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【人】 香奈太「なら、僕らの隣のテーブルにしよう。 そのほうが、気兼ねなく楽しむことができるよね」 初めての女の子を連れてきた太客のお姫様は その子が見えるテーブルにしてほしいと オーダーをしてきたので、 僕が彼女をエスコートするテーブルの隣を 確保するように女の子に声をかけた麻央に 目配せをしてみたけれど、伝わったかな。>>18 「最近お店に来るたびに魅力的になるよね。 とっても綺麗だから入ってきた時に 天使が舞い降りてきたのかと思ったよ 」 テーブルに着くまでの間にも、 相手を飽きさせてはいけないので こういう話をしながらお客様を褒めて 気分良くボトルを開けてもらおうというのが 僕の接客の軸なんだな。 * (22) 2021/11/15(Mon) 23:58:17 |
【人】 麻央[ そういって麻央は彼女に片腕を差し出す。 そして2人が歩き出せば、 その姿は花嫁と花婿がヴァージンロードを 歩いているかのような感覚だろう。 彼女の微笑みはとても可愛らしく 優しい家族に囲まれて育てられたのかと なんとなく思ってしまうほどだった。 ] (25) 2021/11/16(Tue) 0:25:04 |
【人】 麻央[ テーブルに腰を下ろせば、 麻央は料金等の説明から入ることに。 初回は2時間5000円ぽっきり。 勿論、制限はあるけれどお酒もあるし ソフトドリンクもはいった飲み放題付き。 2回目以降は本指名が必要だけれど 初回は何回人間を変えてもOK。 見送り担当は別に指名して問題なし。 初回のことをしっかり話して、 麻央はそれ以上の話をすることをやめる。 それは、彼女に初めてを楽しんでもらうため。 ] (27) 2021/11/16(Tue) 0:31:14 |
【人】 麻央[ 1番最初に彼女に名刺を渡す麻央。 名刺の裏にはLINEやSNSのIDが書いてあるもの。 彼女が受け取ってくれたなら、 是非とも登録して、とお願いする。 勿論これは、 まだ 営業用のもの。名前を聞く行為は、可愛らしい お金を落とす 相手を忘れないようにするための第一歩。 こんなに可憐な子を忘れるなんてことはないと 思っていても、である。 ]* (29) 2021/11/16(Tue) 0:38:19 |
【人】 香奈太─ある日のこと 僕はそんなに同伴をしない。 営業のメッセージとか、アフターはよくやるけど。 そんな僕が同伴をするのは太客ちゃんたち。 今日は大黒柱、名前は紫水ちゃんと同伴。 紫水ちゃんはブランド品を眺めては買うから 行き先は大体ハイエンドブランドのお店。 僕は荷物持ちとしているようなもの。 「……紫水ちゃん、まだ選定中? 僕がちょっと離れてても問題ない?」 本人に確認をとって、見回ってくると伝えれば 僕は同じ空間にいるとある女の子に声をかける。 (30) 2021/11/16(Tue) 0:55:55 |
【人】 香奈太「ね、可愛いお嬢さんひとりで来てるの? 良かったら名刺もらってくれないかな?」 ただのナンパじゃないかこれ。 まぁ気にしない気にしない。 僕の目に止まった子は、胸が規格外の女の子。 まだこの時は誰にも言ってなかった次の仕事に 誘いたくなるインパクトのある女の子だった。 いきなりの声かけに、どんな反応取られたかな。 * (31) 2021/11/16(Tue) 0:56:29 |
【人】 愛衣腕……、いいん ですか……? [ サービスの一種。 連れてきてくれたあの女の人なら さも当然、といったふうについて行くんだと思う。 実際に、「そう?どこが変わったか、わかる?」 なんて会話をしながら、テーブルの方へと 優雅に歩いていったから。 一方で、私は。 目をぱちぱちと何度も瞬かせてから おずおずと片腕に自分の腕を絡めた。 優しくされたことが… あまりなかったものだから。 特に男性には。 これだけで、鼓動が早くなってしまう。 ] (33) 2021/11/16(Tue) 1:09:26 |
【人】 愛衣[ 慣れてないのは向こうから見れば一目でわかるから。 夢から現実に引き戻すようにされる説明は 勿論しっかりと聞いていた。 今回は、人を何度でも変えていいらしい… けど。 ] (34) 2021/11/16(Tue) 1:09:57 |
【人】 愛衣[ 家に居場所なんてなかった。 学校にも居場所なんてなかった。 勤め先の会社は小さなところだったけど それでも、最初は慣れるのに大変だったから。 人に囲まれるのは得意じゃないし 話すのも、実はそんなに。 話題に困ってしまうから。 ] (36) 2021/11/16(Tue) 1:11:19 |
【人】 愛衣[ 指名の話は置いて、名前を聞かれれば。 ] 麻央、くん……? わたしは、 愛衣、です。 [ 名の通りあいされたことなどなかった。 ほんのすこしためらいを見せてから名乗って それでも、微笑んだ。 そう、他意なんてないはずだから。 ] (37) 2021/11/16(Tue) 1:12:10 |
【人】 愛衣[ 渡された名刺を何の疑問も持たずに受け取って。 是非とも登録して、と言われれば こくこくと頷いて見せる。 ] あ、の…… 麻央くんとお話、したいです。 [ すこし、頬を染めて。 あんまり人に囲まれるのが得意じゃないって 小さく言ったらどんな反応、されただろう。 少なくとも私は、お金を落とす相手と 認識されているとは、思っていなくて。 ] えっと……お酒… 麻央くんの、好きなお酒って…… [ 思っていないからこそ お金を落としてくれそうだと 相手に認識されてもおかしくない言葉を 無意識に、こぼしていく。 ]** (38) 2021/11/16(Tue) 1:12:53 |
【人】 麻央[ 香奈太の相手は慣れた様子で腕を組み 席まで歩いていくようだったが、 彼女はというと、どこか落ち着かない様子で どこか緊張したようにも見える態度で腕を絡めた。 花嫁と父親が最後の一歩を踏みしめるような ゆっくりとした足取りで、彼女が転倒しないよう 麻央は一段と気を遣って歩いていく。 だからこそテーブルに着いた時、 夢の中に入ってしまう前に現実を見せて、 その話が終われば、また夢を見せようと試みる。 ] (40) 2021/11/16(Tue) 8:48:09 |
【人】 麻央[ 彼女の小さな一言をしっかりと受け止めて、 麻央はそういう提案してみる。 同意を得たなら、サポート役も外して 彼女がリラックスできるように2人だけ。 これが本指名とは限らないけれど、 彼女の頬が少し赤く染まっているとわかれば 2回目があるのなら指名が来るかな、と 期待ができるくらいに感触はいい。 ] (42) 2021/11/16(Tue) 8:49:31 |
【人】 麻央[ いずれにせよ、彼は漢字を聞いてから とっても似合ってるね、というだろう。 傷一つない ように見える 彼女への麻央なりの自然な感想である。 好きなお酒、と聞かれると まずはどこから行くかと悩んでしまう。 新規だからここで安いものをいうと 次からも安いものしかオーダーを貰えないかもしれず 高すぎるものはお金の余ったお姫様以外は 絶対に無理と断られる可能性もある。 ] (44) 2021/11/16(Tue) 8:50:39 |
【人】 麻央俺の好きなお酒は… 飲み放題メニューに入ってないんだけど この梅酒が他のお客さんから頂いて 結構気に入ってるやつかな。 そんなに辛口のお酒はいけないから、 程よく甘いお酒が好きでさ。 あいちゃんは、どう?甘いお酒が好き? (45) 2021/11/16(Tue) 8:51:21 |
【人】 麻央[ ドリンクメニュー表を開いて 指さしたのは黒糖梅酒。1本10000円。 キープボトルにも出来るものだから 長期的な目で見ると安い、と思われる品。 彼女からいい反応が得られたなら、 追加料金になることを告げた上で オーダーかけるかどうかを麻央は聞くのだった。 ]* (46) 2021/11/16(Tue) 8:52:40 |
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