情報 プロローグ 1日目 2日目 3日目 エピローグ 終了 / 最新
[1] [2] [3] [4] [5] [メモ 匿名メモ/メモ履歴] / 発言欄へ
【人】 生贄 セレン湯浴みは、されませんか。 一緒に……背を、流します……から。 [ 胸に添えただけの掌は知らずに動いて、服を掴んで。 小さくなった声音で、そっと懇願を囁いた ]* (477) 2019/04/10(Wed) 20:51:35 |
【人】 生贄 セレン[ 唇の動きを読むかのように視線をそこへ。 紅眼に囚われ動けない愚かな子供はおらず、 目許を染めて酔いはすれどその言葉を素直に聞く。 諭すような口調に罪悪感を育てる意はないのか、 問い掛けに続く言葉に棘もなくゆるりと首を横へ。 帰ってきた子供たちからの情報など無きに等しく、 口減らしに子を売るのが普遍な時世に、 用済みの行く末がどうなるかは想像に難くない ] (522) 2019/04/10(Wed) 23:17:32 |
【人】 生贄 セレンごめんなさい。 [ 湯浴みもそのひとつ。 媚を売るための術として詰め込まれた知識でも、 慰めや退屈を埋める一石になるのなら―― 冷たい指を温めて少しでも近付ければ、 今宵の時くらいは彼を満たすことが出来るかも。 そんな稚い発想は優しい声音に打ち砕かれて、 ほんのり声を沈ませて、素直に謝りながら ] (523) 2019/04/10(Wed) 23:18:25 |
【人】 生贄 セレン教えられたときは、生きる為に。 今は、ニクスさまの為……です…… [ 捨てられ、裏切られ、挙句に捧げられ、 要らない子供だと言外に位置付けられた自分へ、 退屈を癒せば居場所をくれると囁く主に。 少しでも、僅かだけでも届けば。 契約の楔が撃ち込まれたことを意識してはおらず、 ただ、己にも出来ることがあるならばと手を伸ばしただけ。 未だ、距離感を測りかねて届かない願いだったけれど。 それでも意志は見せるべく俯きがちの顔を上げて ] (524) 2019/04/10(Wed) 23:21:09 |
【人】 生贄 セレンこわいです。 独りは、もう嫌で…… [ それは、孤独の意味を知る寂寥を滲ませる声音。 けれど言葉とは裏腹に、灰と蒼の双眸を紅眼に捧ぐ ] (525) 2019/04/10(Wed) 23:31:56 |
【人】 生贄 セレン一緒に、居させてください。 [ 生贄として捧げられて、ものだと言い切った影はなく。 足元の不安定さに怯えて震えはすれど、 掴んでいた服を自ら離し、一歩後ろへと下がる。。 両手は羽織るに大きい彼の上着へ。 袖が長くて指先しか出ない大きさに苦心しながら、 どうにか頭を下げるに邪魔にならないよう抑えて。 ぺこんと髪を揺らし下げてみたものの案の定、 借り物の上着は肩から落ちそうにもなっている。 まるで滑稽な人形劇にしか見えないだろう。 実際、村出来せられた絹地もすぐに脱ぐと目されて、 危ういことこの上ないのを必死に留めていた ] (526) 2019/04/10(Wed) 23:35:17 |
【人】 生贄 セレンあなたを知るためにも。 そばに……いたい、です。 [ 風呂はひとりで済ませるにせよ、。 その後を心配する一言は、どうにも自信なさそうに。 おねだりのように甘くはなく、 懇願のようにただただ必死でもなく。 ぎこちなく表情を崩してみせながらいい添えた ]* (527) 2019/04/10(Wed) 23:44:04 |
【人】 生贄 セレン……はい。 [ すん、と鼻を鳴らし、滲もうとする涙を留めた。 死ぬのも、ひとりも、恐ろしい。 けれど古城の主が怖いとは思えずにいるのを、 内側へと呑み込み、大人しく頷きを返して ] (557) 2019/04/11(Thu) 0:55:08 |
【人】 生贄 セレン[ 今は湯浴みが先だともう一度ぺこりと頭を下げて。 視線から逃れるように部屋の扉を潜り抜けようとし、 ふと、思い至ったように疑問を口にする ] もし、開けたら……? [ 奥の扉を開けば彼を知ることが出来るのか、 或いは、猫のように殺されるのか。 惑いの滲む音を静かに落とし、 好奇心に揺れる瞳を主へ向けて、 子供らしさと相反する感情を色濃くしながら ] (562) 2019/04/11(Thu) 1:28:41 |
【人】 生贄 セレンぼくを食べますか……? それとも、捨てる……? [ 帰ってこない子供の幾人かはそうして死んだのか。 仮に、開けたとして、同じ目にあうのか。 死にたくもないし、ひとりも嫌だ。 するなと言われればしないだろう、でも── ] (563) 2019/04/11(Thu) 1:29:24 |
【人】 生贄 セレン………ぼくは あなたのことを、もっと知りたい。 [ 灰の瞳は陽に弱く、夜を映すに柔らかな光で。 蒼は掠れて夜に染まって、訴えるような雫を湛えて。 自己を見せろと囁く主に、ただまっすぐ訴えた ]** (564) 2019/04/11(Thu) 1:33:05 |
【人】 生贄 セレン……たしかに。 [ 震えは未だ、夜気の朧に触れて身を縛る。 それでも背筋は真っすぐ伸びたまま、 瞳に夜の怪物を映して艷やかな唇を開く。 小柄な身には重い上着だった。 体格の差を身体で感じながら、 煌々とした光だけを双眸に讃えて、 玩弄されればそれまでの人間らしく実直に ] (628) 2019/04/11(Thu) 20:56:46 |
【人】 生贄 セレンたしかに、ぼくの為でもあります。 だってぼくにはそれだけ価値しかなかった、昨日までは。 [ 捨てられ、裏切られ、挙句に捧げられ、 要らない子供だと言外に位置付けられた自分。 そう、人の世界では不要とされて、要らない存在だった。 朽ちていくだけの消耗品ですらなく不用品だった。 そこに足されたのが生贄としての価値で、 主たる怪物が退屈を癒せというのなら、つまりは ] (629) 2019/04/11(Thu) 21:00:44 |
【人】 生贄 セレンだから、あなたが満足してくれないと。 ぼくのたった一つの価値すらなくなってしまう。 あなたの退屈を満たせるなら、 ぼくをここで生かしてくれるのでしょう……? [ 震える声音は相変わらずで、 ともすれば消え失せてしまいそうな様子は未だ。 それでも最初よりは幾分かは芯のある仕草で、 ふ、っと息を吐き出し、ぎこちなく口端を上げる ] (630) 2019/04/11(Thu) 21:02:07 |
【人】 生贄 セレンそれを価値というのかはぼくには分からないけれど。 でもそれだけしか、ぼくにはないから──… [ 鼓動が痛いほどに早く呼気も浅い。 人非ざる男を前に籠もる緊張は隠しようもなく、 それでも、唇は弧を描くままで視線は逸らさずに ] (631) 2019/04/11(Thu) 21:13:36 |
【人】 生贄 セレンニクスさまの為にするべきことをしたい。 あなたに認められなければ、ぼくは、無価値になる。 だからもっと…… あなたのことを知りたい、そういったんです。 [ 生きたくて、裏切られたくない、これはその裏返し。 認められれば生きられる、 裏切る生き物を望むとは思えないから裏切らない。 裏切りだけはされるのが嫌だという思いが強く滲み、 我儘な自己主張となっているのは理解しているけれど ] (632) 2019/04/11(Thu) 21:14:15 |
【人】 生贄 セレン29人の全てを知るわけじゃないけれど。 みんな、帰ってこなかったから……。 あなたに仕えた子供の未来は、 もうどこにもないんだって…… 大人たちはぼくに笑って、そういってた。 [ 知らずに緊張の解けた口調となりながら、 29人の帰還すべき子供の行方にも興味はなく、>>614 30人目の子供の行方にだけは興味を惹かれたものの。 じわりと滲む焦燥もまた、興味と混じり絡み合う。 残った1人は彼に気に入られたのか。 それならばなぜこの城にだれもいないのか、 ───開いてはいけない扉の向こう側なのか。 無価値な子供なりに思考を巡らせはしたももの、 言葉にしたものは最も興味を抱くひとつだけ ] (656) 2019/04/11(Thu) 21:44:25 |
【人】 生贄 セレン[ 廊下を進めば独りの空気は冷たく痺れるようで、 古城を歩く不安を和らげてくれる狼に近付きながら。 アッシュグレーの毛並みにそっと触れる。 人ではない体毛の感触が伝われば滲むのは安堵で、 誰も居ない場所での孤独を癒やされ、緩く微笑んで。 階段を降りて暫し、茫と周囲を見渡した。 道標の言葉を直ぐに忘れるほど愚図ではなく、 けれど浴室の右手に向かうでなく足は階段の奥の扉へ。 燭台の光を頼りに歩けば突き当りに扉があった。 窓を見れば薔薇の庭園が目に入り、 重い扉を両手で押し開いて薔薇の茂みへと近寄って。 夜気は身を苛み、痛い程だったけれど、 今はこの一輪を得る欲のまま無防備に摘み取れば。 棘に指が触れたか鈍く走る痛みに無感動に首を傾げ、 紅い血が一筋流れる落ちる前に、その指を舐める ] (684) 2019/04/11(Thu) 22:54:18 |
【人】 生贄 セレン……美味しいのかな [ 血を糧とする夜の怪物のお気に召す血なのだろうか。 無垢であれと村では知識だけしか詰め込まれておらず、 舐める仕草も稚いまま、薔薇をもう一輪摘み、息を吐く。 ───味はしなかった、けれど温かい。 感動も嫌悪もなく鮮血の感想はたったそれだけ。 故に興味も薄く、紅い薔薇の香りに促されて身を翻す。 そうだ、まだ、やることがある。 湯殿で身体を清めて、それから。 主の元へ向かって何かを話そうか、それとも何かをするか、 出来ることと言えば細やかなことでしかないのだけれど ] (685) 2019/04/11(Thu) 22:56:39 |
【人】 生贄 セレン[ 狼は必要以上に近寄らずに視線だけを向けていて、 だからこそ勝手に近づき、また首筋を撫でてから。 伴い向かうのは今度こそ湯殿だった。 ひとりしか住まわない──その時時に子供がいても、 主ひとりきりの城にしては広い場所に双眸を見開いて。 天窓を透して零れ入る、静謐とした夜の光。 その真中で濡れないように上着を脱いで籠に入れ、 身体に巻き付いている絹の布も無造作に剥ぎ取った。 見下ろせば白い肌の靭やかな身体がある。 輿入でもするかのように磨かれた肌は月光に浮かび、 羽織ものがあれば女と見紛うにも理解し苦笑する。 大人の都合で飾られる価値観を、 自ら脱ぎ捨てるには未だ抵抗感はあった。 これだって自分に付随した価値だと思えば尚更に、 けれど、それを主が望まないのならば意味のないことで ] (686) 2019/04/11(Thu) 22:58:10 |
【人】 生贄 セレンおいで [ 狼を手招いて、浴槽に座って湯を流す。 薔薇の1輪だけを浴槽に散らして匂いを馴染ませて、 そこに身を浸せば花の香は薔薇と差し替わるだろう。 後はゆっくり浸かるだけだ。 他人に色付けられた古い価値観を脱ぎ捨て洗い流し、 役に立つと決めた相手のためだけに自らに色彩を足す。 滑るように浴槽に身を沈め、 腕だけを伸ばして狼を撫でる指はゆるりと。 滴る湯水を嫌うならなるべく濡らさないように、 狼の瞳をじっと覗き込み、問いかける ] (687) 2019/04/11(Thu) 23:00:38 |
【人】 生贄 セレン[ 暖かい湯に浸ること幾分。 その間に流れたもの寂しいピアノは届かずに、 思いを馳せるのもきっと陽と宵闇ほどの差があった。 狼に話しかけるのは過去の疵で、 人ではない獣だからこそ無感動に痛みを綴る。 孤独の毒を。希望の猛毒を。絶望の甘さを。 諦めの囀りが心地よく、そう生きてたことを。 顔立ちだけは悪くなかったせいで、 幾度か生贄に決まる前は襲われることもあった。 花街に売られなかったのは、疎まれた目のおかげだ。 陽に弱くまともに陽射しを見れない灰は、 月に輝くのを見咎められ化け物だとも詰られた ] (702) 2019/04/11(Thu) 23:31:24 |
[1] [2] [3] [4] [5] [メモ 匿名メモ/メモ履歴] / 発言欄へ
情報 プロローグ 1日目 2日目 3日目 エピローグ 終了 / 最新