諦めさせないでくれた。 それなら。 傷を抉って、わたしをずっと憶え込ませて、 ────そんな中でわたしは貴方の何になれるだろう。 痛い傷以外の何に、いつか、成れるのだろう。 ] (*51) 2024/05/13(Mon) 0:26:18 |
【赤】 従業員 ルミ[ これは夢よりも優しい現実だ。 嫌われて憎まれて然るべきのことをしたわたしに、 貴方はずっと近くにいる許しをくれた。 防衛反応、あるいはストックホルム症候群。 傷付けてその痛みを食べ続けるという行為は ある意味洗脳だと言われても反論できない。 ────罪に対する罰はどこにあるのだろう。 けれども、食べていたいのだ。 愛されていると思えるような蜜の味。 貴方をこんなにも愛しているのは、わたしだけ。 ] (*52) 2024/05/13(Mon) 0:26:22 |
【赤】 従業員 ルミ……が、がんばる…… ッ、 [ ────いやそれにしては甘い言葉が出てくるな?と 彼の経験値を推察し、過去の恋人の顔を浮かべ、 わたし以外にはそういう顔も見せてたのに……と 嫉妬の炎を燃やしてしまう。 耳朶をやわく噛まれる感覚に、すぐさま鎮火したが。 多くは言わないようにして、言葉を返した。 どうせSNS越しにもう知っている情報だ。 改めて肉声で聞きたい話でもない。 過ぎたことを詰って責めたいわけでもないのだ。 大声で喚いたのは関係が終わると思っていたからで、 続いていくためには堪えるべきことも分かっている。 過去は変えられないから過去なのだし。 ] (*53) 2024/05/13(Mon) 0:26:25 |
【赤】 従業員 ルミぁ、 当たってる……けどっ ……お兄さんの、そういう…… えっちなことの対象に入ると、おもって、なくて …………し、しんぱい、なのっ! [ そういえば当たっていることを遠回しに言及しても、 特に位置をずらそうということはしていなかった。 あまり自分が身を引こうと動けば余計に熱を感じるし、 気にしないようにしていたのに。 再度意識すると、後はもう気にしないなんて出来ずに、 彼の熱から粘性のものが零れていることに気が付いた。 流石に正体を知らないほど無知ではない。 かぁ、と耳が熱くなって、 神経を言葉に出来ない感覚が奔っていく。 ] (*54) 2024/05/13(Mon) 0:26:31 |
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