【人】 医者 ノーヴァ[開業医という肩書きも、己が生まれ持っている能力も、正しい努力の末に持ち得たものではないと知っている。 父より昔の代の時、未だ刻印持ちの魔神が檻の中で暮らしていた頃。狡賢いシップマンは島の主人と取引をした。 自分達の医学知識と島の現状をうまく応用すれば、壁の外へは行けるだろう、と。 どれだけ綺麗に偽ったって、地位も名声も、その上に貼られた“コレクション”というラベルの上では馬鹿らしい張子でしかなくて。 いっその事、見えない枷の着いたこの肉体を捨て去ったしまえばどんなに自由であることか。 …………生まれた頃から縛られたサーカスの獅子は、檻の外へ逃げ出すことを知らない。港の船にさえ乗る術を知らない。] 貴方だって、苦労をした身でしょう。 病魔に苦しみながら終わるのは良くない。 仏の慈悲は、貴方にこそあって然るべきだ。 [努力のひとつもしてこなかった自分にとって、彼女の言葉への返事の仕方が分からなくって。>>1:21 悩んだような素振りを見せてから、主語を相手に置き換えて事なきを得た。数時間後、発言を有言実行することになるとは思っても居なかったのだけれど。] (23) 2022/11/10(Thu) 22:11:12 |
【人】 医者 ノーヴァ[切磋琢磨する者は、それをするだけの理由がある。 生き甲斐が、根源があるからこそ、人は逞しく生きていられる。 それはきっと、目の前の老婆にも言えること。 額をつきあわせる時に、毎日のようにそれらのヴィジョンは浮かんできていた。きっと、歳の数だけ抱え込むものだってあるだろう。 捨て去ることの出来ない、尼の生きた証を刻む記録の一部だとも言える。] [僕にはそんなものがない。 失い難いものなど何ひとつない。 けれど、それは悟りの証左にはなり得ない。 きっとそれはひとつの欠陥品というだけで。] [自我も執着も、全てを捨て去った仏というのは、果たして人と言えるかどうかも……自分には理解の及ばぬことだ。 自分でさえも疎かになってしまうのだとすれば、それは。大層な愚人に等しいものだとさえ思う。] (24) 2022/11/10(Thu) 22:11:19 |
【人】 医者 ノーヴァ[命。誇り。歩み。宝。 失うことへの恐怖心は、 なによりも清らかで愛しい人間の印だ。] [人間らしさを持たない僕は、 それに触れたくて手を伸ばす。 どんなものかを知りたくて。] (25) 2022/11/10(Thu) 22:11:24 |
【人】 医者 ノーヴァ[因果が幾重に重なっていようと、きっかけがなければ始まらない。大きな爆弾でもスイッチがなければ爆発することがないように。 白銀の光が宙に舞えば、まるでドミノ倒しのように狂気の字が連鎖する。初めて見えた未だあどけない青年の顔も、手脂に汚れたうつくしいものが切り刻まれてゆく様も。>>13 ひどく哀れで、おかしくって、笑えてきちゃって。 けれども君の目からは光が消えて、引き攣って。>>15 君の全ての源が、壊れていくのを理解する。 生き甲斐が、努力が、苦労が、水泡へと消えていくのを認識する。 人の欲とは留まることを知らない。彼は良くも悪くもその香の持つ危険性を見誤ってしまった。 そう言って仕舞えば収まりは良いのだろうけれど。 それでも、嗚呼。] (27) 2022/11/10(Thu) 22:11:33 |
【人】 医者 ノーヴァ[……其れは、一つの執着からの解放のようにも思えるものだったのです。>>16 忌まわしい肉の袋から抜け出したモノが暴れ、壊しゆくさまは。>>17 長らく縛られ、自由を奪われた籠の鳥には酷く魅力的で、輝かしいもののように思えてなりませんでした。 傍若無人に振る舞うさまは、自由気ままに歩き回る森の獣のようで。血腥くて恐ろしい光景のはずが、まるでエデンでも見ているかの如く、僕の顔はどこか恍惚としていたのかも知れません。 羨ましい。妬ましい。愛らしい。狂おしい。 …………可能性の芽を摘み取った先に見たのは、果てしない絶望の新たな形だったのです。] [はあ 、と大きな息を吐く。舌を出す。 昂りを覚える股ぐらの反応を抑え込んで。 ふう 、と残りの息を吐く。精を出す。 ……なんて醜いことでしょうか。] (28) 2022/11/10(Thu) 22:11:42 |
碧き叡智 ヴェレスは、メモを貼った。 (a8) 2022/11/10(Thu) 22:13:03 |
給仕 シロタエは、メモを貼った。 (a9) 2022/11/10(Thu) 22:22:55 |
【人】 医者 ノーヴァ[其れは一種の地獄絵図。 真白の月とは反射的に、地面が赤黒く輝く夜。 セレネに捧ぐ慟哭と断末魔のアンサンブルを聞き届けたなら、ずり落ちかけた看護婦の身体を背負い直す。 この悲劇に果てしなく無関係な彼女を置いておく訳には行かなかったから。 人狼の宴の場と化した大通りを避けるように路地裏へ入る。 酔って倒れた男の持つ最後の酒を蹴り倒しながら歩いていく。 掴まれた足を振り払うように靴先を壁にぶつければ、枯れた声で発される悲鳴と指が数本粉砕される音がした。 ………………医者のくせに気にすることも、悔やむこともない。 どこにも行き場がないように見えて、その行先はただ1点を目指して。] (29) 2022/11/10(Thu) 22:23:29 |
【人】 医者 ノーヴァ[救いが欲しかったのかもしれません。 人間なのだと分かりたかったのかもしれません。 ……心のどこかで慈悲による自由を求めていたのかさえ 今はもう分からずじまいだけれど。 その足取りは、かの尼僧が駐在していた寺の道へと。 正常なようで、香に浸されたその存在が行くべきでは無い場所へ。]** (30) 2022/11/10(Thu) 22:26:52 |
医者 ノーヴァは、メモを貼った。 (a10) 2022/11/10(Thu) 22:30:51 |
【独】 医者 ノーヴァ/* 中身はラシードチップ大好きおじさんなんですけど、おじさんのせいでラシードが可哀想な目にあってるの控えめに言って悲しくて興奮してる…心が二つある……(最低なハチワレ) (-12) 2022/11/10(Thu) 22:50:02 |
【独】 警備員 ジュード/* まじで今起きたんですけど簡易メモの勃◯って書いてあるしたに 『起/ホニャホニャ〜』ってかくのすごい伏字の意味をころしてるきがするな? (-13) 2022/11/10(Thu) 23:00:03 |
【独】 住職 チグサ/* ノーヴァセンセきてくれたのうれっし 歓迎したいがオババは絶賛轢かれ中である、後先考えなかったばかりに。 山道登れるのんか?エンカウントしたいなぁ (-15) 2022/11/11(Fri) 7:05:06 |
【人】 碧き叡智 ヴェレスきっと幾度となく間違えて来たのだろう。 発展の代償に何かを失い、知識を得て歴史を重ねる。 地図上から永久に消えた国、 現在では再現不可能となった資源物質、 絶滅し伝承のみの存在と化した種。 それでも人類が止まる事はないだろう。 この島の成り立ちこそが呪いなのだから。 (32) 2022/11/11(Fri) 9:12:21 |
【人】 碧き叡智 ヴェレス──── 暗夜;『学星院』一階エントランス [下層は既に沈黙によって支配されていた。 贄として送り込まれた若き学者の殆どは 自ら命を絶った痕跡を色濃く残している。 彼等もまた『真理』を得てしまったのだろうか。] (33) 2022/11/11(Fri) 9:12:38 |
【人】 碧き叡智 ヴェレス[込み上げる吐き気に胸を抑える。 夥しい死と血によるものではない。 此処までの道を急ぐ際、吹き荒れた風に掬われて 呪布の隙間から僅かに吸い込んだ空気は 鼻腔の奥に張り付いたように腐臭を孕んでいる。 ポケットに隠した刃に思わず伸びた手で、 今度は、火を灯す為の魔道具を正しく握り直す。] ( 此処でただ自刃したとして、 行方不明で都合良く片付けられるのが関の山だ。 持ち直せ、考えろ…… ) (34) 2022/11/11(Fri) 9:13:16 |
【人】 碧き叡智 ヴェレス[青い火の揺れるランタンを片手に、 静まり返ったエントランスを進む。 元来、学者以外の出入りが制限されている施設だが 島の外から訪れる客人を迎える為に 高い天井と豪奢な装飾が施されている。 数歩も歩けばその度死体に行き着いた。 椅子に腰掛けたまま解剖されている者、 被検薬のオーバードーズで死に至った者、 自らの眼球の裏側をスケッチしながら息絶えた者。 その殆どは知の民たる地人のものだった。 嘆き、戦き、狂い、 終いには裏切られた事すら忘れ 好奇心に踊らされた末路たち。 その、微かに生温い死体を物色する。 若い研究者ばかりでは期待は持てなかったが、 それでも。] [まだ、懲りずに期待を掛けようと していたのかも知れない。] (35) 2022/11/11(Fri) 9:13:31 |
【人】 碧き叡智 ヴェレス[暫く歩き回っていれば、 この下層に何が起きたのかは察しがついた。 当然、地位のある者の遺体だけは見付からない。 エントランスを抜け、一つの部屋への入る。 広いテーブルが幾つも並べられているその場所が、 学星院の机仕事を担う場所だと推理するのは容易い。 その一角に、写真立てを見付ける。 目を凝らせば写っている二人のうちの、 片方が父であると分かる。 それは情報統制室長のものだった。] [写真機は自分の発明品だった筈だ。 改良に改良を重ねて漸く今のサイズになったが、 この写真はそれより画質も彩度も上回っている。 誰かが技術を盗用したとしか思えない物品を前に、 どんな反応をしていいかも分からなかった。] (36) 2022/11/11(Fri) 9:13:44 |
【人】 碧き叡智 ヴェレス[室長の机の引き出しを開ける。 鍵が掛かっている段は無理矢理にでも。 少年はその中から、分厚いファイルを見つける。 赤い帯に“実験体履歴”と書かれたそれを捲れば、 一ページ目から自分の名前が目に入ってしまう。 ああきっと、二十余年を人の形のまま過ごしているのは 自分だけなのだろう。他は恐らくもう────…… そんな考えが脳裏を過る。 何度も追記、修正を重ねられた機密の片端に 愛情の痕跡の一欠片でもあったのなら。 あったのなら……どれほど。] (37) 2022/11/11(Fri) 9:13:57 |
【人】 碧き叡智 ヴェレス『 院長の決定により該当実験体を学星院内部へ移送し 長期的かつ計画的なレッドアイスの生産を行う プロジェクトが進められています。 当情報はカテゴリ4未満の職員には秘匿され…… 』 [あの葬儀に彼女の遺体が無かったのは その状態が酷かったからじゃない。 骨格だけを遺し、全て石に代わったからだ。] (38) 2022/11/11(Fri) 9:14:10 |
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