【秘】 陽炎 シロマ → チャラ男 ウラミチ「嗚呼良かった、成仏したのかと思ったよ〜……」 少女は最後に会った時と変わらぬ明るさで、貴方の隣へやって来る。 その片手には出席簿があった。 「ねえ君、これから何かしたいことってある?」 ぱらぱら、出席簿を捲る。 名前の書かれた頁を見せながら、貴方に問いかけた。 「何も目的が無いなら…… 私の生徒にならない? だいぶ人数も増えてきてね、賑やかになってきそうなんだ。どうかな」 その声は、誰が聞いても弾んだ楽しそうな声色で。 まるで生きているかのようで。 今日が初対面の少女は、貴方を自身の学級へ誘った。 (-21) 2022/07/16(Sat) 16:02:18 |
【秘】 チャラ男 ウラミチ → 陽炎 シロマ「あ?生徒??」 突然の申し出に怪訝な表情で貴方を見る。 しかし誰かを祟りたいだとか大層な目的があるわけでもない。 相手の事はよくわからないが、なんとなく……悪い奴ではないような気がする。 ぼやぼやした記憶の中相手に感じる既視感や違和感からはとりあえず目を逸らすことにした。 「別にいいけど……」 (-22) 2022/07/16(Sat) 16:14:19 |
【秘】 陽炎 シロマ → 気狂 ネコジマ「おやおや。入学希望かな? ふふ、呼び方はどちらでも構わないよ」 今のところ、自身を素直に先生と呼ぶのは夢川だけだ。きっと彼から話を聞いたのだろう、と考えた。 貴方が抱えた缶を見下ろせば、ふむ、と顎に手を当てる。 「ん〜、元の場所だとまた見つかっちゃいそうだしなぁ……」 それに。 彼等は満足に学校へ行けなかった子供達である。供養もされず、捨てるように燃やされた部落の子供達。 暫し悩んでから、口を開く。 「……きっと学校に行きたかっただろうし。 皆のところにしようか」 (-23) 2022/07/16(Sat) 16:31:31 |
【秘】 陽炎 シロマ → チャラ男 ウラミチ「本当!?ありがとう! 嬉しいなぁ、きっとこれで 鹿乃 も元気出してくれるよ」さて、この少女は司馬鹿乃を『カナ姉』と呼んでいた。 しかし、いつのまにか呼び方を変えていたらしい。 「教室は昇降口の横だよ。 牧夫達がいたところ、覚えてるだろう? あそこで授業をするからさ」 (-24) 2022/07/16(Sat) 16:46:36 |
シロマは、出席簿に名前を書き加えた。 (a14) 2022/07/16(Sat) 16:46:56 |
【秘】 チャラ男 ウラミチ → 陽炎 シロマ「カナイ!?カナイも生徒なのか?!」 その名を聞いた途端虚ろだった目が大きく開かれる。 「授業って……何の勉強すんだよ。 俺テストとか点とれねぇからな?」 始まる前から赤点宣言している。 自他ともに認めるバカだ。 (-25) 2022/07/16(Sat) 17:05:45 |
【秘】 陽炎 シロマ → チャラ男 ウラミチ目を見開いた貴方の反応を見て、少女は気を良くした。 「内容は色々だね。 でもちゃーんと点が取れるように、私が教えるから安心して?」 どうやら先生の手厚いサポートがあるらしい。もしかすると、あまり嬉しくないかもしれないが。 「……あ、席は鹿乃の隣にしておくね。 きっと緊張してるだろうから、裏道が助けてほしいな」 貴方の様子を見るに、きっと大事なことだろう。そう考えて付け足した。 (-26) 2022/07/16(Sat) 20:44:37 |
【人】 幸福 ライカ【???】 落ちて、運ばれて、どこかの何かに座らされて。 「………ん、」 優しい温度が髪を撫ぜる。心地良い話し声も聞こえる。 頭がぼんやりするけど、何だかとても良い所に居る気がする。 ─────ぱち、 月白色の眼がほのかに開いて、ゆるりと顔を上げていく。 「………あれ、」 ここ、どこだっけ。さっきまで、何してたっけ。確か、深雪が事故に遭って。後悔や悔悟を紛らわす何かを探しに、肝試しに参加して。それから─── 「──……ッ!!?」 思い出した。 飛び降りたんだ、僕W達Wは。 がば、と上体を起こす。 不思議と体のどこも痛くなくて、首を傾げては、夢だったのかと辺りを見渡す。 「……あ、あれ? 何……なんで…………?」 視界に入るは、生きていない者たち。 何が何だか、分からなくなってきた。 (11) 2022/07/16(Sat) 21:01:10 |
【秘】 チャラ男 ウラミチ → 陽炎 シロマ「しかたねーな、付き合ってやるよ!」 先生につきっきりで勉強を教えてもらうというのは正直かったるいが、それ以上になんだか昔に戻ったような気がして嬉しかった。 カナイや他の皆と一緒に過ごした小学校時代は本当に楽しかったから。 現実に未練がないといえばうそになるが、これでよかったかもしれないと思った。 (-27) 2022/07/16(Sat) 21:36:27 |
【秘】 気狂 ネコジマ → 陽炎 シロマ>>-23 あなたが悩む間、猫島も少し視線を落として何かを考えていたけど、 それはもうひとつ聞きたいことをまとめていただけで。 皆のところに、というあなたの言葉に頷いて。 顔を上げて、ちょっと止まって、また視線を落として。 息を大きく吸うのと一緒に、 同じ高さのあなたの目をまっすぐ見た。 「梢先生、花火」 「教室で花火は、怒りますか」 「んん……」 「ふつうは…とうぜん、だめすけど」 「学校、なくなりますし」 「みんなは、そこにいますし」 訥々と、そんなことを口にする。 本当は誰に許可を得るでもなく 教室で花火をしてもらうつもりだったけど、先生がいるみたいだったから。 (-28) 2022/07/16(Sat) 21:46:18 |
ユメカワは、猫島に手を振った。またね。 (a15) 2022/07/16(Sat) 23:34:04 |
夢中 ユメカワは、メモを貼った。 (a16) 2022/07/16(Sat) 23:35:29 |
【人】 夢中 ユメカワ【???】 >>11 ライカ 「──おはよ、夏彦。」 ずっと君を待っていた。 ずっと、またこうしておはようを言える日を待っていた。 もう戻らないと思っていた日々が、戻って来た。 「…調子はどう?俺、今度は上手くやれたのかな……」 ひとりの生者は去って、今は生きていない者ばかりの教室の中。 周りに広がる光景が大した事じゃないみたいに、 けど、君の様子に少しだけ気兼ねしたように。 きっといつも通りの姿で、いつも通りに君に笑い掛けた。 夢見るいろは確かにそこにあって、きっと夢ではない。 夢の中に、その先に生きる者にとっては。 今ここにある永遠こそが現実だ。 (14) 2022/07/17(Sun) 1:55:21 |
【秘】 先生 シロマ → チャラ男 ウラミチ「遠足とか、修学旅行もやってみたいんだ。 もし他にもやりたいことがあったら、遠慮せず言ってほしい」 笑顔を見るや、こちらも顔を綻ばせる。 少女の生徒を想う気持ちは本物だ。 その愛が妄執であるだけで。 名前一人分、重くなったような気がする出席簿を抱えた。 嬉しい重みとは、きっとこんな感情を言うに違いない。 「私は……君達の、先生だからね!」 (-29) 2022/07/17(Sun) 11:31:56 |
【秘】 泣き虫 ウラミチ → 陽炎 シロマ「修学旅行……いいな!文化祭もやろうぜ!」 皆と一緒に体験できなかった楽しげな学校行事にワクワクした様子で大きく頷いた。 これから、貴方の事を先生と素直に呼ぶ性格ではないが、慕ってついていくだろう。 (-30) 2022/07/17(Sun) 11:43:25 |
気狂 ネコジマは、メモを貼った。 (a18) 2022/07/17(Sun) 11:52:08 |
ネコジマは、乾いた声でわらって、 (a19) 2022/07/17(Sun) 12:42:47 |
【秘】 気狂 ネコジマ → 夢中 ユメカワ「生きてる人を生きてる人から遠ざけたいから、」 「猫島はそうしました」 「でもまたやるのはなかなか難しいものです。 猫島、なるべく普通に生きる前提で考えていましたから」 この際、もうそうでなくていいかなとは思っている。 「死んだ人が何かするのを止めたいならー……」 「んー、…どうしましょう。 思い浮かぶ人が、そもそもが会いたくねぇんで」 「殺しても死んでくれないなんて、やっぱりだめですよ」 それがほんとうにすごくこわくて。 「あとー…」 「…あと、今の父さんは来ないだろうけど、 兄ちゃんは来そうで。何するかわかんねぇんすよあの人」 「別に死ぬ気だったわけでなくて、 連れ戻す気で来ちゃってたとか、全然ありそうで」 「生きてる人と、死んでる生きてる人とがいるんなら、 猫島はこわくてどこにもいられませんね」 その通り、終わりの先が続くなら、 生きても死んでも猫島はたすからない。 (-32) 2022/07/17(Sun) 12:45:13 |
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