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【人】 医者 サキ[ 母を助けることが出来なかった。 形だけは一人前に医者になり ただ1人治すことの出来なかった 患者のことを、ずっと引きずっている。 希望は咲き終えた。 そうだな、きっと、花じゃなかったんだ。 土壌が腐って、内側から蝕まれて、枯れた。 この大地に木が植わることはもうない。 …ない、はずだ。 ] (37) 2022/06/12(Sun) 15:35:53 |
【人】 医者 サキ[ 俺はいつもアユミに聞いていた。 「二人とも元気にしてるか」と。 俺がマユミに聞くことはなかった。 「二人とも元気にしてるか」なんて。 ] (38) 2022/06/12(Sun) 15:36:26 |
【人】 医者 サキ[ 世間に死の烙印を押されたのは船越亜結実。 今ここで息をし話しているのは船越真結実。 俺が理解るのはそれだけだ。 傷を抉らないように、触れないように。 聞くことがなかったのは、聞けなかったのは、 隠れているほんとうなど知りたくはなかったから。 その命に優劣も望みもありはしないのに。 ] (39) 2022/06/12(Sun) 15:37:50 |
【人】 医者 サキうーん……まあ、 ほら、 個人経営の医者なんて忙しいしさ、 すぐフラれちゃうんだよ いいのいいの。 使って貰えた方がチケットも報われるだろ [ 歯切れ悪く、適当な理由を1つ述べる。 最後はけらけら、笑って受け取るのを眺めていた。 実際の理由なんて次男だから、 面倒な嫡男がいるから、 メリットが見合ってないから、 上げだしたらきりが無い。 ゆらり、心で黒いものがもやつく。 診療時間が終わりかけていることを指す 時計を見やると、また口角を上げた。 ] (40) 2022/06/12(Sun) 15:38:24 |
【人】 医者 サキおー、楽しみに待ってるよ 無理しないでな、お大事に。 [ 友達と行く、もお土産を買ってくる、も 消化されることがないとは、知らず。 ひらひら、手を振って見送った。 次に来た時だって、つけ込む気はなかったさ 今のまま、いてくれたのなら それでよかった。 想像するはずも無い。 日常は続かないだなんて、そんなこと。 ]** (41) 2022/06/12(Sun) 15:39:17 |
【人】 内科医 カナ[やっぱり信じてはくれないらしい。>>29 しかも得は思いつかないとまで言い切られる。 決して間違っているとも言い切り難い損得勘定は 卑屈という感情を正確に体現していたから。>>30] 損と得だけで動けるほど私は賢くないよ。 でも強いて言うなら... 興味を持った人と話が出来るのなら それだけで得になるものじゃないかな? [得がないといえば嘘になるけれど それが全てというのは全くの嘘。 でもそう、あなたに嘘をついても きっとバレるって直感が警笛を鳴らすから 思うことは正直に伝えるようにと決めて。 見えた黙示録とあなたのお誘いに>>32 この話の続きを、 期待を胸に待ち焦がれた。 ] (42) 2022/06/12(Sun) 18:40:34 |
【人】 内科医 カナ[ちゃんと約束した予定じゃないけれど それでも私にとっては大切な予定だった。 彼の努力の結晶に触れる時間 その精製に至るための苦悩 聞きたいことは山ほどあるし 話してみたい話題も山ほどある。 だから私はあの日、講義が全て終わって 彼が私の元へ来てくれることを 待って、待ち続けて。最後には探して。 その未来を見失った。] (49) 2022/06/12(Sun) 18:51:49 |
【人】 内科医 カナ[あなたの身になにがあったのか。 その日の夕方に見た大学の広報に載った 『腎臓内における神経の走行について』 という論文のタイトルと学会発表の予定日。 どこにも見当たらない研究者の名前 それが、答えの全て。] (50) 2022/06/12(Sun) 18:53:50 |
【人】 内科医 カナ[不意に目線は机の天板へと向かう。 そこにあったのは私が卒業した来年に発行された 学会が監修する学術誌。 私が卒業時に書いた論文は今もここに掲載され 当然引用された論文だって書かれている。] 『精神障害における腎機能の症状と 神経伝達機能との因果関係』 [この研究だってヒントを貰ったのはあなたの論文。 けれどその栄光はハリボテのお坊ちゃまに向けられ 本当に栄誉を受けるべき人は消えたまま。] (53) 2022/06/12(Sun) 18:59:26 |
【秘】 内科医 カナ → 会社員 ツグアキお坊ちゃまの名前、なんだったっけ。 ううん。そんなどうでもいいこと、覚えてない。 私が持つこの1冊にだけは、 ちゃんと手書きで書いているの。 黒く塗りつぶされた名前の横に、あなたの名前が。 (-18) 2022/06/12(Sun) 19:02:41 |
【人】 内科医 カナ[あの論文の研究者名を黒で塗りつぶしたページを 開いたまま机に置き直すと 新人の看護婦の子に声をかけて。] 次の方が今日の最後の診察です。 適宜休憩しつつ、入院されている 患者さんの様子を診ておいてください。 [Override Syndromeの重症化に苦しむ患者達の 様子を案じなが指示を出すと、予約されていた 患者の名前を確認して目を丸くするのだった。]** (54) 2022/06/12(Sun) 19:06:13 |
【人】 女子大生 マユミ[ 火事以降、暫くこのアカウントは放置状態だったから、 単純にその間にフォロワーが減っている というのも勿論ある。 それでも、私がこのアカウントを引き継いで 定期的に投稿をしても、 フォロワー数やファボの数は緩やかに減少していった。 それが全てではないと分かっていても、 それこそが真と亜の力量の差なのだと、 突きつけられているようで……。 付け焼刃の努力など、しょせんこんなもの。 ] (56) 2022/06/12(Sun) 19:22:38 |
【人】 女子大生 マユミ[ きらきらした、幸せな、 ちゃんとした人生を引き継いだはずだった。 "船越真結実"は、今もこの世界に生きている。 私がその名を引き継ぐことで、 一縷の希望を現実に結び付けたつもりだった。 ……厚顔無恥にもほどがある。 この体たらくはなんだ? SNS上ですら、きらきら女子大生を維持できていない。 ] (57) 2022/06/12(Sun) 19:23:14 |
【人】 女子大生 マユミ[ 法学部のイケメン彼氏の存在、 私だって羨ましいと思わなかった訳ではない。 "亜結実"であったときは、口をきいたこともなかったが、 二人の仲睦まじい様子は、何度も目にしてきた。 彼は顔だけが良い男ではなく、 人柄も信用に足る人物だと、実際接してみてよく分かった。 辛い思いをしたからと、煮え切らない態度の私に対して、 不満を露わにすることなんて一度もなかった。 「いずれ迷いもきっと晴れるから、 それまでずっと傍にいる」 そう言って私の心を支えようとしてくれた。 ……恋人に成りすます詐欺師相手に。 ] (59) 2022/06/12(Sun) 19:25:08 |
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