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【人】 瑞野 那岐『次に旅行に行くなら、 景斗さんが話していた方の温泉に行きたいです。』 [帰り道にはそう応えた。 始めてのドライブで桜の咲く頃に聞いた話。 そちらの実現はまだ叶っていない。 湯船の中で肌を撫でればちゃぷん、と水気が跳ねる。 旅行にノリ気だった彼の表情を思い出して笑う。 社会人になってからは旅行という旅行には あまり行く機会がなかったから擽ったい。 こうして彼と過ごす時間が 少しずつ、少しずつ増えていくのだろう。] (22) 2023/12/24(Sun) 21:08:39 |
【人】 瑞野 那岐[クリスマスの夜を、誰かと過ごしたことが ないわけではなかったけれど。 数年ぶりの『恋人』と過ごすクリスマスというのは いささか久しぶりな気がして。 あまり変わらない日常のようになっている現状に 少しばかり気後れてしまう。 かといって仕事上がりではどこかに寄ることもできず 申し訳程度のタルトぐらいしかない。 一つだけ用意しているものは、なくはないけれど。 そんなことを少し頭の片隅で考えながら、 少し火照ってきた身体が熱さを訴えて 湯船から身体を起こした。] (23) 2023/12/24(Sun) 21:08:49 |
【人】 瑞野 那岐……あ。 [そして、脱衣所に来てから気づく。 パジャマの上下は用意したものの、 その下に履く下着の準備を忘れていたことに。 ぽたぽたと髪から落ちてくる水気を拭い、 タオルを肩に掛けたままの状態で そっとリビングへと続く扉を開けて顔を覗かせる。] (24) 2023/12/24(Sun) 21:09:14 |
【墓】 瑞野 那岐景斗さん、 あの……お願い、が。 下着、取ってもらえませんか? [肌を見られたことがないわけじゃない。 けれど、見せるタイミングでないものを 見せるのは少し躊躇い、視線が床に落ちた。*] (+1) 2023/12/24(Sun) 21:09:42 |
【人】 高野 景斗[ ――それからしばらくして。 そろそろ上がってくる頃かなと自分の 部屋着とタオルとを傍らに準備していた折、 浴室の方から声がかかり、立ち上がる。 ] 忘れちゃった? [ そう問い返して、要望通り クローゼットのカラーボックスの中から 彼の下着を手に取り、脱衣所へ向かう。 はい、と手渡して。まだ湿り気の残る 髪から肩へ、滴る雫を目線で追って すこしの、後悔。 ] (25) 2023/12/25(Mon) 0:16:16 |
【墓】 高野 景斗[ 緩やかに弧を描く目線に、少量の熱が滲む。 陽の光をあまり浴びない体は、白い。 その肌に紅を差すように、 色を付けるのが好きだけど、 今はすっかり綺麗になってしまった。 邪な物思いをしてしまうのも仕方がない、と思う。 これで誘っているわけではない、 本当にうっかり、というのがたまらないので。 ] (+2) 2023/12/25(Mon) 0:16:36 |
【墓】 高野 景斗 ごめん、つい見ちゃった [ 邪な目線に反応があれば、そう返して ] あったまった?風邪引く前に 服着て、髪の毛乾かさないと ……あったかいね [ 温かな唇に、盗むような口づけをしたら 浴室を出ようとする。 ] (+3) 2023/12/25(Mon) 0:16:57 |
【墓】 高野 景斗[ 明日も大勢の客が、押し寄せてくるだろう そんな日を前に、このまま欲望をぶつけるわけには いかない。 ほどほど済ませられる自信があれば 良いのかも知れないが。そちらについてはの 自信はないと声を大にして言える。 ] 那岐くんが出たら 俺も風呂に入るよ そしたら ゆっくりしよう [ 浴室への扉越しにか、そう声を掛けて 自分の着替えを取りに戻ろう。* ] (+4) 2023/12/25(Mon) 0:17:09 |
【墓】 瑞野 那岐[リビングを覗いたら目の届く場所には居なかった。 物音のする気配して声がすれば、 問い掛けに、はい、と小さな声で頷く。] ありがとうございます。 [渡された下着を手を伸ばして受け取った後も 暫し佇んでいるままの様子に 思わず小首を傾げようとすれば。 ストレートな報告に眉尻が下がった。 好意を含む相手への男性ならば分かる反応、 その反面で微かな照れ臭さが邪魔をして。] (+5) 2023/12/25(Mon) 1:36:10 |
【墓】 瑞野 那岐もう何度も見てるで……、 ん、 [反応を返す前に唇が覆われる。 感情を伝え合うようなキスは、嫌いじゃない。 軽く伏した瞳が彼の目元を、口元を移す。 応えるように甘く食んで、 吹き掛かる吐息を飲んで。 離れていく唇を惜しむように溜息が溢れる。] (+6) 2023/12/25(Mon) 1:36:25 |
【墓】 瑞野 那岐[薄っすらと瞼を持ち上げていけば、 入れ替わるようにと伝える声はいつも通りのもの。] ──……、はい。 [もっと、とねだりそうになる自身が浅ましく思えて まだ湿り気を帯びた耳朶を染めながら、 扉を閉めた後。 扉を背にして、そっと熱の孕んだ唇を、撫でた。] (+7) 2023/12/25(Mon) 1:36:51 |
【人】 瑞野 那岐[冬の寒さは応えるから、トレーナーでは足りない。 触り心地のいい前開きの、いわゆるもこもこした フリース素材の生地のナイトウェアを着て。] お先にいただきました。 お風呂、温かいですよ。 [浴室に向かう彼を見送りつつ、 風呂上がりの補給にキッチンへと向かう。 冷蔵庫を開ければ、先程の箱が入っていた。 これは後で二人で食べるとして、 今はブラックコーヒーを手にリビングへと戻る。 先程も見たが部屋の中央に鎮座するこたつは 二人で入っても十分な広さだ。 足先を入れれば、素足がほんのりと熱に晒される。 暖かい、と、無意識に声が漏れた。**] (26) 2023/12/25(Mon) 1:37:03 |
【墓】 高野 景斗 何度でも、見たいものだよ [ こういうやり取りをしている時。 愚かなまでに、ただの男になる。 素肌を晒す恋人相手に、なんて 皆そんなものだろう。 惜しまれるようなため息に、 後ろ髪引かれながら。 浴室を後にした。 すっかり温まった体が冷えるのは 良くない。 ] (+8) 2023/12/25(Mon) 20:40:13 |
【墓】 高野 景斗 おかえり、じゃあいってこよう [ 着替えとタオルを手にソファから立ち上がり 風呂の方へ向かう。 最近気に入りらしいもこもこした ナイトウェアを纏った彼がこたつの魔力に 引き寄せられていくのをそっと笑いながら。 シャワーを浴びて、湯船に体を沈めていく。 ] ふー……… [ 現役を離れてもう何年も経っている。 日頃衰えぬように鍛えているとて、 魅せるための所作など、もうずっとしていない。 ] (+9) 2023/12/25(Mon) 20:40:26 |
【墓】 高野 景斗[ それを補うための稽古であり、 あの日の漆黒に夢を馳せた彼の、 彼らの願いの果に、年末の大舞台があるのだと 思えば、熱も入る。 ――結果、恋人とすれ違う生活をしている というのは頂けないが。 寝てても構わないのに、 眠たげな様子で帰りを待ってくれていた 日なんか、たまらなくなった。 そういうすれ違いがあと数日の間は 続くのだろう。 ] ――堪える…… [ すぐそこに、居るのに。 そして彼は強く願えば嫌だとは言えないだろう とそれも分かっているのに。 格好つけていたいのも、また事実で。 明日もまた通常通り、出勤は8時半だというのも 変えようのない事実。 ] (+10) 2023/12/25(Mon) 20:40:46 |
【人】 高野 景斗 あれ?先にやってくれても 良かったのに、待っててくれた? [ 手つかずのグラスは二つ、こたつの上に 置かれたままだ。 しっかり湯船に浸かり この所また伸びてきた髪を乾かす分 彼よりも自分のほうが、浴室にいる時間は 長いのは慣れたものだろうが。 ] 先にやっててって声かければよかったね こたつ、気に入った? [ その炬燵という暖房具は、一度入ってしまえば トイレに行くことさえ億劫にしてしまうほどの 魔力を秘めている事を熟知している俺は、 引き込まれるその前に、シャンパンとタルトを 取りにキッチンへ寄っていく。 ] (27) 2023/12/25(Mon) 20:41:06 |
【人】 高野 景斗 少しなら飲むでしょ? [ シャンパンからコルクを抜き取る音は いつ聞いても小気味が良い。 ワインが好きだ、と自称するくらいなので コルクを飛ばすことのないように、 ナプキンで包んでいるし、 ワインクーラーの準備も滞りない。 しゅわしゅわと泡立つそれを、グラスに 丁寧に注ぎ入れてから漸く、こたつに 足を預けて ] ……寝ないように気をつけないと [ 彼よりもサイズの大きいナイトウェアは おそろい、とは行かないが似たようなデザインだ 冷えに弱いからと二人で購入したのだったか。 ] (28) 2023/12/25(Mon) 20:41:20 |
【人】 高野 景斗 お疲れ様、乾杯 [ 隣に並び、グラスをかちりと合わせる。 タルトは切り分けずに、山を崩していくように 食べたいと申し出た。 これもそう、子供の頃に夢見た食べ方のひとつ。* ] (29) 2023/12/25(Mon) 20:41:32 |
【人】 瑞野 那岐[ここ最近は時間が噛み合わなかったせいか、 彼の家に来ること自体を控えていた。 それでも、会いたい、と言葉を飾らずに 伝えてくれる彼に気持ちが傾かないはずもなく。 もらった合鍵を使って彼の居ない部屋で 待つこともしばしば合った。 夜でも胃に凭れないような夜食を作り、 温めるだけの状態で待っているつもりが うとうとと船を漕いでしまった日も。 ”待たせる”という行為が返って 気を使わせてしまうのではないかと。 やはりしばらく来るのは控えると口にした日もあったが 『もう少し』、その一言に引き摺られて 結局、自分の意志も弱いまま。] (30) 2023/12/25(Mon) 21:40:23 |
【人】 瑞野 那岐[だから、店の中だけでも。 お風呂から上がって寝るまでの少しだけでも。 こうしてゆっくりと時間を過ごせるのは久々だった。 とはいえ彼の方はまた朝から出かけるという。 もう時計の針は天辺で揃いそうになっている時間。 あまり、夜更かしもさせられないだろう。 こくん、コーヒーを喉に流し込んで息をつく。 大人になって時間を作るのはこうも難しいのかと、 改めて物思いに耽けていれば、やがて 浴室から物音が聞こえ始めた。] シャンパンを一人で先に飲むのは さすがに、待ってますよ。 [グラスの代わりに置かれたマグカップは 幾分か減っていたけれど。] (31) 2023/12/25(Mon) 21:40:36 |
【人】 瑞野 那岐[髪はしっかりと乾かしてきたのだろう。 寧ろ、中途半端に乾かした自身のほうが まだ少し湿り気が残っているかもしれない。 そういう細やかさに 身だしなみを気にかける仕事なのだと ふとした瞬間に気付かされながら。] ええ、足が温かいです。 背中まで温まれないのが残念。 [こたつの感想を笑い混じりに応え 彼がボトルを取りに行くなら 自分も腰をあげようとして軽く制止が掛かる。] (32) 2023/12/25(Mon) 21:41:08 |
【人】 瑞野 那岐[遠慮なく準備を任せながらせめてもと テーブルを片付けて伏せたままのグラスを寄せる。 ボトルの扱いは彼のほうが慣れているだろう。 注ぐのを任せながら、誘いの声がかかれば] はい、いただきます。 せっかくのイブだし。 こたつで寝たくなる気持ちは分かりますけど、 オレじゃベッドまで運べませんよ。 [双眸を細めて頷き、独り言のような声に笑う。] (33) 2023/12/25(Mon) 21:41:22 |
【人】 瑞野 那岐[互いに夜着に着替えて こたつにシャンパンとタルトと飲み干したマグカップ。 始めての恋人とのクリスマス。 ……そう語るにはさすがにリラックスが過ぎている かもしれないが、それも悪くないと思える。] 乾杯。 [カチリと、音を鳴らし合わせれば 音だけは鐘の音が響くように綺麗に。 タルトは切り分けるつもりだったけれど そのまま食べたいというのなら、どうぞ。と 愉しそうにフルーツを見つめる彼を促しただろう。*] (34) 2023/12/25(Mon) 21:41:34 |
【人】 高野 景斗[ 会えるなら、数分でも。 会えないなら、声だけでも。 思ったことが須く伝わるでもなし、 故に全て、口で伝えた。 健気にも、夜食まで作り 万全の状態で待っていようとしてくれたことも。 会いたい、もう少し、を口にして 引き摺られるように、君は俺の側にいて その思いは 自分だけではないのだとたまらなくなったことも。 また、彼と出会ったからこそ、 知ったうちのひとつだ。 ] (35) 2023/12/25(Mon) 22:34:22 |
【人】 高野 景斗 俺も寒いのだめだし せっかくなら一緒に入れるのって思ったけど 気に入ってくれて良かった。 住みたくなるくらい、気に入ってくれると 嬉しいんだけどな? [ 腰をあげようとするのを制して、 準備を終えてから、遅れてこたつに 入った足は、ずっと温まっていた彼と 比べると少し、冷たいかもしれない。 炬燵の中で多少触れ合ったとしても、 気にしないままグラスを合わせて ] (36) 2023/12/25(Mon) 22:34:33 |
【人】 高野 景斗 ――どうして俺が、早々にこたつを 出さないか、分かっちゃった? [ そう、オンとオフはきっちり分ける タイプと言えば聞こえは良いが。 オフはひたすらだらけてしまう方であるので 文字通りこたつに取り込まれたまま 朝を迎えてしまうのが分かり切って、いるからである ] (37) 2023/12/25(Mon) 22:34:48 |
【人】 高野 景斗 タルトに乗ってるフルーツって つやつやしていて、綺麗だよね [ 早速、とフォークをタルトに差し入れて。 綺麗、と称した10秒後には口の中に入っている。 以前からそういう所があったのを 君は既に知っているだろうから 情緒がないなどと、咎められることは ないだろうけど。 ] 満喫してるなぁクリスマス シャンパンも美味しいね 今回は、前々から準備していたわけじゃないから どうかなって思ってたけど 飲みやすくて、いいね ラベル、取っておこうかな [ 飲みやすい酒を定期的に、購入するように なったのは、彼のためでも勿論あるし、 自分のため、でもある。 ] (38) 2023/12/25(Mon) 22:35:01 |
【墓】 高野 景斗[ 甘えたい方、だと自称する恋人は、 ほろ酔いになると、うんと可愛くなって しまうと、覚えてしまったものだから。 ] もう少し、どう? [ そういう下心も、一緒に覚えてしまったと言える。 半分ほど減ったグラスを、再び満たすついでに 彼にも勧めて。 ワインクーラーにボトルを戻すと、 グラスに伸びる手を捕まえて、 ゆるく重ね、ほどき。また絡める。 それだけの戯れも、妙に久しぶりに感じて ] こっち、向いてくれる? ………ん、あまい [ つい、を何度重ねれば気が済むのやら シャンパンを勧めた割に、その唇を解放する気は まだ、ないまま。** ] (+11) 2023/12/25(Mon) 22:35:28 |
【人】 瑞野 那岐[寒いのがだめだという人は、 趣味のバイクに乗る時には厚着をしてでも 走らせたいと言っているのに。 こたつの悪魔には抗えないらしい。] そうですね、家にも置いていないし 実家にもこたつはなかったから新鮮かな。 気に入るかどうかはこれからの 使い道次第ということで。 [くすくすと肩を揺らして応えをはぐらかす。 笑ってしまっていることと、 既に言葉に甘えてこたつから出なかったことで その内情は知られているようなものだろう。] (39) 2023/12/25(Mon) 23:56:29 |
【人】 瑞野 那岐[彼が布団を広げれば足元に外気が入り込む。 素足の彼の足が少しだけ触れて、 冷たい、と笑いながら大袈裟に足を引いたりして。 もう一つの問い掛けが投げられたなら、 ぱち、と目を瞬かせた。] 本当に寝ちゃうんですか? 風邪引きますよ。 [後半、少し嗜めるようになったのは この後控えた仕事のことも気になってのこと。 仕事では見えない姿をいくらか知っていても、 さほど日常にだらしなさを感じた訳でもなく 少し意外に思えたのも一つ。] (40) 2023/12/25(Mon) 23:56:41 |
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