情報 プロローグ 1日目 2日目 3日目 4日目 エピローグ 終了 / 最新
[1] [2] [3] [4] [5] [6] [7] [8] [9] [10] [11] [12] [13] [14] [15] [16] [17] [18] [19] [20] [21] [22] [23] [24] [25] [26] [メモ 匿名メモ/メモ履歴] / 発言欄へ
【人】 灯守り 芒種── 回想 ── [ 先々代が最も芒種に相応しいと定めたのは 芒種を継いだ大叔父ではなく 無論蛍止まりの大伯父でもなく 傍系の早乙女に嫁いだ祖母だったそうだ。 それでも女に継がせる事はできないと 先々代は二番目の大叔父を選んだ。 灯守りに男も女も関係ないが そういう考え方の人だったらしい。 一番になれなかった先代は後継を 一番であった祖母の血筋に拘った。 祖母の息子に生まれた父をたいそう欲しがり けれど、灯守りの役目も、芒種を継ぐ血筋も なにもかもを放棄したかった父は、身代わりを作った。 先代が、血筋だけは満足する女との間に、わたしを。 母が誰なのかはわたしもしらない。 聞けば知る機会もあったかもしれないが 聞かなければ未だに知らぬままなのだから もし生きていたとしても、きっと 父と同じ思いで何もかもを投げ出し 外に嫁いだ誰かなのだろうと思い、探していない。 ] (408) 2022/01/18(Tue) 5:42:41 |
【人】 灯守り 芒種[ 父にとってのわたしは自分が好きに生きるための生贄で 先代にとっては男に生まれなかったことが気に入らないが 渋々納得している父の代替え品で 3番目にもなれなかった大伯父やその他 『芒種』になりたい雑多の枝にとっては 先代が引き取り育てる、先代に気に入られた 扱いの面倒な目障りな娘で。 幼い日、自分を取り巻く環境が なかなかにクソだな、と気付いたとき 一度はわたしも全てを投げ出そうとした。 父のように身代わりを用意もせず 従順なふりをして、先代には継ぐ気があるふりをして 先代がわたしに少しでも期待し始めた頃に 突然、姿を消してやろう、と。 聞けば父は血筋に関わらぬ惚れた女を娶ったそうだ。 そんな父のように自由になりたかった……わけではない。 やりたいことなんて思い浮かびもしなかったし それでも漠然と窮屈なここから逃げ出したかったし あとは、ただ、父が困ればいいと思った。 欲しいものを見つけ、手に入れた父が 何もないわたしには、羨ましかったから。 ] (409) 2022/01/18(Tue) 5:45:15 |
【人】 灯守り 芒種[ 逃げ出したところで生活していくあてもない。 自由はなかったが不便もないくらいに箱入りに育てられた 恵まれた小娘のわたしに一人で生きていけるだけの 能力や知識などなにひとつ備わっておらず けれどその頃から漠然と、 先代に送られることが業腹でかろうじて生きていただけで いつ死んでもいいと無気力に生きていたから、 あとさきなんて、何も考えずに逃げ出した。 散歩にでも行く気持ちで、ふらりと。 いつもどおりに耳鳴りみたいな雨が降っている中 傘もささず、履物も履かずに窓から逃げ出した。 もう少しましな出掛け方もあっただろうけれど あの時は今より若く、『かわいそうな自分』に 今以上に、そりゃもう心地よく酔いまくっていたから。 ] (410) 2022/01/18(Tue) 5:46:27 |
【人】 灯守り 芒種[ 鬱蒼と茂る森の中を好き勝手に散策して 無駄に健康だが軟弱な体をしこたま濡らしたおかげで さほど寒くもない日に器用にも低体温で意識を混濁させ 死なない程度に行き倒れていたはた迷惑な箱入り娘を 拾った人の良すぎるもの好きは『素敵な旦那様』なのだと 目覚めた時に傍にいたかわいらしい女性に聞いた。 表情豊かに、ふわふわと、綻ぶ花のように微笑む顔も おっとりとした穏やかな話し声も スキンシップが過剰でやたらと抱き締めてくる体温も 適度な距離を保つ世話係の愛想笑いしか知らぬわたしには 奇妙で、とても気持ちが悪かった。 しらないものは、怖くて、不快だ。 まるで別な星の生き物みたいで、気味が悪かった。 彼女は無知で恩人に無礼なわたしにも親切で優しく 着替え方すらままならない事にもおおらかで、 けれど甘やかすことなく、適度に雑に扱った。 必ず失敗すると分かっていても尚 手伝いにならない手伝いを任せられたりしたし 信じられない声量で喚く爆発物みたいな赤子を ちょっと見ていてと渡されたときは正気を疑いもした。 ] (411) 2022/01/18(Tue) 5:47:41 |
【人】 灯守り 芒種[ 赤子の扱いなんて当然知らない見ず知らずのわたしに おぼつかないあぶなっかしい手つきで抱かれただけで さいしょから、ぴたりと泣き止んだ赤子もまた 正気を疑う訳のわからなさで、気味が悪くて 女性と赤子が正真正銘の母子であると実感できた。 いろんな体液でぐちゃぐちゃな顔を、 この領域では余り見ることが叶わぬ太陽みたいに きらきらと輝かせて眩く笑うその無邪気な笑顔は わたしの影を濃く際立たせるようで、恐怖を覚えた。 どうせ花の名前なら、向日葵にしたらよかったのに。 柔らかな亜麻色の髪をもつ、茉莉と名付けられた女の子は 涎だらけの小さな手をよくわたしに差し伸べてきて 汚いなと、思いながらも、 その熱く湿った手に強く掴まれる気持ち悪さが、 なぜだか不思議と、そんなに嫌じゃなかった。 ……ものを知らないわたしは、わたしの正体を確かめもせず 親切心だけで世話を焼く女性を都合がいいと思いこそすれ 不自然と疑うこともしなかった。 ] (412) 2022/01/18(Tue) 5:53:50 |
【人】 灯守り 芒種[ 怖くて不快で気味が悪かった女性の優しさが わたしにとって心地よいものだと理解できるまで 女性にとっての『素敵な旦那様』は…… ……父は、わたしの前に、顔を出さなかったし 父が話をつけたお陰で 誰に探され連れ戻されることもなかった。 逃がさず、殺さず、保護しておいて 匿うていで恩を売って 愛情に飢えたわたしが容易く彼女たち母娘に懐柔されて 逆恨みをして危害を加えぬくらいに懐くまで。 賢いなぁと他人事みたいに思った。 クソ野郎なのはもとから知っていたし。 事実を知らなかった妻と、夫の間で 何やらひと悶着はあったようだが、それでも 『娘の姉』としてわたしを容易く受け入れようとした やさしく、おおらかで、おっとりしているようで なぜだか不思議と芯の強い彼女は やっぱりわけがわからなくて、 怖くて、こわくて、気持ちが悪かったけれど 慈しみを込めて柔らかく抱きしめてくれる 暖かな腕の心地よさを知ってしまったわたしには もう一度、不快だと思うことは、もうできなかった。 ] (413) 2022/01/18(Tue) 5:56:52 |
【人】 灯守り 芒種[ ある種の生存本能みたいに、或いは何も考えてないみたいに わけもなく無条件に、不思議と母親以上にわたしに懐いた 熱くて湿った重たいおかしな生き物は 今も変わらず、一度だって変わることなく わたしがまるで太陽であるかのように、 ひまわりみたいに真っ直ぐにわたしの後を追いかけてくる。 もうものを知らない子供でもなければ 生き方だって自分で選んで望み掴み取って 立派な一人前の灯守りになってもなお。 ほかの道も見つからず億劫になって成り行きで 『芒種』という名だけを継いで 怠惰にただの飾りで有り続ける 誇れるものなど何もないわたしを、盲目に慕って。 あの子が盲信する幻想みたいな『理想の姉』を いっそひといきに殺してしまえたら…… そうしてあのこがわたしに幻滅してくれたら きっといまよりずっと楽に息ができるのに。 取り繕うよりずっとずっと簡単であるはずの それが未だに、できずにいる。 あの日、伸ばされるちいさなその手の 心地よさを、知ってしまったせいで。* ] (414) 2022/01/18(Tue) 6:00:43 |
【独】 灯守り 芒種/* Q.いい加減誰かに話しかけては如何ですか? A.結構よ、間に合っているわ。 (意訳:誰が誰で誰と何処で何話してるかなんもわからん) (-130) 2022/01/18(Tue) 6:49:41 |
【独】 灯守り 芒種/* いもうとちゃんかわいいね。 かわゆ……ちかよらんどこ。 ゆきうさぎひろっていぢめたいなぁ。 だめかなぁ。だめだね。やめようね。 (-131) 2022/01/18(Tue) 6:51:27 |
【人】 “小雪” 篠花ーー回想:いつぞやのことーー [正直、再会がこんなに早いと思っていなかったというのはある>>391。 まさか別のところで、それも真反対のところで蛍になってるとは思わないじゃない? 顔を見たとき思い切り顔をしかめてしまうのは無理ないと思うの。 双方に向けて『何やってるのよ』と言いたいのが顔に書いてあったと思う。 彼女がそれを読み取れたかは、私にはわからないけれどね。 それでも、困った顔で笑っていたのを見て、元気そうでよかったと安堵していたの。] …………そう。楽しそうで何よりだわ。 [小満の君にイラッとしたと言うことも相まって、冷たい言い方をしてしまった、というのはあるでしょうね。 紡がれた言葉には少し、心が軋んだけれど>>402。 やはり、引き止めようとしなくて正解だったのね。 伸び伸びと自由に過ごしてくれるなら、それで十分よ。 揺れた瞳を合わせるまもなく彼女が去ったなら>>403、それを引き止めることもなく。] (416) 2022/01/18(Tue) 7:19:26 |
【人】 “小雪” 篠花ーー現在ーー [当たらずとも遠からずな状態であったことに、少々労いをと思っていたけれど>>396。 続いた言葉にこいつ……。と瓶を握る手に力が籠もってしまった>>397。 曲解解釈をやめなさい、と言って聞くような相手でないのはわかってるので言わないけれど、イラッとはするわよね。 かと言って何か言う気も起きなかった。 ああ言えばこう言いそうだし、何より勝てるビジョンが見えない。 ふん、と鼻を鳴らしながらも、一先ず今は目の前のワインを楽しみましょうか。] うちの職人は腕がいいからね。 ーーとはいえ、今年は出来が良かったと喜んでいたわ。 [今年のワインを楽しみながら、いい物ができたことを素直に喜んだ。] (418) 2022/01/18(Tue) 7:20:10 |
【人】 “小雪” 篠花妹、って、…………。 [反論しようとして、でも嫌じゃない気持ちもあって、 反論できずに口を尖らせたままグラスに口を付けた。] ……とびきり美味しいのじゃないと承知しないから。 [優しい目線にこそばゆい気持ちになりながら、それを隠すようにハードルでも上げておこう。**] (419) 2022/01/18(Tue) 7:20:18 |
【人】 灯守り 雨水 ― 蛍について ― [ぼくには蛍はいない。 ぼくの場合出会った時から既に先代雨水が蛍を置いていなかったからというのもある。それに元引きこもりに蛍にしたいと思う程の相手がいる訳じゃない。それがもっぱらの理由。 先代曰く、 「そこまで俺の真似しなくていいけど蛍を置きたい時はお前はこれからなんだから、覚悟はしておけ」 そう言われてしまって悩んだ。 会場を見て、蛍の人。蛍を持つ人。実は色々ひっそり見ている。] (420) 2022/01/18(Tue) 8:25:31 |
【人】 灯守り 雨水[そんな事もふっと思う事もある。でも、先代との二人暮らしも心地いい。それでも、それも長くて10年あるかないかだろうって。覚悟しておけって言われている。 先代は人間に完全に戻ったら 寿命を迎えるだろうからって。 その時ぼくはどうするのだろう。 蛍を置くのだろうか。 でもそれは、多分寂しさを埋めるためになりそうで 既に体の時間を遡っているぼく 蛍は同じように止まらないから 側においても置いて行くだけになる。 先代の唯一の蛍を務めた人は、彼の唯一の 妻 だった。そして、彼とは死に別れではなく別れている。 これは公的文章にも残っているだろう。] (422) 2022/01/18(Tue) 8:30:44 |
【人】 灯守り 立秋―会場― [先人たちの偉大なる所業による恩恵を充分に受け取り、さっぱりしてきた立秋の機嫌は普段の1.2倍くらい良い。>>298>>299>>303>>318] あっ、処暑だー! お元気いー? [声は届かない位置ながら、風を感じて視線をそちらへ。 こちらも風の能力者、敏感なのだ。 にっこーと笑顔を観察してもらう。>>314 『鍵』を渡す際、「ねえねえ最近どう?」「面白いものあった?」「美味しいもの食べた?」と雑談を交わそうと立秋は絡む。口下手っぽいので一言くらいに留めようとしているもついつい。相変わらず騒々しいという人物評に違わぬ。 とりあえず今は距離があったのでトーク炸裂は回避された。*] (424) 2022/01/18(Tue) 9:54:13 |
【人】 灯守り 立秋『メゲッ……!』 [のびのびと食事をしている立秋の傍ら、控えていた使い魔兼蛍のチュウくんは、不穏に鳴いた。 ライバルの姿を見つけたからである。 正確には勝手にライバル判定している蛍である。 果実の視線(目、あります)の先にいたのは、まあるいフォルムの雪うさぎ。>>349 あのように丸く、ぷにぷにで、そして自分より一回り大きい蛍とは。愛らしい丸さでは右に出るモノはいないと自負していたチュウくんは、初対面時にはショックを受けたものだ。] 『ヌ゛ゥ……』 [対抗して密かに丸みに磨きをかけているが、己のライバル心が主の迷惑になることは避けたいチュウくんは、大体いつも相手を観察するに留めている。*] (425) 2022/01/18(Tue) 10:08:34 |
灯守り 立秋は、メモを貼った。 (a82) 2022/01/18(Tue) 10:15:57 |
【人】 灯守り 立秋―約100年前の記録― 「立秋様!おやめください立秋様!」 [立秋が最初に立秋になり、役目にも慣れ始めた頃のパーティー会場にて、ちょっとしたハプニング。] えー、なんでー? 楽で便利だよ、いいじゃないの。 ほらー。 [立秋の能力は『迫風』。風で物体を絡め取り、自分の元へ拐うことが出来る。その能力を存分に利用し、自分の席に着きながらにして料理を運ぶというズボラな態度を発揮していた。] 「お行儀が悪うございます!!!!」 「それに、万一誤って料理をひっくり返したらどうするのですか!!勿体のうございます!!!」 [当時の蛍に諌められ、立秋はちぇっちぇっと不満を漏らしながらやめた。本人、悪気はないが問題は起こしがち。一応、注意されてからは会場で同じ真似はしていない。記録を見れば、100年前からあんまり変わっていないね、と伺い知れるのだった。**] (426) 2022/01/18(Tue) 10:29:46 |
【人】 灯守り 小満――いつぞや―― もちろん。 うちはアフターサポートも手厚いんだよ。 [随分と爆弾発言>>402をしていったが、かつてよりずっと楽しいと言った麦の居場所をなくしはしまい。 道楽でやっている店の給仕を任せようとしているそれが、本当に彼女にとって楽しいのかどうか知らないが。 ちなみに離れた麦>>403に視線を向ければ、蚕が傍についているようだった。優秀な蛍がいると助かる。] ――君にも、かかってるからね。 [>>416語気を冷やす小雪に、ほつり、一言笑いかける。 それは『巫山戯た性格』>>379などと称される男から滲むには、あまりに穏やかで、慈愛に満ちた笑み。 小雪から蛍を取り上げた自覚もあるし、蛍候補に出て行かれた側の心情というのも無風の凪ではないだろうと思っている。] (427) 2022/01/18(Tue) 12:31:06 |
【人】 灯守り 小満嫌なことあったらいつでも"よしよし"したげるんだから。 [そのくせ、すぐこうやって混ぜっ返すのだけど。 席を外す小雪を静かに見やり、それから麦のもとへ寄っていったろう。] (428) 2022/01/18(Tue) 12:31:25 |
【人】 灯守り 小満[実のところ、"何故"小雪域を出奔したのか、麦に事情を聞いてはいない。 小雪のところには行かないのか、と問い、肯定され。 それなら小満の蛍になるか、と問い、肯定されたので。 『蛍』から逃げたのでなく、『小雪』に何やら思うところがあるのだろう、といったくらいの認識。 いやあまさかね、あの場でわたしでよければ>>389なんて返事が来るとも思ってなかったんだよね。 あの日の自分に心境を聞いたら、そう笑って言うだろう。 大丈夫、心配はいらない。 この腕は、泣いてる子供を抱きとめるためにあるのだから、彼女の心の内に何があっても、心配はいらないのだ*] (429) 2022/01/18(Tue) 12:32:57 |
【人】 灯守り 小満――現在―― [>>418手に力が入る様子を見れば、より一層笑みが深まる。 こういう性格なのはもう、とうにわかっているだろう。 いい兄にはなってやれなくてすまない。代わりに憎まれっ子として世に憚っているので、いつまでも頼ってくれていいのだよ。] うん、新物でこれだけ味わいがあるなら、相当いい出来だ。 個人的に買いに出ようかな。 [中央域を通れば、他統治域への行き来も容易い。 ふらっと散歩気分で真反対の統治域に買い物にも行けるのだ。 灯守り、なんてありがたい立場だろう。 唐突に小満が買い物に来る小雪域のワイン職人の心境は計り知れないが。] (430) 2022/01/18(Tue) 12:33:55 |
[1] [2] [3] [4] [5] [6] [7] [8] [9] [10] [11] [12] [13] [14] [15] [16] [17] [18] [19] [20] [21] [22] [23] [24] [25] [26] [メモ 匿名メモ/メモ履歴] / 発言欄へ
情報 プロローグ 1日目 2日目 3日目 4日目 エピローグ 終了 / 最新