【秘】 マジシャン 夜長 → 鬼走[まさか内心ツッコミを入れられているとは思っていない。 何時ものボケを披露している自覚はなく、ただ彼の身を案じていたのだけど。長くも思える葛藤の時間が動きだした。彼が手だけをそっとサイドテーブルに伸ばすのを見て、ほっとした。水も飲めないほど衰弱していたのではないかと怖かったのだ。確かに先程の姿に興奮したが、彼が元気なほうがずっと嬉しいし興奮する。 空恐ろしさを抱かれていると知れば眉を下げて 困った顔を晒すだろう。 治し方がわからないと自分の性癖の矯正方法を彼に聞くという愚策にでるタイミングはなく。かわりに、うつ伏せになった彼の呻き声に心配が勝り、思わずと手を伸ばそうとして。 ――また躊躇ったのだが] (-13) 2021/01/03(Sun) 18:10:25 |
【秘】 マジシャン 夜長 → 鬼走…あ、ああ。 [低い声での命令は蜘蛛の糸であった。 彼からの救いだとわかる。彼の常識人的な部分を知れば、彼こそ自分に沢山与えていると反論しただろう。いつだって自分の事を考えてくれているのが分かる瞬間がたまらなく嬉しいと同時に切なくなるのだ。 頷いて、布団を少し捲れば まずは肩を揉もう。躊躇いながら、も肩に触れれば、ゆっくりと手で揉みはじめ。彼の様子を伺い、それから] 何処が痛いか、教えてくれないか。 ……えっと、腰か? [性交は腰に負担がかかるから 受け止める側の彼にとっての負担は腰部分だと気づいたのは肩をもみ始めてからで、マッサージといえば、肩だと思ったんだと言い訳を小さくしたのは、うっかりを誤魔化すためで。彼がうつ伏せだったのが幸いで 視線を逸らしていた*] (-14) 2021/01/03(Sun) 18:10:40 |
【人】 宵闇 迅あんまり差はないかもしれませんが、まあ。 [自分のこれもただの勘だ。>>2:98 なんとなく、若そうだな、と思った。それだけ。 若さが眩しく見える――というにはまだ自分も若い部類だが。] 今のところはないですよ。 髭生やしてる身内はよくおじさんって呼ばれてますが。 中学生以下からしてみれば、髭イコールおじさんですからね。 [きょろきょろしている妹の好奇心は、きっとおおきいおふろ。 妹の旋毛をつついてから、 遠くにぶら下がっている案内板を、そっと指差した。 鮮明に見える距離ではないけれど、あれに従えば着くだろう] ひとがいると落ち着かないから、 おれは部屋の方で充分です。 [ともあれ妹が大浴場に行くなら、その周辺で待機はするが。 ちょうど風呂上がりに合わせて、 兄の宅配牛乳屋さんでも営業しようか*] (6) 2021/01/03(Sun) 18:39:12 |
【鳴】 鬼走[彼は本当に自分を甘やかすのが上手だ。 そして自分はまるで彼の子供のようにまとわりついている。 彼と自分とでは子供を望むべくもないけれど、こうして子供ごっこをするのは楽しいかもしれない。 二人で布団の中で話していれば、唐突に彼が改まって話しかけてきた] ん、どうした? [キスをしたり、触れ合ったりして。甘やかな恋人同士の時間。 温泉で温まり、盛り上がった気持ちで浮かれたまま彼の話を笑顔で受け止める。 新婚さんみたい、と囁かれてくすぐったそうな顔をする。 自分もそのように思っていたから。 顎先に口づけられ、指を絡められ、何かを約束するならば小指なのに、薬指にはどんな意味があるっけ、と彼の言葉を聞きながら頷けば、続けられた言葉に目を見張った] (=4) 2021/01/03(Sun) 18:59:15 |
【鳴】 鬼走夜長………。 [付き合いだして一年経って。 仕事の時間がバラバラで会うことがなかなかできないけれど、自分から共に暮らすことを言い出すことができなかったのは、どこかで彼に対してまだ遠慮をしていたから。 いや、彼の愛を信じて感じてはいても、“自分”とは違う存在の彼の負担になるのではとどこかで思ってもいたし。 強く抱き寄せられる。 彼の肩あたりに抱きこまれて身動きが取れないのは息もできないからか] ………伸……忠 [普段は呼ばない名前を呼ばれ、自分も彼の腕を抱きしめる。 名前を呼ぶのが精いっぱいで、言葉が出ない。 しかし、首を振った] (=5) 2021/01/03(Sun) 18:59:42 |
【独】 セーマの裏切り者 ジャック/* 当初オールキャラ全年齢向けの導入考えてまして 温泉ぱわーでヒーローとヴィランが 温泉浸かりながら徳利でお酒飲んだり 部屋で愚痴ったりしつつ酌み交わしたりしたら かわいくない?絶対かわいいよね?って思ってたんだけど イノセントさま初手からえろかった えろい すきっっっっ>< (-16) 2021/01/03(Sun) 19:00:27 |
【鳴】 鬼走ダメだ。お前のところに俺はいけない。 [鼻の奥がツンとなる。泣きそうになるのを必死でこらえて、呼吸を整えて何度も言いかけるのを止めて、言い直す] 俺はお前のところにいかない。 ………二人で新しいところに住もう。 [なし崩しの同棲みたいなものではなく、ちゃんと未来を見据えたけじめとして。独占されるのでなく、彼の世界に自分が入るのではなく、二人で新しい世界に住むために。 そんなの同じじゃないかと思われるかもしれない。この思いは通じないかもしれない。 でも自分の中での線引きはちゃんとしておくのは、もしかしたら彼より年上の務めだと思っていたからかもしれない*] (=6) 2021/01/03(Sun) 19:00:40 |
【秘】 鬼走 → マジシャン 夜長[夜長が恐る恐るという風にマッサージをしてくる。 全裸の状態で、肌に直接マッサージだと肌が傷つくから、上にタオルを置いてするものなのだけれど、彼にその発想はなさそうだし、自分も言わない。 まるで性風俗みたいになっているが気にしない。 彼は肩からマッサージしてくれて。それはそれで気持ちがいい。 全身やってくれるのかな、と思っていたが、自分がマッサージを頼んだ意図を分からずにいただけらしい。 だから遠慮なく、辛い箇所を言った] 腰、尻、足の付け根……… [彼を受け止めて筋肉が悲鳴をあげている箇所。 言い訳だと思わず、彼の呟きを“まぁ、そんなものだよね”程度に流してしまうのは当然だっただろう。そこをやってほしいと言わなかった自分が悪いのだから。 彼が視線をそらしてうっかりを恥じ入っているなど気づかず、続けてほしいと促して。 しかし、結構こういうのも悪くないかもしれない。 自分の躰を余すところなく知り尽くしている恋人だからか、それなりに彼の手指は的確にポイントを突いていて気持ちがいい。 あ〜〜〜きく〜〜など機嫌よく声などあげてしまうのだから、調子がいいと彼は思っているだろう] (-18) 2021/01/03(Sun) 19:28:01 |
【秘】 鬼走 → マジシャン 夜長もう大丈夫だ。ありがとう。 [そう言って躰を起こし、彼の方を向いて礼を言う。 これが通常の時だったら、このままエッチを誘う流れなのだろうけれど、いわゆる賢者タイムだからそうはならないのが逆によかったかもしれない。 せっかく会えたクリスマス。 拗ねて膨れて時間を無駄にするのはもったいない。 仲直りしよう、と彼を抱き寄せて髪を撫でようか*] (-19) 2021/01/03(Sun) 19:28:22 |
【人】 きっと教育係 キネレト……へ? [我儘? だったか?? 何が? どこが?? 具体的にどの辺りが??? 尋ね返す音を発した半開きのまま ぽかんと口を開けた間抜けな顔になってしまう。 君の言葉の意味を理解するのに数秒かかった。 ぱちぱち、瞬いて君へと視線を向ければ 君は君で不思議そうに首を捻っている。>>2:102 その様子から察するに、 本気で我儘を言ったつもりでいるらしい。 なるほど。そうか。ふむ。そうか………… ううむと顎を摩って首を捻ってしまったのは、 君の真似をしようとしてやったわけじゃない。 自分でも無意識のうちに 自然と君から移ってしまった癖だ。] ……? ………………??? [尚も暫く考え込んでいたのだけれど、] (7) 2021/01/03(Sun) 19:30:24 |
【人】 きっと教育係 キネレト…………あぁ。 [続いた言葉ですっと腑に落ちた。 君はそういう人だった。 望まれて言われるがままになる僕ではなく、 ありのままの僕を尊重して受け止めてくれようとする人だった。 無理に合わせようとしなくたって 自然と歩調を合わせて寄り添ってくれる。 君はきっと僕以外の人間にも 同じように相手を尊重して接するのだろうけれど、 そういう君だから、僕は好きになったのだった。] …………、ふふ。 [二の句が継げなかった。 自分でも知らなかった自分に気付かされるようで。 子供たちを諭すことはあっても、 自分が言い聞かされるようなことは思えば殆どなかった。 それだけ努めて聞き分けの良い子供で居た記憶はある。 君の言葉が温かくて、心地良くて じっくり嚙み締めるように反芻してから口を開いた。] (8) 2021/01/03(Sun) 19:30:28 |
【人】 きっと教育係 キネレト……本当に、 二人で生きるのって難しくて…………面白いね。 一人で居たらきっと知らないままだったことが どんどん見つかる。 それじゃあ、……お願いしようかな? [おかわりなら自分で、と言いかけて 湯呑みを手に取り君に差し出す。 お茶を煎れて貰える、ただそれだけのことが なんだかこそばゆくて小さく微笑んだ。] 例えば身体に染み付いた習慣であっても、 変えるべきところは変えていきたいと思ってるんだ。 自分にとっても良くない自分なら猶の事ね。 僕はつい手を出したがって、 君に出来ることは何かないかって 無意識に探して実行してしまうけれど…… 君が何も出来ない人だと侮ってるわけでも、 君の気持ちを蔑ろにしたいわけでもない。 でも僕が先んじて片付けようとする度に、 君はきっと無力感に苛まれてしまうんだろう? 君に喜んで欲しくてやっているのに 君を悲しませてしまうようじゃ本末転倒だよ。 (9) 2021/01/03(Sun) 19:30:32 |
【人】 きっと教育係 キネレト今は良くても、そのうちに君に 煩わしく思われてしまいかねない。 僕にとって一番辛いのはそちらだからさ。 [改めて、そう考えると僕のこれは 傲慢で一方的なお節介の押し売りで自己満足な我儘だ。 君のお世話をさせて貰える自分は 君にとっての特別なのだと承認欲求を満たして、 君がそれを望んで喜んでくれるって幻想を見ている。] 君も薄々気付いていると思うけれど……僕は、 突っぱねても構わないっていう選択肢が 自分では思い浮かばない程度に、 周囲に合わせて生きるのに慣れきってしまっててね。 [それが短い人生の中で学んだ、 自分を護れる一番楽な処世術だったから。 合うものも合わないものも人前では全部呑み込んで 顔色を窺って、『正解』を探して、 それでも決められない事柄は全部神様に丸投げしてきた。 けれど君には、僕は自分の意志で納得して ちゃんと希望を伝えられているような気がしているんだ。] (10) 2021/01/03(Sun) 19:30:36 |
【人】 きっと教育係 キネレトこう話した後だと 君に合わせて言っているみたいに聴こえてしまいそうだが…… 君の杞憂は的を射ている。 まだ大丈夫、まだいける、って知らぬ間に度を過ぎて 身体を壊して一歩も動けなくなったこともあるし、 何年かに一度は自分でも訳の分からない激情に 呑み込まれて暴発してしまうんだ。 みっともない姿を晒してしまう前に君が止めてくれ。 ただ、自分を大切にする方法さえわかっていないから どうすれば君を大事に出来るのかもわからなくて…… ……君はどんなときに、大事にされていると感じる? [こんな話を誰かにしたのは初めてじゃないだろうか。 煎れて貰ったお茶を啜って喉を潤してから、] 僕は、君が僕を大事にする方法を模索してくれてるって それを知れただけでとても幸せに感じるよ。 (11) 2021/01/03(Sun) 19:31:05 |
【人】 きっと教育係 キネレト……なんて大真面目に また長々と 語ってしまったけれど僕はこういう真面目な話を君とするのは好きだ。 君とのより良い将来について考えるのは むしろ楽しいことだしね。 ああ、もちろん もっとどうでもいいような 明日には忘れてそうな馬鹿馬鹿しい話も いつでもしたいと思ってるよ。君となら。 [君との会話が心地良く感じられるのは、 君が僕と話すことを楽しんでくれていて 僕を理解しようとしてくれているのが 伝わってくるからなんだろう。 知っての通り僕はつい生真面目に受け止めてしまうけれど 君は疲れさせてしまわなかったかな? そうだ。これは反省会じゃなくて慰労会だった。 ゆっくり落としどころを見つけていきたいな。 もうじき年も変わるしね。 「君には敵わないなぁ」 声には出さず微笑み返すことで、話題を一旦切り上げた。]* (12) 2021/01/03(Sun) 19:31:33 |
【人】 きっと教育係 キネレトそうか…… 彼らしか知らない勝手や作法もあるかもしれないね。 却って邪魔をしてしまうかもしれないな。 大人しくしておくことにするよ。 [もてなしのプロに張り合っても勝てる気もしない。 もう冷蔵庫や金庫や非常口の確認とか 夕食朝食の時刻チェックとかしか思い付かない。 そしてそれは別に僕が率先してやらなくとも、 君にだって一瞬で確認出来ることだ。 借りてきた猫のようにしゅんと肩を落とした。 手持ち無沙汰になって、ゆっくりとお茶を啜る。 人に煎れてもらったお茶って こんなに美味しいものだったっけ。 君が煎れてくれたお茶だからかな。 なんだか泣いてしまいそうになって、 外の雪を眺める振りをして誤魔化そうとした。のに。] (13) 2021/01/03(Sun) 19:39:01 |
【人】 きっと教育係 キネレト夢見がちなのは僕も同じさ。 ……今、ひとつ我儘を思い付いた。 10秒で良いから君の胸を貸しておくれ。王子様。 [君は本当に、 本当に感情を言葉にするのが上手い。 君自身の気持ちは勿論、時には 僕自身が言葉に表せないような想いまで 的確に掬い上げてくれてしまう。 返したい言葉が喉奥に張り付いて、 嗚咽になってしまって言葉にならない。 自分でもよくわからないんだが 君とともに過ごすようになってから、 多分僕は随分と泣き虫になってしまった。 なんだか子守りをさせているみたいで申し訳ない。 でも君だって悪いぞ。 君が底抜けに優しいから甘えてしまうんだ僕は。] 僕だって、 ……大好きな君を大切にしたいだけなんだ。 僕が大切な限り治らない病なら、諦めるから 君も諦めてどうか一生患ったままで居てくれ。 (14) 2021/01/03(Sun) 19:39:10 |
【人】 きっと教育係 キネレト[君に畳の端から端まで転がされている気分では居ても、 君を転がせている自信はあまりない。 君は感情を言葉にするのと同じくらいに、 それを澄ました顔で包み隠すのも上手いから。 今脱がせたい場合を訊かれたとしても きっと同じ答えを返していただろうけれど、 君の問いは飽くまでも浴衣姿限定だったから 言及するのはやめておいた。 余分な墓穴を掘ってしまえば いよいよ羞恥心に耐えられなくなりそうで。 浴衣を着た君もさぞかし格好良いんだろうな、と 誤魔化すように少し冷めたお茶を啜りきった。]* (15) 2021/01/03(Sun) 19:39:21 |
【秘】 きっと教育係 キネレト → 図書館長 アザレア……ふふ。可愛い。 そんな君も大好きだよ。 [『今すぐ抱きたいくらい可愛い』 なんて口説き文句が浮かぶのはなぜだろう。おかしいな。 彼を可愛らしく感じたのは本音ではあるが、 姫の台詞としては甚だ間違っている気がする。 自分でも解けないようなこんがらがった感情の糸を 君が丁寧に解いてくれたことで気が緩んで。 自分を律していた枷が外れかけて、 君も恥じらう様子を見せてくれたものだから 嬉しくなってつい調子に乗ってしまったのだと思う。 赤くなった君の頬を愛おしむように撫でて 微笑みかけるのみでそれ以上は止めておいた。 あまりやりすぎると、折角灯った火を 燃え上がらせるどころか消し炭にしてしまいそうな気がした。 ちなみに、言うは易いが もし別のシチュエーションで自分が君に言われたら 赤くなるどころじゃ済まない気もした。] (-20) 2021/01/03(Sun) 19:39:27 |
【秘】 きっと教育係 キネレト → 図書館長 アザレア[へたれだっていいじゃないか。 僕なんか君に奪われなけりゃ一生処女だぞ。 ……そう敢えて言葉にすることはないけれど 君と結ばれたいと願うのと同じくらいに、 僕にそういう行為そのものに対する不安があるのは事実だ。 ひょっとすると洞察力の高そうな君は、 それを察して僕に手が出せないのかもしれない。 ずっと一緒に居てくれるんだろう? 時間も機会もまだまだあるはずだ。 それこそ一人でやるものではなくて 二人でしか行えないものだろう。 どちらかが負担を感じるような状態なら きっとうまくは行かないし、 もし失敗したら君も僕も落ち込みそうだ。なんとなく。 君のおかげで、 ゆっくり少しずつ時間をかけて学んで 君に触れられ触れることにも慣れてきた。 誰と比べるわけでなし、教科書にも載ってない 僕らだけのマニュアルを作っていけたらいい。 僕はそう思っているんだが君はどう思う? 尋ねる代わりに、混乱しているらしい君の頭をそっと撫でておいた。]* (-21) 2021/01/03(Sun) 19:39:32 |
【念】 きっと教育係 キネレト……アザレアくん、 自惚れじゃないよ。 事実だよ。 [情けない僕をもっと見たいだなんて言ってくれる人も、 こんな僕をお姫様扱いしてくれるのも君だけだよ。] 君だけの姫で居たいと僕も思ってるけれどさ、 ほんと、酔狂だね……どこが良かったのかな…… [顔でも声でも料理でもなんでもいい。 何か君を僕に繋ぎ止められる要素があるなら。 言葉を続けようとすればするほど じわじわ視界が滲んできてしまう。 畳み掛けるように降り積もるどこまでも優しい言葉に 溜め込んでいた言葉にならない感情が溢れてしまいそうで。 ……と、君に胸を貸して欲しいとお願いする前に 言う筈だったんだ。抜けた。 なんかうまいこと聞いてやってくれ。] (!0) 2021/01/03(Sun) 19:45:09 |
【人】 きっと教育係 キネレト[ほう。君もそんな顔をするんだなぁ。 貴重な一面を垣間見れた気がしたのは一瞬のことだった。 少し残念だなんて思ってしまって、 僕を揶揄う君の気持ちが少しわかった気がした。] なんでもはできないよ。流石に。 でも君の役に立てて嬉しい。 カウンターに座っているのだって ただ座っているだけではないだろう? 手続きやら取り寄せやら相談やら…… ……なるほど。その発想はなかったな。 人手は年中足りていないが かといって気軽に雇えるほど潤ってもいないから…… [どうやって、と尋ねるより先に寄付の申し出だ。 やっぱり君が神様なんじゃないか?? 思いきりが良いというか、時々こうやって 僕の予想を遥かに超えた発言をしてくることがある。 まさかその上を行く教会ごとどうにかする案が ちらっとでも彼の中にあるとは知らなかったが、] (16) 2021/01/03(Sun) 20:04:45 |
【人】 きっと教育係 キネレト忙しい期間に臨時で雇えるだけでも かなり助かると思うよ。 ありがとう、無理のない範囲で頼む。 [子供たちにとっても、先生役は一人でも多い方が安心だろう。 実現されるかどうかは別として、それだけ 僕と過ごす時間を熱望してくれることは素直に嬉しい。 遠慮するのも野暮だなとお言葉に甘えることにして。] うん、行こう。 折角来たんだからさ。 [君が玩具のあひるちゃんにまで 妬いてくれているとは微塵も気付かない。 厳選したスタメンあひるちゃん6匹を携えて 改めて君の手を取った。 ところで、何か忘れている気がする。 とても大切な何かを。 そう思ったけれどそれが何だか思い出せないままに 露天風呂へと続く回廊を歩み出す。] (17) 2021/01/03(Sun) 20:04:52 |
【人】 きっと教育係 キネレト………… 忘れないでね。 [改めて口にすれば己の大胆さに火が出そうだ。 僕は君に内緒で言ったのに。内緒で言ったのに!! 脈が上がったのも繋いだ手から 容易に伝わってしまいそうで、 露天風呂に入る前からなんだか眩暈がしてきた。 こんな調子でだいじょうぶなんだろうか。 ただ、神様に止められようと君を拒むことはないと 言葉にする代わりに君の手をしっかり握っておく。 ぺたぺたと二人分の足音を並べて進んでゆけば、 湯気に包まれた屋根付きの露天風呂が姿を現す。 隣の君へと視線を上げれば──あ。これは見えないやつだ。 眼鏡ケースを取りに戻る君に一緒に着いていき 若干の歩数を余分に稼ぐことで、 一先ず平静を取り戻せるだけの落ち着きを得た。] 洗うのは入浴の前……かなぁ? 後かな? どうなんだろうねその辺。 でも確かにな、 先だと洗っている最中に凍えてしまいそうだ。 温泉って奥が深いねぇ。 (18) 2021/01/03(Sun) 20:05:42 |
【人】 きっと教育係 キネレト[言いながらヴェールを脱ぎ、上着を脱いで畳む。 胸元を飾る紅い布を引き抜き、 ブラウスの釦をひとつひとつ外して ぱさりと小さな音を立てて肩から落とそ…… ……うとしたところで、 隣から積もる雪をも溶かしてしまいそうな熱い視線を感じた。 ちら、と君の様子を窺えば、明らかに此方を見ている。 折角落ち着けた熱をぶり返してしまいながら、 一旦脱ぐのを止めて君の服の裾をちょんと引いた。 お兄さん、お兄さん。手が止まってますよ。] じゃあ………… 脱がし合いっこするかい? ただ脱がし合うだけで、 続きはお布団までおあずけだよ……? [冗談だ。ちょっと言ってみた(かった)だけだ。 その証拠に、項を不意に撫でられただけで 肩が少し跳ねてしまった。 君の手でネックレスとピアスが外されて漸く 忘れていたものを思い出す。宝石箱だ。 あまりにしっくりと身に馴染みすぎていて 外さねばならないことも忘れかけていた。] (19) 2021/01/03(Sun) 20:06:05 |
【人】 きっと教育係 キネレト[君の眼鏡と一緒にケースに仕舞い込まれる ネックレスとピアスを安心して見守って。 君にありがとうと礼を述べて残りの服を脱ぎ始める。] 靴を脱ぐのに気恥しさを感じたことはなかったなぁ。 普段見せないものだからかな? 破廉恥……? でも外が見えているのに裸になるのは 僕も新鮮な感じだな…… 家や教会のお風呂に比べると凄く心許ないよね。 おもしろい。そうかも。 あまり大きな声で話していると 周りにも響いてしまうかな? [雪が音を吸って、ここだけで声は留まるかもしれないが。 仕事で子供たちをお風呂に入れたりもする手前 あまり気にしない面はあるかもしれない。 尤も、好きな人の前でもそうかと言われれば 必ずしもそうじゃないしなんなら 誰の人気もない外で裸になるより恥ずかしいかもしれない。 それでも順調に最後の一枚を脱ぎ終わって、 6匹のあひるちゃんたちと 薄っぺらい小さなタオルを一枚だけ手に持った。 貧相な身体なのが申し訳ないがこればかりは致し方あるまい。] (20) 2021/01/03(Sun) 20:08:00 |
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