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【雲】 西園寺 飛鳥[わたしね、待つのは嫌いじゃないの。 でも、忘れられてしまうのは嫌。 待ってる間もきっと、私のことずっと 考えていてくれるならそれがいい。 だからね、何度だって伝えるのよ。 あなたが好き。私のことを好きになって。 いつになったって構わない。 どうしても無理ならそういって。 だけど、少しでも希望があるなら いつまでだって待てる。] (D4) 2021/05/23(Sun) 14:19:23 |
【雲】 西園寺 飛鳥わたしの幸せは私が決めるし わたしの道は私が照らすから あなたが幸せだと思うものを選んでほしい。 私を幸せにするんじゃなくて あなたと幸せになりたいんだって。 (D5) 2021/05/23(Sun) 14:19:51 |
【人】 西園寺 飛鳥[満面の笑みで決める日程に、彼からの 提案がなされれはこくこくと何度も頷いた。] 土曜日っ!土曜日がいい! ランチ食べて、美術館行って、 お買い物して、ディナーしましょ [ガチガチのデートプランを提案しながら 犬ならぶんぶん揺れる尻尾が見えるんじゃ ないかって思うくらい、目をきらきらと 輝かせ、そちらを見る。 この店に寄って、と言われれば、これまた こくこくと大きく数度頷くだろう。 悪戯っぽい笑みにきゅんっと心がときめくのが わかって、こちらも柔く破顔した。] (17) 2021/05/23(Sun) 14:20:53 |
【雲】 西園寺 飛鳥[いつもなら自分の好きな服を着て、 自分の好きなメイクをして、髪型をする。 それでよかったはずなのに、どうしてだろう。 今日だけは、彼のことばかり考える。 はじめてのデートだ。かわいいって思って欲しくて 美術館に行くのだし、と、腰回りがタイトになった 黒のオープンショルダーワンピースにした。 スカート部分はAラインになっている。 いつもより少しおめかししたわたし。 赤のリップは欠かさずに。] こんにち…は、 [店の前にたどりつけば、そこにあった 人影にきょと、と目を開いて思わず止まる。] (D6) 2021/05/23(Sun) 14:22:20 |
【雲】 西園寺 飛鳥え、江戸川さん、バイク乗るのっ!? [バイクに興味はないのだけれど、 好きな人が跨って待っていてくれていたって それだけで、とんでもないときめきで 心臓がうるさい。 「うわぁ、かっこいい」と口に出して 頬を両手で覆いながらそちらに近づく。 フルフェイスの奥から聞こえた声に、 緩む口元は止め切れず、ふにゃ、と崩れる。] (D7) 2021/05/23(Sun) 14:22:35 |
【雲】 西園寺 飛鳥…うん、 飛鳥って呼んで、…颯介さん [「今日は」って、これからもそう呼んじゃだめ?って 聞こうとして、やめた。 せっかく一歩寄ってくれたんだから、焦らない。 にへら、とまた笑って、近くに寄れば、 わたしの分のヘルメットを渡してくれただろうか。 受け取ることができるなら、それを持って くいっと引くように体を寄せて。] …ね、呼んでみて? [と上目遣いでお願いする。 彼の声で、聞きたくて、どきどきと逸る鼓動を おさえながらじっと見つめる。 自分の名前にこんなに特別感を感じるのは はじめてだな、なんて考えながら。] (D8) 2021/05/23(Sun) 14:27:46 |
【雲】 西園寺 飛鳥[彼が呼んでくれたならはしゃいだだろうけれど 呼んでくれないなら少々不満そうに「えー」と こぼしてから、「後でいっぱい呼んでもらお」と 声を弾ませて、彼の後ろに回ろうか。] どうやって乗ったらいい? くっついていい? [そうわざと確認しながらその背中に ぴったりと寄り添う。 広い彼の背中に耳を当てれば鼓動が 感じられただろうか。それが私と同じ 速度だったらいいのに、と願いながら。 ランチで行きたい店の候補を提案しようと。]* (D9) 2021/05/23(Sun) 14:28:03 |
【雲】 『伽藍堂』 江戸川 颯介[嬉しそうに約束にはしゃぐ様に つい、また口元が緩む。 素直に自分の感情を表に出して 好きなことを好きなだけ楽しめるのが やっぱり俺には羨ましくて。 だから、喜ぶ彼女に倣うように 俺も、自分の「好き」を 表に出してみようと思って。 店に行っては約束の日を指折り数えて 愛機をいつもより丁寧に磨いたりなんかして。 ─────ああ、楽しい。認める。 いつもの1人でのツーリングより、ずっと。] (D10) 2021/05/23(Sun) 16:05:53 |
【雲】 『伽藍堂』 江戸川 颯介[店の前に愛機と共に佇む俺は いつものシャツ姿よりも ラフな格好を選んでしまっていただろう。 だから、いつもよりも華やかな、 「デート!」って服装のお嬢さんを見て ちょっとしくった、と思った。 隣に並んで恥ずかしくないか、とか テンション下がる、とか言われないか、とか。 でも、いつもより可愛い服のお嬢さんは いつもと変わらず明るく笑うから 俺もつられて、ふにゃ、と笑う。] 骨董の趣味の延長みたいなモンで、 知り合いから譲り受けて乗ってンだ。 [手入れを欠かさない愛機を褒められ ヘルメット越しの声は上機嫌。 我ながらちょろい。] (D11) 2021/05/23(Sun) 16:20:47 |
【雲】 『伽藍堂』 江戸川 颯介[自分から言い出したくせに 颯介さん、なんて呼ばれると 首の後ろがムズムズする。 にじり寄るお嬢さんへと、 ぽん、とヘルメットを投げてよこせば 少し距離が空くだろうか。] ……いいから、行くぞ。 [後で、勇気が出たら。 ヘルメットを被ってもなお貫く視線を避けるよう 俺は愛機に跨ってエンジンをふかせた。] (D12) 2021/05/23(Sun) 16:30:25 |
【雲】 『伽藍堂』 江戸川 颯介…………振り落とされたくないなら しっかり掴まってくれよ。 俺も、怪我ァさせたくねェし。 [Tシャツの薄い生地越しに じわ、と生々しい体温が伝われば、 ああ、やっぱりこの服は失敗だったな、って。 背に耳を寄せられたらきっと ばくばくと煩い心臓の音まで 詳らかにされてしまう。 ちゃんと安全を確認できたら、 ドゥン、と低くエンジンをふかせて 晴天の下を滑り出すだろう。] この先美味い天丼屋を知ってるし なんか小綺麗なイタリアンが出来たらしい。 行きたいとこ、行こうぜ。 [自分の希望を出した上で 飛鳥が行きたいところを優先しよう。] (D13) 2021/05/23(Sun) 16:45:10 |
【雲】 『伽藍堂』 江戸川 颯介[飯を食ったら、美術館へとまた車を走らせて。 『香りの文化史 ー 日常から藝術までー』 中国から伝わったことで花開く香道文化から 紀元前エジプトの香水瓶、 アール・ヌーヴォーの豪奢なものまで 「香り」に纏わるものを集めたもの。 フルフェイスの下から出てきた俺の顔は きっと照れと興奮とで 頬を赤く染めてしまっていたかもしれない。] ほら、行こうぜお嬢さん。 [駐車場から受付まで向かおうとして、つい いつもの呼び方をしてしまったのに気付いて 「あ、」と口を手で塞ぐ。] (D14) 2021/05/23(Sun) 16:52:15 |
【秘】 『伽藍堂』 江戸川 颯介 → 西園寺 飛鳥[そういう約束。 しかも言い出しっぺは俺。 目を逸らして、息を大きく吸って、吐いて。 覚悟が出来たら、ちゃんと目を見て、呼ぼう。] …………ごめん。 行こう、飛鳥。 [謝罪の代わりに、片手を差し出し エスコートをかって出ようと。]* (-9) 2021/05/23(Sun) 16:54:28 |
【人】 絵描き ルナリア彼がいないと認識してから 日が昇り、落ちる回数を数えるようになった。 一人で栄養補給をしたり、水分補給をしたり そうして1回、2回、3回。 それでも彼が来ることは無い。 (19) 2021/05/23(Sun) 19:12:22 |
【人】 絵描き ルナリア一般的な人がどう考えるかはわからないが 私はただただ、疑問に首を傾げた。 当たり前になっていたことが 当たり前ではなくなったこと。 どうして、とかなんで、とか。 子供みたいに、馬鹿みたいに、 ……つい、筆の操りを間違えてしまったり。 (20) 2021/05/23(Sun) 19:12:47 |
【人】 絵描き ルナリアさて、数え始めて一週間ほど経った頃。 家の中に、こんこん、とノックの音が響いて、 私は顔を上げた。 いつもなら適当に入ってもらうところ、 どうぞ、と声を上げたあともじぃ、と扉の方を向いて。 そうして入ってきたのは ─── 馴染みの画商。 思わずため息を吐いてしまうのは仕方ないと思う。 相手はおかしな顔をした。 (21) 2021/05/23(Sun) 19:13:23 |
【人】 絵描き ルナリア私の性格を知っているからか 画商の彼とは今までに、多くのことを話したことは無い。 至ってビジネスライクな関係、 今日も今日とて絵を売り買いして終わり そう思っていたけれど。 『 なにかあったのか 』 なんて、尋ねる物言いをされたものだから これまた疑問に目を瞬いた。 どうしてわかったのだろう。 (22) 2021/05/23(Sun) 19:13:41 |
【人】 絵描き ルナリア見つめる目と目を合わせて 数瞬。 私は、口を開けば、かねてよりの疑問を吐き出す。 「 どうして、そばに居てくれたのかな 」 「 どうして、そばに居ないんだろう 」 二つの疑問を、重ねて問いかけて。 相手の反応を待つ。** (23) 2021/05/23(Sun) 19:14:58 |
【独】 『伽藍堂』 江戸川 颯介/* レムレムをタブで開いてるんだけど、菊太の方がゴリゴリ押せ押せしてる気がする……いったれいったれーってやじ飛ばすくせに、飛鳥ちゃんみたくゴリゴリに押されると弱い男江戸川 (-14) 2021/05/23(Sun) 20:11:03 |
【雲】 西園寺 飛鳥[気合いを入れすぎて引かれないか、なんて心配は はなからしていない。だっていつだって、 最高に可愛いわたしでいたいと思っている。 それが、彼の前ならば余計に。 そして、初デートと名のついた今日ならばさらに。 体を寄せようと思っていたのに、 残念ながらヘルメットは彼との間を 繋ぐどころか宙に舞う。思わず声をあげて キャッチすれば、唇を少し尖らせた。 お願いにも答えてもらえなかったから、 不満そうにあとで、を約束して。] (D15) 2021/05/23(Sun) 20:20:03 |
【雲】 西園寺 飛鳥[ぎゅっと捕まった背中から彼の体温を感じる。 薄い布越し。微かに動くのは鼓動だろうか。 エンジン音が響く。 どうしようもなくドキドキしてる。 愛しくて、たまらない。 ぎゅうっと唇を結んで、その体温に酔う。 伝われ、わたしの鼓動も。あなたに触れるだけで、 こんなにドキドキするんだよって。 彼が喋ると、体から響くのがわかる。] 天丼!食べたい! [お洒落なカフェだとか、小粋なイタリアンだとか 候補はたくさん見ていたけれど、きっと彼のよく行く 店なのだろうと、その口調から察することができれば その店がいいと即決するだろう。] (D16) 2021/05/23(Sun) 20:20:27 |
【雲】 西園寺 飛鳥[天丼屋さんは確かに美味しかった。 けれど、いくら待っても名前を呼ばれるそのときは 訪れなくて、少し寂しい。 すべて平らげてご馳走様でした、と手を合わせれば さっさと出て行ってしまう彼の後ろを ちょこちょこ小走りでついて行った。 呼んでくれないのかなって思いつつも 面倒くさい女だと思われたくない、のほうが 上回っているからだまって、またその背中に ぴったりと寄り添って抱きしめた。] (D17) 2021/05/23(Sun) 20:20:50 |
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