【鳴】 探偵 闇谷 暁『はじめてのお使い』。 以前、そんな番組を見た覚えがある。 大丈夫だろうか。 リョウは体も弱いのだから、あまり無理はさせたく無い。 けれども、子供扱いばかりでもいけないだろう。 いつか、彼が一人でも、好きに生きていけるように。 寂しいけれど、そんな日が来ないとも限らない。 ( ………きっと俺は、 迷彩が生き続けたとしても その選択を押し付けた事を、後悔する。 ) 後悔──だけだろうか。 これはきっと、少しずつ膨らんできた庇護欲。 (=0) 2021/11/16(Tue) 1:11:24 |
貴戸 高志は、我が家のように寛いでいる鏡沼にお茶をそっと出した。これでも飲んでゆっくりしていてくれ。 (a16) 2021/11/16(Tue) 5:49:36 |
【恋】 探偵 闇谷 暁あなたの小さな囁きを耳で拾い、 ばさばさばさ、とメモを取り落とした。 「あー、あー………」 そういえば。 あれから、まともに二人きりになった時間はあっただろうか。 毎日を生きることに、 家族を守ることに必死で 貴方だけと過ごす時間は少なかった筈。 そんなつもりで彼を招いた訳では無いが…… 無いけれど……… 「…………高志」 名前を呼ぶ。 ごくりと喉を鳴らして、貴方に擦り寄る。 「高志」 ああ、こういうときって、 どうしたらいいんだっけ。 (?4) 2021/11/16(Tue) 8:39:33 |
【人】 鏡沼 創「……あれ?もしかしてリョウちゃんが買い物行ってる間、オレこの空間に残されるの?」 気付き。 ……………………。 馬に蹴られないようすみっこでゴロゴロしてよ。 (33) 2021/11/16(Tue) 12:25:18 |
【恋】 貴戸 高志隣からばさばさと物音がする。瞳をほんの少し伏せながら、音のする方へ顔は向けないまま静かに佇んでいた。 どれだけ頭が回ろうと、どれだけ覚悟が決まっていようと、社会から見たら自分たちは弱い立場にいる少年な訳で。三人で生きるのに必死だったから、想い人と溺れる余裕などなかった。 擦り寄ってきた貴方に気付く。 「…………暁」 偶然であっても、気付いてしまった事実を捨てられるほど大人になりきれた訳じゃない。 「……明日もきっと忙しくなる。流石に無計画に過ごすのはよくないだろう?話し合いをしなきゃいけない、から…………」 笑えるほどに拙い言い訳を並べる。大抵のことはこなせる筈なのに、未だ誘うことは慣れていない。 ちらりと伏せ気味の小豆色の瞳が、紫色をそっと射抜いた。 長い腕を、擦り寄る貴方の腰へ絡め取るように伸ばしながら。 「………………『夜更かし』、しないか?」 あの時と同じ言葉を口にした。 (?5) 2021/11/16(Tue) 15:51:35 |
【人】 迷彩 リョウ>>26 >>27 >>28 「財布は……千円札四枚入ってる! スマホは充電したやつ持ってる!」 ポシェットの中身を指差しながら確認していく。迷子になってもなんとかなる装備は整っている。 そしてメモ>>a14を読み込むと、最後の文字に分かりやすく目を輝かせた。 おやつ300円までということは、おやつが300円分買えるということ……! 「うん、いつもの道歩いて行くね。 知らない人にはついて行かないし、寄り道もしない!」 そもそも誘拐等の事件に巻き込まれる外見年齢でもないが、精神的には知らない人間についていきかねない年齢であった。 「 行ってきま〜す!! 」元気な挨拶と共に、初めてのお使いへ向かった。 (34) 2021/11/16(Tue) 16:03:07 |
迷彩 リョウは、途中でネコチャンをナデナデするのを我慢した。 (a17) 2021/11/16(Tue) 16:10:48 |
迷彩 リョウは、馴染みのネコチャンにバイバイをした。 (a18) 2021/11/16(Tue) 16:11:14 |
【神】 迷彩 リョウ 【@豚肉買えるかな?】 そうして辿り着いたスーパーにて。 メモの最初に豚肉200グラムと書かれていたので、買い物カゴを片手にお肉売り場へ向かう。 しかし陳列棚の前でふと、気付いてしまった。 「豚ってどれかな……」 ──パックのラベルには漢字が使われている! メモは読めるものの、ラベルが読めなければ意味が……無い! 夕方の忙しい時間帯も相まって、 店員が殆どがレジにいた為尋ねるのも難しい。 加えて、 (確かカレーの肉ってこんなんだったよね〜) 食への拘りがあんまりなかった。 質より量のお年頃なのである。 結局、“200”の3文字を頼りに鶏肉のパックをカゴに入れた。 (G0) 2021/11/16(Tue) 16:28:53 |
【神】 迷彩 リョウ【A野菜買えるかな?】 続いてやって来たのは野菜売り場。 今回のメモに書いてある野菜なら見たことがあったので、野菜は比較的スムーズに手に取った。 「……高いんだなぁ」 どうりで母はあまり野菜を買って来なかったのだ。 材料費に加え、調理する時間もかかる。 さらに寝る間も惜しんで働いていれば、外食や弁当という選択肢に行き着くだろう。 少し母を理解できたような気がして、嬉しくなった。 (G1) 2021/11/16(Tue) 17:22:04 |
【神】 迷彩 リョウ【Bルー買えるかな】 最後の難関、カレーやらシチューやらが揃う陳列棚へやって来た。 自分が知らないだけで色々なカレーがあるらしい。緑色のカレーは食べる気にならないが、キーマカレーなら食べられそう。 箱を眺めている最中、ハッと気付く。 確か……ハヤシライスはカレーの偽物だ! 気を付けねばなるまい……ッ! 最新の注意を払い、見覚えのあるカレールーの箱を見つけることに成功した。 が、しかし。 (このカレーだったのは覚えてるんだけど……) いつも食べているのがどの辛さなのか……わからない! 色合いとかは中辛の箱が近い気がする…… ちょっと不安になりつつも、買い物カゴへ箱をひとつ入れた。 (G2) 2021/11/16(Tue) 17:43:20 |
【恋】 探偵 闇谷 暁あなたに僅か触れれば、ほのかな温もりが伝わってきて 名前を呼ばれれば、体温がもっと欲しい、と 強請るように更に身を寄せる。 「無計画じゃなきゃ良いのか。」 言葉の揚げ足を取って、小さく笑う。 腰に腕が回されれば 紫色があなたを見上げて、楽しそうに揺れた。 「夜食には、ポップコーンでも作るか? ……ちゃんと朝、起こしてくれよ。」 懐旧。 あんなに苦労した日々の出来事ですら 今は良い思い出だとすら感じられる。 それは勿論、貴方と出会えたから。 「『夜更かし』……しようか。 本当に久しぶりだな、 えぇと………頑張る………から、 よろしくお願いします………。」 (?6) 2021/11/16(Tue) 20:41:26 |
闇谷 暁は、迷彩 リョウが心配。 (a19) 2021/11/16(Tue) 20:41:40 |
【神】 迷彩 リョウ【Cおやつ!!!】 お菓子売り場の場所はものすごくわかる。迷わずやって来ると、いつも見る場所とは違う棚を見た。 せっかくなら、みんなで食べられるおやつがいいからだ。 お風呂上がりに食べるアイスでも良いだろう。 300円以内に収まるように気を付けつつ、バクラヴァsweetを選ぶ。 ……会計を済ませてミッションコンプリートだ! (G3) 2021/11/16(Tue) 21:38:11 |
迷彩 リョウは、バクラヴァをケーキかパイだと思ったらしい。よくわからん。 (a20) 2021/11/16(Tue) 21:39:40 |
迷彩 リョウは、パイの実のデカい版だと考えた。 (a21) 2021/11/16(Tue) 21:40:25 |
【人】 迷彩 リョウ「 たっだいま〜! 」元気なお使いの初心者が帰宅した。 買い物袋の中身は豚肉ではなく鶏肉だったり、中辛のルーだったりはするが、まあまあカレーになるだろう。 最後に四つ、小さなパイのようなものが入ったパッケージを取り出した。 「このパイみたいなやつ、食後のデザートね!ひとり1個ずつ!」 おやつと言われて、少年は全員で食べられる品を選んだのだった。 (35) 2021/11/16(Tue) 22:03:28 |
【人】 鏡沼 創「おかえり〜」 すみっこぐらししていたがころころと真ん中に戻って起き上がった。むくり。 この家はチキンカレーなんだなぁと、買い物袋から取り出されていく物たちを見ている。カレーの材料は揃ってる。えら〜い! 「おやつ、オレ達の分も買ってきてくれたんだ〜。 ……おやつって300円までじゃなかったっけ? 」田舎価格だったのかな……。 (36) 2021/11/16(Tue) 23:46:51 |
迷彩 リョウは、(9)1d30分歩いて来た。 (a22) 2021/11/17(Wed) 1:00:47 |
【恋】 貴戸 高志わずかな一挙一動さえ愛おしい。揚げ足を取られたことも楽しげに目を細めるだけだ。 求められるような仕草によくない熱がちりりと腹の底を掠めていく。 「ポップコーンか。また熱に呑まれるのは勘弁してほしいが……でも、そうだな。 きっと、菓子を摘まなくとも…… 俺は熱に浮かされてしまうかもしれない 」微かに浮かべた笑みは困ったようにも見えただろう。強請っているのは、何も貴方だけじゃない。小豆色の瞳の奥が飢えた獣のような光を宿していた。 身も心も負担を強いられるような、狂った宴だった。 けれど今となっては思い出として笑いながら噛み締められる。 それは勿論、貴方と出会えたから。 「ああ。俺も努力しよう。 こちらこそよろしく頼む」 生真面目にそう返してから少し体を屈める。 ――それじゃあ、また夜に。 熱を吹き込むように、耳元でそう囁いた。 (?7) 2021/11/17(Wed) 10:58:31 |
【人】 貴戸 高志「おかえり」 台所からひょこっと顔を覗かせた。 「無事おつかいを果たしたようだな。偉いぞリョウ。また一歩成長したな」 少年から買い物袋を受け取ると同時に、労いの気持ちを込めてぽふっと頭を撫でようとする。 なんだかメモと違うものが混ざっているが、それもご愛嬌。何事もなく帰ってきてくれただけでも上出来なのだ。 「全員分のおやつまで買ってきたのか。優しいな。ああ、食後に食べるとしよう」 田舎価格でなければ明らかに300円オーバーしていそうだが、それもご愛嬌以下省略。この少年、わりと甘かった。 料理は想い人と二人で作るから時間もそこまで長くかからないだろう。 (37) 2021/11/17(Wed) 11:05:21 |
【人】 迷彩 リョウ「せっかくだし皆で食べたいじゃん? なんか……デカいパイの実あったからソレにした」 きっと値引きシールが貼られていたのだろう。値引きシールが良いものであることをリョウちゃんは知っている…! ふふん……な顔で頭を撫でられた後、雑談をしつつテーブルを拭いたり食器を用意したりした。 「昨日と同じネコいたよ!今日は仲間と一緒に寝てた」 「レジね〜、いつものおばちゃんだったんだけど頭がアフロになってて……」 (38) 2021/11/17(Wed) 12:25:21 |
【恋】 探偵 闇谷 暁「………俺も、」 自身は、熱に飲まれた経験はない。 けれども、どうしようもない程の熱に浮かされる事はよおく知っている。 ただ互いの身体を貪った頃を思い出せば──ぞくぞくとした高揚感へと成っていく。 期待。 欲。 それから愛情。 こんな気持ちを知れるなんて、 当時は想像も出来なかった。 「………ッ、」 びくり、 鼓膜への刺激に小さく身を震わせて 元気に帰宅を告げる家族の元へと姿を見せた。 (?8) 2021/11/17(Wed) 15:55:19 |
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