人狼物語 三日月国


40 【完全RP】湯煙に隠れる吐息【R18】

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【独】 美雲居 月子



飲み込まれる。

 ───いい日だった。

 
(-311) 2020/08/19(Wed) 10:13:39

【人】 美雲居 月子


[ すう、と眠りの淵に落ちた女の顔は、
至極安らかだっただろう。]





[ 目が覚めたそのとき、
まだ彼はそこにいただろうか。
いるのならば今度こそ、
「おはよう」と挨拶を。]

 
(116) 2020/08/19(Wed) 10:14:05

【人】 美雲居 月子


[ そうして、布団からゆっくりと這い出た。
まだぼんやりする頭でぐ、と伸びをして、
広縁の方へと足を進める。

二脚の湯飲みが残された机。
それを一瞬見て、すぐに窓の外に向けた。
日の差し込むガラスの向こうに広がる、
青々とした木々の群れが、
ざわざわと揺れるのがわかる。]



   ええ天気


[ そう口元を緩めた。]*

 
(117) 2020/08/19(Wed) 10:14:31

【独】 美雲居 月子

/*
>>-270 みやのさん
うぐああああありがたいお言葉をいただいている…うれしい…ありがとうございます…わたしもユキさんの書かれる文がめちゃくちゃ好きです…きれい…

>>-312 ちあきさん
ヴンンンンンありがてえ…ありがてえ…もっと描写細かくして、お相手に分かりやすいように伝えねばとは思ってるのですがどうしてもつい空気感や雰囲気を優先してしまう…抽象的にばかりしてしまいがちなので、よくない部分だという自覚はあるんですが…そういっていただけるのうれしいです…わたし夢見さんの書かれる文章も大好きです…伝わり方がすごいもの…ぐわってくるもの…だから軽率に泣くんだ…
(-314) 2020/08/19(Wed) 11:27:39

【独】 美雲居 月子

/*
あっ延長なし了解です!
はしりきるぞ!!!
(-315) 2020/08/19(Wed) 11:30:18

【独】 美雲居 月子

/*
わたしのことは気にしなくていいよ!!!?!?!??
(-328) 2020/08/19(Wed) 13:50:49

【独】 美雲居 月子

/*
あとあんまりみんなわたしの名前を呼ばないで…美雲居っていって…なんかあんまり名前が出てると照れてしまうので…
(-329) 2020/08/19(Wed) 13:51:41

【独】 美雲居 月子

/*
>>-330 フリちゃうわ
(-331) 2020/08/19(Wed) 13:58:57

【独】 美雲居 月子

/*
ひらがなでいいよう
(-334) 2020/08/19(Wed) 14:15:29

【独】 美雲居 月子

/*
>>-335 やめんかい
(-336) 2020/08/19(Wed) 14:31:56

【人】 美雲居 月子

   ───百日紅


[ 外を眺めていても、布の動く音はしない。
同意が返ってきたらば、くるりと振り返る。

こちらを見ていた彼と目が合うなら、
首を傾げて微笑むだろう。]



   はよ、もう起きんと



[ そう伝えて、眉根をあげた。
また窓の外に目を向ける。
右腕を上げて、左手で肘を掴み、
ぐ、とまたひとつ伸びをして。
欠伸が出たから腕を下ろし、
手のひらで大きく開く口をおさえた。

じわり、目端に滲む滴を
軽く拭って、息を吐く。]

 
(121) 2020/08/19(Wed) 14:32:17

【人】 美雲居 月子




   ほな、帰り支度しよか


[ と呟き、踵を返せば彼の方へ。
悪戯っぽくにぃ、と笑えば、
えい、と布団を剥がしてしまおう。]



   黎哉さん、いつまで寝てはるの?


[ 彼の近くに仁王立ちをして
叱るような口調とは裏腹に、
口元を綻ばせて言う。
だが、その唇をむすんで、
それから瞬きをして。
ゆっくりと伏せた睫毛。

それ以上なにもいわない。
顔を洗って、保湿ケアをして、
化粧をしなければいけない。
それから、服を着替えて、
荷物をまとめて。やることは多いのだ。]

 
(122) 2020/08/19(Wed) 14:34:25

【人】 美雲居 月子



[ だから、といわんばかりに
彼の方に手を差し出して。]



   ほら、もう、起きて


[ そう促し、彼がとってくれたなら
そのまま両手で包み、引っ張り上げようと。]*

 
(123) 2020/08/19(Wed) 14:34:44

【独】 美雲居 月子

/*
木原さんへのお返事ほぼ書けたんだけど、長いのとひとりで突っ走ってる感があって推敲してて…どこかで区切れるかなっておもいつつうまく区切りどころが見つけられない…
(-339) 2020/08/19(Wed) 15:37:03

【独】 美雲居 月子

/*
ちあきちゃんかわいい…
あらあらあらあら…って見守りおばさんの気持ちになっちゃう…
(-340) 2020/08/19(Wed) 16:16:56

【人】 美雲居 月子

───チェックアウト前


[ 朝食は、一人で摂った。
並べられた器の数々をのんびり
眺めながら部屋でかすかに聞こえる
人の声や、足音、風、湯の流れる音を
静かに、耳で拾いながら。

昨日、渡されたメモは、折り畳んで
もうすでに荷物をまとめた
カバンのポケットにしまってあった。
食後、温かいお茶を啜りながら、
ぼんやりそれを見つめる。

生まれた時から決まっていたことだ。
20、年上の人と結婚する。
それを当たり前として受け入れた。
受け入れなければいけなかった。
祖父に逆らえる人はいなかった。
それは、わたしもおなじだった。]

 
(129) 2020/08/19(Wed) 16:18:54

【独】 美雲居 月子



[ この場所にきて、愛について考えた。


愛がないと生きられない、なんて
言葉を残した映画と同じ名前の酒を
出すくせに、無関心だと嘯いたその口で
愛せるようになりたいと言ったそれは
きっと、本心で。

好きかどうかはわからないといいながらも、
思い浮かべる人がいるのなら、
それはきっともうW愛Wだと思うのに。
ひと時の間だけ、と線を引いて、
注いでくれたそれも、きっと、
ひとつの愛だった。

厄介事と一括りにまとめておきながら
迷うことなく、愛していたと口にできる、
左手の薬指の跡は、その証で。

夜半の戯れでしかなかった
その愛と、やわらかな温度を、
同じ尺度で生きるものとして与えてくれた。
まっすぐに射抜くような視線と、
最後だけ曖昧になっていく感情。]

 
(-341) 2020/08/19(Wed) 16:19:33

【人】 美雲居 月子



[ 変な話だ。
この場所にW愛WはあってもW愛Wはない。
そういう場所だから、自分はここにきた。
それなのに、最後の最後。
わたしは、わかってる。しってる。
ぜんぶ、理解してる。

それなのに───

力を入れたメモが軋むような音を立てる。
短く息を吐き、帯にそっと差し込んだ。

茶托に湯飲みを置く。
窓の外に目をやると、朝見た時よりも
高くなった陽が、より強く射し込む。
風は止んでいた。

ゆっくりと立ち上がる。
縁をふまないように歩いた青畳。
そっと置いたボストンバッグを手に、
履いてきた草履に足先を差し入れ、
くるりと部屋の方へと振り返る。

静かに一礼して、扉を出た。]*
 
(130) 2020/08/19(Wed) 16:20:01

【人】 美雲居 月子



[ チェックアウトをしようと
出たロビーに人気はそう多くない。
まだ時間もある。大抵ギリギリの方が
混んでくるのだ。だからこそ、
わざわざ早めに出た。

そのまままっすぐカウンターに向かう途中、
後ろから昨日と同じように
声をかけられれば、振り返る。]


    おはようございます


[ そう微笑みかけて。]
 
(131) 2020/08/19(Wed) 16:40:23

【人】 美雲居 月子



    ───渡したもん?
    なんのことやろ?


[ と、問いかけにはわざとらしく
首を傾げてとぼけて見せるけれど。
続いた言葉に、短く息を吐き、
姿勢を正した。

まっすぐに見つめられるから、
こちらも逸らすことなく見つめる。
だがそれも数秒。
すう、と下がり、睫毛を伏せれば、
そっと帯に挟んだメモを
右手の人差し指と親指で摘んで、
取り出してみせた。]

 
(132) 2020/08/19(Wed) 16:40:45

【人】 美雲居 月子




   これは、うちのもんやから。

   どうするかは、うちが
   決めさせてもらう。


[ そういって、息を吐き。
ゆっくりそれを
彼の方に差し出した。]


   ───返そうと、思ぉてた。

   うちはどうせこの場所から
   動かれへんってわかってたから。

   この気持ちだけでありがたい、
   おおきに、でももうええんです、て。

   そういうて、返そうと思てたん。


[ 彼がそのメモを取ろうとするなら、
さっと持ち上げて、触れられないようにする。
「でも」と小さく続けて、ゆっくり
目線を上げて、そちらを見つめた。]
 
(133) 2020/08/19(Wed) 16:41:07

【人】 美雲居 月子




    やっぱり、やめる。

   動かれへんって、わかってた。
   けど、動こうともしてへん。
   うちは、今まで諦めてた。
   なんにも変わらへんやろって、
   はじめから、なんにもせんと。


[ ゆっくり視線を落とし、
薄くなった彼の左手の薬指を見る。
それから、また見上げて。]

 
(134) 2020/08/19(Wed) 16:41:31

【人】 美雲居 月子





    拐ってくれへんのやったら、
    自分で動かんとあかんし


[ そういって、くしゃ、と
子供みたいな笑顔を見せるのだ。
帯にメモを戻す。
あ、そや、と小さく落として、
手元にあったビニール袋を差し出した。]



   これ、温泉まんじゅう、あげる。
   メモは返されへんから、お詫び?


[ と首を傾げて、熱海名物と
本当か嘘かよくわからない文字の書かれた
ウサギの形のそれを渡そうか。
受け取ってくれなくとも、無理やりにでも。]*

 
(135) 2020/08/19(Wed) 16:42:04

【独】 美雲居 月子

/*
推敲してもあんまり変わりませんでしたすみません
めちゃくちゃ確定してると思うので適宜なかったことにしてください
(-342) 2020/08/19(Wed) 16:46:13

【人】 美雲居 月子

  ───百日紅


[ 小さく聞こえた褒め言葉。
もう、なにが、とは言わなかった。

彼の布団を引き剥がして、
まだ称えたままの笑みで
あと5分、なんて言うから
少し笑ってしまった。

浮かんだ何かを消すように唇を結んで、
睫毛を伏せて、これからを考えて。
差し出した手が取られれば、
大きくて、分厚い掌の感触に、
唇をまた結んだ。

両手で掴み、ぐい、と引くのに
うまく持ち上がらなくて。]

 
(147) 2020/08/19(Wed) 19:54:55

【独】 美雲居 月子



今、力を緩めたら、
彼の胸に飛び込めるのに


 
(-350) 2020/08/19(Wed) 19:55:18

【人】 美雲居 月子



[ ふ、とその身体が浮いた。
顔を上げる。まぶたを開く。
瞬間、ふれたのは、唇だった。

悪戯した子供みたいなセリフに、
心臓がぎゅう、と締め付けられる。]



    ───あほぉ



[ 小さく悪態をつく。
顔を見られたくなくて、その胸に
抗議するみたいに両腕をついて、
額を乗せた。深く息を吐く。]

 
(148) 2020/08/19(Wed) 19:55:37

【人】 美雲居 月子



[ ───なにもいえない。

夢か現か、わからなかった、
昨日の愛の言葉は、曖昧にしたくて。
なにも言わないでと願った。

半歩下がって、離れる。
ゆっくりと顔を上げた。]



    ───黎哉さん


[ 名前を呼んで、柔らかく、微笑む。]



    おおきに、ありがとう。


[ 今度こそ、お礼を。]*
 
(149) 2020/08/19(Wed) 19:55:59

【人】 美雲居 月子

  ───百日紅


 
[ 微笑みが、返される。
喉奥から迫り上がる何かを抑え、
ただ、目は逸らさないようにして。]



   うちも、会えてよかった


[ そう、伝えよう。

くるりと踵が返される。
浴衣を直すようだから
手を出そうかとも思った。
だけど、きっとそれは、余計なことだから。
黙って、その背中を見つめていた。]

 
(154) 2020/08/19(Wed) 21:43:00

【人】 美雲居 月子



[ ごちそうさま、と落とされて、
「ええ」と返事をしたら、
す、と動いた足。遠くなる。
ぐら、と揺れた気がして、
つい、その浴衣を掴んだ。]



   黎哉さ、



[ だが、すぐに離して。
掴んだ右手を左手で包むように、
胸元に寄せる。]

 
(155) 2020/08/19(Wed) 21:43:21
 




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