人狼物語 三日月国


224 【R18G】海辺のフチラータ2【身内】

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【秘】 花浅葱 エルヴィーノ → 口に金貨を ルチアーノ

>>-203 >>-204

「……そっち行って良い?」

あなたが起き上がってしまうと、寝転がってた分の距離が開いた。
あなたはきっと断らないだろうから、せめて同じベンチに座ろうと隣にすとんと腰を下ろした。

「黒眼鏡と何があったのか知らないけど……その口ぶりだと彼も脱獄したんだね。
 明確に罪状がでてるあの二人黒眼鏡とヴィンセンツィオの釈放は認められないはずだったんだけど」

まぁ、どうせそうなるだろうとは思っていた。
あの二人がそう大人しく捕まったままでいるわけがない。
二人が消えたら喪失感を覚えるのかということならば、やはり、上司の死を聞かされる方が喪失感はあるだろう。
喪失感から歪んでいった事を考えると、あなたの判断は正しいものだ。

(-214) 2023/09/29(Fri) 20:05:51

【秘】 花浅葱 エルヴィーノ → 口に金貨を ルチアーノ

>>-203 >>-204 >>-214

「えっと。つまり……」

話される言葉を噛み砕いて、理解する。
ずっと仲良しで優しい家族だったと思っていたあなたの家族は、実はそうではなかった。
そんな事すら知らなかった事が、少し恥ずかしい。
ただ、それよりも。
あなたの言葉を聞いていると、どうにもうずうずしてしまっていけない。
だって。

「……それって、全部……僕のため?」

だってそうだろう。
大学よりも、両親よりも、
自分を優先してくれてるように聞こえた。
なんなら、牢屋であんなに黒眼鏡や後輩との事に怒ったのも。
――全部。

あぁ、本当に僕は馬鹿で愚か者だったのだ、今まで、ずっと。

「…………。もう、そんな事望まない。
 キミがまた、依存してしまうようなら別だけど……大好きな場所から引き離すほど、聞き分けのない子供じゃないよ」

自分だって、今いる警察が
嫌いじゃない

嫌いな上司は沢山いるけれど、それ以上に大事な同僚たちがいるし、守りたいものを守る事くらいは出来るのだから。

「でも……やっぱりね。
 キミが誰かに捕まるくらいなら、僕が捕まえに行くつもり。
 マフィアのこともちゃんと知りたいし、好きな人が好いてる人の事くらいは知りたいから……会ってもいい人くらいは紹介してね」
(-215) 2023/09/29(Fri) 20:08:15

【秘】 口に金貨を ルチアーノ → corposant ロメオ

「凄いぞあいつ、俺も死んだと思ってた。
 なんせ黒眼鏡すら見つけられなかったんだからな」

こんな風に笑い話のように話せている姿なぞ昔の自分では想像もできなくて。
細かく言えば今この瞬間まで口に出してここまでつっかえない物なのかと驚いている。
それは相手が貴方だからなのか、拳銃をぶちかました後だからかわからない。

「まあ俺は黒眼鏡もぶっ殺したいほど好きで嫌いだったが?
 チャンスがあれば……そうだな。
 もう一度失敗したし、次はお前にも手伝ってもらうか。
 俺じゃあ上手く殺せるかわからん、殺意が漏れてる人間ほどかわしやすい奴もおらんだろ」

自分でもそうかと腑に落ちるような答えだった。
執着していたのは確かだが、もう彼の意志を知った以上、その背を追うことはもうしない。
別に生死は関係なくて、はっきりと一人でどうこう思うだけの時間が終わったのだと実感した。


#ReFantasma
(-217) 2023/09/29(Fri) 20:26:03

【秘】 口に金貨を ルチアーノ → corposant ロメオ

「んで。つまり。
 心配で寂しかったから今俺の愚痴を聞いてくれて
 その上で散歩に付き合ってくれてるってことか?
 ……成程お? あー」

「…………」

……ティラミスはすまん


思い出して、目元を抑えながら珍しく心の籠った謝罪をした。珍しいことだらけだ。

「そうだな、あの時より疲れてはない。
 疲れてはないが……一人が嫌だったんだよ」

「……靴の中酷くなるかー?」

車から降りてパーカーを羽織る、もう血濡れたシャツは乾いて黒ずんでいて。
まあ、こんな時ぐらいはいいかと砂浜に足を踏み入れ波の音へと近づいていった。

#ReFantasma
(-218) 2023/09/29(Fri) 20:27:41

【秘】 月桂樹の花 ニコロ → 口に金貨を ルチアーノ

「ハハ、そりゃあご愁傷様だ。
傷が無いなら何よりだよ。」

ケラケラ笑いながら
体に伝わる振動でいてて、なんて言う。 

「そうだな。助かる。
俺もこんな無様な成りじゃ会えねえと思ってた。
アイツのことはお前に任せるよ。」

貴方が思うより素直に、男は頷くだろうか。
自分の体の状態が分かっていて
且つ、貴方になら任せられると思ったのか。

「死にそうってのはあれか。精神的な方か。」

それでも、心配そうにする。
(-219) 2023/09/29(Fri) 20:35:34

【秘】 favorire アリーチェ → 口に金貨を ルチアーノ

「驚かせられただけよかったと思うべきかなここは……
 こっちは毎回神経をすり減らして調査していたのに、
 実際されてる側にはそんなあっけらかんとされるなんて
 安堵はするけど複雑な気分ではあるわね……」

足を止めればこちらも止め、顔を上げて瞳を見つめ返す。

「──勿論よ、ルチアーノ。
 例えこれで魅力が下がろうとも、秘密は守るわ。
 貴方の言う通り、彼に余計な心配もかけたくないし、ね」

とりあえず諜報の件はひと段落付いたか、と。
安堵の溜息を思わずふぅ、と漏らす。秘密と言う形にする事でかえって肩の荷が下りたくらいだ。

「弟子」

弟子。

「先生と生徒でも全然構わないのだけれど、……
 ニコにまでよろしく頼まれてたの?…………もう」

隠せない笑顔が思わず零れてしまう。どうしてそこまでして、私の幼馴染たちは大切にしてくれるのだろうと。それに報いられる女になりたいなと改めて想い直して。

「……よく、言われるわ。危なっかしいって……そんなつもりは、無いんだけど……
 わ、わかったわ!油断は減らすし、迷子にはならない!
 次からはそうなるように最善を尽くすわ、だから……
 将来、恩返しできる人材にきっとなってみせるから
 ……改めて、よろしくお願いします」

深々と頭を下げてから、「やっぱり師匠と呼んだ方がいいかしら?」なんて本気の顔で貴方に質問もしてきた。
(-220) 2023/09/29(Fri) 20:45:50

【秘】 リヴィオ → 口に金貨を ルチアーノ



手を掴み、摘むのはその存在を確かめるため。
確かにここにいるのだと、
夢ではないのだと、感じたかったからだ。


「そうか。…うん、なら……良かった」

後輩の話を聞けば安堵の息を吐き出して、
まずはダニエラ、そしてニーノ。アリーチェと。
次から次に後輩の姿を思い浮かべ、そして、
名前のあがらなかった一人も、ほんの一瞬思い浮かべた。
恨むことはないだろう。ただ、思う所があるだけで。


しかし、それに浸るのはもう少し後。
君は先程ゆっくりは寝れないと言っていたから、
話が一段落つけば移動のため身を起こさなくてはならない。

「…いや、"赤子"の頃の記憶ってやつかな。
 俺は案外、記憶力が悪い方ではなくてね。
 まぁ、なんだ。……覚えているから、繰り返し見るんだ」

「あぁ、行方は知らないし訴えようとは思わない。
 街の宝ってやつはそれなりに寛大なんだ」

わざとらしい言い方は逆に男の心を落ち着ける。
髪を乱され、こめかみの近くを押されても苛立つ心はない。
ただ友人とじゃれ合い、笑っているだけだ。

夢の残像は消えないが、それでも、顔色はずっとマシで。
(-223) 2023/09/29(Fri) 21:02:57

【秘】 corposant ロメオ → 口に金貨を ルチアーノ

「行方不明の振りもココまで上手くやれるもんなんですね。
 そんでまた消えたと。ニンジャかなんかなんですか」

ちゃんとまた現れるといーですねえ、と呑気に一言。
聞いてるこちらも他愛ない話のような感覚で返事をしている。
内容はそんなものではないという事は知っているのだが。

「苛烈だなあ……いーですよぉ。なら手伝います。
 オレが手伝えばまたなんか違うでしょ。
 そーいうサポートは割と専門なんで」

片手でOKサインを作ってみせる。
ぶっ殺したいほど好きで嫌い、だなんて随分な感情だと思った。愛憎相半ばにするとはよく言ったものだ。
実際の感情の比率は、ロメオが存ずる所ではないのだが。
それにまた、少し羨ましさを覚えたのだった。


#ReFantasma
(-229) 2023/09/29(Fri) 21:32:47

【秘】 corposant ロメオ → 口に金貨を ルチアーノ

「そーいう事です。win-winでしょ」

いつぞやみたいな都合の良い言葉。
一緒に居るのはこちらの勝手であることは知っている。
追い払われないから今は一緒に居ていいものだと思っている。
ロメオが「なんでもする」のはそれを許されるからだ。
許されなければ、なんにもしない。
貴方は許してくれる人だと思っている。

「いーですよ。溶けても美味かった」
「あんた、意外と寂しがりだったりします?」

それを揶揄するでも責めるでもない、ただの感想。
思った通りにここは人の気配が無くて、ここには二人しかいなかった。
彩度の低い風景だった。

「オレが言えたことじゃないか。お揃いすね」

そうしてまた、勝手にお揃いにしている。

#ReFantasma
(-230) 2023/09/29(Fri) 21:33:44

【秘】 口に金貨を ルチアーノ → corposant ロメオ

「……win-winなのか」

こちらはこちらでその言葉に少し訝しげになる。
あのときは冷静でも何でもなかったが、今思えば相当お互いにおかしかったのだ。
それが、何故か。自分はともかく目の前の男までも。
今態度が変わらないことを含めても、やはり違和感を感じる。

無条件に人に尽くそうだなんて思わない。
たとえそれが娯楽として行われていたとしても理由があるはずなのだ。

「……ああ、寂しがりやだなあ」
「お前と揃いで嬉しいよ、ずっと似ていると思ってた」

だからここは素直に告げてやって。

「なあロメオ。
 お前は一体何がそんなに不安なんだ?」

「何が欲しい。
 言えんのだったら俺はあのときのことを聞き直してやる」

水気を帯びた砂を蹴って、貴方を振り返った。

#ReFantasma
(-234) 2023/09/29(Fri) 22:18:59

【秘】 口に金貨を ルチアーノ → アリソンに捧ぐ鐘 黒眼鏡


「一人だけ……」

俺は浮気は嫌いだ、だが同時に甘ったれでさみしがり屋だった。
あんたと同じか違って、努力をすれば助けにはなれてしまうから
少しでも多くの者を救えるものだと勘違いばかりしてきた。

「難しいなあ」

それを貴方に向けられていたら、きっと未来は変わっていた。
そうできないと思うほど、全てを諦めきってしまったいたから。

「――でも、そうか。漸く分かった。
 俺のしたいことなんて、
知りたいこと以外何もない


半分だけ嘘をついた、それだけ聞けたら良かった。
この先の貴方のしている事など全て見通せもしないし、このときは何も分からなかったが。
手遅れでも真実が知れればそれでよかったのだ。

それは自分の親の死の真実を知ったときのような、
それでも、誰よりも大事に思った事のある恩人への、愛憎入り交じった感情に襲われるのだろう。

「言われなくとも、フィオレのことは大事にしてるよ。
 あんたに言われたからだと思うなよ」

それだけは選んだ、置いていって嘘をついている貴方とは違う。
自分はそうならないと、もう、この時点できっと気付いて居た。

貴方は自分達の前から目の前から居なくなる。
(1/2)
(-239) 2023/09/29(Fri) 23:02:52

【秘】 口に金貨を ルチアーノ → アリソンに捧ぐ鐘 黒眼鏡


信じたかった。最後まで信じたかったのに、ここに来て嫌なほどわかってしまった。
泣きたくなりそうな程気持ちが高ぶって、それを隠そうとするように深く息を吐いた。


「アレッサンドロ、」
俺はあんたを殺したいほど好いていた。でも、もうやめだ。


「――勝てるといいなあ?」


このどら猫の祝福は可愛らしい祈りではない。
その口ぶりには『お前なんてやられてしまうさ』という本音の軽口も入っている。

だけど、それでも。
かつての貴方の下で働いていた時間が人生で一番楽しかった事は変わらない
そんな日は二度と戻らない、だから、俺はそんないつも通りの言葉で貴方を見送ることになるのだ。
(2/2)
(-240) 2023/09/29(Fri) 23:07:54

【人】 口に金貨を ルチアーノ

背の低いしっかり者を見送ったあと、通知の鳴り止まない携帯を見る。
まだまだ自分は何処かで必要とされていて。
疲れても歩きを止めることすら許されないような気にさせられた。

「『ちゃんと答えを見つけて、言いたいことを言えるようになるから』……ねえ」

「俺もそれをしないとならんのだよな」

大きなため息をついて空を仰ぐ。
にぎやかなリボンを一つ空中でキャッチしてまた捨てた。

「それにしても今、あの旦那のことを頼まれたか……?
 どうせアレのところに行ったんだろ……人気者め……。
 ……はあ、……俺が吹っ掛けておいて邪魔できるか」

あと何時間だろうか、と凡そ場所ももうわかっている。
片方の事は良く知らずとも、片方のことはよくわかっている。
あいつがやると言ったらやるやつだ、一番とは言わずともそこそこ理解者でいるつもりなのだ。

「アジトの様子見に行くか……あーあと牢屋の中の怪我人……。
 忙しい、忙しいぞアレッサンドロ・ルカーニア!
 お前が放り投げた分全部俺が拾うことになってるの許さんからな!」

#BlackAndWhiteMovie
(83) 2023/09/29(Fri) 23:14:10

【秘】 corposant ロメオ → 口に金貨を ルチアーノ

「不安?」

……足を止めた。
潮風で揺れる前髪が、深みのある翠の瞳を隠しては現す。

「オレは別に……」「いや」
「不安じゃないって言えば嘘ですけど。うん」

うろ、と視線が惑った。考えに迷っている時の癖だった。
自分の心について語るのは苦手だった。
誰にとってもどうでもいいもので在って欲しいから。
不安。欲しいもの。言ってどうなる。けれど問われている。

「……欲しいものなんかいっぱいありますよ。
 でもオレは弁えてるんだ。
 オレは聞き分けのいいゴミでいたい」

「そら使ってほしいのが一番だよ。
 オレを使ってくれる人はいっぱい居る。いいことだ。
 オレは便利な物か畜生扱いでいい。
 利用価値があったら捨てられないでしょ……」

とつとつと、ぼそぼそと、
それでも波音には掻き消されないくらいの声。
内容はいつか貴方に話した、在り方の続きだった。

#ReFantasma
(-242) 2023/09/29(Fri) 23:30:54

【秘】 corposant ロメオ → 口に金貨を ルチアーノ

「けど……どうせだったらさ」

「やっぱり好きな人に使われたいですよ。役に立ちたい。
 オレを求めてくれる人が居たら嬉しい。
 オレだって大事なものを大事にさせて欲しい」

「オレはゴミだが悲しいことに心がある。嫌だね。
 
贔屓
が出来ちゃうから……情があんだよ」

「なくなったら嫌なものにしがみついちゃうんだよな」

みっともなくてすみませんね。
眉を下げて、へらりと笑った。
あんまり答えになっていなかった気もするが、
不安と欲求の種はこれなのだ。

「だからオレ、なんでもするんです」

人というには烏滸がましい。
でもゴミにも畜生にもなり切れない。
居場所にさせてくれる人が欲しくて、
型落ちの用済みになるのが不安だった。

#ReFantasma
(-243) 2023/09/29(Fri) 23:33:42

【秘】 口に金貨を ルチアーノ → corposant ロメオ

「……そういうことかあ」

この化け物じみた努力ができる男がやっと人間らしく見えてきた。
自分から道具や畜生になろうとしたらこうもなるか。本当に涙ぐましい心意気と言えよう。

「俺もなあ、利用価値があれば捨てられんと思ってた。
 便利で都合の良い人間になることが自分の為にも周りのためになるとも思ってたんだ」

「……半分ぐらいそれで上手くいくんだがなあ?
 もう半分はどうしようもなくてな」

知ってしまったのだ、必要とされる喜びを。
本当に好いている人に求められる時間は有象無象の何かを超えた満足感が得られるということを。

「あと俺はわかりにくい嘘はつかない主義でなあ」

あの時の自分も、自分自身なのだ。
本心しか言わない、馬鹿ほど素直で、おかしくなった姿だ。

「……はー」

言ったことも本当にしたいことで嘘も一つもなくて。
ただ心配だったのはそこに貴方の心があったのかどうかだけ。
誰かに言われた一人だけという言葉が脳裏に浮かぶ。
確かに、こんな事を言う相手人生に二人もいてたまるかも思った。

#ReFantasma
(-246) 2023/09/30(Sat) 0:01:17

【秘】 口に金貨を ルチアーノ → corposant ロメオ



「ロメオ、俺はお前が欲しい」
「なんでもしてくれ、代わりに俺も、なんでもしてやる」

そう、また誰にも見せたことがないような、小首をかしげる仕草に笑みを添えてやった。

#ReFantasma
(-247) 2023/09/30(Sat) 0:02:26

【秘】 corposant ロメオ → 口に金貨を ルチアーノ

「え」

口からぽろっと零れたのは動揺の一音。

「……な」「なんで? 今なんて?」

それから疑問。
見た事無い仕草は、欲しかった言葉に添えられている。
理解が追い付いていない。確かに欲しいものを言った。
何故この場で、貴方からそれが与えられたのか。
これはめいっぱいに目を開いて驚いて、どっと汗をかいた。
嫌ではない。嬉しいはずだ。
与えられた言葉の一言一句は望んでいたものだ。
ただそれを、あまりにも簡単に貰ってしまったものだから。

「んで急に、 は? なんでもしてやるって言った?」
「オレに? いや、冗談なら……」「違、あ」「その」

「本気? マジで言ってる? オレだぞ? いや、あー」
「オレ別に見返りを求めてるわけじゃ……そうじゃない、
 分かってる。嬉しいんだけど、嬉しいんだけどさあ、
 使ってくれんの……? 欲しいの? オレを?」

誰にも見せた事無いくらい狼狽えた様子で、
それでも落ち着こうとしきりに後頭部をパシパシと叩いて。


#ReFantasma
(-250) 2023/09/30(Sat) 1:02:31

【秘】 corposant ロメオ → 口に金貨を ルチアーノ

「……………………あの……」
「……クーリングオフ期間付けますけどお……」

「それ言われるとオレ本気にするんで……マズいから」

丁寧に飲み下して、本当に本気か、とそれでも問う。
言葉の杭が欲しいのは相変わらずだ。

#ReFantasma
(-251) 2023/09/30(Sat) 1:03:25

【秘】 口に金貨を ルチアーノ → 花浅葱 エルヴィーノ

>>-214 >>-215

「あの二人は仲良くデートの約束だったんだろうよ。
 脱獄したのと、色々あってなあ。……まったく」

「なんだと……別にお前だけ、のためではないがあ……?
 まだ色々勘違いさせてるかもしれんな、ちゃんと話してやるからな」

わかりやすく嘘をついて照れ隠しをした。
隣に来ることを了承すればため息を付いて肩にもたれかかる。

「依存は、わからん。
 ……血の繋がりもないあいつらに、
 既に俺はしっかりと依存しているのかもしれんし」

「会っていいやつなんてそんなにいないが……?
 血の掟は聞いたこと無いのかお前、
 ……本当は警察と俺たちは会っちゃならん。
 関わることから禁じられてる、だから俺は……まあ」

(-257) 2023/09/30(Sat) 2:18:43

【秘】 口に金貨を ルチアーノ → 花浅葱 エルヴィーノ

>>-214 >>-215 >>-257

「捕まるんならお前しかいないと思ってるさ。
 だけど簡単には捕まらない、
 それに大きな事をどうせなら起こすかもしれん」

この時点でもまた誰かをなぞっているだろうか。
それでも、何となく、いつかの終わりは来るような気がして。
永遠に平穏なんて続かないのを知っている。

「番狂わせを見せてくれるほど俺の幼馴染は面白いからな。
 その時は絶対逃げ切ってやる、覚悟してろよエル」

逃げ切るということは、俺はその手を拒む日が来るということだ。
生きることをやめようとするかもしれないし、すべてを投げ捨てているかもしれない。
いつかそんな日を迎えても、最後は貴方の顔を見たいと甘えている。
あの日からずっと、貴方は大切な唯一の幼馴染で、かけがえのない人なのだから。
(-258) 2023/09/30(Sat) 2:20:09

【秘】 口に金貨を ルチアーノ → リヴィオ



「……本当に大事なんだな」

なんだか自分が警察にいたらそんな事を言っただろうか。
少しぐらい責任感がついて、後輩たちを思いやって、
格好つけて、無理をして、笑って、辛い姿なんて見せずに。

無茶をして、いつかその終わりを夢見て。
けれどそんな悪夢の中に貴方は囚われていて、助かり方が分からなくなっている。

「リヴィオ。
 俺は……お前が望まなくとも俺はお前の家族を調べようと思う。
 この間も言ったとおりな、だから。 
 今後、彼らについて知りたくなったら、
 見られるようになったら俺に声をかけろ。
 そして、一緒にぶっ飛ばしに行くぞ。
 お前が行かないなら一人でいってくる」

全く笑えない話を楽しげに話す。
もう死んでいるというのなら墓石でも蹴りに行ってやろうか、なんて。
(-260) 2023/09/30(Sat) 2:48:42

【秘】 口に金貨を ルチアーノ → リヴィオ



「それまでは俺がたまに夢の番でもしてやる。子守唄を歌おう。
 声をかけてやる、お前は確かにその時は憎まれていたが……
 今はこんなに望まれて、愛されて、必要とされている」

「それを隣で教え続けてやる。友達として、ずっと変わらない」

俺はお前のことを本当に助けたいと思っている。
一人で助けきれない分は他の誰かの手をいくらでも使ってでも、
何人もの絆を用意してお前を勝手に何処かに行かせんと心に誓った。

「な、リヴィオ」

似た者同士なのだ、いつかの終わりを求めるものとして。
それを否定などしないが、せめて今はもう少し。
終わりの日が来るまで緩やかに、平和に過ごして、酒を一杯また飲もうじゃないか。
(-261) 2023/09/30(Sat) 2:50:50

【秘】 リヴィオ → 口に金貨を ルチアーノ



ヒュッと、自分の喉から聞いたことのない音が出た。
翠眼は緩やかにさまよって、そうしてもう一度、君を見る。

「……止めても、無駄なんだろうね」

出来れば、知りたくない。そして、知られたくもない。
聞かれれば答える男ではあったが、
知らない答えまでは君に渡せないからこそ
そうするしかないのだと、理解はしているが。

声をかける日なんて、あるのだろうか。
知りたいと思える日なんて、来るのだろうか。

お互いにその領域を侵さなければ、まだ。
何も変わらず、今と同じ"平和"で居られるはずだって。
悪夢を見ることの何が平和か。
そうでないことくらい、もうとっくに知っている。

それでも別に、恨んでいる訳じゃない。
だって顔は知らない、声だけの存在だ。
亡霊を恨んだって何も変わることなんてない。

…だからこそ、


この苦しみを向ける場所はどこにもなかった。


(-278) 2023/09/30(Sat) 5:52:44

【秘】 リヴィオ → 口に金貨を ルチアーノ



望まれて生まれたかった。
愛されて生まれたかった。
必要とされて生まれたかった。

ずっと、ずっと──生きていくのが、苦しかった。

涙は出ない。泣き方の辞書なんてとっくの昔に置いてきた。
代わりに浮かぶのは、泣きそうなほど顔を歪めた笑顔だ。

俺は要らないものだった。もうずっと、昔から。
ようやく手に入れた居場所でも結局また、
必要とされない、価値のない存在だった。
それでも生きてきたのはきっと、
本当は誰かに、その言葉を否定して欲しかったのだろう。

夢は終わらない。
これからもまだ、変わらない時間が続いていく。
それでももう少し、生きようと思えたのは───。


「……本当に君は、俺のことが……好き、だね」

破滅この願望はきっと消えない。
いつかにきっとまた、終わりを求めてしまうのだろう。
それを否定されることは望めないし、変えられない。
それでもまだ少し、あと少しこれから先の未来を、
友人と、君達と、緩やかに、平和に過ごすとしようか。

「……ここを出たら、酒が飲みたい気分だ」
(-279) 2023/09/30(Sat) 5:55:54

【秘】 口に金貨を ルチアーノ → corposant ロメオ

「あの日にあれだけ言ったのに……。
 信じてくれてなかったのかあ?」

態とらしく落ち込んだ口調で呟けばふいっとそっぽを向いて口の端を機嫌よくあげた。
ああやっぱり少しはあるんだな、好感が見えるその姿で優越感に浸れてしまう。
この男がなにかに慌てふためくところなんて見たことがなかった。
もう滅多に見られないだろうがそれでも嬉しいものは嬉しい。
だから、誰かのものになってしまう前に欲しくなるのは仕方無いじゃないか。

「使ってもやるし、褒美もやる。
 出来るだけ寂しがらせんが、俺が寂しがったらなんとかしろ。
 お前が良いんだよ。傍に居るだけなら誰でも良いが
 それでも、俺の"相手"ができるのは、本当に都合がいいお前ぐらいしかおらんのだ」

たとえそこにどんな感情があるかわからなくとも、
確実に自分の役に利益になる物を手元に置きたがるのが俺だ。
大金よりもっと価値がある、そんな男が眼の前にいるのだから。
やはりこの口は口説かざるを得ない。そういうことにした。
そういうことにしておかないと、今まともに顔を合わせられない気がした。



#ReFantasma
(-280) 2023/09/30(Sat) 6:56:19

【秘】 口に金貨を ルチアーノ → corposant ロメオ

「……それともお前は。
 この色男のことを遠慮すると?」

「そうというのなら、勝手に一人で歩いてくたばるかもなあ。
 俺はそのせいで何人もの人間が悲しもうと気にしないぞ。
 身勝手で自由気まま放蕩息子で銘打ってるんで」

きっとその時は、また誰かのように念入りに準備をして、何かをやらかそうとするのだけれど。
今はそんなことは関係なく。
ただ、裏切ることの許されない約束がそこにかわされるかだけ。

「なあ。俺を欲しがってくれよ、ロメオ」

#ReFantasma
(-281) 2023/09/30(Sat) 6:59:33

【秘】 花浅葱 エルヴィーノ → 口に金貨を ルチアーノ

>>-257 >>-258

「違うの?
 それなら勘違いした僕が悪かったかな」

知らないことはたくさんあっても、その性格位はよく知っているつもりだった。
幼馴染が照れているのも、嘘をついているのもわかったけれど、その言葉を額面通りに受け取って、表情を緩めて笑う。
怪我のない左肩にあなたの頭が置かれれば、その頭を左手で柔らかく撫でた。

「……居ないの?
 血の掟は知ってるけど……あまり守られて無くない?」

これはあなたのことを言ってるわけではない。
事実、マフィアと関係を持っている知人が周りに多いのだが、男はその事をよく知らない。
あなたとの関係を外に漏らすことがなかったのは、掟に裁かれることがないようにと、勝手に配慮していたことだった。

(-282) 2023/09/30(Sat) 7:37:13

【秘】 花浅葱 エルヴィーノ → 口に金貨を ルチアーノ

「…………逃げ切ってくれなきゃ、困るよ」


呟かれた言葉が、あなたの耳に入ったかはわからない。
男は本来、正義感なんていうものはあまり持ち合わせていない。
あなたを捕まえると豪語する理由は、たった一つだけ。

あなたを警察に渡す気はない。


ただ、それだけだった。

恋愛感情なんて、とうにない。
だけどその重い鎖が切れることも絶対にない。
すでにそんな感情は超越して、重く歪んでしまっている。

それでもはっきりと、僕はキミに愛していると告げることが出来る。
何だって出来る。
死ぬことだって別に怖くないのだ。
あなたに幸を与えられれば、それだけでいい。

これはだって、僕に出来る、最大の我儘なんだから。


花浅葱の瞳が、遠い異国で知られるダンダラのようだ。
そこに『忠愛の誠』が存在しているというのなら、
その相手は決して、警察へのものではなかった。
(-283) 2023/09/30(Sat) 7:40:36

【人】 口に金貨を ルチアーノ

からん、と靴の先で何かを蹴った軽い音がする。
繊細なグラスに罅が入ったそれは、何の変哲もない眼鏡であった。
裏路地をただいつものように歩いていた男は首を傾げつつも、
それを上着のポケットに入れてそのまま先へと歩んでいった。

「……、何かいるなあ」

漂ってくるのは慣れない鉄の香りだった。
鼻が利く犬でなくとも想像できてしまう程の量が流れていることがわかる。
すえた匂いはしない、まだ時間があまり経っていないのだろうか。

さらに足を向ける。
ここは自分のシマの傍だから、治安は正しく守っていかねばならないと。

#AbbaiareAllaLuna
(92) 2023/09/30(Sat) 7:53:53
 


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注目:ルチアーノ 解除する

生存者 (4)

フィオレ
9回 残 たくさん

うそつき

エルヴィーノ
3回 残 たくさん

何処にも行けない

ペネロペ
7回 残 たくさん

何度でも見付けて

ロメオ
8回 残 たくさん

ひとのかたちは

犠牲者 (12)

ガイオ(2d)
0回 残 たくさん

 

エリカ(3d)
0回 残 たくさん

コバルト色を手に

黒眼鏡(3d)
47回 残 たくさん

Kovacs.

ニーノ(3d)
18回 残 たくさん

大丈夫だ

イレネオ(3d)
6回 残 たくさん

薄藍を想った

ニコロ(4d)
0回 残 たくさん

これからも一緒に

カンターミネ(4d)
1回 残 たくさん

いつでも傍に居る

ヴィンセンツィオ(4d)
20回 残 たくさん

白鳥は唄えない

アリーチェ(5d)
0回 残 たくさん

そうだ、わたしは

ルチアーノ(5d)
11回 残 たくさん

もう楽にしてくれ

リヴィオ(6d)
0回 残 たくさん

もうすこしだけ

ダニエラ(6d)
4回 残 たくさん

ほんとは、まだ

処刑者 (4)

ヴィットーレ(3d)
1回 残 たくさん

 

テオドロ(4d)
3回 残 たくさん

枯れない心を

ネロ(5d)
0回 残 たくさん

 

ダヴィード(6d)
4回 残 たくさん

また会いましょう

突然死者 (0)

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