劇団員 テオドールは、メモを貼った。 (a4) 2021/10/19(Tue) 21:52:04 |
【人】 魔族 ラク・シャサ[ ザッと靴底が地面を噛む。 相手の顔を見ようと動かした瞳が 光を捉えてしまえば、突き刺すように網膜が焼かれ 痛いほどの眩しさに、ちっ、と舌打ちひとつ。 弱体化する己に苛立ちが増して 自身の存在意義にさえ思考が伸びて、 まあ兎角昼は癪に触る。 とは言え、せっかくの創世祭。 広場に吹く風さえ、愉しげで跳ねるようで。 それに運ばれて鼻腔をびたびたと遠慮なく 撫でていく香ばしくいい匂い。 騒めき。歌声。 そんなものに囲まれてしまえば 口元は意識をしないでもじんわりと弧を描く。 ] (19) 2021/10/20(Wed) 1:01:47 |
【人】 魔族 ラク・シャサステーキの代金銅貨3枚と…… あとの1枚は西の山でまた、 助けてもらうかも知れへん日のための。 [ 要望は叶えられたか、焼き立てのステーキを 手に出来たなら振り返る。 あーん、と口を開けて焼き立ての肉を 放り込めばじゅわ、と肉汁があふれて 口内を満たす。 適度な弾力で歯を押し返す肉質は、狩人としての 彼の腕が確かなことを雄弁に語っているようだった。 ] (23) 2021/10/20(Wed) 1:08:36 |
【人】 夢見がち ユーラ[ 眩しそうにしている彼の前に 日陰を作る…には背が足りませんでしたが。 それでも、恐らく顔が認識できる距離まで 近寄って行って、一礼しました。 ] こんにちは。……お久しぶりです。 [ 花が咲いたように微笑んで ようやく会えた、と密かに喜ぶのです。 ] (27) 2021/10/20(Wed) 11:51:11 |
【人】 夢見がち ユーラ[ あの時…… それはわたくしが働いている仕立て屋から 帰ろうとしていた時の事。 普段よりも少々帰りが遅くなって すっかり日が暮れていました。 早く帰ろうといそいでいたからか。 不注意で 男性にぶつかってしまったわたくしは ぶつかったその人に捕まってしまっていました。 謝ってその場を立ち去ろうとしても 離してもらえなくて。迷惑だ、と はっきり言えば解決したのでしょうか……? でも、それすらできずに無言になっていたのは。 ] (28) 2021/10/20(Wed) 11:52:05 |
【人】 魔族 ラク・シャサ[ 祭りで華やぐ広場は多くの生命が行き交っている。 活力に満ちた逢瀬の波の中、 じっと立ち尽くしている姿は、容易く他人の目に とまるだろう。 己のような神経を張り詰めた魔族でなくとも おまけにそれが女の匂いと気配を纏っているなら尚更。 役に立たない光の下で盲いた赤の瞳は、 その人が誰であるか認識していたわけではないのだから だから、声をかけたのは、ほんの気まぐれさ。 ] (32) 2021/10/20(Wed) 18:27:45 |
【人】 魔族 ラク・シャサ** お兄さぁーん、彼女嫌がってるやーん? [ あの日。 たまたま立ち寄った道中で、小さな出来事を 目にしたのは日も暮れて、ようやく周りの世界が 目に馴染んできた時のこと。 自分より弱いものを執拗に、調子に乗って構い 弄ぼうとする屑の肩にどすんと腕を乗せて けらりと嗤った。 ] (36) 2021/10/20(Wed) 18:32:44 |
【人】 魔族 ラク・シャサ無理強いは、モテへんでぇ。 [ ギラリと光る赤の双眸でひと睨みすれば、 バチンと火花のひとつでも散らせて見せようか。 ともかく親しげな男女にも見えないその二人の間に ぐいと割って入れば、綺麗な花にたかる蠅を 追い払うことが出来ただろうか。 蛇の眼前で怯えている子栗鼠のようなその瞳は、 透けるように美しい 葡萄色 をしていた。 ] (37) 2021/10/20(Wed) 18:34:15 |
【人】 魔族 ラク・シャサ…… あのなぁ、ああいうカス相手には はっきり断らな。 迷惑です!言うて、それでもしつこかったら 大事なとこ、蹴ったり。 [ ケラケラ嗤って揶揄って。 それから、怪我はないか、と問うて。 大丈夫そうなら、ひらりと手をあげて、 ほなね、と立ち去ろうとした、あの日は、 本当にただの、気まぐれだったんだ。 (38) 2021/10/20(Wed) 18:35:56 |
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