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【墓】 木峰 海斗[ 荒々しく自身の衣服を脱ぐ衣擦れの音に、 また、どくりと興奮を覚えてしまうのは、 その勢いのまま、求めているものを 与えられると期待してしまうせいだ。 既に柔くなった肉壁に、 太い指が遠慮なくねじり込まれて、 だけど、そこは拒むことなく、女のそれのように ぐちゅり、と淫猥な音を立てて受け入れて。] ん、ッ、……ぁ [ 思わず漏れる、嬌声に近い呻き声。 準備をしていたのかと、問われれば、 羞恥に瞳を揺らして、すい、と視線を流せば、 むわ、と雄の匂いが近づいてきて。 顔を逸らすと、耳元に楽し気な声が落ちてくる。] (+23) 2021/12/08(Wed) 19:47:00 |
【墓】 木峰 海斗―― ッ、 そう、だよ……悪い、かよ[ 耳を擽る唇が、優しく食む感触に、 びく、と肩を震わせながら、 甘さの残る悪態を零せば、手の甲を唇に押し当てて 漏れそうになる声を押し殺す。 だが、なお柔らかくぬめったものが、耳を犯す。 猥雑な水音が、直接頭に響いて、 脳すら犯されているように錯覚を起こし、 逃れるように、頭を仰け反らせるけれど、 下肢に走る刺激に、意識をもっていかれて、 逃れることなんて、できなかった。] (+24) 2021/12/08(Wed) 19:47:02 |
【墓】 木峰 海斗はぅ、……ッ、ん、 そ、んなの……お前に、 ――ッ、! [ 耳を犯されながら、 後孔も執拗に責められれば、 堪らず、抑えきれない声が溢れ出す。 増えた指すら、嬉しそうに飲み込んで、 奥のしこりを、弄ばれれば、 色に染まった声は、部屋に響いた。] (+25) 2021/12/08(Wed) 19:47:03 |
【墓】 木峰 海斗[ 扉一枚。窓一枚。 たったそれだけで、ここは周囲から隔絶されてる。 そう思えるほどに、この部屋の中が異常で、 いやらしくて、幸せで、愛しくて。 冷たい空調の風と、二人分の熱気。 生ぬるい空気で満ちた、ここだけは、 今だけは、許されていい、場所な気がして。 色々な感情が入り乱れて、 それでも、結局のところ求めるものは一つだけだ。 ―― 夏生が、欲しい。 欲しいのは、この熱だけ、 俺の身体のことは、良く知っているとばかりに、 イイところを責められて、快感に耐えるように、 身体を強張らせては、力を抜いて。 やられてばかりでは、と足で責めれば、 兄貴の綺麗な眉に皺が寄って、 耐えるような声に、自然と笑みを浮かべて、 はやく、と求めた。] (+26) 2021/12/08(Wed) 19:47:05 |
【墓】 木峰 海斗ぁ、ッ――… [ ぐちゅ、と、 いやらしい音を立てて、先端が埋めれて、 歓喜に震える身体から、思わず悦びの声が漏れる。 だけど、すぐには責め立ててくれない。 焦れるくらい、ゆっくりと腰を動かして。 強請ってくるんだ。コイツは。 激情のまま、穿って、抉って、 快感を貪りたいだろうに、それを耐えながら] (+27) 2021/12/08(Wed) 19:47:07 |
【墓】 木峰 海斗[ どす黒く灯される 嫉妬の炎 に炙られる。血の繋がった兄に向ける感情ではない。 そう分かっているのに、その炎に炙り焦がれ 一塊の炭 になってしまっても良いさえ思う。嫉妬させてしまったことに、罪悪感もあれど、 その感情は、酷く心地良くて、 俺の顔をより一層、甘く蕩けさせる。] ん、……ばか、 そういうのは、さっさと―― 言え、よ [ 悪かったって。ともう一度、苦笑交じりに 謝罪を口にした。 こっちだって、ずっと昔から狂いきってる。 もう、あどけなく笑うだけの、幼い弟ではない。 禁忌だと、いけないことだと、 許されないことだと、解っていながら、] (+28) 2021/12/08(Wed) 19:50:59 |
【墓】 木峰 海斗…… もっと、よこせよ 夏生を、全部―――― 俺に、よこせ [ 欲しいなんて、可愛らしく強請れない。 相変わらず、傍若無人に、我儘に強請る。] (+29) 2021/12/08(Wed) 19:51:02 |
【秘】 木峰 海斗 → 木峰 夏生 …… 仕方がねーな [ 先ほどまでの、狂気が鳴りを潜めると、 灯された小さな炎は、微かで弱い。 それを、消さないように、小さくため息を吐いて] ずっと、一緒にいてやるよ [ これからさきも、ずっと。] (-6) 2021/12/08(Wed) 19:51:05 |
【墓】 木峰 海斗[ 悩むことは、きっと多いし、 この先も、迷い続けるだろうけど。 結局。最後は同じ答えに辿り着く。 一般論、倫理観、社会的な立場、当然の節理。 そんなものは、 クソ喰らえ だ。] (+30) 2021/12/08(Wed) 19:51:08 |
【墓】 木峰 海斗[ 耳元に寄せられた唇。 獣の子が、慰めるように頬を摺り寄せて、 背中に腕を伸ばせば、少しの隙間もないくらい、 強く抱き寄せて、肌と肌を合わせれば、 直接、熱も、互いの心臓の鼓動を感じる。 湿った肌から香る夏生の匂いに、 虐められた俺の熱芯は、またどくどくと、脈打つ。 近親者同士って、 本当は、匂いで嫌悪を覚える筈なのに 狂いそうなほどに、心地良くて愛しくて、 興奮して堪らないのだから、イカれているのは、 兄弟揃って、同じなんだろうさ。] 夏生、もっとくれよ 何にも考えられないくらい、 [ めちゃくちゃにして。**] (+31) 2021/12/08(Wed) 19:51:11 |
【独】 木峰 海斗/* そういえば、まったく独り言を使っていなかった 本当に、もう、また二人の絡みが描けて幸せだ 海斗は、鬱憤がたまっていた分、 かなり積極的にはなってるんだけど…… ツンどこ行った???となってる。 好きの方が、先になってんだろうたぶん、 (-7) 2021/12/08(Wed) 20:13:43 |
【墓】 木峰 夏生そんなの、おまえに? そのあとは? [ 望む答えが、漏れ出る吐息の隙間を縫って聞こえたから 続きを催促してやった。 口を塞ぐ手を引き剥がしてベッドに縫い止めれば、 耐荷重をゆうに超えて男二人分の重量を受け止める スプリングが抗議するみたいに軋む。 ] (+32) 2021/12/08(Wed) 21:20:46 |
【墓】 木峰 夏生[ 曝け出した腹の内、蟠を巻くどす黒い嫉妬の感情に 返ってきたのは苦笑混じりのちいさな謝罪と、 今にも蕩けてへにゃりと崩れそうな海斗の表情で。 ぐ、と言葉に詰まる。 拒絶も罵倒も、そこには微塵も無くて。 ほとばしる狂気は、するすると淡く、小さくなっていく。 ] ……こわかったんだ。 [ 眉尻を情け無く下げて、そう呟くだけ。 ずっと一緒にいてやる、と、 聞こえた海斗の声に、ぎゅっと一瞬目を固く閉じて、 意を決したように持ち上げた瞼の下。 瞳に愛しい人だけを映して、ふわりと微笑んで かすめるだけのキスを贈った。 ] (+33) 2021/12/08(Wed) 21:21:52 |
【墓】 木峰 夏生[ 甘い空気とは対極に、強請る台詞は我儘に、 傍若無人に。 虚になりかけた心に、じんわりと喜びが戻ってくる。 ] いいよ、全部、くれてやるから。 ─── そのかわり、一滴も残すなよ。 (+34) 2021/12/08(Wed) 21:22:37 |
【墓】 木峰 夏生[ 悩むことは、きっと多いし、 この先も、迷い続けるだろうけど。 結局最後は同じ答えに辿り着いてしまうのだろう。 一般論、倫理観、社会的な立場、当然の節理。 無碍に出来ない俺の隣で きっと、そんなもんクソ喰らえだと嗤う お前がいてくれるなら。 ] (+35) 2021/12/08(Wed) 21:23:42 |
【墓】 木峰 夏生[ 甘えるように擦り寄せられた頬。 互いの鼓動が皮膚越しに伝わるほど強く 抱きしめられるから、刹那、視界が歪み出してしまう。 汗ばむ肌と、海斗の匂い。 慌てて顔を首筋に埋めて、誤魔化すように キスマークの数をひとつ増やしておいた。 イカれた兄貴は、聞こえた最高の殺し文句に体を起こして イカれた弟によく似た無邪気な笑顔を浮かべてから 一気に穿つ。 ] ─── っは、やべぇ、……! (+36) 2021/12/08(Wed) 21:25:05 |
【墓】 木峰 夏生[ ぐぢゅん、と最奥まで抉れば、攻めているのは 己だというのにあまりの快感に達してしまいそうになる。 みし、と音が聞こえるほど奥歯を噛み締めて耐えた。 ] なんも、かんがえないで、 おれだけ、みて 俺にだけ抱かれてて [ 譫言のような言葉を唇の隙間から滲ませたけれど ちゃんと届いているだろうか。 海斗の様子を見る余裕はまだ少し残っていて、 それでも激しく穿つ動きは止められなかった。 ] (+37) 2021/12/08(Wed) 21:26:19 |
【墓】 木峰 夏生……気持ち、いい、 っ、海斗の中、さ あったかくて、ぐちゃぐちゃで、やらしくて、 [ きつく海斗の身体を抱きしめてがつがつと貪れば わずかに残った理性さえ消え果てそう。 それでも激しい抽送の際、海斗の腹側の痼を きっちり抉ることは忘れなかった。 ] ─── ぅ、あ゛…… マジでやばい、イキそ…… (+38) 2021/12/08(Wed) 21:27:30 |
【墓】 木峰 夏生[ すぐそこまで来ている吐精感に乱れた吐息を 撒き散らし、そらして。 震える手で海斗の熱を探り、握り、擦り上げる。 達するなら、一緒にと。 何処にも行かないで、 何処までも、一緒に行くから、と、 無言のまま、縋るように乞う。 ]* (+39) 2021/12/08(Wed) 21:28:59 |
【墓】 木峰 海斗[ 誰を想って、慰めていたなんて、 口にせずとも、知ってるだろうに、 続きを促してくる声に、答えようにも、 甘い声が漏れそうで、 ―― お前に決まってんだろ、 そんな言葉は、飲み込んでしまう。 まぁ、言葉に出したら、悪態も漏れるのだから、 言わなくても良かったのかもしれない。 漏れそうになる甘い声を抑えようとすれば、 無理やり手を剥がされて、はぁ、と荒い呼吸も、 途切れ、途切れに、噛み殺しきれない嬌声も、 全部、隠しきれなくなってしまうから。 不満げな瞳で睨むけれど、文句を言おうにも 口を開けず、俺の代わりに、 ベッドが抗議の声をあげた。] (+40) 2021/12/08(Wed) 22:31:12 |
【墓】 木峰 海斗何を、今更…… [ 呆れたというように、違う意味で眉を下げて。 抱きしめながら、また頬を寄せる。 ぽん、と軽く頭を撫でれば。 望む言葉を口にする、俺しい言葉で。 何を言われても、嫌いになる訳がない。 嫌いになるなら、疾うの昔に嫌いになって、 こんな苦しむだけだと分かっている感情なんて、 捨ててしまっていたはずだ。 苦しくて、辛くて、それでも飲み干したい これは、そういう 毒 だ。もう、この毒なしでは生きていけない。 骨の髄まで沁み込んで、手放すことなんて、 ―――― できや、しないんだ。] (+41) 2021/12/08(Wed) 22:31:14 |
【墓】 木峰 海斗はッ、誰に言ってんだよ? [ にや、と不敵に笑い返して、全部受け止める。 一滴だって、逃さない。喰らいつくしてやる。 兄貴を包み込んでいる部分を、 意識的に緩めて、時折、食いちぎるように 力を籠めれば、快感に眉を寄せて、 苦悶の表情を浮かべるけれど、 より深いところを抉られながら、 それでも、なんとか口に笑みを浮かべて、] (+42) 2021/12/08(Wed) 22:31:16 |
【墓】 木峰 海斗ッぁ!、ぐ、――はッ、ふ、 [ 苦痛と快感の混ざった声を漏らす。 奥を抉られると、入口を捏ねるように擦られると、 気持ちが良くて、堪らない。 ぐちゅ、と淫猥に泡立つ水音と、 肌がぶつかり合う音が、耳に響き、 溶け合っていく肌と呼吸。 触れた唇の柔らかさと熱と、ほんのりの苦味。 そのすべてに興奮して、欲を煽られて、 触れられずとも、既に腹の間のものは、 弾けてしまいそうな程、張り詰めていた。] (+43) 2021/12/08(Wed) 22:31:17 |
【墓】 木峰 海斗……ッんん、ゃ、ッ!、あッ、 [ それをまた、握り擦り上げられれば、 堪らず、徐々に、抑えきれない声が大きくなっていき。 気付けば、背にしがみ付いて、何処にもいかない。 あられもなく喘いで、叫んで。 ひと際大きく声を張り上げて、名まえを呼ぶ。 ぐっ、いっそう強く抱きしめて、放しはしない。 縋るように乞う。 愛しい人の気配に、唇を愛しげな形に歪めて] (+44) 2021/12/08(Wed) 22:31:19 |
【墓】 木峰 海斗ひぁ、あ"ッ―― ふッ、ん"ッ!!! [ 繰り返し、激しく奥を責め立てられて、 悲鳴染みた艶声が空気を震わせた瞬間。 どくり、と触れ合う腹の間で、白く熱いものを 解き放てば、がぶり、と肩口に噛みついていた。 口の中に広がる、微かな血の味。 とろり、と惚けた意識の中で、 腹の奥にも、熱いものがじわりと広がる感覚を 感じることができていたなら、 嬉しそうに、噛みついた場所を労わるように ちろ、と舌を転がして舐め上げただろう。**] (+45) 2021/12/08(Wed) 22:31:21 |
【墓】 木峰 夏生[ 男に、それもよりによって兄に組み敷かれ、 自室のベッドに縫い止められながら、 海斗はそれでも小生意気に煽り、 言葉と共鳴するように後孔を締め付けてくる。 食いちぎろうとするかのように力が込められれば 思わず舌打ちが出るほどの快感に襲われた。 それでも挑む視線が快感と苦悶に歪むのがたまらなく 好きで、もっと見たくて、 もっと、俺の手の中で淫れてほしくて、 入り口を捏ねて、奥を抉る。 中での悦を得られるように、 同時に直接的な刺激を与えて、 完全に勃ちあがった熱を扱けば、 抑え込めないといった様子で声が、色を帯びて、響く。] (+46) 2021/12/09(Thu) 9:43:16 |
【墓】 木峰 夏生[ 海斗の顔や身体のあちこちにキスの雨を降らせる。 夏の名残の空気を懸命に冷やすエアコンも、 俺の役には立たなくて、本当の雨のように ぽたりぽたりと汗が滴り落ちた。 乱れた前髪をかき上げて、海斗の顔に張り付いた髪も そっと、払う。 手が、細かく震えているのが自分でもわかった。 愛しい人の名前を何度も呼びながら 穿つスピードを上げれば、海斗の口から 濁点の付いた嬌声が、半ば叫ぶように部屋に響き─── ] (+47) 2021/12/09(Thu) 9:44:33 |
【墓】 木峰 夏生…… っ、 い゛ッ、 ぁ゛…ッ!!ん ぅ、─── [ 腹に挟まれて、俺の手の中で海斗が爆ぜた。 震える身体をきつくかき抱けば、掌にどろりとした 白濁が生暖かく伝う。 ふいに肩に鋭い痛みが走って、思わず背を撓らせて 小さく呻いた。 けれど同時に脊髄をとんでもない悦が走る。 きっとほとんど変わらないタイミングで、 薄い膜一枚隔てて、俺もどくりと脈打つ欲望を 海斗の中、深く熱く、吐き出した。 ] (+48) 2021/12/09(Thu) 9:46:48 |
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