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【人】 商人 J[ 契約は結ばれただろうか。 それとも、女はそれを怪しんでサインを拒んだだろうか。] では早速。 ある男が最近になって青い宝石の装飾品を手に入れた。 そういう情報が入りました。 [ そのこと自体は真実であった。 故に女が別の伝手を使っていれば、その情報を得ることもあっただろう。] それを明日、確かめに行きます。 一緒に行きますか? [ 薄く笑う男は女をじっと見つめていた。 否、黒い眼鏡の奥の瞳は今も女には見えぬまま。]* (41) 2022/03/14(Mon) 23:01:00 |
【人】 旅人 J[ジャンヌ・アンペール。 それが女の名だった。 故郷を出てから名を訊ねられると 「誰でもないわ」 と、誰にも一貫してそう答えてきたが 真名を明かさせ書き記させるのすら 恋の麻薬には容易いことだ。] (46) 2022/03/15(Tue) 0:03:27 |
【人】 旅人 J[彼に倣い、旅に携行しているナイフで 親指を傷付け名の上に色を引いた。 余り得意な色ではないから……、 書類はすぐに返した。] (47) 2022/03/15(Tue) 0:03:51 |
【人】 旅人 J[時間や場所を指定して貰えるなら胸に刻むだろう。 他にも話したかも知れない。 用件が終わり彼が帰る時は呼び止め、 紙で包んだ軽食を渡す。 すきなまかないを作ってみろと言われ チャレンジしたクロック・ムッシュ。 山ほど失敗した末にできたまともな品。] あの……これ、良かったら持って行って 私の故郷の料理、なの 作り過ぎて……食べきれないから [棄てても構わないわと言い添えて。 食べきれそうにないのは事実だ。 彼が来ることを予期して残しておいた訳ではない。 だけど受け取って貰えたなら、私はきっと。**] (49) 2022/03/15(Tue) 0:54:13 |
【人】 商人 J[ ジャンヌ・アンペール。 それが女の名だった。 そして男は確信する。 この女が自分に惹かれているということを。 その顔は相変わらず人形の様に変わらないが。 その目が伝える。 その声が伝える。 夜遅くに訪ねてきた者に対する警戒の無さ。 三日前は、最低限の気構えはあったというのに、あっさりと示された契約書に本当の名を記すほどに、今、女の目は曇っているように思えた。] (50) 2022/03/15(Tue) 8:22:42 |
【人】 商人 J[ 男は苦笑いを堪えるためにかなりの努力を要した。 頼る者もなく、探す宛もなく、事件から向こうだったひとりでここまで来たのだろう。箱入り娘だったはずの女。その胆力は賞賛に値する。] 賞賛はまだ早い。 貴方の探し物と決まったわけではないのですから。 [ 欺瞞に満ちた言葉。 そうではない≠ニ知っていて吐いた言葉は女の耳には謙虚として届くだろうか。いずれにせよ悪い響きとはならないだろう。] この契約書の効力は一週間。 まだ、始まったばかりです。 [ 契約者を受け取ると、朱を引いた女の指を手に取り、それを自分の唇まで運ぶと、ちうと軽く血を吸い舌先で薄く傷を舐った。] (51) 2022/03/15(Tue) 8:23:03 |
【人】 商人 J[ 唇を離せば、懐からハンカチを取り出しそれを破いた。 指へ巻くにちょうどいい即席のバンテージ。それを女の指に緩く巻き付け器用に結んだ。] ところで、なぜあんな事を? [ あんな事、とは女が働いている事を指していた。 待つだけの時間が手持ち無沙汰とでも言うのだろうか。] 失礼。 予想の斜め上に更に向こう側だったもので。 [ 男の薄い笑みが、微かに可笑しそうに笑った。] (52) 2022/03/15(Tue) 8:23:19 |
【人】 商人 J[ 帰路。 女の部屋を出て寝ぐらに戻るその途中。] ……愚かな女だ。 [ 込み上げる笑いを噛み殺しながら、月明かりの道を歩く。 思っていた以上に事は容易に進んでいる。 もう少し警戒されていると思っていたが、よりにも寄って好意を寄せられているらしい。] ………… [ スラムと呼ばれる区画に入ると、男は女から受け取ったそれを道端に放り捨てた。そしてそれは、次の瞬間にはどこからか現れた野良犬が咥えて何処ぞへと消えていった。] (54) 2022/03/15(Tue) 8:23:59 |
【人】 商人 J── 翌日 ── [ 太陽が最も高く位置した頃、男は扉を三度叩いた。 約束よりもまだ少し早い時間。] ジュダスです。 [ 扉を開けば、そこにはいつも通りの装いで、いつも通り後ろで手を組んだ男が立っているだろう。]* (55) 2022/03/15(Tue) 8:24:17 |
【人】 旅人 J[突然に愛する家族を奪われて 傷つき方も癒し方もわからずに 幽鬼のように日々を食い潰しながら 出口のわからぬ闇夜を直進む女にとって 恋とは、涙の跡を乾かし 顔を上げさせてくれる そよ風のようなものだった。 燃え上がるようなものではないけれど ずっと止まっていた気のする時計の針を 僅か進めてくれた。 逃避に、他ならないとしても、 それは確かにW生きる希望Wだった。] (56) 2022/03/15(Tue) 10:25:14 |
【人】 旅人 J……。 [甘く疼くような感覚に戸惑い 声を漏らすこともなく 顔を赤くし困ったように眉を下げ彼を見つめていた。 抗議したいのではなく、 単純にどうしたら良いかわからなかった。] あ、ありがとう……貴方のは私がするわね [傷口を覆って貰ったことに感謝し、 破かれたハンカチの残りを取り彼の指に巻きつけた。 服も他人に着せて貰っていたような人間だから 彼のように器用にはいかず、二度ほどやり直して。 血を吸う、なんて大それたことは、できなかった。 したくない、わけでは……断じてなく。] (59) 2022/03/15(Tue) 10:26:50 |
【人】 旅人 J……お仕事は、同時に何人にも 頼まないようにしているの そうされているのを知ったら 余り気分が良くないのではなくて? 私のようなものがそんなことをしたら このように簡単にわかってしまうのでしょう 本当に、この街のことでわからないことはないのね [接触の都合で並行依頼がなかったとは言わないが 愚直さと効率の悪さを露呈する。] ジュダス様に任せると決めたから 貴方が投げるまで他は当たらないわ 貴方は必要なことを全てして下さるから 私は自分の手で探すのをお休みして時間が得られたの [移動して。餌を撒いて。交渉して。また餌を撒いて。 哀しむ時間を奪ってくれるから多忙は悪くない。 だけどゆとりのできた今は、より悪くないものだった。 逃避の道があるからこそ、であるけれど。] (61) 2022/03/15(Tue) 10:28:11 |
【人】 旅人 J恥ずかしいけれど 働いたことがなかったの お仕事って、大変なのね 貴方のお仕事は、特に大変そうだわ [彼の稼業をすべて知りもしない癖に、女は。] 私を見つけてくださったこと お仕事を受けてくださったこと 感謝しているわ [商品≠フ物色中に目をつけられたことも 勿論知らない女は、呑気に感謝の気持ちを伝えるのだ。] (62) 2022/03/15(Tue) 10:28:38 |
【人】 旅人 J── 翌日 ── [朝のうちにアルバイトの休みの連絡を入れた。 元々、期間不定の日雇いのようなものだ。 行かなくなったところで、騒がれたりしない。 故郷へ連絡を入れてもいないのは、 闇商人の彼には簡単に掌握できることだろう。 女が消えたところで、探そうとするものはいない。] (64) 2022/03/15(Tue) 11:04:15 |
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