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【赤】 商人 J[ 男の手がドレスの上から女の股間を乱暴に掴み上げる。] お前のことなど省みない、 お前が誰なのかも知らない、 ただの変態によってお前のここが壊れるまで。 [ 掴み上げた手に力が籠る。] いや、ここだけではない。 お前の穴という穴を犯し続ける。 [ 女の、人間としての尊厳だって微塵も省みられることはない。] わかっているのですか? [ 男の顔が女の顔に近づき、喉を掴み手にも力が籠った。]* (*8) 2022/03/21(Mon) 10:01:17 |
【赤】 旅人 J(い、痛い……っ) っ、 [下唇を強く噛んで、 恥骨に加えられる痛みに耐える。 目尻に涙が溜まるほどの苦痛だが、 それよりも……、彼のことが気掛かりだった。] (*10) 2022/03/21(Mon) 12:25:20 |
【赤】 旅人 Jん、ぐ……っ [吐息がかかるほど顔が近づく。 笑みの消えた彼の顔。 絞まる喉の苦痛に呻きつつも、 真っ直ぐに見つめ返した。 少しも怖くはない。 少し、哀しくはある。 貴方は、貴方のままで良いのに。] (*11) 2022/03/21(Mon) 12:25:42 |
【赤】 旅人 J[喉を掴まれていては話し難く苦しい。 痞えながら言葉を発した。] わかって、います…… どうすれば殿方が、うれしいかは、 不勉強のため、わからないけれど…… それはちゃんと、わかって、います [女の一人旅に危険がなかった訳じゃない。 連れ込まれようと自分で自分の身は守れたから 処女の証に触れられたことはなく 彼の掴む場所を用いることは理解しているが 具体的なことだけがわからないまま。] (*12) 2022/03/21(Mon) 12:26:14 |
【赤】 旅人 J[売ることが彼の望みなら 大人しく躾けられる方が都合が良い筈だ。 なのにどうして、そんな顔をするんだろう。] ジュダス様がなれと言ったものになりたい 私、貴方のことが何より大切よ [だから微笑ってと、 十字の印のある頬を包んであげたい。 だけど枷に阻まれて出来ないから、 慈愛の笑みを浮かべるのみ。] (*14) 2022/03/21(Mon) 12:28:28 |
【赤】 旅人 J[眼帯がない。 前髪が隠す顔は見られたのだろうか。] 右目の傷ね、治ったわ まるで人間じゃないみたい…… だけどこれで少しは高値になるかしら [貴方と私だけの秘密もなくなっちゃった。 それは少し哀しいけれど、嬉しいことなの。 貴方の役に立てる、筈だから。*] (*15) 2022/03/21(Mon) 12:29:10 |
【赤】 商人 J[ 理解し難い。 この女がなぜそこまで言えるのか。 騙されていたことはもう十分に理解できた筈だ。優しくされたのも全て女を嵌めるためだと。] ………… [ 理解のできぬ女の思考に男は言葉を失くす。 絶望の中にあれば壊すのは簡単だと思っていた。 抵抗するならその心を悉く砕けばいい。 だが、女はそのどれでもない。 自らそれを望むと言う。] そうですか。 [ 女から手を離した。] (*16) 2022/03/21(Mon) 16:51:15 |
【赤】 商人 J[ 女の治癒能呂は随分な価値となる。 いくら痛めつけようと、いくら傷つけようとも勝手に治るのだからどんな無茶だってできる。] それなら……試してみましょう。 [ 本当に心からそう思っているのか。 踏み躙られて尚そう思い続けられるのか。] リガートゥルを呼べ! [ 鉄の扉その向こうに向けて男が声を上げる。] (*17) 2022/03/21(Mon) 16:52:11 |
【赤】 商人 J[ しばし後、鉄の扉が開いて現れたのは2mを超える大男だった。大男はスキンヘッドに鼻から口にかけては鉄のマスクで口元は見えない。 その顔には大きく斜めに墨が入っており、犯罪者であったことを知らせる。] この男がお前の相手をする, [ そう言って男は出ていくでもなく、ただ椅子に腰をかけた。 男の冷たい表情と裏腹に、大男はニタニタと女へと近づいていく。] リガートゥル。 その女は男を知らないそうですよ。 優しくしてあげなさい。 [ 冷たい声が石の部屋に静かに響いた。]* (*18) 2022/03/21(Mon) 16:52:27 |
【人】 旅人 J[前妻は隣の領の一人娘だった。 面識もあり両親と共に葬儀に参加済みだ。 その日に、娘は信じられないものを見ていた。 ────綺麗だ。眠っているようだ。 そう言って花を順に手向ける参列者達。 だけど娘の目には 酷く衰弱した干物のような何かが 拾い集められた臓物とともに 棺の中にごちごちゃと 押し込まれているようにしか見えなかった。 そして、もうひとつ。] (10) 2022/03/21(Mon) 16:54:56 |
【人】 旅人 J[大領主の、喪服から露出する 顔や首や手などの部位が 真っ黒く染まり、 ぐにゃりと揺らめくのを見た。 目を凝らすと、女の苦痛に歪んだ顔が 代わる代わる表面に表れては消える。 その中には、棺の中にいる娘の顔もあった。 人ではない。 怨嗟の集合体のようなものが 人の形を作っているに過ぎない。 男は魔術師であり 肉の体を捨て 若い女から生命を吸い上げ 生きながらえる怪物だった。] (11) 2022/03/21(Mon) 16:55:26 |
【人】 旅人 J[────そんな所に嫁ぎたくない。 当然の感情だ。 だが、父も母も、縁談を喜んだ。 良い相手だと褒めてもいた。 ────葬儀で共に男の顔を見たのに? ────その前も奥さんは若く亡くなってるわ。 見ているものが自分だけ異なるのだと 親の目ばかり気にする娘には気付きようもない。 残酷で短命な結末を、両親が望んでいる。 ならば叶えるしかないと娘は覚悟を決めた。] ……成人するまでは、ここに住みたいわ [我儘を一つ言うだけでも、勇気のいることであり、 願いは聞き入れられ、そして破られた。] (12) 2022/03/21(Mon) 16:55:48 |
【人】 旅人 J[────事件の日。 男は、いつでも自分の容姿を素晴らしいものに 見せていたが、そこにいた娘は 自分に見惚れるどころか震えていた。] 帰って下さい。 約束の日までは、穏やかに過ごさせて下さい。 さもないと……! 「成程、その瞳が特別なのか? よく確かめてやろう……」 いやぁ……っ!! [女の得物を奪い、切り刻み、突き刺す。 怪物にとっては犯すのとも 吸い取るのとも異なる愉悦の時間だった。 だが、女にとっては……] (13) 2022/03/21(Mon) 16:56:13 |
【人】 旅人 J[その日も家にあった青い宝石のブローチは 娘が受けた苦痛の記憶を引っ張り、預かった。 それ以外のもの、感情の起伏なども 閉じ込めてしまったのは薬の副作用のようなもの。 元が一つであったのが惹かれ合うのは当然だが 知らない方が幸せな事実は世には沢山ある。 それは例えば、事件の因果。] (14) 2022/03/21(Mon) 16:56:38 |
【人】 旅人 J[物盗りによって家が荒らされ、家族を殺された。 ────女の認識。 婚約者に自分と家族が襲われその後物盗りに入られた。 ────事実。 ひとつの我儘も言わず婚約者の元へ行っていれば 家族も家も無事だった、可能性。 どの道自分は助からないし諦めていた。] (15) 2022/03/21(Mon) 16:57:13 |
【赤】 旅人 J[男の巨大な手は高い位置で纏めた髪を それぞれ取っ手にでもするように鷲掴んで 自らの方向に強く引き寄せる。 先の丸い部分だけでも 自分の拳くらいあるのではないか。 そんなモノが身動きの取れぬ娘の口腔に納まる。 だがそこで止まらず、グイグイと腰を押し付けられ 肉の棒の先端は口の中を進んでくる。 他人の体温がまだ体内に入ってくるのは 酷く気持ちが悪いことだと知った。 口の中でどんどんと硬さも増している。] ん、ぐぅ……っんん……っ [苦しさを声に変換しようにも 出口なくぴったりと男の熱が塞いでいるのが また気持ちが悪かった。] (*21) 2022/03/21(Mon) 19:59:52 |
【赤】 旅人 J[軈て、進みが止まる。 ええもう、それ以上は無理でしょうと。 もう入らない、そう思った先が、……まだあった。 ぐぽぉっ ……と喉奥にエラの張った先端が入り込み、気道を完全に塞がれた。] んぶっ…、ぅぐ、…んんっ、んぐぅ……っ [男はツインテールを容赦なく動かし自らの腰も振る。 喉の窄まった所で亀頭を扱き、喉奥をガツガツと突く。 揺さぶるのに合わせて手枷の先の鎖が音を鳴らす。 ペニスの形がわかるほど頬は膨れ苦しげに目を閉じ すきな男にはとても聴かれたくない醜い呻きが漏れ続けた。] (*22) 2022/03/21(Mon) 20:01:42 |
【赤】 旅人 J[舌を擦る男根が気持ち悪い。 鼻先に当たる茂みが気持ち悪い。 臭い。変な味がする。痛い。苦しい。 ────だけど、貴方が望むなら。 これがジュダス様の望みだと思えば。 貴方の役に立てるのなら。 私、これもWうれしいWの。] (*23) 2022/03/21(Mon) 20:02:09 |
【赤】 旅人 J「おっと、危ない危ない……」 [マスクの奥からそんな声が聞こえたか。 ずるりと抜け出ていく硬いままのものは 透明な唾液でぐしょぐしょに濡れていた。] げほっ、けほっ……はぁ、は……っ [女の方は涙で頬、唾液で口許を濡らしている。 規格外のサイズの抽挿によって口の左端は切れ、 赤い血液が滴り、真白なドレスを汚した。 まるで、破瓜のように。] (*24) 2022/03/21(Mon) 20:02:37 |
【赤】 旅人 J[酸欠で頭が呆っとする。 頭からは手を離され、 真白な髪が何本と抜け落ちた。] あ……。 [気づくと、片脚が高く持ち上げられていた。 白い下着は床に残骸が見えた。 淡い色のあわいは少しも濡れておらず ぴたりと閉じていたが、 そんなのお構いなしに 巨大な先端が押し当てられ擦り付けられる。 ────きもちわるいよ。] (*25) 2022/03/21(Mon) 20:05:12 |
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