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【秘】 普通 ナツメ → 奇形 メイサイ「……ん、なあに―――」 何かを言い出しかけるあなたの方を見上げて、 少女の耳も物音を拾ったらしく、びくっと驚いて肩が跳ねる。 「う、うん、出ようか……」 怒られちゃうのはちょっと、怖いしね。 そそくさと立ち上がって、名残惜しげに温室の外へ出た。 扉をそうっと閉めて、少しの躊躇いののち。 「……あの、さっき何、」 (-302) 2022/03/07(Mon) 19:34:50 |
ナツメは、ぴろん。通知音に、声を遮られる。 (a30) 2022/03/07(Mon) 19:35:41 |
【秘】 普通 ナツメ → 奇形 メイサイ ぴろん。メッセージを通知する効果音。>>a30 それは、今日の話し合いを欠席していた人からのもので。 「…………」 手帳を捲った少女は、 だいぶ ちょっと葛藤を滲ませたのち、誘ってくれたお礼と暇を告げて、そんなところで。 今日のお出かけは、解散の運びとなった……はずだ。 (-303) 2022/03/07(Mon) 19:36:43 |
【秘】 不運 フカワ → 普通 ナツメ「えっと……たくさんして、嫌がるかもしれないので。 じゃあ内緒って事で……」 「ばれなければ、犯罪じゃないとも言いますしね」 「実際、犯罪にならないですから。ここでしたことは」 身も蓋もない、そんなことを言いながらキィと、ブランコを揺らす。 「やっぱり自分勝手だな俺は。 君も、そうして自分が怖い思いをしたくないからそうする。 まねしてれば良かったかもしれない、それでも後悔はしてないです。 俺を反面教師にしてください、人を怖がらせる人のね」 (-316) 2022/03/07(Mon) 20:05:15 |
【秘】 普通 ナツメ → さめざめ ユメスケ『じゃあ、海に流しちゃおうかな。 拾わなくてもいい、落ちるのに意味がある気持ちは。』 『その方が、本当に消えたかなとか。 後になって、不安にならなさそうじゃない?』 『よかった。』 『ずっとそう…泣くほどのつらさじゃないんだからって、 私が一番、考えてたんだなって。 こうやって話しながら、思いました。』 『誰かにそう言われるのが嫌だったの。 死ぬことの次…の次?どのくらいかな、だいぶ。』 『どういたしまして。ありがとう。 ユスくんには泣かされちゃったし。 あふれる前に拾ってくれる人も、いたよ。』 (-317) 2022/03/07(Mon) 20:07:09 |
【秘】 普通 ナツメ → さめざめ ユメスケ『私こそ、ありがとう。』 ぽん。手の代わりに尻尾を振る、ねこのスタンプ。 ごめんね、は言えなかった。 薬局で。死んじゃったあの子のそばに、取り残していったこと。 (-318) 2022/03/07(Mon) 20:07:19 |
【秘】 不運 フカワ → 普通 ナツメ「あ、いえ最初は疑ったんですけど、もう違うなと。 ……そしてその反応でわかってしまった気がします。 そうでないといいな、とも。聞きたいことがあっただけで」 「今では、なんだか、誰だかわからない方が良いのか悩んでます」 カマカケのように聞こえたこの台詞も、ただ口から漏れただけだ。 実際はあまり人に言っていない。 聞きたかったのは、どういう基準で人を選んでいたのか。 ――予想が当たっていたら。 その理由も今ではもう聞きたくないものになった。 「一人は知っているんです、その人がまだ居ると教えてくれて。 まあ、……また選ばれるのは、嫌ですね。 そろそろ表でクーデターでもおきないと、変わらなさそうです。でも気にしてもやっぱり無駄だと思うので……後悔しないように選ぶことが続けられたら良いですね、今も、これからも。 そんな無難な事しか言えなくて、なんだかすみません。 明るい話題、苦手なので」 (-321) 2022/03/07(Mon) 20:08:29 |
【人】 普通 ナツメ>>みんな 『こんばんは。ナツメです。 今日、飲みたい物は何ですか?』 定刻がくる、少し前の時間。 少女は、そんなメッセージを全体へ向けて送った。 現実逃避のために、自分のために用意しはじめたそれ。 誰かのために用意するのなら、まずはここから、はじめなくちゃだめだと思って。 (6) 2022/03/07(Mon) 20:09:21 |
【秘】 普通 ナツメ → 園芸 ハナサキ (-324) 2022/03/07(Mon) 20:10:42 |
【秘】 普通 ナツメ → 不運 フカワ「……はぁい」 不平とか後ろめたさを含んだ、甘えた返事。 怖がっちゃってごめんね、とか。怖いだけじゃないよ、とか。 伝えたいのに、いかにも嘘っぽくて、なんだか違う気がした。 「あ、やっぱり疑ってたんだ……」 「いつも悩んでない? ……苦労性? 聞くくらいならできるからね……」 「私も。選ばれるのは、嫌です。 ……クーデター、起こしちゃう? あは、無理だけど……」 「たぶん、どうやっても後悔は、するけど。 ちょっとでも、思い出して苦しくない方がいいなって」 「うん。自分勝手で、わがままなんでした、私も」 「……あ、そういうの。 謝らなくていいのに謝っちゃうの、よくないですよ」 「明るい話が苦手なのは、もう何となく分かってます。 私、さっきまで。 ……気になる子、とお出かけしてたんですよ。 でも、フカワくんがやっと連絡くれたから。 楽しくて明るいのが一番なら、来てないです」 (-328) 2022/03/07(Mon) 20:38:30 |
ナツメは、ちょうど、キリが良いところだったのは伏せておいた。 (a36) 2022/03/07(Mon) 20:38:39 |
ナツメは、お人好しでも、優しくもないので。 (a37) 2022/03/07(Mon) 20:39:37 |
【秘】 普通 ナツメ → 不運 フカワ そして、揺れ幅のてっぺんに達するたび。 どんどん近くなっていく空と、遠のいた地面を見て。 「……これ、跳んだら。けがするかな?」 キィキィと揺られながら、そんな無謀を言い始めた。 (-329) 2022/03/07(Mon) 20:40:18 |
【秘】 園芸 ハナサキ → 普通 ナツメ「……」 ぼんやりした頭にメッセージが届きます。 送り主と内容を確認して返信。 『わかりました。 カフェに行けば良いでしょうか?』 (-335) 2022/03/07(Mon) 20:51:18 |
【秘】 普通 ナツメ → 園芸 ハナサキ『はい。カフェの前で、待ってます。』 少女はきっと、入口のドアの前。 ひとり立ってあなたを待っている。 (-336) 2022/03/07(Mon) 20:53:54 |
ナツメは、ついた『♡』を見て、ちょっと笑った。 (a39) 2022/03/07(Mon) 20:55:46 |
ナツメは、送られてくる返事のすべてに返信。合議場にきっと、用意される。 (a44) 2022/03/07(Mon) 20:59:23 |
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