情報 プロローグ 1日目 2日目 エピローグ 終了 / 最新
[1] [2] [3] [4] [5] [6] [7] [8] [9] [10] [11] [12] [13] [14] [15] [16] [17] [18] [19] [20] [21] [22] [23] [24] [25] [26] [27] [28] [メモ 匿名メモ/メモ履歴] / 発言欄へ
【墓】 木峰 夏生……っん、はぁッ、 かい、と、 [ 大丈夫かと言いかければ、腕の中の身体が崩れる。 膝ががくがくと揺れて、前に突っ伏しそうなところを すんでのところで受け止めることができたのは 本当によかった。 バスタブの縁に縋るように凭れかかる身体に 力を込めて衝撃がないように支えてから、 中のものを抜き取って。 バスタブを背に、床にぺたんと座らせることが できれば、手早く欲望の詰まったゴムを処理して、 シャワーに手を伸ばす。 ] (+134) 2021/07/17(Sat) 12:39:35 |
【墓】 木峰 夏生[ 海斗の意識はあっただろうか。 声をかけて、返事があってもなくても どちらにせよとにかく湯をざっとかけて、 汗や液体を流して。 立てないようなら、ふかふかの綺麗な バスタオルを被せて、包んで抱き上げようか。 いや、俺も結構やばくて、膝も腰も 気を抜けばすこんと落ちてしまいそう だったんだけれど。 俺は、長男だから、大丈夫。 ] (+135) 2021/07/17(Sat) 12:40:15 |
【墓】 木峰 夏生[ ……それにしたってやっぱりベッドルームまで 遠いな!とわざと口に出して八つ当たりしながら、 限界を訴える足を無視して どうにか大切な身体を横たえることは出来たはず。 前髪を梳いて、額に口付けて、様子を窺う。 抱き枕みたいに抱きしめて、 すきだよ、と小さく囁いて。 ]* (+136) 2021/07/17(Sat) 12:41:21 |
【人】 トトそのあと、私は両親と出会い。 そのあと、私は両親と別れた。 「 ごめんね、そんなに余裕ないのよ。 」 突然増えた家族、兄妹。 立場を弁えていたつもりだったから、 何も望んでいなかった。 望んでいないつもりだったのに ──── ズレは続いていく。軋んで、歪んで。 腫れ物に触るように同じ空気だけ吸っても、 微妙な距離は縮まることはなくて。 (88) 2021/07/17(Sat) 13:37:22 |
【人】 トト私には家族なんていなかった。 血の繋がりも、過ごした時間も、 両方揃っていたらどうだったかとか、 考えるのも無駄なのでやめることにした。 両親は私を通して別の誰かを見ていた。 私のことを名前で呼ぶことは一度もなかった。 貴方がどれだけ愛されていたのか、 報せることもできないの。 (89) 2021/07/17(Sat) 13:37:45 |
【人】 トト家を出る決意をしたのはすぐだった。 元々、そうするつもりだった。 少しだけ、何かを期待して一緒に過ごしただけ オモチャの線路を走った私は、 脱線してから回る車輪を眺めて、 途中下車を決めた。 唯一の私のもの、一瞬の重なりの記憶を持つ 質の良いリボンを髪に結んで。 (91) 2021/07/17(Sat) 13:38:51 |
【人】 トトそんな日をどれだけ過ごしただろう。 全てと引き換えに自由を手に入れて、 質素で、だけど穏やかな日々を送ったわ。 独りには最初から慣れていたもの。 木々を揺らす風が波打って 長く伸びた柔らかな髪をさぁっと通り抜けた。 風が私のリボンを攫ったから、 頬へと引っ付いた解けた髪をかきあげて 空を仰いだ。 (93) 2021/07/17(Sat) 13:39:09 |
【人】 トト「 あっ ─── 」 リボンを掴もうとしていた手が宙を舞って 収まった先を見つめて、口を噤んだ。 終わった物語。 誰にもなれない私たちの線はきっと、 もう一度 ──── 上がった口角を見つめて、同じ顔で答える。 (95) 2021/07/17(Sat) 13:39:40 |
【念】 救急救命医 サキ[瀬名原くんがまさか承諾するとは思わなくて、 かなりびっくりしたもののなんとか誤解を解くことができた。 はず。] 違うよ…… さすがの俺でもセフレを求めてはいないから [求めているのは、と一度言葉を区切って、 改めて瀬名原くんを抱きしめ直す。 湯から伝わる温度の他に、 肌と肌、直接触れ合う場所からの温度に、 これは現実なのだと感じて。] (!37) 2021/07/17(Sat) 13:48:20 |
【念】 救急救命医 サキ……恋人が欲しいなって、 そう思ってました。 [改めて言うとなんだか恥ずかしくて、 顔が赤くなったのはのぼせたせいではないのだと思う。 どんな反応をしているのだろう、 その表情を見ることは叶わず、ただ言葉を待つのみ。 正直良い反応は期待していなくて、 今までの関係を保つことができれば 上出来だと思っていた。 だから、その返答にはさっき以上に驚いた。] (!38) 2021/07/17(Sat) 13:48:58 |
【念】 救急救命医 サキえ、いいの?! [先程浴室内に響いた瀬名原くんの声より 大きくなってしまったかもしれない。 彼がどのような動機であれ、 承諾されるとは思っていなかったからだ。 そうなると安堵よりも心配の方が湧いてくるもので。] 瀬名原くんちゃんと考えてから答えてる? さっきから流されてない? [また後ろから瀬名原くんの顔を覗き込もうとしながら、 眉を下げて心配そうにする。 返事をそのまま受け取れるほど、 お気楽な性格ではないのだ。] (!39) 2021/07/17(Sat) 13:49:36 |
【墓】 木峰 海斗[ 倒れかけた身体を支えられて、 そっと、優しくバスタブにもたれ掛らせてもらう イったばかり、で。ふわふわとする思考の中 中のものを引き抜かれると、やはり声は漏れてしまう 切なげで、悩ましい声は、叫びすぎて掠れていた 大丈夫か、と問われれば、 たぶん、大丈夫じゃねーよって、億劫そうに答えて また、汚れてしまった身体を 洗い流す手を、邪魔することはしなかった 柔らかなバスタオルに包まれて、 抱き上げられる時は、さすがに慌てたけれど もう、抵抗する気力もなかったから、 抱えられるまま、身を任せて、頬寄せて、目を閉じる 俺は、次男だから、耐えられなかったんだ] (+137) 2021/07/17(Sat) 13:52:40 |
【秘】 木峰 海斗 → 木峰 夏生[ だだっ広い部屋に八つ当たりをする声を どこか遠くに聞きながら、窓路院で行く 好きだよと囁く声に ふにゃ、とした幸せそうな笑みを浮かべて、 おれも、と寝息交じりの返事を返した 幸せな夢、を見る気がする 現実が、ここでの非日常が、幸せだったから――] (-250) 2021/07/17(Sat) 13:52:42 |
【墓】 木峰 海斗― 翌朝 ― [ 朝起きた時にも、兄貴は隣にいただろうか 眠っていれば、隣で眠る寝顔をまじまじと見つめて 身体の痛みや、充足感、疲労感に これは、夢ではないと再確認をしていた 終ぞ、言う気がなかった好きという言葉も、 ついに、伝えてしまったことを思い出して、 顔が熱くなるのを感じて、寝返りを打つふりをして 兄貴とは反対側に顔を向ける ドキドキとして、呼吸が早くなって、 すごいことをしてしまったと、嬉しい気持ちと、 すこしだけ、後ろめたい気持ちなる] (+138) 2021/07/17(Sat) 13:52:46 |
【墓】 木峰 海斗[ 男同士はまだ、いい だけど、兄弟でこんなことをするなんて、 倫理的に考えて、ありえない 大きく道からそれてしまった、そらさせてしまった 自分でも言っていたけど、兄貴はモテる 女からも、男からも、 普通の恋をして、普通の結婚して、普通に親になる それがきっと、多くの親が望んでいることで 明るく笑う両親の顔が浮かんで、きゅっと瞳を閉じた 朝、目が覚めたら、忘れようと思っていた 朝、目が覚めたら、消そうと思っていた そんな最初の気持ちは、もうなくて もう逃がしたくない、逃げられない] (+139) 2021/07/17(Sat) 13:52:49 |
【墓】 木峰 海斗[ 兄貴が起きた気配がしたか、声をかけられれば そちらを向いて、無言で身を寄せて ―― まだ、眠い、なんて言って 甘 えた寝ぼけているうちに、俺の反骨心が起き上がる前に 今は素直に、甘える これはあくまで、俺が俺の心を満たすための行為で 兄貴を喜ばせようとか、好きの気持ちを返そうとか その為ではないから、一応分かって欲しい そんなこんなで、朝目覚めた後も 身体はだるいから、そのまま二度寝を決め込んで 昼前にもう一度、目を覚めせば、強烈な空腹感に] はら、へった…… [ 色気のないことを言って、 ルームサービスを頼むように、"おねだり"しただろう] (+140) 2021/07/17(Sat) 13:52:51 |
【人】 木峰 海斗― それから ― [ ホテルで起きた、夢みたいな、奇跡みたい出来事から また少しの月日が経った 俺と兄貴の関係は、かなり変わったと思うけど、 俺は相変わらず、素直ではないし、可愛くもないし メッセージへの返信も大抵既読スルー まぁ、10回に1回とか、5回に1回とか、3回に1回は 返事をしていることもあるから、少しは変わったけど 外に一緒に出掛けても、兄を邪険に扱う弟のまま 両親の前では、変わらない兄弟関係を取り繕っていた さすがに両親に気付かれるのは、まずいしな それから、大きく変わったこと――] (96) 2021/07/17(Sat) 13:52:53 |
[1] [2] [3] [4] [5] [6] [7] [8] [9] [10] [11] [12] [13] [14] [15] [16] [17] [18] [19] [20] [21] [22] [23] [24] [25] [26] [27] [28] [メモ 匿名メモ/メモ履歴] / 発言欄へ
情報 プロローグ 1日目 2日目 エピローグ 終了 / 最新