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【人】 知能犯 ルヴァ「…………。」 準備が整っただろう辺りで、主犯が一人でやってきた。 恐らくここにいるすべての人が見た、少年の初めての手ぶらだ。両腕をだらりと下ろしては、袖の中に隠されている。ついて回った人形も、音も今はない。 いつもののんびりとした雰囲気もあの時の傲慢さも今、一つもない。 但し彼は生存者として処刑場に来ることを決めた。 手を出すかはまた別の話。話の流れができない限り、参加はしないだろうが。 そして処刑場にたどり着いている割には、この場の誰も注視していない。 心ここにあらずといった様子。その様子に、誰かが何かを思うのだろうか。 (231) 2021/10/13(Wed) 22:22:06 |
【人】 紅月夜 チャンドラ「……二人が先いくかな。その後は僕もいってもいい?」 構えるのは鞭ではなく、鎌だ。 今は星空の色をしたそれを担ぎながら。処刑室にいる人々に声を掛ける。 (232) 2021/10/13(Wed) 22:22:52 |
【秘】 模範囚 メサ → 『不死兎』 ニア「それは…よかったです、本当に」 軽快に回り、跳ねる彼女の姿に、安堵。 医療がいくら優れていようと、その身を案じない事はないのだろう。 「わっ、に…ニア殿?」 伸ばされる手に、目をぱちりと開いて動揺の表情を浮かべる。 撫ぜられる手と指、少女の声と体温。そのいずれもがどこか心地よい。 「…ニア殿は、拙の失いたくない人で、これからも共に遊んで欲しい人です」 ここに来て、そんな人を多く見つけた。 命一つの重さは、心臓一つの重さではない事を知った。 (-247) 2021/10/13(Wed) 22:23:01 |
【人】 不覊奔放 ナフそうして、にた、と笑う。 出来るだけ悍ましく、『殺意』と『害意』を露わにした。 今まで繰り広げた死闘では、そんなものかけらも放ちはしなかったのに。 「避けれンならァ、避けていいよ」 言うが早いか、いつものように回し蹴りを放つ。左脇腹に向けて。 力加減はあまり強くは出来ないが。それでも骨の数本は持っていけるだろうか。 淘汰されるべき悪魔を気取る。 それが男の答えだ。 (233) 2021/10/13(Wed) 22:24:13 |
【墓】 処刑対象 ダビー>>229 トラヴィス 「トラヴィス様。はい、伺いました。でも、必要だったからそうしたんでしょう?俺が人の歪みを貪るのも、俺が俺として生きる為に必要だからです。看守として良くないことをしたという事実は変わりませんが」 「……そうですね、残念ながら貴方の苦しむ顔が好きです。愛したくてたまらない。 ですからどうぞ、俺のためだと言うならば。苦しんでください。俺はそんな貴方を、愛しましょう」 男の言葉は本心だ。 けれど声色から表情に至るまで何もかもが冷え切っている。 例外の一人を除いて、他人に歪みを見せてはならないと判断してしまったから。 (+101) 2021/10/13(Wed) 22:25:25 |
【人】 墓守 トラヴィス>>+99 強化された肉体ならば、避けられない限りこの程度のことはできる。テーブルナイフが閃いた。 服ごと薄く肉体が削り取られる 。右の二の腕。肉色の断面にナイフの筋が縦に入り、僅かな時間ののち、血液がそれを覆い隠す。見慣れた傷跡だ 。傷をつけたのは自分の方だというのに、眼球がひどく揺れ、背に急な冷たさが走った。汗をかいてそれが伝うほどなのに、口の中は喉の奥までひりひりと痛んで────いや。幻覚だ。そういった反応はまだ間に合っていない。何度も夢に見たので、『次はそうなるだろう』と脳が記憶しているだけだ。トラヴィスは彼を一閃削いだだけだ。ただそれだけ。「チーズかハムみたいだよね。縛られて、全身骨まで削がれた。まあ家族というより近くはなかったけど、同じ血を分けた仲なのは確かだ。…………ああ、飲む方でなくてね?」 ははは、と、朗らかに笑ったつもりだが、おそらくこれは失敗しただろう。かたかたと手が震えている。 「全員に分けるにはもう少し足りない。ご協力頂くよ、私のショコラちゃん」 (234) 2021/10/13(Wed) 22:29:56 |
【人】 環境破壊 イクリール「はぁ、どうしようか……」 だらだら処刑室にやってきて、首を傾げる。どこを食べたいか、今回はあまり考えていないのだよなぁ。 宣言しておかないとなくなってしまうのだろうか…… 「ダビー君は身体パーツより面白能力の根源の方が気になるのだよな……」 真剣に悩む。今はどこを食べたい気分か……。 「……脳?」 「まあ砕けていようと消し炭にされようと人体は食えはするからいいか」 リクエストして取っておいてもらうほどでもないか、と思ったので、呟くのみにした。 (235) 2021/10/13(Wed) 22:30:02 |
ダビーは、ナフを避けずに受け止めた。 (c113) 2021/10/13(Wed) 22:33:18 |
【人】 模範囚 メサ「…なるほど」 外の人間が貪り、飢えを満たす為。 ここで生かされる悪の餌の為。看守の言葉を思い起こす。 「…」 ここでは、自分が決めていい。 世界に、宙に、自分が思う波を起こしていい。 (236) 2021/10/13(Wed) 22:34:24 |
【人】 模範囚 メサ「拙が行きましょうか。…そうですね、先に言っておきましょう」 「 拙はダビー殿を殺しません。 ご安心を、他の人がどうするかに指図をするつもりもありませんので」 (237) 2021/10/13(Wed) 22:38:16 |
【人】 墓守 トラヴィス>>+101 ダビー 一閃。一閃。 上がると思われていた口角は平坦で、……トラヴィスは彼が、自分に向かって心を閉ざしたことを知る。 「……君を歪めた一端はわたしにもあったと自惚れてもいいのかな。それとも、君たちは皆、 自分の判断でそうした と叫ぶのか。そうして己の見るべきものと定めたものを見て、それ以外を拾わずに去っていくことにするのか」冷たくなっていく指先。迫り上がる唾液。見慣れた姿だ。見慣れている。とても見慣れている。 「…………まあ、いいさ。君にとって私は ディナーの主菜には満たない 。君がもう、そう判断したのなら。私は君への義理を果たして、それで全てを終えよう。ダビー、手を出して。さあ。綺麗にしてあげるから」あなたの 右腕は見る間に白骨化していく だろう。そしてそこが、トラヴィスの限界でもあった。「……」 目を逸らして、ふらつく。 壁際に歩み寄って、崩れ落ちた。 そのままもう動かない。かたく目を瞑った。 (238) 2021/10/13(Wed) 22:40:57 |
【人】 模範囚 メサでこぴん 喰らった本人からすると、 死にたくなるくらい痛い とはいえ、これまでのメサの処刑を見て、それを喜んでいた人たちからすると、物足りなく感じるだろうか。 (241) 2021/10/13(Wed) 22:49:13 |
【人】 模範囚 メサ「拙は、これで十分です。知らない人のために人を殺すつもりはありません」 「贖罪の仕方は、他にもいくらかやりようはある筈でしょう」 それだけ話して、その場を離れる。顛末は見届けるつもりだ。 (242) 2021/10/13(Wed) 22:53:50 |
【墓】 処刑対象 ダビー>>238 トラヴィス 「ッい゛、ぁ、ぐ、……ぎ、トラ、……ぃ、さ、ま……い、ぁ、あ゛、あ゛」 言葉が溢れる。心がどれほど歪んでいても、体は苦痛を受け入れられるようには出来ていない。 貴方の話を聞こうにも、自分の叫びが邪魔をする。貴方の顔を見ようにも、自分の涙が邪魔をする。 耐え難い叫びを上げながら、歪んだ視界で自分の腕が自分の知らない姿になっていくのを目に焼き付ける。 乱れる呼吸を繰り返しながら、貴方が崩れ落ちるまでを見届ける。 「…………、…………」 はく、と唇が震えた。言葉にならない。笑みの形にもならない。けれど、その瞳はほんのかすかに細められていた。 (+104) 2021/10/13(Wed) 22:56:12 |
ダビーは、トラヴィスの行いを目に焼き付けた。 (c114) 2021/10/13(Wed) 22:56:29 |
【秘】 中堅看守 アンタレス → 環境破壊 イクリール言わない、と口にするのはやめた。 それを告げたところでその理由を上手く伝える自信が無い。 そもそも、貴方にナフを殺させるつもりは全くなかった。 「...君に食うななどと言って、それを実行してくれるとは思えない。 そしてそれは......私に、もう一度死ねということか?」 ヒール音を鳴らしながら貴方へと近づき、溜息を零した。 ...足元はまだ、覚束無い様子だ。 (-248) 2021/10/13(Wed) 23:02:43 |
ダビーは、メサをぽかんとした様子で見送った。 (c115) 2021/10/13(Wed) 23:05:45 |
【墓】 叛逆者 ミズガネ処刑が執行されていくのを見る。 こうなった要因は自分にもある。 そして、結局自分がこの男をどう思っているのか、答えは出ない。 ただ、彼を憎悪し何度も加虐し殺害した自分に、その死を悼む様な資格は無いのだろう。 けれどこの正体不明の痛みが、この男が心から求めて止まないだとも知っている。 だから、この場所に来ている。少しでも"いい気分"で死ぬ方が良いという、己の自己満足のままに。 (+107) 2021/10/13(Wed) 23:06:21 |
【墓】 叛逆者 ミズガネ武器棚から少し迷った後、結局"あの時"と似た様なナイフを、けれど形状は違うものを選ぶ。 ――思いだす。過去に何度も暴力を振るわれた内の、一つの記憶を。 その時の痛みと恐怖の記憶と、今からそれをこの男にするのだという、理由も何処から来るのかも分からない忌避感と恐ろしさ。 処刑対象の元に歩み寄り、その左手を取って。 掌の中心に向けて、得物を 突き刺す 「…………、」 青年の額に、冷や汗が滲んでいる。 己の中の毒の様な感情が、内に潜んだ憎悪と狂気が、酷く想起させられる。 それはあなたへの贖罪にもならない。その行動に意味などない。こんなゲームに餌以上の意味などない。これはただの自己満足だ。 ……得物を引き抜いて、それで。反逆者は後ろに下がっていった。 (+108) 2021/10/13(Wed) 23:06:56 |
【墓】 処刑対象 ダビー>>+107 >>+108 ミズガネ 緑青を見た。濡れた翠色はトラヴィスを一瞬笑むように細められたけど、貴方の一連の動きを見る頃には元に戻っていた。 手を取られる。きっともう温かさなどだいぶ失われていたけれど、それでもまだ生者としての温度は残っているだろう。 生きている手をナイフが貫く。 「…………ッい゛、……ぁ……!」 表情が歪む。言葉にもならない音がこぼれる。 手を眺めようと顔をほんの少し俯かせれば、その際にも涙や脂汗は静かに落ちていった。それから、貴方の顔をまじまじと見つめる。 少し思っていたものと違った。もっと憎んでいるかと思っていたのだ。 苦痛の表情の下に疑問を隠しながら、男は叛逆者が下がっていくのを見送っただろう。 (+109) 2021/10/13(Wed) 23:23:36 |
ダビーは、ミズガネが何を思っているのか分からない。 (c116) 2021/10/13(Wed) 23:24:12 |
【人】 紅月夜 チャンドラ「あ〜、皆ずるい、早い… いや、ぼうっとしてたのが、いけないのだけど。僕もいく…!」 ダビーの真横に着地するよう狙いをつけて。思い切り踏み切る。煌めく三日月は暁の色に。 一刀両断とはならぬよう、腹部…その片側を狙って鎌を振り抜くだろう。 「…あとででも、返事はきかせてね」 (243) 2021/10/13(Wed) 23:36:49 |
【秘】 紅月夜 チャンドラ → 処刑対象 ダビー踏み込んだ先、貴方へ囁く。 「俺は、我儘だから…君の話が聞きたい。君にまた話をきいてほしい」 「あの時見えた、君の顔が忘れられない。…俺は、それをしらないまま、君に中途半端な愛を贈った」 貴方にしか見えないその表情は、苦しそうに、寂しそうに。 「ごめんなさい、」を伝える。許されないだろうとも感じる。けれど。 やってみないと、伝えてみないとわからないと、黒の兎に確認させてもらったから。 「もしも、まだ君が、俺のしてしまった罪と向き合う機会をくれるなら。 …起きてから、お茶にでもつきあってよ」 (-250) 2021/10/13(Wed) 23:37:25 |
【秘】 処刑対象 ダビー → 紅月夜 チャンドラ『…………おれが、ゆるされるのなら』 体が折れ曲がっている間、わずかに顔を傾けて。音を出さずに唇を震わせて告げた。 男は許されないことをしたと思っている。貴方の怒りを買ってしまったのだと思っている。 だから、少し意外そうな、不思議そうな色を翡翠に宿して。 兎をそっと見つめたことだろう。 (-251) 2021/10/13(Wed) 23:50:31 |
アマノは、誰が次に行くのかと見渡した。誰もいなければ最後は、 (a104) 2021/10/13(Wed) 23:51:19 |
ルヴァは、処刑を見ている……のかもしれない。 (a105) 2021/10/13(Wed) 23:52:23 |
ニアは、見守っている。見据えている。ここに存在する、その事実、その全て。 (c117) 2021/10/13(Wed) 23:52:43 |
キンウは、心配そうに周囲を見ている。それだけだ。 (c118) 2021/10/14(Thu) 0:08:30 |
【秘】 環境破壊 イクリール → 中堅看守 アンタレス「よく分かってるじゃないか?囚人をよく見ている看守だな」 えら〜い、ととても適当な掛け声もおまけにつけた。 「死ななくてもいいが、死体のほうが楽だぞ。君が。 生きたままバラされるのが好きならば、どうぞ生きてくれ」 「とは言っても……一対一で私が君を殺すのは難しいだろうから安心するといい。 今私は手ぶらだし」 と、ふらつくあなたの肩を軽く押す。ナフやメサのような力は持ち合わせていない。 (-253) 2021/10/14(Thu) 0:15:08 |
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