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【秘】 朝日元親 → 朧げな陽光 守屋陽菜しらばっくれるのは簡単だ。 部屋にいたから何も知らないとそう言えばいい。 「先輩、あの野次馬にいたりしました?」 僕は溜息をつく。 割と目立つことをした自覚はあったから、しらばっくれたところで無駄だと判断した。 どうせ今を誤魔化せても、そのうちどこから僕の関与は知れてしまう。 「まあ関係はありますよ。サボりの理由としては。 でもそれだけです。 ……結局騒ぎは、収まったんですかね?」 (-260) 2021/10/30(Sat) 17:29:41 |
【秘】 朧げな陽光 守屋陽菜 → 鏡沼 創「好きな動物? そうだね…… 鯱animalとか、かね?」 ふむと、パッと思い浮かんだものをあげる。 (-261) 2021/10/30(Sat) 17:42:22 |
【秘】 朧げな陽光 守屋陽菜 → 朝日元親「野次馬にはいたよ 危ないんで離れて見ていたけどね」 「そうか……うん ……ああ、あのあと動物たちは大人しくなったし、 それぞれ戻ったり、戻したりしてたよ しばらくは騒然としていた……いや、今もしてるかな」 学校を抜け出して来ているのだから。 まだ、対処している人間もいるのだろう。 「……心中が落ち着かなければ、しばらく休んでてもいい 当日も休まれると困るけど、それまでは何とかするさ」 (-264) 2021/10/30(Sat) 17:51:11 |
【秘】 朝日元親 → 朧げな陽光 守屋陽菜ということは、勢喜は目を覚ましたんだろう。 大型の動物たちの中でその姿を見ることは出来なかったけど、あの騒ぎの中心が誰だったのか僕は確信していた。 それについては素直に安堵して、続けてまた不快感が湧き上がる。 誤魔化すように立ち上がって、僕は麦茶をいれた。 ついでとばかり先輩の分もローテーブルに置く。 「大丈夫ですよ。 今日は部活に穴を開けましたけど、以後はこんなことはありません。 安心してください」 ソファでなく床に座ると麦茶を煽った。 (-269) 2021/10/30(Sat) 18:00:37 |
【秘】 鏡沼 創 → 朧げな陽光 守屋陽菜「鯱って、動物園より水族館に居やがりません? ま、問題ねぇですが」 そう言った次の瞬間、あなたの隣には鯱が居た。 そしてあなたは、 その鯱を鏡沼創だと認識している 自分に気付く事だろう。 この鯱は、一片の疑いの余地もなく鏡沼創なのだと。 「……とまあ、こんな感じで。 『相手の脳に干渉して、鏡沼創という存在を書き換える』 というのが、僕の異能でやがるんですよ。 しかも、半分も制御出来てるか怪しいモンでして。 居て欲しいだとか、居るかも知んねぇだとか思われたら 其処に居るって認識されちまうんですよね。 逆もまた然りなんで、居ても居ねぇ事になっちまいます」 鯱は当たり前のように喋る。 喋っても何もおかしくない。この鯱は鏡沼創なのだから。 「当然、僕はどういう風に書き換わっちまってんのか 把握してますから、オリジナルに返って来るかって問いの 答えは、Yesになりやがるんでしょうね。 僕とどういう風に過ごして、どういう印象を持ったかって いうのも、『鏡沼創という存在』の範疇みてぇなんで」 (-270) 2021/10/30(Sat) 18:04:09 |
【秘】 朧げな陽光 守屋陽菜 → 朝日元親「…………」 出されたグラスに口をつけ、水面を傾ける。 表面をなぞる程度を流して、またテーブルに置く。 一息ついた。 「まぁ、そう言うなら仕方ねー たまには先輩に甘えてくれたっていいのによぉ」 ずるずると最後の一口。 流れるように合掌。ごちそうさま。 念入りにゴミを片付けつつ、戻る準備を始める。 「あぁ、そうだ 朝日も噂くらいは聞いたことあるだろうけど、 薬には気をつけろよ〜 今朝のも、もしかしたらそういうのかもしんねぇから」 (-279) 2021/10/30(Sat) 18:51:26 |
【秘】 朝日元親 → 朧げな陽光 守屋陽菜「甘えてますよ、これでも。 ……お見舞い、ありがとうございます」 でなければここに来るのを拒んでいた。 誰の顔も見たくないから学校だってサボったのだし。 「薬って。例の新薬ですか? 今朝のがその薬のせい、と言えばそりゃ納得もできますけど」 片付けを始めるのを見て、ゴミはこちらで預かると提案をした。 他のゴミと一緒に捨てるだけだし、大した手間じゃない。 「……僕より先輩の方こそ気を付けてくださいね。 アレ、異能が強くなったりするんでしょう? 行方不明になられたら、部員みんな困りますから」 (-282) 2021/10/30(Sat) 19:21:07 |
【秘】 朧げな陽光 守屋陽菜 → 鏡沼 創「…………うぉお……」 目の前の“鏡沼クン”に思わず後ずさる。 先ほどまで眼鏡の優男であったはずなのに。 最初からそうであった気すら思えてくる。 ……触ってみても、鯱なのだろうか? ……流石に、遠慮しておこう。 「……他人の意識下の鏡沼クンを、 その本人のみに認識させるということ? しかも、君の意思のみに関わらず、か……」 その上、どう変わったのかも反響があると。 ……異能が本人の手を離れて一人歩きしている。 「……それは、異能抑制アイテムを使った上でかな?」 (-283) 2021/10/30(Sat) 19:24:40 |
【秘】 朧げな陽光 守屋陽菜 → 朝日元親「どういたしまして」 くくくと、白い弧を描いた。 スープだけ流しを借りて捨て、後は任せると。 「そそ、何が起きるかはわからんらしいけどね 嫌なことを言うねぇ その時は、代わりにマイクを任せるからなぁ!」 冗談めかして豪快に笑い飛ばした。がはは。 朝日なら、流れは頭に入っているだろう。 「じゃあ、またなぁ 何かあれば連絡してくれ」 邪魔したなと、部屋を後にした。 (-285) 2021/10/30(Sat) 19:44:57 |
【秘】 朝日元親 → 朧げな陽光 守屋陽菜「僕の放送なんて聞くに耐えませんよ。 放送部の威光を守りたければ、 …って、言わなくても分かりますね」 ゴミを預かると、1度流しに置いておいた。 あとで水洗いくらいしておこう。 「はいはい。先輩こそ。 今日の部活、また何かあれば連絡ください」 寮には校内放送は届かない。 そうでなくとも体育祭の準備の真っ只中なのだから、事務連絡くらいはいつでも受け付けるつもりだ。 見送った後、また僕は嘆息する。 (……薬、ねぇ) 先輩がいなくなるなど、本当に縁起でもない話だ。 そうなってしまったとき、見つけられる自信なんてものはどこにもなかった。 (-286) 2021/10/30(Sat) 19:56:26 |
【秘】 苧環のつぼみ 御旗栄悠 → 朧げな陽光 守屋陽菜「どうも。モテるのは男の夢です。 まずもっと器用に生きるべきなのは分かってるけど。 ……カッコよくあるために、 どんな形の自分を望むか、だなあ、あとは」 保健委員の声が近付いてくるのを感じて、 内緒話もここまでかな〜、なんて思ったり。 「何から何までありがとうございます、先輩。 出来れば、ですけどあんたに薬を持ち掛けるのは、 よほど急を要さない限りはよしとくことにしますよ」 結局、今この瞬間は見逃してもらえるんだ。 だったら、ちゃんと見返りもあった方がいい。 (-287) 2021/10/30(Sat) 20:07:10 |
【秘】 鏡沼 創 → 朧げな陽光 守屋陽菜ちなみに、触っても鯱である。 五感へのフィードバックも完璧だ。 つまり、 実在しない鏡沼にも触れる事は出来る。 『鏡沼創に触れた』と脳に認識させる事によって。 あくまでも脳への干渉なので、実在しない鏡沼相手だと 自動ドアは開かないが、実在しないので問題無い。 逆に、本人が誰にも認識されてない状態でも、自動ドアは 正しく開くのだ。 「こうして大袈裟に弄るのは、まだやり易いんですがね。 あんま弄り過ぎると、相手に負荷掛かっちまうんで」 そう言って、鏡沼はまた人間の姿に戻った…様に見える。 今の鏡沼創は、眼鏡の優男だ。 「文字通り何にでもなれるんで、恵まれちゃいるんですが。 細かいトコってなると、自分でも、僕ってどんな感じで やがりましたかねぇ?って感じになっちまいまして。 相手側の負担を考えても、各々が想像する僕に沿わせといた 方が、色々丸く収りやがるんです」 「ええ、お恥ずかしながら。 そりゃ薬飲みまくって常にゼロにしときゃ、こんな事には なんねぇでしょうがね。 完全に無能として生きていくの、キツくねぇです? そうでなくても、昨今色々と不穏じゃねぇですか。 自分の身ぃ守れる程度には、残しておかねぇと。 コレが暴走しちまったら、洒落になんねぇですから」 (-291) 2021/10/30(Sat) 20:23:34 |
【秘】 朧げな陽光 守屋陽菜 → 苧環のつぼみ 御旗栄悠「“あんた”じゃなくて“守屋さん”だろ? 口の利き方がなってないぞぉ!」 たいして気にもしないが、わざとらしく胸を張ってやろう。 張る胸もないが。 どんな男になるのか見ておくよ。 「ちゃんと傷の手当てはしてもらいなよ 動物の牙や爪って、病原菌とかあるかもしんないから」 と、そこでばたばたと人が雪崩れ込んでくる。 二人っきりの保健室もおしまい。 内緒話だってそう、おしまい。 (-327) 2021/10/30(Sat) 23:58:13 |
【秘】 朧げな陽光 守屋陽菜 → 鏡沼 創「────それもそうだがねぇ……」 元に戻った、と見えるあなたを見てうーむと腕を組む。 認識に影響がある以上、模造品でないと言えないのだから。 「……異能の暴走に、問題の大小なんてないよ そりゃ、周りから見れば被害を受けるものが危険だろうさ でも、たとえ他に迷惑をかけなくたって、 本人が苦しいのは一緒なんだから」 そこは比べるものではないし、並べることもできないと。 「ちなみにそれってさ 鏡沼クン自身も影響を受けてたりとかするのかね?」 (-330) 2021/10/31(Sun) 0:06:57 |
【独】 朧げな陽光 守屋陽菜「────…………」 また耳にした“噂”。 聞こえると言っているのにと、苦笑していたが。 ある生徒の名前が発せられて、凍りついた。 「────……そう、か」 自分が挙げられることは想像していたくせに、 後輩が、朝日元親が浮かぶことは考えもしなかった。 数多くいる中でどうして、よりにもよって彼なのかと、 ……そんな卑怯な考えが過ぎる。 ……眼鏡を深くかけ直そうとする手を止める。 度の入っていない、一見するとただの伊達眼鏡だが、 自分にとっては大事なアイテム。 制御の利かない、日々強まる異能の恐怖を、 抑制するためのアクセサリー。 この世界を鮮明に見るための、魔法の眼鏡だ。 「────……あんな話しておいて、 大事な後輩だからやめてくれって……言えるかよ」 竹村クンはどうでもよかった、のかと。 自分の曖昧な態度が、回り回って首を絞め始める。 「────…………はぁ」 見て見ぬ振りは出来ない。かと言って止めることも違う。 ……どうしたらいいんだろうね? 独りの世界で呟いた。 (-344) 2021/10/31(Sun) 0:30:01 |
【秘】 鏡沼 創 → 朧げな陽光 守屋陽菜「──……鋭いですねぇ。 流石は守屋先輩、大正解でやがりますよ」 あなたの指摘に、暫し間を空けてから小さく両手を挙げた。 降参ですと言い添えて、あくまで軽い調子で続ける。 「弄り過ぎると負荷が掛かる、って言ったでしょう? ……いやぁ、ガキって怖ろしい生き物ですよねぇ。 自分の異能の特性なんざ、まるで理解してなくて いろんなものになれんのが、ただ面白くて。 馬鹿みたいに使いまくって、自分と両親の認識野 ぶっ壊しちまったんですよ。 まあ局所的なモンですから、生活に支障はねぇですが」 そこまで言うと、トンと自分の眼鏡を指した。 実は、度の入っていないそれを。 「コイツ通さねぇと、自分の姿がよくわかんねぇんですよね」 (-349) 2021/10/31(Sun) 0:48:38 |
【秘】 朧げな陽光 守屋陽菜 → 鏡沼 創「────あぁ、よぉくわかるよ 眼鏡がないとよく見えないもんなぁ」 両手で眼鏡をかけ直す。 口は大きな弧を描いていた。 「なんにでもなれる、なんてたいそうな話だよ 私には想像もつかないや きっと、色んな人が羨むだろうね ……本当に、子供には過ぎたものだよ」 眼鏡越しに、歪みのない目を細めてあなたの姿を見る。 確かなものは一つとしてないけれど。 ただ異能に振り回される、一人の少年を。 「……しかし、困ったことだね なんでもなれるんだから、 逆に、なりたい自分はイメージし辛いだろう? 今の君は、したいこと、やりたいことは思いつくかい?」 (-364) 2021/10/31(Sun) 1:26:55 |
【秘】 朧げな陽光 守屋陽菜 → 綴り手 柏倉陸玖「────柏倉ぁ、いるか?」 どんどんと生徒会室をノックする音がする。 乱暴なのはいつものことだが、それにしたってやりすぎだ。 扉を開けば、血の気の引いたような顔色の女。 いつもの笑みを浮かべた様子もなく、中を窺う。 「……他の生徒会、特に織田はいない、よな? ちょっと、柏倉に相談があんだけど……大丈夫か?」 (-367) 2021/10/31(Sun) 1:35:55 |
【秘】 綴り手 柏倉陸玖 → 朧げな陽光 守屋陽菜「──はい、どうぞ…」 乱暴なノックには動じる事も無く。 けれど扉を開けた先に居る知り合いの、その様子にやや考えて。 「……ただ事ではないようですね。 どうぞ、今は俺以外居ませんよ。」 一歩引いて、入室を促す。空いている椅子はご自由に。 言葉の通り、今は他に誰も居ないようだ。 (-370) 2021/10/31(Sun) 1:41:59 |
【秘】 鏡沼 創 → 朧げな陽光 守屋陽菜「……ホント、眼鏡屋に足向けて寝らんねぇですよね」 あなたの反応に、“同じ”ものを悟った。 そもそも、仕組みこそ違えど似た異能ではあるのだ。 共通点が無い方がおかしい。 「そうですねぇ。仰る通り、イメージ出来ねぇです。 出来る事なら、幾らでも思い付けちまいますが やりてぇ事なんて、ピンと来ねぇですよ。 他人からすりゃ、贅沢な悩みでしかねぇでしょうがね」 思い付ける程の我欲があったら、既に実行していただろう。 異能に振り回されている、異能の奴隷とも言える状態だから こそ、異能の悪用には至ってないのだ。 (-376) 2021/10/31(Sun) 1:57:37 |
【秘】 朧げな陽光 守屋陽菜 → 綴り手 柏倉陸玖「そっか……ありがと」 部屋には入りはするものの、椅子に腰掛けずにゆらゆらと。 落ち着かないようで、視線が行ったり来たり。 やがて、ぽつりと語りだす。 「……あのさ、これは私自身の相談なんだけど どうしたらいいのかと思ってて…… なんていうか、迷ってるのに……選択肢も見えてこない」 不安そうに、自らの腕を抱えながら。 言葉を探すように、躓きながら紡ぐ。 「…………柏倉はさ、貧乏くじってどう思う?」 (-377) 2021/10/31(Sun) 2:04:22 |
【秘】 綴り手 柏倉陸玖 → 朧げな陽光 守屋陽菜「貧乏くじ、ですか。」 椅子に掛けないようであれば、無理に勧める事は無い。 手袋をした両手を軽く組んで、少し考えるような間。 「そも、引かない事に越した事はありませんが。 それでも、誰かは必ず引いてしまうものでもあります。」 その後に、徐に口を開いて。 貧乏くじ、という言葉は、決して他人事ではないもので。 「引いてしまったなら、引いてしまったものとして。 自分にできるやり方で向き合い、立ち向かう他ありません。 たとえそれがみっともなくじたばたと足掻く事でも、 或いは背を向けて逃げ出す事でもね。」 「人の努力や選択に、決して貴賤は無い。 あなたの努力や選択が、まったくの無価値であったり 誰かのものに劣るという事は無い。 それがあなたの選択なら、胸を張って良いのですよ。」 たとえ、それが失敗に終わっても。 それでも、決断し、努力したという事には。 きっと、しない事の何倍も価値があるのだと。 (-381) 2021/10/31(Sun) 2:22:34 |
【秘】 朧げな陽光 守屋陽菜 → 鏡沼 創「やりたいこと探しなぁ……」 こういうとき、好きなことは何かや楽しいと思うことは? なんて訊くものだろうが、それは彼にはそぐわないだろう。 好きだと認識したいならそれは誠になるし、 楽しいと感じたいなら、嘘ではないのだから。 なんとも、幸運で不運なことだろう。 「……思いつかないんじゃ、試していくしかないなぁ やったこともないことを探してみようじゃないか 幸いなことに私たちはまだ子供だ ……経験を積む時間はあるはずだよ」 たとえそれが、どこかの鏡沼クンが通ったものだとしても。 君には違ったものに見えるかもしれないから。 目の前の、年相応に悩み苦しむ鏡沼創を、私は信じるよ。 (-384) 2021/10/31(Sun) 2:32:57 |
【秘】 朧げな陽光 守屋陽菜 → 綴り手 柏倉陸玖「…………はぁ」 溜息。 背中を押されたというのに、だ。 「おっけー、貧乏くじについてどう思ってるかはわかった すごい良いことだし、流石我らが副会長様だ」 話して、聞いて、少し余裕が出てきたのか。 キレは悪いものの、軽口も飛び出すように。 目を閉じ、深呼吸。 今度はあなたを見据えて。 「──じゃあ、貧乏くじを引かせてるのを見てしまったとき どうするのが正解だと考える? ……ただ見てるだけは、悪意があると思わないかい?」 (-385) 2021/10/31(Sun) 2:41:54 |
【秘】 綴り手 柏倉陸玖 → 朧げな陽光 守屋陽菜「はは、どうも口ばかり達者になってしまう」 軽口にはやや肩を竦めて見せた。 生徒会に入ってからというものの。 聞こえの良い言葉で言い含める事ばかり上達してしまった。 「見ているだけという事は、つまり現状維持を選ぶという事。 介入する事で事態が好転する可能性は勿論ありますが、 却って無用な混乱を招く事もあるかもしれません。」 「俺は生徒会、それも副会長ですから。 その立場から言えば、介入はせざるを得ないでしょう。 とはいえ介入した上で、干渉しない事を選ぶ事もある」 柏倉陸玖という男は、何事も。 "上手くやる"なら、つまり問題にならないよう立ち回るなら。 そういう時は、目を瞑る事を選ぶ事もある。 「看過し難い事が起きていると知っていて、 その上で看過するという事は難しい。 けれど、自身にできる事をきちんと弁えて そうして今は静観を、事の次第を見守る事を選ぶのであれば。 俺は決してそれに悪意があるとは思いませんよ。」 (-390) 2021/10/31(Sun) 3:07:39 |
【秘】 鏡沼 創 → 朧げな陽光 守屋陽菜「やった事もねぇ事…でやがりますか。 例えば、何でやがりますかねぇ? んー……ま、思い付いたらって事で。 仰る通り、時間は在りやがるんですし」 取り敢えず、こちらの話は一区切りと判断したのだろうか。 鏡沼は、あなたへと疑問を零す。 「……しかし、何だって他人の悩みを聞いてやがるんです? 僕にだけ、って訳でもねぇでしょうし」 純粋な善意からだと信じられる程、純粋無垢ではない。 その行動に、意味を求めてしまうのだ。 (-392) 2021/10/31(Sun) 3:33:11 |
【秘】 朧げな陽光 守屋陽菜 → 綴り手 柏倉陸玖「……そう、現状維持 そうだったはずなんだよなぁ…… 介入する事もできた、だけどもう少し見極めたいと、 思っていたのにね……」 貧乏くじの話はどこへやら。 段々と、言葉で取り繕う事も忘れて、感情で話し始めて。 「……次の対象が友人だった その途端、静観の構えを解くのは卑怯じゃないか? それは、見逃してきた二人にあまりにも不誠実でしょ?」 鼻で、口先だけで嗤う。 それはあなたに向けてでは決してない。 揺れに揺れて、不確かな女。 輪郭がぼやけてゆく。 (-400) 2021/10/31(Sun) 4:00:39 |
【秘】 朧げな陽光 守屋陽菜 → 鏡沼 創「可愛い後輩たちに手を差し伸べるのは当たり前だろう? ……なんて、カッコいいことが言えたらよかったんだけど」 そう言ってしまえるだろう人は他にいる。 カッコいい人間だよ。 「そう……全部、私のためさぁ 異能に振り回される人を、私を見てるようでほっとけない そんなところ」 あとは……。 「アオハルしてるのを見るのだってアオハルさ みんなが、きらきらと輝いて欲しいんだよ 鏡沼クンも、その他の生徒も」 これで納得できるかな? (-403) 2021/10/31(Sun) 4:14:03 |
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