【独】 怠惰なる白蛇 ラサルハグ「………さあ」 ──消灯時間の少し前。 怠惰なる白蛇がひと気の無い廊下を闊歩する。 上部に掛け合い、必要なものを集め、周到に手回しを終え、 今こそ獲物を仕留めに掛かる時だ。 自身も共犯者のように、誰かをその毒牙に掛ければ 打ち震えるような歓びを得る事となるのだろうか? その疑問に、答えを出す時だ。 「僕もまた、己の役割に殉ずるだけです」 (-321) 2021/07/05(Mon) 19:53:02 |
【独】 食人嗜好者 アルレシャ脚、舌、それにソースに肝臓を少々。 よく管理された肉で作られたハンバーグを、優雅に切って、舌の上へと運ぶ。 生まれたときから管理された未成熟の家畜のようにはいかないが、悪い味ではない。 極上のそれには叶わずとも、人生の味はそれに複雑な滋味を乗せるものだ。 「ありがとうございます。このために働いている、いい仕事をしたものですわ」 特別に調理された肉を口へ運び、調理者へと感謝を述べる。 きれいに皿はあけられて、仮面を付けた従業員がそれを提げていった。 スイートルームではないものの、逆にソレが隠れ蓑になる……と、女は述べていた。 ふと、シェフの発した言葉に対して顔を上げ、そっと微笑む。 「嗜好を明かしてもいいのか、ですって? ええ、構わないのです。 だってひとは秘密を持っているとはいえ、一つ明かせば、かんたんに信頼するもの。 誰も私が手引している人間だなどとは、思わないのですよ、ふふ、かわいらしい……」 女もまたただの乗客であり、いつ転落するかはわからない立場にある。 それでも、たいへんに愉快そうに、唇を歪めて笑うのだった。 (-322) 2021/07/05(Mon) 19:53:28 |
アルレシャは、思い悩むようなため息ばかりを落とした。 (a122) 2021/07/05(Mon) 19:54:40 |
サダルは、ナフが医務室へ運ばれるまで寄り添い続けました。 (a123) 2021/07/05(Mon) 19:55:34 |
【秘】 魔眼の テンガン → 陶酔飛行 バーナード「……結局は“運次第”だ。 だが。流れがあるなら。 彼が、そのきっかけを、 ただ一つ望んだっていう事実を、作ったなら。 きっと、好転する筈…… 俺の力は、そういうものだ」 気難し気な顔で唸る。 ただ、楽観的な言葉は言えなかったが。 “伝えてくれてありがとう”とは、還すだろう。 (-325) 2021/07/05(Mon) 19:58:28 |
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