【墓】 青嵐「……?」 誰かの返事が聞こえたような気がして、振り返る。 振り返っても、誰もいない。 サワサワと木々が擦れる音が辺りに響いている。 気のせいか。…気のせい、なんだろうけど。 …そうでなければいいな、と思った。 「今日は何すっかね。 まぁどうせ今日もどっかでなんかやってるだろ。」 呟いて歩き出した青年の口元は、僅かに綻んでいた。 (+4) 2021/08/14(Sat) 21:44:46 |
【秘】 君ぞ来まさぬ 百千鳥 → 現実に背を向けて 竹村茜「みんなでこうして秘密基地で遊んでるのに」 「仲間はずれにするなんて、かわいそうだもんね?」 「わかったよ、あかねちゃん。」 「待っててね。 薫兄のこともきっと連れて来るって、約束するよ」 (-19) 2021/08/14(Sat) 21:44:58 |
【置】 花守──夢を、夢を見た。 薄ぼんやりと映る景色のなか。 手入れのされていない雑木林。 寂れた木造の建物。 独りぼっちが。 迷いびとに甘い夢をみせて。 優しく包み込んで。 寂しくないように。 そう囁いて。 此処こそが自分達の還る場所で。 いつまでも、どこまでも居ていい場所で。 きっとまだ迷い込んていないみんなも、来たがっている。 だからみんなを…… それから……それから…… 「…………ぼんぼこ、ぼん?」 (L0) 2021/08/14(Sat) 22:04:10 公開: 2021/08/14(Sat) 22:30:00 |
【秘】 君ぞ来まさぬ 百千鳥 → 学生 涼風/* 押忍!何!?ッス!万華鏡先輩もお疲れッス! 特に深く考えず制服姿で行こうと思ってたッスけど、 せっかくご提案頂けたッスから一緒に浴衣着て行きたいッスね! 男物女物どちらも捨てがたいのでダイスでも振ろうかな、 と一瞬思ったッスけど 女性陣が少ないッスから、ここは女物で行くッス! ではではよろしくお願いしますッス! (-20) 2021/08/14(Sat) 22:27:30 |
【秘】 君ぞ来まさぬ 百千鳥 → 学生 涼風「──うん、楽しかった!…けど髪までべったべただぁ…」 遊び倒した後、育ち盛りの胃袋は空腹を訴えているけれど それより先にお風呂かな、なんて考えたところで 涼風からの提案に、跳び上がるように顔を上げた。 「へえ、浴衣! いいなぁ、着るの久しぶり…っていうか何年ぶりだろ」 都会に越せば、祭りや花火を見に行く事はあっても 浴衣を引っ張り出したり、袖を通す機会は少なくなる。 それ以外にも何か理由があった気がするけれど。 「…そういえば、何処かからお囃子みたいなの聞こえてたけど そのうちお祭りでもするのかなあ? お祭りあるなら薫兄、一緒に浴衣着てこうよ!」 それで卯波兄に写真撮ってもらったりしてさ、なんて 『みんな』を巻き込む事を前提に予定を立てて笑うのだ。 (-21) 2021/08/14(Sat) 22:29:05 |
【秘】 花守 → 巡査長 清和とっくに出る用意はできていたようで、懐かしいエンジン音が聞こえれば、そう待たせることもなく玄関から出てきた。 夕陽に照らされたあなたを、目を細めて出迎える。 よく煌めくその髪に、何度目を奪われたことか。 それ故に、"彼"が染めてきた時は心底驚いた。 「もう来たんだ ねえ、今日はどこに連れてってくれんの?」 あの頃の、あのままの口調で出迎える。 いまから彼女は、少女となって約束の続きを演じる。 だから、目の前にいるのは"良いことができる人"になった恩師じゃなくて、素行の悪かった自分に根気よく付き合って、よくよく世話を焼いてくれた2つ上の先輩なんだと。 今日だけは、今だけは。 (-22) 2021/08/14(Sat) 22:33:13 |
【秘】 学生 涼風 → 君ぞ来まさぬ 百千鳥「……ああ、そういえばお囃子も聞こえていたね。 うん、それなら私も着ようかな。それでお祭りに行こう。きっと皆も来るはずだからね」 同じようにつられて笑う。この小さく可愛い弟分が連れ出してくれる先には沢山の笑顔が待っている。 明日はどんな楽しいことが待っているだろう。そっと胸を躍らせて、少年もまた予定を描き始めるのだった。 (-23) 2021/08/14(Sat) 22:40:29 |
【秘】 学生 涼風 → 君ぞ来まさぬ 百千鳥/* 乗っていただきありがとうございます。感無量です。 ところで話は変わるのですが、何!?さんはももちさんの設定(特に呼子鳥さんが亡くなっている部分)を明かすタイミングなど決まっているのでしょうか。 Discordを見る限り本日最終日っぽいので、差し支えなければ呼子鳥さんが亡くなっていることに涼風気づかせようかなとも考えていますが、もし何!?さんのやりたい事に支障が出るようであれば仰ってくださると助かります。 (-24) 2021/08/14(Sat) 22:40:53 |
天のお告げ(村建て人)は、メモを貼った。 2021/08/14(Sat) 22:45:00 |
【秘】 君ぞ来まさぬ 百千鳥 → 学生 涼風/* 押忍!実はなかなかタイミングが難しくて 特にきっかけが無ければエピローグで軽くやればいいかな なんて思ってたりしてたッス! きっかけがあればこれ幸いとばかりにシュッと出すつもりッスから 涼風さんが思い出すのならそれに乗じるッス!多分! (-25) 2021/08/14(Sat) 22:52:01 |
【人】 学生 涼風 季節外れの雪を纏う。 艶めく白に、金の流水文様を走らせて。水辺に咲くのは紫苑の花。引き締まる黒の帯には蝶々が舞い、涼しげなガラスの帯留めが腹部を飾る。 御端折りを出すのに苦労したけれど、工夫さえすれば着丈が合わない着物も着れるものだ。 姿見に映る自分の姿。着物を崩さぬよう身を寄せて、鏡の向こうの己に触れる。 にこり。 紅を乗せた唇の端をほんの少し持ち上げて。 さらり。 髪に差した簪を揺らすように小首を傾げる。 一枚隔てたガラスの向こうで、母親が優しく微笑みかける。……微笑みかける真似をする。 病に倒れ、母と自分を混同するようになってしまった父の為に真似していたから母の真似事をするのは得意だった。 けれど、今この時は父の為ではなく。 父が母の為に仕立ててくれた、誕生日の贈り物。それを着る前に亡くなってしまった、母の為に。 ▼ (1) 2021/08/14(Sat) 22:52:04 |
【人】 学生 涼風「日舞なんて、本当に久々だから。間違っていても許してね、母さん」 目が覚めるほどの紅色を差した唇から溢れる柔らかで涼しげなそれ。いくら見た目が性別の垣根を塗りつぶしてしまうものだったとしても、はっきりと男のものだとわかる声だった。 四日目。まだ気温が上がる前の清廉な朝の空気が静寂と共に辺りを包む頃。 母親の仏壇がある部屋の真ん中で、恭しく一礼をして母から習った舞を踊り始める。 きっと、これは誰かがくれたきっかけなのかもしれない。やさしいやさしいゆめなのかもしれない。 だって、そうじゃないと説明がつかないのだ。 どうして、この着物がここにある? ──この着物は、母が亡くなった時に父が処分してしまったのに。 (2) 2021/08/14(Sat) 22:53:22 |
【独】 音楽家 宵闇☆本日秘密基地に迷子になる方は<<宵闇>>allwhoさんです☆ やったあ♪♪♪ 泡影だったら死ぬやつだしちょうどいいね♪ (-26) 2021/08/14(Sat) 22:55:17 |
【秘】 学生 涼風 → 君ぞ来まさぬ 百千鳥/* 成る程、分かりましたありがとうございます。 涼風は最終日で色々おかしい事に気づく予定なので、涼風自身はどこかしらで呼子鳥さんの事も思い出すかもしれません。 でも無理にももちさんと何!?さんにパスするわけではないので、乗ってもいいし乗らなくてもいいよとだけお伝えしておきます。よろしくお願いいたします。ッス。 (-27) 2021/08/14(Sat) 22:57:27 |
【秘】 巡査長 清和 → 花守すぐ玄関から出てきた花守に、もうひとつのヘルメットを投げ渡す。 煌めくような金の髪。 外からやってきた清和だけが持っていた、特別と異端の象徴だった。 "彼"が清和に憧れて、清和と同じになった。その時までは。 清和がこの田舎にもたらしたものは、良くも悪くもたくさんあった。 宵闇も、御山洗も、添木も、そして花守も、 この男がいなければまったく違う道を歩んでいたことは想像に難くない。 そんなあなたの初恋の相手は、ずっと手の届かないような場所から、 手の内を明かすことなく、涼しげな顔であなたの様子を見て言うのだ。 「あの頃みたいに、近くの隣町…… いや、もっと遠くがいいか……誰にも知られないような、遠い場所」 ほら、乗れよ。と後ろに乗るように促す。 準備ができればご褒美を上げるのに相応しい場所にバイクを走らせる。 ひとりで走るときよりも、ゆっくりと。後ろの人間を気遣うように。 「……都会に出て、いい男とかいなかったのか?」 その道すがら、ふたりきりで秘密の会話を交わしながら、ふと尋ねて。 (-28) 2021/08/14(Sat) 23:50:43 |
【人】 影法師 宵闇「────♪」 鼻歌を鳴らしながらあぜ道を練り歩く。足取りは軽い。 ギター <都会の象徴> を置き去りにしてまるで少年時代に戻ったみたいに。夏風になったみたいに。 「昨日は海、楽しかったな。今日はなにして遊ぼうか、」 「ずっとここにいて欲しいんだろ、なあ、田舎のかみさま」 ──なにかに、呼ばれている気がする。 ──だれかに、呼ばれている気がする。 ずっとここにいて、こっちで遊ぼう、って。 誰だろう、幼い時の自分? いつもつるんでた、記憶の中の友人? ずっと一緒にいた、古ぼけたピアノに魂でも宿ったかな。 向日葵畑に迷い込んだような 夏祭りではぐれたときのような、そんな不安もなくて。 この田舎に来た時から、実は知っていたのかも。 だってこんなに居心地がいいのだから。 泡沫みたいにふ、と宵闇に溶けてゆく迷子か 使命を忘却の彼方に置き去りにした導き手か なんにも知らぬまま男は、影のように田舎の風景に溶け込む。 (3) 2021/08/15(Sun) 0:43:57 |
【恋】 おかえり 御山洗掴んだ手首は細くて、簡単に指が回った。沈んでいく景色は上下左右の区別もなく青い。 息をしようともがいたけれど、少しも苦しくはなかった。見えない水面が遠ざかるのがわかる。 喧騒もなにもかも遠くなって、口から吐き出した泡の音も聞こえないのに、呼び声はよく聴こえた。 名前を呼ばれる。ふわふわと舞う髪は、時々目元を覆ってくすぐったそうだった。 耳に届く音がやけにくすぐったくて、背筋がぞわぞわとする。 腕が回って、首の後ろで組まれた指が垂れ下がった。襟足をたどる指はなめらかだ。 返す名前を呼びたくて、声が出ない。喉につかえて、空気が出てこないようだった。 代わりに口から出る泡が、どんどんと水面にのぼっていく。 体は海の色の濃く黒い方へと沈んでいって、吸う酸素もないのに。 変だ、と感知するより早く、唇が頬骨に触れ、骨に添って、頬に触れる。 心臓に火がついたようにあつくて気が狂れてしまいそうだった。 どうして、とか疑念が湧くたびに、そわついた高揚に炙られて灼けてしまう。 触れたい。声が聞きたい。抱きしめて、引きずり下ろしてしまいたい。 どんなつもりで、何を思っているのか、問いただす時間さえ惜しい。 ガソリンに火を近づけたように耳の骨まで熱くなるのを感じる。 はだかの腕に応えるように腕を回して抱えてしまって、首筋に唇を寄せた。 大して気を使った食事もしていないんだろう首筋は骨が見てとれた。 ぬるいような涼しいような水の中で、互いの肌ばかりが熱を持っている。 辿って、手繰って、触れるたびに体の作りの違いを感じる。 細い体は力を加えたら隙間から風のように逃げてしまうんじゃないかって、怖い。 (?0) 2021/08/15(Sun) 0:48:22 |
【秘】 花守 → 巡査長 清和同乗を促されれば、「うん」とだけ言って、渡されたヘルメットをかぶって腰に掴まって、エンジン音が響いていった。 身体を預けると、漠然とした不安や苛立ちが落ち着くようで、あなた や、"彼" の後ろに掴まって乗せてもらうのが好きだった。けれどずっとお荷物でいるのも厭で、憧れもあって、真似をするように父親の原付を駆るようになって、そのお陰かもっと世界が拓けて。 ほんの少しだけきつく抱き直す。 「だれも、みんな私を見てくれなんだもん。 勝手な理想とか妄想押し付けてさ、そんなのヤだったから振ってやった。 大人しくて無垢な少女だって、きもちわるっ」 ロクに成長しなかったせいで、そういう男にウケる容姿に、不本意ながらなってしまった悩み。 (-29) 2021/08/15(Sun) 0:48:36 |
【恋】 おかえり 御山洗いつからだったんだろう。かつてはまだ三人でいることに違和感はなくて、だから、最初からではない。 でもいつしか三人でいても、自分は二人とは違うことはわかり始めていた。 境遇も。性格も。遊び方も。抱えている気持ちも。 いつか触れたいと思って、手をのばしたことはあった。 でもそれが届く前に呼ぶ声が聴こえて、それで指先はそれてしまった。 それで納得したように諦めきれてしまった。 俺はお前の隣りにいるわけじゃないから。お前は隣りに違うひとを置くから。 同じ位置に立っているわけじゃない。俺とお前は同じ世界にはいないから。 でも、なのに。ああ、だから、これはきっと夢だ。 都合のいい夢で。海の底に沈んでいくだけの悲哀だ。 どうせそれが実を結ぶことのない、つごうのいい願望だ。 だけど。紛い物は、同じ顔をして、同じ声で呼ぶんだ。 (?1) 2021/08/15(Sun) 0:55:31 |
[1] [2] [3] [4] [5] [6] [7] [8] [9] [10] [11] [12] [13] [14] [メモ 匿名メモ/メモ履歴] / 発言欄へ
情報 プロローグ 1日目 2日目 3日目 4日目 5日目 エピローグ 終了 / 最新