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【秘】 不運 フカワ → 美術 エノ『え、誰かから聞いたんじゃないんですか。 ああ、そうか、少しちがうんですよ。 君は感情論で、その人は経験論でした』 『ツルギさんです。 ちょっと理解の種類がちがうって話をしました』 『それじゃあ、少し用意するものがあるので』 『ちょっと人がいないときを見計らって行きますね』 一度チャットは閉じられ、男はひとつ息を吐いた。 「……誰、か、寝るよな。 付きっきりということもないと思う、うん」 (-202) 2022/03/03(Thu) 12:03:03 |
フカワは、その夜以降の時間、他の人がいない頃を見計らって一人でエノの元へ向かった。 (a24) 2022/03/03(Thu) 12:04:27 |
【秘】 普通 ナツメ → 不運 フカワ『ありがとう。無理はしてないから大丈夫。』 『寝不足はつらいね。フカワくんも休みにきます? 医務室、ベッドまだあいてるよ。』 『あ、でも気分が落ち着かないかな』 『カミクズさんも怪我?大丈夫かな…』 『あと、ついでに聞きたいことがあって』 『他薦って、誰だったんですか? すみません、そんな心当たりが無いから』 そんな返信が、ぽつぽつと間を置きつつまばらに送られた。 あなたのプロフィールが更新されても、目立つ変化はない。 (-203) 2022/03/03(Thu) 12:09:28 |
【秘】 剣道 ツルギ → 不運 フカワ#医務室 『…? 普段はユスの居場所しか見てないですよ 。』どうしてそんなことを言い出すんだろう。何か知られたくないことでも…と探り始めた時、ある人に言った言葉を思い出して。 ───もう、やめますから。安心してください。 「………」 言及しないことにした。君の動揺に気付かなかったフリをして。 (-204) 2022/03/03(Thu) 12:19:33 |
【秘】 不運 フカワ → 清掃員 カミクズ『今俺はつらいんですか?』 『君がまだ死んでいないのに』 辛いという感情のひとつの定義に、仲のいい人が死んでしまったらと名付けた。 それは、君にだけではなかったのだろうか。 まだ自分の心がわからない。 『歳上だったんですね。 祝いますよ、大丈夫です』 『少し話さなければいけない用事と 花の注文が入りまして 向かうのは遅くなりそうです。 好きなケーキ考えていてください。 言いましたっけ、俺は花屋なんですよ。 花束も作って、祝いましょう。 君の好きな花はありますか?』 (-206) 2022/03/03(Thu) 12:19:49 |
【秘】 剣道 ツルギ → 不運 フカワ『それはちょうど良かった。ハサミ持って行きますね。』 花に関する話題になった途端早くなった返信に、わかりやすいなと思って。それでもやっぱり言及しなかった。 『リクエストできるならそうだな、女の子が好きそうな花が多いと助かります。菊とか、白いカーネーションとか百合とか………献花台に置くような花は採りません。 バラとか、派手な花が多いと嬉しいですね。アイドルに似合いそうな花がいい。』 花には興味がないけど、食虫植物ならちょっと見てみようかな、と思いつつ。 マップに新たな建物が現れたら、そちらに向かっただろう。 (-207) 2022/03/03(Thu) 12:20:14 |
【秘】 不運 フカワ → 美術 エノ「絵乃くん」 医務室がノックされた。 彼はその前にも一度顔を出したかもしれない。 そのときは一人ではなく、ナツメと言葉を交わしたりハナサキの姿があったり。 そのあと改めてと時間をとれば心配そうにあなたのもとへ近付くだろう。 「危ないことしましたね、……立てないぐらいなんて。 その場にいられなかったので状況は知れなかったのですが、アクタさんからいくつか聞きました 事故よりよっぽど悪いですよ。 お見舞いの人は多かったと思いますが、気分はどうですか? あー……」 「なにか、理解できましたか」 (-208) 2022/03/03(Thu) 12:31:10 |
【秘】 園芸 ハナサキ → 不運 フカワ『そのふたつなら温室にしましょう! 花屋さんのつくる温室なんて、きっと綺麗ですよね!期待してますよ!』 あなたがあれやこれやと内装を思い浮かべながら温室を建てる光景を想像すると、ボタンを掛け違えたようなどこかズレた感覚がしました。 それでも同じ趣味の持ち主。知識や経験は自分以上に積んでいるはずです。 『そもそも女の子って括りで考えるのが大雑把だと思うけど…まぁいいです。様子を見に行くつもりでしたからその時に渡そうと思います』 先日のカステラは美味しかったしあれにしようかとおおよその見当はつけて、その場では一区切り。 (-209) 2022/03/03(Thu) 12:43:14 |
【秘】 園芸 ハナサキ → 不運 フカワーー合議が終わってしばらくして、地図を開くと広場の中にそれらしい建物が増えていました。 VRって本当に何でもありですね、と独り言を呟きながら目的地へ向かいます。 途中カフェに寄って用意してきたコーヒーのポットを抱えて、あなたの庭へハナサキは足を踏み入れました。 「フカワさん、ハナサキです! 私、びっくりしました!すごい本格的じゃないですか!」 /*はーい!こんな感じで! (-210) 2022/03/03(Thu) 12:45:06 |
【秘】 不運 フカワ → 剣道 ツルギ『そうですか』 「そうなんだ……」 『俺は誰の居場所もみていないんですが、 見ようとすれば見れるんでした、忘れてたな』 『ああそれなら』 『インパチェンスは鉢植えだし、クルクマなら何本も重ねたら良い感じでしょうか。バラであればプライムチャームや、アートリークローズという品種が一茎一花なのでその辺りを置いておきますね。花束にしやすい花のことです。 でも花は。 男でも女でも、初めの興味は似たものですよ。 誰から送られて、どんな用途であるか、です。 花は勝手に意味がついて好きになります。じゃあ』 ちなみに食虫植物については、ウサギゴケや、プリムリフロラ・ローズなんてあるんですよとか五月蝿くなったかもしれない。 すごく、かわいい。是非調べてみてほしい。 (-211) 2022/03/03(Thu) 12:56:29 |
【秘】 不運 フカワ → 園芸 ハナサキ「こんばんは、中々綺麗でしょう? 映画で見たことある建物をベースに……好きな花で埋めました。 植木鉢なので、ガーデニングとは違って、見世物……ですが。 それでも、良い物に違いありません」 温室であなたを迎えるその声は、之までで一番饒舌で。 本当に好きなものに囲まれ気分をよくしているのが手に取るようにわかるだろう。 「ええ、ツルギさんが花を採っていくみたいなんで。少し多めに置いてます。 花屋をここにひらくわけにはいかなかったんですが、 囲まれてないとやっぱり落ち着かなくて。 あまり隠す必要もなくなってきたので、正直になってみました。 ここにくるまでずっと職場に居たので落ち着かなかったんですよ」 (-213) 2022/03/03(Thu) 13:11:24 |
【秘】 不運 フカワ → 園芸 ハナサキ「それで、……ああなんでしたっけ。 価値の話でしたね。端的に言って、俺は。 ずっと票を持っていたいんです。 それで 救えるもの があると思ってて。だから二回目の人に選ばれるその日まで、 君と……他に協力者がいても、いいですが。 その人と票を合わせれば選ばれないと思った。 そんな不純な理由なんですよ。 それまでに誰が選ばれても良いんです。 ……ずっと続くようなら、最後の最後には俺が選ばれても良い」 「これが俺のやりたいこと、になりました」 「……そして、あなた達を優先したいと思った。 だから、投票の委託です、どんな選択をとっても恨みません。 誰にいれるかの相談は、一緒にしてもいいですけどね」 (-215) 2022/03/03(Thu) 13:13:58 |
フカワは、食虫植物も温室に入荷しています。 (a26) 2022/03/03(Thu) 13:14:37 |
【秘】 演劇 アクタ → 不運 フカワひとしきり泣いたから もう涙は枯れたものだと思っていたけれど。 君の視線。言葉。伸びる手。 それらは確かに自分に向けられていて ……なんだか、凄く、嬉しかった。 ぐっ、と頭を上げれば 君の不自然な手は、正しくW撫でるW行為と成った。 そうして、君の手の温もりを享受しながら 君から紡がれる言葉を聞く。 「………ふゥん。 それ、本気なんだ。」 W君の代わりに臓器を差し出すWとの言葉。 今ばかりは君の言葉にも、信頼を置けた。 「僕、別にお前を責めるつもりなかったんだ。 その方がお前にとって後味悪そうだから……嫌がらせのつもり! だから……お前が僕の元に来ても、笑ってやろうと思ってたんだけど、」 近い距離。君を見上げたまま。 ──びし、と君の額にデコピンを。 「気が変わった!怒る! そういうのはもっと早く言え、バカ。」 ▽ (-216) 2022/03/03(Thu) 13:15:55 |
【秘】 演劇 アクタ → 不運 フカワ「ちゃんとやれよ。」 何を、とも。どう、とも。聞かないけれど。 「投げ出すなよ。」 男は態度が最悪なだけで 誰のことも、嫌いなんかじゃない。 だから、今君に向ける表情は、笑顔で間違っていない筈だ。 「あーあ、でも 上手くいくか分かんないなら やっぱ今のうちに書かなきゃいけないな。」 ふい、と視線を逸らして、君に寄せた分の距離を、また開けば、 踏み潰した紙をひとつ手に取って、君へ見せ付ける。 「この数日──この合議を題材にした、舞台の脚本。 何も生み出さずに、死んでたまるかよ。」 死に触れて、絶望感を味わって、男の心を支配したのは、怒りや悲しみではなく、創作意欲だった。 「お前の設定、 変えなきゃいけないな。」 にーっと笑って、 君を見上げてやった。 (-217) 2022/03/03(Thu) 13:18:03 |
【秘】 美術 エノ → 不運 フカワ「やぁ、フカワくん。さっきぶり。」 これが何度目かの来訪。 と言っても君が人と話してる間は、青年はぐったり、ベッドに寝ていることが多かったから。 しっかり言葉を交わすのはこれが初めてかもしれない。 寝転がりながら、君を見上げる。 「足を斬られてしまってね。」 「人の思い込みは凄いね、現実で怪我なんてしてないし、斬られたことだってないのに、ちゃんと痛みがある。」 「想像が人を滅ぼすというのは本当だね。」 本当に、死ぬところだった。 青年が現世に意識をとどめた理由はただ一つ。 『まだ理解されていないから』ただそれだけ。 「まぁ、最悪ではないくらい。次の合議には出られるといいけれど。」 「………うーん。」 「あの子と同じことをしてあげられなかったんだ。背中を刺してあげたかったんだけど、できなかった。」 「から、あの子がどんな気分だったのか、理解できなかったよ、残念。」 「あぁ、でも。」 「…死にたくない人って、死を間際にするとき、心を剥き出しにしてくれるんだなって、思ったな。」 その命の最後の時の彼女の様子を思いだしながら、呟いた。 (-218) 2022/03/03(Thu) 13:43:04 |
【秘】 不運 フカワ → 普通 ナツメ『休みたいんですが少し用があって。 あとで、顔見せられたらいきますね』 行間かもしれない。 ハナサキと差し入れをしに行くつもりだったが、任せることになったのだ。 彼女一人になるかもしれないので、顔を見せてすぐに去るくらいになっただろうか。 『カミクズさんは重症じゃなかったみたいで。 じわじわいたそうな感じでした。ちょっとかわいそうでしたね、労っておきました』 『ああそれですか』 『べた褒めが恥ずかしいらしくて。 内容は伏せますが。 ハナサキさんと、メイサイさんです。 とてもいい、言葉が聞けて。 俺もそうだったことに気づきました。 二人には少しだけ内緒ですよ』 (-221) 2022/03/03(Thu) 14:35:12 |
【秘】 不運 フカワ → 演劇 アクタ「……本気です。 こんな面倒な自己犠牲もないでしょう」 「俺は君に何を言われても後味は悪くないですが…… 悲しんだり、苦しんでいると、嫌だったかもしれません。 あと」 「怪我をするのは見ていられなかったと思います。」 「いたっ」 「……ごめん、なさい。 俺、恨まれて良いだとか。理解されなくて良いのだとか。 君の中で悪役で残ろうとしていたんだと思います」 「それって、ずるいですよね」 自分のことを他人のおかげで理解できる。 本当にそんな人間なのだ、この男は。 誰かの為に動こうとしてそんな人間だったことに気付く。 「やりますよ、例え思い通りにならなくても。 ひどくて、デリカシーのないと言われた男が。 方法を選ばないわけないじゃないですか」 之で納得されてしまえば、嫌な信頼だろう。 男は良い人間ではないのだ。 (-222) 2022/03/03(Thu) 14:52:53 |
【秘】 不運 フカワ → 演劇 アクタ「台本描くんですか、俺の設定難しそうですね。 ……見たままで、良いと思いますが……。 でも、一人の女性を生かしたくて、 君がこの先も舞台に立つことを祈ってることは 本当、です……ね? そう思ったようになったのが、 すべて周りの声とあなたの行動でした」 「そう思ったら、俺は君のことを思ったよりも好いているのかもしれないですね。俺好きな人って言われてすぐにおもいつかなかったんですけど」 殺したい人と理解したい人ならいるんですが。 この言葉は綴られなかった。 「手を煩わせるような、 嫌な奴ですみません」 その笑顔に不器用に笑い返した。 (-223) 2022/03/03(Thu) 14:54:48 |
【秘】 不運 フカワ → 演劇 アクタ「ツルギさんがはじめに、いってたこと。 自分を説得したら、命をあげるって言ってた奴です。 ……誰かは"死んで"、誰かは"生かされる"。 そんな場所だと思いませんか。 死んでいい人を決めるだとか 生きて欲しいひとを決めるだとか。 そんなの話し合いで決められるわけ無くて……だって皆それぞれ個人の値段って違ったんです。 だから、エゴの押し付け合いになるんだなって、思いました」 (-225) 2022/03/03(Thu) 14:55:39 |
【秘】 清掃員 カミクズ → 不運 フカワ『つらい気持ちには、大きなものと小さなものがあって』 『死んで欲しくない人が死んでしまうのは、顕著に大きなもので それと同じ重みでは、ないかもしれないけど でも。 やりたい事の為に頑張っているのに、思うようにいかない時も 少なからず、つらいと思うんじゃないかなって』 『でも、どちらが重要とかじゃなくて』 『つらい時は、つらいんですよ』 それを定義しない事は、確かに幸福な事なのかもしれない。 感情に名前を付けてしまわなければ、何もかも曖昧なまま 些細な苦しみに囚われず生きていけるのだから。 それでも、少しだけ寂しい事だとも、思うわけで。 だって、喜びと苦しみは表裏一体じゃないか。 その前提に期待が、願望が、楽しかった時間があるからこそ 人は、それがふいになる事をつらいと感じるのだろうから。 だからこそ、報われた時に喜びを感じるのだろうから。 (-227) 2022/03/03(Thu) 15:42:37 |
【秘】 清掃員 カミクズ → 不運 フカワ『厳密には、多分 きみと同い年のままですけどね』 だってきっとその日付を生きて迎える事は無いから。 『なんて、あはは』 『ゆっくり来てください。 今年はどうするか、まだ考えてなかったんです。』 『それと。きみのこと、ちゃんと覚えてますよ。 でも、そうだな』 少しの間。好きな花は、思い浮かばなかった。 昔はそうではなかったかもしれないけど、 今の自分にとって最も印象深いのは、兄への献花だった。 それは相応しくない気がして、いいや、多分。 ある意味ではそれでいいのかもしれないけど、でも、今は。 ああ、そうだ。じゃあこうしようか。 『きみの好きな花がいいです。』 きっとこれがいい。きみを困らせてしまわないといいけど。 「……部屋、少しだけ片付けておこう」 返信したのち、一人そう呟いた。 せめて床と、それからテーブルの上くらいは。 (-228) 2022/03/03(Thu) 15:45:17 |
【秘】 不運 フカワ → 美術 エノ「思い込みってすごいですよね。 俺もいろんな事が思い込みでできてますから……もう、他人事なんですから」 「……絵乃くん、同じ事をしても多分。 気持ちは理解できませんよ。された気持ちしかわからないです」 「刺された人の気持ちを理解することができて。 傷つけた気持ちを理解したことになったんです。 あの子と同じ状況じゃないと。 生きたいと願っていて、そして身体に×がついて。 その上で刃を振るったら少し近かったかも知れませんね」 結果論だ、誰かと同じ理解なんてできないだからこれは代わりの感情。 似たものを感じる擬似的な行為をあげてからあなたの頭に手を伸ばした。 「……そうでしたか。無事で良かった。 本当に死んでもおかしくなかったですよ」 苦笑いをして頭を撫でて、そして小さく息を吸う。 「……絵乃くん。報告なんですけど。 実は、殺したい人が出来たんです」 伝えることに意味がある。それが、どんな事になろうとも。 (-244) 2022/03/03(Thu) 17:12:20 |
【秘】 不運 フカワ → 美術 エノ「このことを伝えたら、 その人は俺にも死んで欲しいみたいでした。 俺わからないんですよ。 まだ君のことも、その人のことも。 君があのとき言った、理解されたら死んでもいいって感情も」 「それは、あの臓器提供をするだとか、しないだとかではなく」 「生きられるとしたら、生きてみたいって思わないんですか?」 「俺は、……」 多くの人と話してわかってしまった。 だから、だから、この言葉選びをする。 「君のこと理解したくない、と思って、しまったんです」 できない、ではなく。したくないと思ってしまったこと。 「……知り尽くしたく、ないです。 同じ気持ちに、なりたく、ないです。 わからないままの君が、居て欲しい。 全部に頷いているだけの存在や、わかってあげられる人に、 なって、あげたくない、です。 そんな、人間になりたいんだと、思ったんです。 ごめんなさい、俺から言ったのに。 俺は君を理解したい人になりたかっただけ、なんです」 (-246) 2022/03/03(Thu) 17:17:59 |
【秘】 美術 エノ → 不運 フカワ「…………そう。」 「やっぱり、ただ真似るだけじゃ理解ができないのかな。」 分からなかった、華奢とはいえ体格差を無視してでも男に切りかかる思考が。 人を殺そうという時に、靴の汚れを気にすることが。 殺しに来たのに、傷つけられて信じられないという言葉を吐くことが。 アイドルなのに、なぜ傷つけるんだと言われたことが。 ────普通が嫌だとその最後に言っていた、彼女のことが。 何一つも理解できないのは、完璧にやり方を真似られなかったから、じゃなくて。 そもそもが、違う人間だからなのだろうか。 じゃあどうやったら、俺のことは理解されるんだろう。 悩みと言う悩みもなく、不幸もなく、恵まれ、きっと愛され、持て囃され、 だというのに何一つ満たされないこの珪藻土のような心を。 きっと、本当は。 理解されるほどの中身もないこの軽すぎる心を。 「……へぇ?」 意外だね、と紡いだ。 別に、君がそんなこと考える悪い子だと思わなかった、とかじゃなく。 ただ、人にそこまでの感情を抱く人だったのだ、と。 理解してない君が顔を出して、目を丸くして (-248) 2022/03/03(Thu) 17:47:06 |
【秘】 美術 エノ → 不運 フカワそうして、君の言葉を聞いた。 それはある種の、別れを告げられるかのような。 なんだか、不思議な感覚だった。 ただ、怪我をしてないはずの胸が、少し痛んだ。 「……生きた先に、なにがあるの。」 「上辺だけの親密さを寄せられて、お金持ちは良いねって言われて」 「それに反論できるような不自由もしてなくて。」 「ただ自分が人と違って恵まれたという事だけが露呈して」 「近づけば気を遣われて、離れれば安堵の息を漏らすような。」 「同じ部屋に居る事すら息苦しいような存在として」 「何の目標もなく生きて行くことが。」 そんなに、大事なことなの? わからない、君の言っていることが。 「……わからないよ。」 「分からないままでいいって、思えない。」 「俺は、君のことが何でも知りたい。言葉が無くても考えてることが伝わるような、そんな関係で」 「無言でも一緒に生活できるみたいな、そんな風な仲に」 「俺の苦しみを、わかるよ、辛かったねって言ってくれて」 「安堵の息をついて、そばに居続けてくれるような」 「そんな人が、欲しかった。」 言葉がまとまらない、支離滅裂だ。 きっと、今自分は、ショックを受けている。 宝物を取り上げられたような、そんな感覚だった。 (-249) 2022/03/03(Thu) 18:00:06 |
【秘】 不運 フカワ → 美術 エノ「生きていくことなんて……大事じゃないですよ」 支離滅裂なのはこっちだ。 男にとっては正しく君の言葉が帰ってきて。 だめだな、やっぱり、理解してきている。 君の苦しみも、嘆きもわかってしまう、だから。 「それでも俺が考える大事と、君の大事は違います。 こんな制度の中でも、生きたいと願った人や、 理解してくれる人が欲しいって言う人がいるのに。 そんな人間の犠牲の上で生きていくことは、 俺は大事でもなんでもないと思っているんです」 だから享受したくない。 この愛情を、君の諦念を。 「君の環境がいきぐるしかったこと、支えたいと思いました。 それは……ひとえに可哀想だと思ったから、だったんです。 言葉を尽くさなくてもわかるぐらいの仲でそばにいたい、 俺、これは、わかるんです。 その上で言うべきだったんです。 ずっと一緒に生きて、幸せになりましょうって」 「俺は君とそんな関係になれるって、 此処で言えるはずもなかったのに、です」 (-252) 2022/03/03(Thu) 19:06:43 |
【秘】 不運 フカワ → 美術 エノ定められた死に、不明瞭な感情。 欠如した情緒に、未確認の愛情。 こんなもので君を埋められるだなんて思っていたのかな。 何も知らない事は愚かで、人を救う事は難しいことだった。 なのにおかげで君を、自分を己は理解し始めて、罪というものは、失敗すると言うことは何かを生んで、それをひどく皮肉に感じた。 「俺が君が怪我をしたって聞いて、 何を思ったと思いますか? もう、会えなくなるのかな、です」 「……酷いでしょう? でも俺は……この時。 君が死ぬことをひどく恐れたんです。 その理由は興味や、君の理解を満たすためや、 ましてや理解してもらってないからじゃありません」 「生きてほしかったんです」 言いたいことだけをいって、傷をつけた、気になっている。 まだ話したいことがあるようで言葉がまとまらない。 つばを飲み込んで、深呼吸をして。 それでも何をされても文句はないというように、貴方から目をそらさなかった。 (-253) 2022/03/03(Thu) 19:10:22 |
【秘】 演劇 アクタ → 不運 フカワ ──『口を開く度にあなたを傷つけることになるのは』 ──『気になるみたいなので、気を付けようと思います』 先日君から届いたメッセージを思い出して 前からそんな事を言っていたな、と。 「別に僕が悲しんでも、苦しんでも、 傷付いても怪我しても……死んでも、お前に関係ないのにな?」 純粋な、疑問。尋ねなければ分からないので、 分かりたくて、もう一度、君へ身を寄せた。 「もっとさァ、僕より優しい……てか、印象良い奴居るだろ。」 一度は君を嫌いだと、死を望んだ相手だ。 謝罪したとは言え、 君が己を賭す程の価値が自分には無いと認識している。 ……これもまた、互いのW分かり合えない部分Wなのだろうか。 「ずるいこた無いよ。 相手の中に愛を残したいか、傷を残したいか……そんな細やかな違いのさ W好きWって気持ち なんじゃない?」そう例えれば、まるで舞台で吐く情熱的な告白みたいだ、と 揶揄って見上げて、意地悪く笑ってやった。 「僕、嫌いな奴のこと考えないタイプ。 好きなモノで頭埋めたいじゃん。残念だったな。」 ▽ (-259) 2022/03/03(Thu) 19:58:06 |
【秘】 演劇 アクタ → 不運 フカワ「やれよ、」 「がむしゃらになって 誰に酷いと言われても、」 「デリカシーなんて欠片も考えずに 面倒なぐらいめちゃくちゃやる奴の方が好きだ。」 一言、一言。 まっすぐ、確と君に向けて。 「……僕はな!」 舞台の螺子を巻くように 物語を紡ぐことが何より好きな男は そういう、自分にない物を持った人間が好きだ。 ある種の信頼。期待。 それから、男なりの、君への応援だった。 ──この言葉だけは、裏切ってくれるな。 ▽ (-260) 2022/03/03(Thu) 19:58:54 |
【秘】 演劇 アクタ → 不運 フカワここまで言い切れば 腰を上げて立ち上がり、元の椅子へ腰掛けに行く。 ──ぎ、と 軋む音を鳴らして、椅子は自重を支える。 「……さァ、僕は エゴとか値段とか、分かんない。」 Wそんな場所Wとは あの議論の場のことを指すのだろうか。 「僕は怖いよ、 そんなに達観してるお前が。」 がり、がり、 音を立てて、WフカワWと付いた台詞、設定、ト書き全てに射線を引いた。 「お前のせいで、今から ここの紙束ぜーんぶゴミ。」 (-261) 2022/03/03(Thu) 20:00:00 |
【秘】 美術 エノ → 不運 フカワ「………わかんないよ。」 普段表情のなだらかな青年は。 今、眉を歪めて、苦々しそうな顔をして。 君の言葉を理解したい気持ちと……… 初めて芽生えた、 理解したくない気持ち を心の中に宿して。「なんでそんなこと言うの……?」 「未来に何か展望なんてあるわけじゃない。」 「人は、生きていたらずっと変わっていくもので」 「たとえ一緒に生きて帰っても、きっと数か月後には」 「お互いに興味も持てなくなるかもしれなくて」 「だったら今、今、お互いに興味を持てるうちに」 「理解して、分かり合って、大切になって」 「その頂点で死んで、その先を消すことで」 「それが幸せなんだって」 「もう落ちることのない、永遠に幸せなままで終われるんだって」 「俺は、そう思ってて」 言葉が溢れる。息継ぎも忘れてしまうほどに。 視界がくらくらする。 ▼ (-265) 2022/03/03(Thu) 20:41:55 |
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