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【人】 ユスターシュ ― それから ― マスター、この指輪さ 預かってくれないか? [そう言って、約束の指輪を差し出した。] この前来た綺麗な青い髪の客のなんだけど 俺が返すのは多分無理だからさ。どうか、お願いします。 [そう言って、深く頭を下げて願った。] 俺、未練を晴らすために動くよ。 出来るかはまだ分からないけど 一応きちんと別れを言っておく。 ここに居ていい、と受けいれてくれて>>0:108 不真面目してたのに追い出さないでくれて 今まで本当に有難うございました。 [これで出戻りになったら恥ずかしいな。 そんな事を思った。 でも、そうならない予感もあった。] (253) 2022/05/30(Mon) 8:22:25 |
【人】 ユスターシュ *** あのさ、俺暫くしたら 未練晴らす為に出ていくわ。 ま、でもいつも通りでいてくれな。 [けじめとして皆にそう言いだしたのは霧の日からすぐ。 反応はどうだったかな。 後にヴィムには酒に付き合えよ、と果実酒を差し出した。 付き合ってくれたのなら、いつも通りのありきたりで、普通の会話をしただろう。 ウーヴェには、行く時ついてくんなよ、と笑って言っておいた。 カイルには、受け取って貰えるのなら自分が作れる限りのレシピを伝授しておいた。 他の奴はそれぞれの未練に対してどうだっただろうか。 何か告げられたのならその時々で反応しただろう。] (254) 2022/05/30(Mon) 8:22:53 |
【人】 ユスターシュ[手紙を書く。 ノアにまずは受けてくれた感謝と渡す手紙の説明。 宿屋の二人には感謝しているし迷ったが、 死者からの言葉は普通はないものだから。 ご老人の夫婦だし、あっちで会えたらと そう思う事にした。 娘には……悩んだ。 唸りながら紙に向かうユスターシュの姿は 何度も見られた事だろう。 伝えたいことが多すぎる。 悩みに悩んだあげく、自分らしくと開きなおり ぱぱっと最後は書き上げた。 後は待つだけ。] (255) 2022/05/30(Mon) 8:23:23 |
【人】 ユスターシュ *** [ノアは約束通りやってきた。>>195 俺は席を立って、手紙をもって扉に向かう。 相手から見れば手紙だけふわふわと浮いて 動いている状態だっただろう。ホラーだ。] んじゃあな。 [最後はいつも通りに。 見送ってくれた奴はどれ程いたか。 誰がいてもいなくても、笑顔で手を振って その場を後にした。] 聞こえねーだろうけど、よっす。ノア [そう言って、扉から手紙を出した。 そうした途端、それは自分で持てなくなって、 するり、と手から零れた。 相手は上手く受け取れたか、はたまた地面に落ちたか。 どちらにしても悪い、と。聞こえなくても声をかけた。 ノアへの手紙にはこう書いてある。 性格に似合わない綺麗な字だ。] (256) 2022/05/30(Mon) 8:23:55 |
【秘】 ユスターシュ → ノア『ノアへ まずは約束通り来てくれて有難うな。 約束通り、手紙用意しておいたから 後は頼んだ。 手紙をいざという時の為に残しておいた そんな風に書いておいたから 今頃見つかった、とか上手く話を 合わせておいてくれな。 前に言った通り、無理せずで 宿屋の夫婦に渡しても構わない。 俺の未練に付き合ってくれて有難う。 最後まで宜しく。 ユスターシュ 』 (-175) 2022/05/30(Mon) 8:24:08 |
【人】 ユスターシュ[まずは宿屋に向かう。勿論ついていっている。 そこで話を聞く。>>196 お姫さんがお嫁にいったこと。 おめでとさん、と言っておいた。 届かなくても、ちゃんと返してる。 こっちの話を未来にねだられれば ] わーったよ。 付き合って貰った礼だ。 その時は、でもお前の話も聞かせろよ? 出来ればさ、俺より長生きしてから来いよ? [人生望まず死ぬこともある。だから願いは願うだけ。 それでも、人は願う事はやめられない。 そこは街の出入り口からちょっと不便な位置。 だからこそ割安で好きこのんで使っていたのだけど。 そこにいる老夫婦はいつも通りだった。 ノアに話しかけられれば、二人は不思議そうに顔を見合わせて、困ったような顔をした。 自分の代わりに、頭を下げてくれるのに 目頭が熱くなったのは秘密だ。] (257) 2022/05/30(Mon) 8:25:09 |
【人】 ユスターシュ「ええと、貴方は一体……? もしかして、美人の剣士の女性に頼まれました? だとしたら、やめた方がいいわよ? あの人ね、二度も娘さんを捨てているの 何を言われたとしても あの人にあの子といる権利はもうないわ 御免なさいね、あの子をもう 大人の都合で振り回してあげたくないの」 [そう告げれば、苦笑いした。 ノアがユスターシュからの手紙を見せるか その名を出せば、そのご夫婦の誤解は解ける そうすれば聞けるだろう。 彼女は今、この老夫婦の親戚の宿にいると ここに居たら、またあの母親に見つかって 面倒になるから少し離れた町に行かせたと そこで、冒険者ギルドに依頼を出して 今でもユスターシュの情報を求めている、と。] (258) 2022/05/30(Mon) 8:25:32 |
【独】 ユスターシュ[それを聞けたのなら 彼は涙を流すことになる。 彼女は、あのまま死んでなんかいなかった。 また捨てられているとか、聞き捨てならない情報もあれど 生きていてくれた。 それを、喜ばないことなど出来なかった。] (-176) 2022/05/30(Mon) 8:25:39 |
【独】 ユスターシュ/* ひぇ!?二重投稿している!? またやった!申し訳ない…! へんふよ?私に言ったって書くとわかっているでしょう?(← ひとまず娘ちゃんへの旅路は一旦ここまで 続きは夜に〜(書き終わってないとも言う) ノアさんはお付き合い頂いて有難う、本当にありがとうございます。** (-177) 2022/05/30(Mon) 8:28:56 |
【人】 ユスターシュ ― 旅路の果て― アイ、シャ…… [彼女は自分に気付かない。 娘の視線はノアにだけ向かう。] アイシャ…… アイシャ、アイシャ!!! [無我夢中で手を伸ばして、 抱きしめようとして、 その体はすり抜けた。 ] ……あ…ぁ…… あぁ…… [会えたのに。娘はそこにいるのに。 自分は彼女を抱きしめるどころか、触れることも、声をかけることも、存在を認識してもらう事すらもう、出来ない。 その事実が、嫌という程刺さる。] (276) 2022/05/30(Mon) 19:43:17 |
【独】 ユスターシュ[ノアは己がここに居る事を説明するのだろうか。 しないのだろうか。 そこは彼の自由だ。 頼みはしていない。 言わない方が良いとは思っているが。 気付いてほしい 気付かないで欲しい 相反する感情が胸の中をぐるぐる回る。] (-183) 2022/05/30(Mon) 19:43:38 |
【人】 ユスターシュ[アイシャは手紙を渡されるのなら 明らかに動揺したように大きな瞳を見開く。 死んだ旨をはっきり告げるかどうかはノア次第。 どちらにしても、少女は泣きながら父の事を教えて欲しいと必死に聞き出そうとする事となる。 彼女はそうして、渡された後手紙を開く事になる。] 『アイシャへ 何かあった時の為に手紙を残しておく。 悪いな、帰れなくなって。 側で守り切れなくて本当に御免。 アイシャ、お前は今元気か? 幸せで、いられているか? 父親として、お前の幸せをずっと 願って、祈っている。 どうか、笑って生きてくれな。 お父さんより』 (278) 2022/05/30(Mon) 19:43:49 |
【人】 ユスターシュ[手紙に涙が零れる。 大きなものが一つ、二つ、そしてボロボロと。 お父さん、と繰り返し呼びながら。 そんな娘を後ろから抱きしめるように包む。 でも、何一つ、伝えられない。 共に泣いても、意味が何一つない。 愛した娘の涙一つ、もう拭ってやれない。 それに、自分も涙をこぼす。] アイシャ…… 悪い、ごめん、本当、死んで…… ごめっ…… (279) 2022/05/30(Mon) 19:43:59 |
【独】 ユスターシュ[一緒に居たかった。 家族としてずっと過ごしたかった。 もう、それは叶わない。 叶えられない。 痛くて、寂しくて、苦しい。 ノアには悪い事をした。 こんな、哀しい結末を見せるんじゃなかった。 守るべき相手がいて、その相手が結婚して あんな目をしていたやつに こんな事抱えさせてやるんじゃなかった。] (-184) 2022/05/30(Mon) 19:44:05 |
【人】 ユスターシュ[そんな後悔をしていたら、アイシャは自分で泣き止んで ゆっくりゆっくりノアの方を見る。] 「すみません、取り乱して。 ……父はもう、居ないのですね。 分かっていたのです」 [母親から聞いたのです、と彼女は告げた。] 「あのですね、父の遺品…… 何もなかったのです。捨てられてしまって だから、本当にありがとうございます。 父の一部が帰って来てくれたのが…… 今、本当に嬉しいのです」 [彼女は笑顔を浮かべて、言葉を続ける。] (280) 2022/05/30(Mon) 19:44:11 |
【人】 ユスターシュ「あのですね、私は一人になって知ったんです。 私はいかに守られていたのか、と 守られているだけじゃ駄目だって思ったんです。 父は私の為に、色々お酒とか 完全じゃないけど ですから、これからは あっちで安心して好きな事していいよって そう伝えられるように 私、ちゃんと笑って生きていこうって 決めて生きているんです。 だから、心配しないで下さい」 [小さな少女は、守られるだけじゃなくて 成長して、強くなっていた。] (281) 2022/05/30(Mon) 19:44:23 |
【人】 ユスターシュ[針は進む。もう、止まる事はない。 未練はもう、全て果たした。 アイシャは笑ってくれた。生きてくれる。 アイシャに気付かれないよう彼女の背に 魔法を一つ、発動した。 それは、まるで蝶のように、蛍のように アイシャが気に入っていた、光の魔法。 その光が文字を描く。] ありがとう ノアも、笑って生きてくれな [小さな光一つ、ふわりと舞って 彼女の中に、 消えた。] (282) 2022/05/30(Mon) 19:44:45 |
【赤】 ユスターシュ[一人の未練を抱えたゴーストは そのまま、光と共に 溶けて、消えた。 その表情は、幸せそうに笑いながら───── ] (*31) 2022/05/30(Mon) 19:44:51 |
【人】 ユスターシュ[アイシャは時間さえあればノアの知る ユスターシュを教えて欲しいと願った。 それは叶ったか叶わなかったか。 その後どうなったかは もう、彼が知る事は、ない。] [ 霧の夜の再会は 彼の抱えていた霧を晴らした。 ] (283) 2022/05/30(Mon) 19:44:59 |
【独】 ユスターシュ[夢に見ていた。 家族に飢えていた魔法使いが 同じように愛に飢えた女と出会い 結婚して、家族になって、娘をつくる。 小さな家を買って幸せに笑って過ごし 酒場で出会った仲間を紹介して笑う。 そんな、幸せな、お話を ] (-186) 2022/05/30(Mon) 19:45:08 |
【独】 ユスターシュ/* お言葉に甘えて好きに書かせて頂きました。 ノアさん本当にありがとございました ユス君はこれにて成仏しました。 という訳で、〆たので恒例のご挨拶を この度は素敵な村に参加させて頂き本当にありがとうございました。 動きが拙かった等々ありますが反省は以後反省としていかしたいと思います。 もやおじ好いて頂けて本当に嬉しかったです。 村建て同村有難うございました。 またどこかの村でお会いしましたらよろしくお願いします。 「んじゃあ、またな」 [ニカッと笑う] まだ見てますがご挨拶でした。 (-187) 2022/05/30(Mon) 19:49:32 |
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