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【秘】 銀の弾丸 リカルド → 天使の子供 ソニー「それがっ、妄想だというんだっ あの方は、お前をいつも気にかけていただろう……!」 俺が何を持っているというのだろう。 確かに俺は可愛がってもらったが、上司の愛はお前のものだっただろう。と、男はそう思っている。 自分たちの間にあるのは、主従の関係であって、同じ高さに居るものではない。 父も母も、最初からいなかった。 養親は、最悪の人種だった。 今はただ、上司への敬愛と、幼馴染への親愛で生きている。 愛など、そんな不確かなもの。 俺は知らないし、要らない。 「んぅ……、っ、奪ってもないものの返し方など、知ら、ぃ、あ」 拭う手付きですら、快感にしかならなくて、 それで吐息をかけられれば、素直な身体はぶるりと震えた。 上司ですら、俺のものではない。 俺が、上司のものであるだけ。 元々俺のものでは無いものを返すことなど不可能だ。 ▼ (-4) 2022/08/25(Thu) 0:38:43 |
【秘】 銀の弾丸 リカルド → 天使の子供 ソニーだからこのアイオライトのピアスは結局、どういう意味を込めていたのだろうかと、耳を弄られながら思う。 やっぱり、犯し恨みをぶつける相手を、狙いを、俺に定めたという意味だったのだろうか。 それは、この男にしかわからないことだ。 ――ぎくり。 転がされ、告げられた言葉に心臓が鷲掴みにされた気分になった。 女相手ならともかく、男相手に性行為などしたことがなく、そこは、堅く閉ざされたままだ。 何をされるのかは最初から理解はしていても、簡単に受け入れられる身体になどならない。 それでも、気持ちいいよりも、痛い方がいい。 なんて、欠片だけ残った理性が叫ぶ。 「……はっ、どうせなら泣き叫ぶほど痛くしてしまえ。 愛撫なんぞ――――」 異物が。まさぐる。 どうして優しくしようとするのか、理解が出来なかった。 (-5) 2022/08/25(Thu) 0:39:30 |
【秘】 デッド・ベッド ヴェネリオ → 天使の子供 ソニー(ここも引っ越して…… あえて残して仕事場に泊まっていることにするか? いや、完全に姿を消すような真似は怪しまれるな) 見える範囲のスキンシップは激しくなってきて、つるんでる連中の色も怪しい。おまけに色事がなんとも褒められたものではない噂が飛び込んできたんだが、信じられなくて監視の目を閉じてからもうどれぐらい過ぎたか。仕方ない身分なのはしっているが、本当に苦い虫を噛んでる気分には変わらない。 そんないつでも己の懐に入って幹部様を刺せそうな子供が差し出すのは白い花だ。警戒する方がバカらしくなってくる。 「……用が済んだら帰れよお」 頬に口づけを返して家に招いてやる。暖まった空気が余所者を迎え、玄関に向かう前に電源をつけておいたコーヒーメーカーから豆がが薫っているリビング。 ソファーにその疲れきったを沈めれば隣を開けてやった。 「話したいことって?例の話だったら すまないな 。あのしつこい就職の催促なら俺のせいだ。 この間ソニーが早く自立している姿が見たいと愚痴ってやったからな、次にあったら叱ってやると息巻いていた」 (-6) 2022/08/25(Thu) 1:01:37 |
【秘】 天使の子供 ソニー → 銀の弾丸 リカルド「そうだね。……でもオレだって、此処にいなかったらアンタの位置に居たかもしれない。 わかってる、オレが此処に居るのは蔑ろにされてるからじゃない、わかってる……」 伝わっていないわけじゃない。疑っているわけじゃない。 だからといっていつだって、納得出来るわけじゃない。納得したくない、わけでもない。 肩を押しやって添えられた手、その指にひきつったような力が込められた。 貴方が彼の隣に居るのは己とは何も関係はなく、逆も然り。けれど、羨ましいのは変わりない。 そしてその決定を疑ったり覆したり――彼の決定を間違いだと言いたいわけえでも、ない。 不意に背中に水が落ちた。一滴、それだけ。 読んでいる途中の本を曲げ広げるみたいにぐ、と背中に掌を押し当て、上体を下げさせる。 濡れたシャツの絡んだ腕はその上。後ろ手に腕を組んだような形で固定して、そのまま。 安くはないものの柔らかくて沈むようなソファに、肩と膝とで身体を支えさせる。 肩の力だけで立ち上がるにしたって、普段どおりに動きやすくとはいかないだろう。 「ああ、痛いのが好きだった? 知らなかったな、その情報は。 でも苦しめるためにやってんだからそんな気が楽になるようなことするわけないだろ。 ……煙草の、匂いがする」 背中に落ちる視線は痛く刺さるようなものじゃない、どこか、遠くの景色を見ているような。 薄く透けてしまいそうな曖昧で、何も見てやしないようなかすかなものだった。 ふ、と口にしたのはどこか肌に染み付いた残り香だったかもしれないし、錯覚だったかもしれないし。 背筋からするりと腰のほうまで上がってきた手は、尻肉を親指で押し広げる。 急に蹴りつけてきたり暴れたりしないように余った手で抑えながら、覆いかぶさるようにして。 つ、と舌先が触れる。まだその先を想像したこともないだろう窄まりを、尖らせた舌がなぞって。 皺の一つ一つを外側へと押しのけるように、ゆっくりと動かす。唾液が滴って跳ねる音がした。 深い呼吸が舌の付け根から落ちるように聞こえる音と重なるそれだけで、 見えないところで自分の身体に何をされているかっていうのは、感触を含め想像はつくだろう。 (-7) 2022/08/25(Thu) 1:58:56 |
【秘】 ”復讐の刃” テンゴ → 銀の弾丸 リカルド【隠された医療施設】 「ああ、約束だ。違えはしない。」 絶対に、と頷いて。 貴方が帰る様子を見せれば手を放そうとする。 「そうか。気を付けていってこい。もし俺に何か用がある奴が居たら、適当に誘導してやってくれ。」 そういっては、目を閉じて。 「俺も、今は少し休むとするよ。」 貴方を見送りつつ、休む様子を見せる。 まだまだ復帰までは、長そうだ。 (-8) 2022/08/25(Thu) 2:23:29 |
【秘】 風は吹く マウロ → 天使の子供 ソニー舌を絡ませて、口内に残る酒気が混ざり合っていくのを感じる。 喉を鳴らす音に、ぞくりとした感覚。 自分のちょっとした支配欲のようなものが刺激されたような。 身体を触れさせる代わりに、口付けは主導権を握ってやると言わんばかりに 貪るように深く。 鼻を擦り付けるような様相には、まるで犬のようだななんて思いながら 耳から後頭部に移した手で口付けを深くする手伝いとしていた。 お互いの口端から唾液が零れていくのも構わず、浮かされたように暫くそうしているだろう。 「ああ、クソ……それも、そうだ」 納得させられてしまうのが、ほんの少しだけ腹立たしい。 その感情の矛先は自分なのか、相手なのかは分からなかったけれど。 そう思ってしまえば、この状況を受け入れるしかなくて。 青年のそれも、このシチュエーションと酒が入って興奮気味であることもあいまって。 口付けの高揚もあったものだから、常時よりも張って その存在を下着の下で主張し始めていた。 ボクサーパンツの中で窮屈そうにしているのが見て取れる。 君の物が擦り付けられるのなら、小さく声が漏れて。 お互いの興奮を感じ合う事で、更に下半身に熱が溜まっていく。薄らと下着も湿っていくのだろう。 君の見上げた青年の顔は、薄く目を開けてはいるけれど 眉間に皺を寄せて、先ほどよりも紅潮しているのがはっきりとわかるだろう。 自分のそれを誰かの前で触るのは憚られて、 だから、少しだけ君の張り詰め始めている性器の先の方を下着越しに触れる。 時折、爪の先で強く弄ってみたりして 殊更に興奮を煽ることが出来るだろうか。 (-9) 2022/08/25(Thu) 3:39:12 |
【秘】 銀の弾丸 リカルド → 天使の子供 ソニー大事だからこそ遠ざけておきたいという思考は理解できる。 そうだからこそ、自分たちマフィアの世界に巻き込みたくないと思うのは当然の理だ。 それくらい、本当はこの男だって気づいているんだろう。 だからこそ蟠りが燻って、恨みとないまぜになってしまっている。 雫が背中に流れて、それが何なのか気づいたけれどわからない振りをした。 泣いているのか、と。 指摘したってどうにもならないことだし、隠そうとしているのだからそれに合わせてしまったほうが良いだろう。 代わりに、少し、押し黙ってしまったけれども。 そもそも体勢がもう、自由に喋ることを許してはくれない。 腕の自由を拘束された上で腰だけ上げれば、自然と顔は下に突っ伏してしまう。 柔らかなクッションがあるからこそ痛くはないが、大きな声を出さない限りはくぐもった声になってしまうことだろう。 完全に屈服させられている姿勢に、触れられている事に、流石に快楽とは別の羞恥心が大きくなった。 「――――っ!! な、に……をっ」 その煙草の香りは、上司が使っている物と同じものだ。 いつも買ってこいと言われるから、同じものを用意したら喜ばれたからそうなってしまっただけで他意はない。 それでも、この男が同じ香りをさせていることについてどう思うかは話は別。 受け入れるのを決めてはいても、やめろ、と。叫んでしまいたい気分だった。 痛くされないのはまだしも、まさか、そんな所を舌で刺激されるなんて思わない。 柔らかな感触が堅く閉ざされた窄まりをほぐそうとしているのが、ひどく気持ち悪い。 動く度に喘ぐ声は、クッションに溶けて消えていく。 身体が根本的に作り変えられていってるような、そんな気分だった。 (-10) 2022/08/25(Thu) 8:01:01 |
【秘】 天使の子供 ソニー → デッド・ベッド ヴェネリオ今も昔も、そんなふうに案じられているなんているのはいざ知らず。 心はとうにずうっと飽きもせず途絶えもせずに貴方のものだ。けれど相手はそうではない、と。 大人と子ども、相手にされやしないものだと内心仕方なく思いながらに追いかけ続けていた。 とっくの昔に捧げた心、それ以外の身体だとかっていうのはどう振る舞おうが構わないと考えていた。 今更操立てして他に目移りすることがないなんて示したところで、何か意味を成すわけじゃないのだし。 聞き方を変えれば長居はするなと嗜められているようなものなのに、大層嬉しそうに笑う。 それがなんとも得意げそうなのだ。別に自分の功績ではないんだけれど。 いつまでたっても子供っぽさの残るような仕草も、垂れ目の童顔の上では浮いても見えない。 あなたの前じゃいつだって、背伸びをしただけの子供だった。 跳ね回るように後ろをついて歩いて、当然のように開けられた隣に座って足を伸ばす。 ぽきりと折られた白い花の枝は、挿す花瓶も都合よく空いてるわけじゃないから、 適当にテーブルの隅っこに置き去りにされてしまう。季節の花を見せたかっただけなのかもしれない。 「そうなの? ちぇ……そのこと報告に来たんだけどな。 オレだっていつまでもあちこちほっつき歩いてるワケじゃないよ、ホント。 最近はバイトだって続くようになって来たし……」 隣にぴったり座っていたって尚身長差を感じるような小柄な体躯とは裏腹に、振る舞いはいっぱしだ。 いっぱしのチンピラだという意味でしかないけど。放っておきゃもっと始末に追えなかったろう。 心配をかけてばかりの生き物は、言い訳めいた言葉を吐くごとに段々と声を小さくする。 ちら、と怒られる気配を察したみたいに、上目遣いに貴方の目を覗き込むのだ。 「先生もやっぱ、……困ってた? オレがいつまでもフラフラしてるから……」 (-11) 2022/08/25(Thu) 8:37:31 |
【秘】 デッド・ベッド ヴェネリオ → 天使の子供 ソニー「ああ、早く一人前になって」 ノッテの刺客かと疑われたソニーのファミリー加入は容易でなかった。孤児院はマークされているし、なによりも俺と仲がいいことぐらい監視の目があればいくら誤魔化しても知られるのだ。 「まともな金を稼いで、家族たちに出来るようになれ。 懐の余裕は心の余裕だ。しっかり背広を着こなすお前はそれはいかした男になるだろう」 であればできることは余計な接触を持たず、子供たちがいる所でのみ会話し、こうした密会など持っての他で、とっくに気づいているその熱のこもった瞳を見つめ返さないようにすることだ。 あの事件さえなければ変わっていた距離感に気づいてはいけない。 うまくいったのはたったひとつのコネだ。 先代が救ったアルバの知人はひとつだけ何かを融通をしてくれると約束をしていた。彼が亡き今通用するとも思わなかったその願いを聞いてくれたときは、ただではつぶれない組織になると感嘆したものだ。合併の推進派はすでに押し込まれて、互いに敵対をしている立場。互いの信用と誓いの証は、二度と接触をせず全て管理を任せ、情報を渡し合うことをしないことに収まった。 「なんだ?今さらか、お前の振るまいには困ってたさ」 視線は白い花に注がれている、さてこいつの種類はなんだったか。手は伸ばさずにただただ見ている。 「なんせ俺はお前をずっと見てきたんだからな、 この間だって医者に胃に穴が開く寸前だと言われた」 誤魔化してばかりの人生だったが、これは真実である。 (-12) 2022/08/25(Thu) 10:06:59 |
【人】 高らかに、あなたの元へ届け ストレガ【路地の店】 ごつっ、ごつっ。 荷物を満載した、ブーツの重い音が路地を通る。 思えば、グラスハープの音がない時に ここに来たことはあっただろうか? だからと言って、魔女の歩みが止まる事はない。 なにせ、あの店じゃあきっと猫が鳴いている。 少なくとも1匹。下手をすれば2匹。 ……もしかしたら、3匹。 それを思うと、足を止める気にはなれなかった。 欠けた頬と耳から未だ流れる血は、適当な布切れを ダクトテープで貼った応急処置のおかげで 鳴りを潜めている。猫も店も、汚す事はそうないだろう。 そして、店を覗き込む。ドアベルの前に、中を覗く。 店主は、まだそこにいるだろうか。 それとも、烏が既に片付けた後だろうか。 (7) 2022/08/25(Thu) 11:18:55 |
【秘】 家族愛 サルヴァトーレ → 愚者 フィオレロ「なるほど、そういうこと」 孤児というだけで同情したりはしない。その程度のことで人を不幸だと決めつけたりはしない。人の人生も感情も、そうマニュアル通りには出来ていない。 「幸福な家族はいいものだよね。見ているだけで幸せになる。あの子たちが喜んでいたら、僕も自分のことのように嬉しいよ」 その『家族』にどれほどの意味が含まれているのかはわからないが。 マフィアと言えど、ただ生活をしている時に必要以上に周囲を警戒するのは宜しくない。市井の人間に怪しまれるのも萎縮させるのも避けるべきだ。溶け込める分には違和感なく溶け込むのが当然の最善手。 最もこの男はマフィアとしてある時も自然体を崩さなかったが────それを君が知ることはなかったのだろう。 「もちろん。あの子たちは僕の宝物」 くるり、くるり。手にした花を裏、表。 淡い青の色をまとった花びらが光に透ける。 「ある程度は縁起も、伝承も、花言葉も気にするけれど」 「やっぱり最後は、僕がそれを美しいと思うか。相手が同じように思うか。喜ぶか、似合うか────だね。それに尽きる」 「生まれた子は明るいヘーゼルの瞳をしているんだってさ。ほら、似合うと思わない?」 (-13) 2022/08/25(Thu) 12:23:51 |
【秘】 家族愛 サルヴァトーレ → 金毛の仔猫 ヴェルデ男は何より愛に敏かった。 それだけは誰よりも見出して見せた。 君のその気持ちだって、きっと届いていたのだろう。 ただ受け取る側に甘んじることはなかった、それだけ。 君の言葉に、男は少しその目を見開いた。アメジストの瞳、すみれの色、夕闇の一つ手前の空。それに少しだけ大きく、君が映って。 男はいつも笑んでいた。こんな顔をするのは、君の前でくらいのものだ。 それから軽く息を吐いて、唇に笑みを灯すのだ。それはため息や窘めというよりは、どこか満足気なものだった。 「……これは一本取られたな」 「なら、お言葉に甘えて、王子様。辛いのは好きかい?」 (-14) 2022/08/25(Thu) 12:40:52 |
【秘】 家族愛 サルヴァトーレ → 陽炎 アベラルド「一般人が呑気なのはいいことだよ。僕たちは何も圧政を敷きたいわけじゃない」 男は特別家族を愛したけれど、家族以外に排他的で冷徹なわけではなかった。そこらにいる人々ともよく話したし、君の勤め先のチョコラテリアでも従業員と親しんでいた。今だってすれ違う者がいれば声をかけていたんだろう。Notte d'oro!だとか言って。 「ふうん。静かなところだ」 「探してくれたの? いいんだよ、どんなに綺麗なところだって、君がいるだけで霞むんだし────」 周囲を軽く見回し、吹きさらしの地面を確かめるようにその場で踏む。もう祭りの声も届かない。ここにあるのは二人の男と、肌を撫でる風だけだ。ぬるい風は優しくもないし、何かを攫ってもくれない。 今宵に限っては、それで。 君の顔を見た男は、やっぱり笑うのだ。なんて顔を、と言わなかったのは、そこに安堵を見て取ったからだろうか。 「優しいね、ドニ」 「いいとも。それなら長く、君の顔を見ていられそうだ」 (-15) 2022/08/25(Thu) 14:19:14 |
鳥葬 コルヴォは、メモを貼った。 (a0) 2022/08/25(Thu) 16:28:17 |
鳥葬 コルヴォは、メモを貼った。 (a1) 2022/08/25(Thu) 16:28:41 |
【置】 鳥葬 コルヴォ「結局のところ、俺は一人で生きていけるほど強い人間ではなくて」 「死んでいく人間の全てなんて、到底受け止めきれるような人間でもなくて」 「一人でも、誰かとでも、生きていくっていうのは苦しみに変わるばかりで」 「一緒に死ぬにしたって、それは死ぬ以外に選択肢の無い奴だけでいい」 「何から何まで、ただ自分の為にしていることで」 「だから俺は一人で死ななきゃならなかったんです。」 「そう思っていたんですよ」 (L7) 2022/08/25(Thu) 16:30:25 公開: 2022/08/25(Thu) 17:00:00 |
【置】 鳥葬 コルヴォ「けれど今更になって、それも違うと気付いてしまった。」 「だから俺は、」 「あんた達の運が良ければ、その内あんた達の思う通りになって」 「俺の運が良ければ、その内俺の思う通りになる」 「どちらも運が悪ければ、どちらにもならない。」 「それでいいって事にしようと思うんだ」 (L8) 2022/08/25(Thu) 16:31:12 公開: 2022/08/25(Thu) 17:00:00 |
【置】 鳥葬 コルヴォ最後の夕暮れ、最後の夜の、その前の事。 そして、誰かと港の埠頭で再び会う少し前の話。 僻地の廃倉庫での、誰も知る事の無い、観客の無い幕間。 「俺にとって、明日が続いていく事は苦痛だった。 いつか終わりが来る事だけが希望だった。 ……続いた先に、一握りの希望さえ信じられなかった事を」 誰にも手を伸ばす事さえしなかった者は、 何を得る事も無い。誰も悲しませたくなかったからこそ、 遠ざける事しかできなくて。誰の言葉も真と信じていたのに、 そこに希望を信じる事ができなくて。結局は最後の最後まで、 誰の手も取る事ができなくて、「 ごめんな、許さないでくれ 」この血を吐くようなひとことが、誰にも届かなければ良いと思う。 無宗教者に、懺悔する先は無い。 あてのない言葉は、人知れず夕暮れ前の薄闇に溶けて消えた。 それでいい。祈りの真似事は終わり、立って行くべき先は決まっている。 そして黒衣が翻り、重苦しい靴音の後、廃倉庫は今日もまた静かになる。 次の夜も、その次の夜も。 もう二度と、この場所で、掃除屋から誰かへの弔辞が告げられる事は無い。 (L9) 2022/08/25(Thu) 16:32:54 公開: 2022/08/25(Thu) 17:00:00 |
【置】 鳥葬 コルヴォそうして、生者達には今日も変わらない夜明けが来て。 名もなき烏はもう何処にも居ない。それが全てだった。 烏は亡骸を晒さない。 人の営みから遠い何処かの夜闇にて、 ぽとりと枝から地面に落ちて、それで終わり。 烏同士は目を啄かないが、 屍となれば共食いをする。 屍は同族に啄まれ、 後には何も残らない。 事実どのような結末に至ったのかは、今は定かではないこと。 確かな事と言えば、もう誰の死を弔う事も無いという事だけ。 (L10) 2022/08/25(Thu) 16:34:11 公開: 2022/08/25(Thu) 17:30:00 |
【人】 高らかに、あなたの元へ届け ストレガ>>8 リカルド 「あ?……うわ、すげえ。 あんだけあたいが言ったのに出歩いてるド級のバカがいる」 ぐりんと振り向くその顔に、呆れと呆れと呆れを貼り付け、 そんな言葉。常なら雷だっただろうが、 まあ、なにせ今は普段そうやらない"暗殺"帰り。 暗というには派手な鐘の音ではあったものの、 つまりは魔女のやり方があの子とは違うというだけの話。 とにかく、両手は塞がり、背中に荷物。 ついでに疲労と頬の欠けもくっつけて、 釘打ち機を取り出すような気力は今はなかった。 「交友ね……ま、そうかもね。 ビビってる腰抜け共の態度に比べれば、 あたいのは十二分に交友だと思うよ」 ほんの僅かの間、閉じた瞼に浮かぶのは いつも変わらないあの顔と、それが少しだけ動いた時の顔。 「……。……で?まだしないわけ?」 あたいの方のことはさておき、と目を開いてそう切り出す。 何を、とでも返せばもう一太刀。 「ケツ拭いてもらった相手の顔に向かって 思いっきりクソを塗りたくるような現状への言い訳。 そろそろ来るかと思ってんだけど」 魔女は、多少疲労した所で、辛辣さが抜けるわけもなかった。 (9) 2022/08/25(Thu) 18:37:39 |
【秘】 ザ・フォーホースメン マキアート → 天使の子供 ソニー役に立ててる気分になれるから、身体を求められること、求められた分だけ返すことが好きだ。 その間柄に偽りのない愛情がこもっていれば申し分ない。 腰を導かれる間、切羽詰まった声で何度か名前を呼んで。散々愛撫で翻弄された尻穴に熱いものが宛がわれると、本能のもと待ち侘びたとばかりに咥え込んでいく。 音にならなかった喘ぎを荒々しく吐いては、今度は浅い呼吸を繰り返し、視線を下に落として表情を窺う。見るまでもなく心地よさを感じてくれてるのだろうけど、それでも。 「あ───……入っ、ぁ゛、 気持ちい、ソニー……キミも、オレの中……イイでしょ?」 額に触れるような口づけを何度かしたり、包むように両腕を回して肌を触れさせたり。こちらが辛くないように、という気遣いを細々としたところに感じると、人懐っこい笑みを零す。 陽物が抜けていく動きに合わせ絡みつくように肛を締め付けて、それから奥まで抉ってもらえるように緩める。客を喜ばせる為に覚えたことを、己が満足の為に卑しく行って。 でもそんなちょっとした余裕は、動きが速まるのであればぐちゃぐちゃにかき混ぜられ、やがてされるがままに。 (-16) 2022/08/25(Thu) 18:58:58 |
【人】 銀の弾丸 リカルド【路地の店】>>9 ストレガ 予想と違わず辛辣な言葉を受け、さすがの仏頂面も少しばかり眉を下げ。 それでも、辛辣な言葉の裏に面倒見の良い一面がある事を知っているから、降参の意味を込めて軽く両手を上げた。 「お前の言葉には何一つ言い返せないな」 頭を撃たれて絶対安静にならないわけがない。 ド級のバカと言われればそのとおりだが、どうにもそういう訳にはいかない。 外回りを押し付けられてる時点で、色々警戒すべきこともあるのだが、それはさておき。 正面から貴方の顔を見れば、流石にその大荷物と欠けた頬と耳の状態には気づくだろう。 「……だからその傷を作ってきたのか? その大荷物も気になるが……闇医者で見た時はそんな傷、なかっただろう」 表に見える範囲でしか、彼女たちの交友を知るわけもなく。 自分とて、あの2人を殺した人物は洗い出したいと思っているから、その様子を見れば何をしてきたかくらいは想像がついた。 断られるだろうなとは思いながらも、両手に荷物があることを良いことに流してある横髪に触れ、傷を診た。 「俺が密売に使ってる港の5番倉庫の地下によかったら来い。 綺麗に手当をしてやろう。女の顔にこの傷をそのまま残すのは忍びない」 続く言葉には「言い訳……」と頬をかけば、 「テンゴさんがそこで、俺以上の重体で寝ている。 俺が今、ベッドで寝ている時間は1秒たりともない。心配させてすまんな」 と言い、そこには最新の医療施設を作っていると告げ、そこでマウロを手術したことも告げた。 貴方になら、あそこに今寝ているテンゴにも会わせてもいいと、思っているからこそのことだった。 (10) 2022/08/25(Thu) 19:39:01 |
【人】 高らかに、あなたの元へ届け ストレガ>>10 リカルド 「言い返してたらあんた今頃女になってるよ。 ついさっきも女を一人造ってきた所だから、すぐやれるね」 ふん、と鼻を鳴らす。命の保証のない性転換の話、 分かるものはこの場に魔女しかいないだろうけど。 「ま、そんなとこ。住処を吹き飛ばしたんでね、 ああ、あとあたいここに引っ越すから。この店貰うよ」 上への確認もなしに、勝手な事を言いながら。 髪に触れた瞬間、ぐんと首を逸らして避けて、 「次勝手に触れたら指なくなっても文句言うんじゃないよ」 なんて恐ろしい事を口走る。 「まだヤクが抜けきってないのがよくわかるね。お断りさ。 これくらいある方が、かえってハクがつくよ。それに――」 数日前、烏に言った言葉を呼び起こし。 「『忘れねばこそ、思い出さず候』、ってね。 これはあたいのものだ、あんたなんかにあげない」 魔女は魔女らしく、凶暴に笑う。 きっと、大きな疵痕になる。 だが、魔女はそれを捨てる気はないらしい。 (1/2) (11) 2022/08/25(Thu) 19:59:55 |
【人】 高らかに、あなたの元へ届け ストレガ>>11 そして言い訳に関しては、 「お、よかった。頼りになる幹部殿が2人とも…… じゃああたいとしても困るからね。 腑抜けの下につくつもりもないし」 「ま、気が向いたら見舞いにくらいいくよ。 ……あんたはさっさと用事を済ませて マウロ共々ベッドに戻るんだね、 じゃなきゃあの時のあんたのツラと状態について ソルジャーの間でもちきりの噂にしてやるから」 と、やはり恐ろしい事を口にした。何が恐ろしいか。 それは、この魔女なら本当にやりかねない、という事。 あなたは身体を大事にしなくてはならない。自分の為にも。 そして、ファミリーの為にもだ。 (2/2) (12) 2022/08/25(Thu) 20:03:51 |
【秘】 坑道の金糸雀 ビアンカ → 金毛の仔猫 ヴェルデ「ふ」 きれい。 誰からも言われなれて、 なんなら自分かわ言わせることもあるその言葉。 けれどそれが、あなたから出たこと。 そうして感じた暖かさは、それまで感じたことがないもので──── 違う。 ――それは、失ってから、十年近く。 その灯火は、久しぶりに物置から引っ張り出したガスストーブのように、がたごととノイズをたてながらビアンカ・ロッカの胸の内を暖めた。 「――なぁまいき」 ありがとうなんて言葉には、やめてよ、と手を振って。 ▼ (-17) 2022/08/25(Thu) 20:07:09 |
【秘】 坑道の金糸雀 ビアンカ → 金毛の仔猫 ヴェルデ▼ 結局、ビアンカ・ロッカはいい育て親でもなかったし、母親なんかにはなれなかった。 ゴミ捨て場で見つけた少年を、何かの代わりのように育てて自分の胸にぽっかりと空いた、 どんなかたちかもわからない穴を埋めようとしただけだった。 それでも、彼女は人間だった。 ビアンカ・ロッカは、あなたのことを愛していたし。 失いたくなんて、なかった。 ただそれだけの、ことだった。 ▼ (-18) 2022/08/25(Thu) 20:07:27 |
【秘】 Ninna nanna ビアンカ → 金毛の仔猫 ヴェルデ▼ あなたの手をとって歩く道すがら。 ビアンカは、めったに歌うことのない歌を口ずさんでいた。 「――Ninna nanna,mio figliuolo!」 「――Ninna nanna,occhi ridenti…」 Ninna Nann。 古臭い、子守歌だ。 「――Canta,canta,rusignolo…」 「――…che il mio bimbo s'addormenti!」 ニンナ・ナンナ、おお、夜鳴鶯。 みんなでここへ来て、坊やに歌を聞かせてね。 ニンナ・ナンナ、おお、墓場鳥。 そうしたら坊やは眠るでしょう──…… そんな古い歌を、彼女はなぜか覚えていた。 きっといつか、誰かに歌うために覚えた歌を、 あなたにだけ、歌うのだ。 幸せそうにはにかむ笑顔で。 嬉しそうな、ステップで。 (-19) 2022/08/25(Thu) 20:10:37 |
【秘】 ザ・フォーホースメン マキアート → 家族愛 サルヴァトーレ「嘘は怒られるからつくものなので」 ちょっとお道化て言う。正直に生きていられるならそれに越したことはない、表情を偽ることが良いものだとは思っていない。 役に立つためだ、全部。役に立てなきゃ怒られるし、褒められるのはとても嬉しい。怒られてもあまり気にするたちではないのだが。 ただその中で、正直に振舞っていても何も言われない場というのは気が抜けて有難いものだった。友人にしろ、後輩にしろ、今目の前にいる彼にしろ。 そこまで思ったところで身体が引かれるまま傾いて───頬に柔らかい感触を遺す。きょとんと眼を開いて、そして続けざまに後輩のことを聞かれればぱちぱちと瞬きを繰り返した。わかりやすいのかも、オレって。 「よくできた後輩ですよ。オレにはもったいないくらい」 「賭博の技能は及第点以上として……何より、温かみがある。 冷酷なことはできるけど、非情になりきれないような、ね。 大事だと思うんです。 いくらこんな世でも、人らしい気持ちを持つことは、とても」 (-20) 2022/08/25(Thu) 20:13:14 |
【秘】 Ninna nanna ビアンカ → プレイスユアベット ヴィオレッタ「ふ、ふふ」 そのすまし顔に、なんだかおかしくなったように微笑う。 今度はあなたの匙が進む様子を、楽し気に眺めるよう眸を細めた。 「――はいはい。 まったく、ちょこちょこ溜めた金も多分パアだし。 財産とかいってのこせりゃいいんだけどね、身の安全にも何かと物入りだし……」 金を使ってまでするようなこと──"旅券"の手配やら、なにやら。 彼女が今まで、その体と女を切り売りして得た金は、それこそ彼女の血肉そのものだった。 普段の彼女はそりゃあもう、1ユーロたりとも無駄にしないと鼻息荒く節制に励んでいたものだ。 ――……外見を保つようなことに関しては、必要経費だと惜しまず散財する傾向もあったが。 だけど、消えた。 それらも、全て、埠頭から投げ入れた小銭のように燦々と散って、沈んでいって、 彼女の人生も血肉も全て残らない。 あるのはただ、あなたの中。こうして過ごした記憶だけ。 ↓[1/2] (-21) 2022/08/25(Thu) 20:27:34 |
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