【独】 1117 闇谷 暁俺は高校生探偵・闇谷暁。 幼馴染で同級生の<<貴戸 高志>>allwhoと遊園地に遊びに行って、 黒ずくめの男の怪しげな取引現場を目撃した。 取引を見るのに夢中になっていた俺は、 背後から近づいてきたもう1人の仲間に気付かなかった。 俺はその男に毒薬を飲まされ、目が覚めたら……… 体が縮んでしまっていた。 『闇谷 暁が生きていると奴らにばれたら、 また命を狙われ、周りの人間にも危害が及ぶ』 <<黒塚 彰人>>allwhoの助言で正体を隠すことにした俺は、 <<遊城 憲義>>allwho に名前を聞かれて、とっさに『ツッキー』と名乗り、 奴らの情報をつかむために、父親が探偵をやっている<<迷彩 リョウ>>allwho の家に転がり込んだ。 (-35) 2021/09/21(Tue) 2:28:32 |
【念】 4432 貴戸 高志【回想】 兄と目があった。 同じ血が流れているはずで、顔つきもそこまで違っていない筈なのに、感情豊かに顔が変化する彼をどこか羨ましいと思っていた。泣くことは許されていなかったし、責務を果たそうと努力するうちにどうやって笑えばいいのかも忘れてしまっていたから。 兄は俺と目が合っただけで泣くように笑い、笑うように泣いて、時折火がついたように喚き散らして怒っていた。器用な人だと場違いな感想が浮かんだ。 俺は無実だ。この女とは別れた筈。それでも迫ってきたのはあちらのほうだ。 そもそもお前は何故ここに来た。俺を馬鹿にしにきたのか。良いよな、お前は何でも手に入って。 "完璧なお前に俺の苦労が分かるか"。 そんな事を言っていた気がする。もう正確に内容を覚えていない。 人は他人の存在を「声」から忘れていくのだという。実際、内容も声も忘れてしまった。ここにいると決めた時から、たいていの物は不要だと脳が認識してしまっていたからだろうか。 あれだけ過ごした屋敷の細部が、ところどころ陽炎のようにぼやけてしまっている。 閑話休題。 捲し立てる兄へ一歩踏み出した。大量に血を飲み込んだ畳の感触がやけに気持ち悪かったような気がする。 あれだけ言葉を吐き出し続けていた兄は「ひ」と短く悲鳴を上げて黙り込んだ。そちらのほうが都合が良い。 全てを投げる選択をするというのに、頭も心も冷め切っていた。 ああ、むしろ、熱を帯びていた時間など、"俺"には一体どれだけあったというのだろう。 「兄様。俺に協力してくれますか?」 ただそれだけを告げた。 今まで積み上げてきたものを捨てるにしては実にあっけない別れの言葉だった。 結局、俺にとって"俺"という時間の価値なんてそんなものだったのだろう。 (!2) 2021/09/21(Tue) 2:37:33 |
【秘】 市川 夢助 → 4274 素崎 真斗着衣を整えて隣にコロンと寝転がる。 「ん〜……言葉にするのは難しいけど……しいて言うなら家族かなぁ? 愛してるし大事にしてあげたいし、でも恋人っていうのはちょっと違うかも…?多分……」 どういう存在かと聞かれれば少し思い悩んだ。 (-37) 2021/09/21(Tue) 2:58:07 |
【念】 4432 貴戸 高志【回想】 流石に死体を綺麗に処理する方法は勉強してこなかった。 今から調べるにしても時間が足りないし、そもそも屋敷の人間に自分の動向は常にチェックされ続けている。今日は父も祖父も不在で、普段より屋敷にいる人間の数も少ない。俺が離れにいると気付いている者もいない筈だ。それでも、必要な道具を取ってくるのは難しいだろう。 自分の状況を振り返って、兄はいったい自分の何を見て羨ましいのかと疑問に思ってしまった。 兄によって既にあちこち千切れそうになっていたり、欠損していたりする女性の遺体を離れに備え付けられている浴室に運んだ。 それから仕方がないのでまず整理箪笥から裁ちばさみを持ってきた。兄が殺した女性と、兄の二人分の服を裂いた後、自分が作業をする間に兄にそれらを細かく刻んでもらうように頼んだ。それらはまとめて自分が持ち帰り、後で処理をする。 次に兄が女性を殺すのに使った三徳包丁を丁寧に洗って、素手のまま運んで物置の奥に捨てた。そのまま物置内を物色する。剪定鋸が見つかった。これと裁ちばさみ一本で出来ることをやるしかない。 それからどれくらい時間がかかったのかは分からない。女性を出来るだけ傷つけた。 不思議と気持ち悪さは起きなかった。ただただ、作業を無心で行っていた。 (!3) 2021/09/21(Tue) 3:30:00 |
【念】 4432 貴戸 高志【回想】 兄の犯行現場に手を加え、自分がいた証拠を複数撒き散らした後。今度は異能への対策を行った。とはいっても、これはすぐに解決した。 兄の異能は"他者の異能の無効化"であった。それも対象は自分自身だけでなく、場所さえも指定できるもの。異能を使った離れの記憶念写などは兄のお陰でどうにかなるだろう。 自分への介入は己の異能による遮断でどうにかするしかないが、今こうして少年院にいる事ができるのだから上手く切り抜けられたはずだ。 何もかもが惜しい人だと思う。兄に対する気持ちはそれだけだった。稀有な力を持っていることを誇ればいいのに、彼は随分と勿体ないことをしていた人だ。 その後も屋敷を出ようとする兄の根回しをしたり、身辺整理をしたり、思いつくことを済ませてから然るべき場所へ連絡を入れた。出来ることをしたといっても、所詮は管理され続けている高校生の行いだ。父や祖父が動けば逃げ出した兄などすぐに見つかるかもしれないが、今はもう関わりのない話だ。 連絡を入れる時のことは今でもよく覚えている。 手が震えていた。あの感覚はきっと恐怖ではない。高揚だ。 あの時確かに胸が高鳴っていた。瞳に薄い水の膜が張られ、視界がぼやけた。泣きたくなる気持ちはこういうことを言うのかと感慨深ささえ抱いた。 ようやく心が息を吹き返した気がした。 外から隔離されれば、自分に向けられていた鎖も重圧も何もかもが無くなる。 やりたいことをやっていい。感じたことをそのまま表に出していい。 もう我慢しなくていいんだ。楽になれるんだ。 俺はようやく、自由になれる。 (!4) 2021/09/21(Tue) 3:36:22 |
【独】 1117 闇谷 暁これは貴戸高志の考察なんだが、 >……すぐに忘れるようにする、元に戻れるようにするから…… 道筋に沿った歩き方しか許されず それ以外の変化を悪だとされ、 身分の高さからそれを話す相手も出来ず、 ほとんど不自由な生活を強いられたんだな。 咄嗟にこういう言葉が出るの、 やっぱり「兄の事は忘れなさい」とか言われたんだろうか。 忘れろ、戻れ、元に。……? 強姦未遂の辺り、貴戸自身も高揚している状態の為、 その直後の出来事なんかは記憶に残りやすいだろう。言葉も。 言葉に人生は現れる。 細やかな台詞に今後も注目していきたいです。 (-38) 2021/09/21(Tue) 3:42:48 |
【念】 4432 貴戸 高志食堂から自身の部屋に戻ってきていた。 端末をテーブルに投げ出して一人本を読んでいる。が、貴戸ただ一人にだけ焦点を当てたこのカメラには本人はきちんと文章を読んでいない様子が映し出されていた。 小豆色の視線が動いていないのだ。読むために文字を追いかけていたのであれば、少なからず瞳は上下に忙しなく動くはずなのに。 ただ本を読むふりをして、何かを考え続けている。 (!5) 2021/09/21(Tue) 3:43:51 |
貴戸 高志は、自室でのんびり読書をしている。 (a2) 2021/09/21(Tue) 3:46:09 |
【独】 1117 闇谷 暁辛いな 辛い 考えるほど 読むほどに辛い 彼の人生に、彼を大切に思った人は居たのだろうか。 嫉妬、軽蔑、嫌悪、そんな感情ばかり受けてきたのだろうか。 好意を分からない程に? 彼の鈍さ、 そもそも与えられていない感情は理解のしようもないので 仕方ない事なんだなあ。 事実、敵対や嫌悪は分かってる。辛いな。 貴戸高志という人間、大切にしたい。 (-40) 2021/09/21(Tue) 3:55:36 |
【秘】 0251 鏡沼 創 → 3839 南波 靖史「ないよぉ、そんな事。 他人の事なんてわかるはず、ないじゃない」 大丈夫かと問う声に首を横に振り、楽にしてあげるという言葉にこくこくと頷いた。 「ど、ち?……まだ、だけど。いたくなかったら、どっちでもいい」 重ねられた手と揉むような動きに、わかりやすく肩がはねた。 以前感じたくすぐったさは鳴りを潜め、代わりに背筋を何かが走るような感覚を覚える。 ふわふわとした思考は余計にまとまらない。 それでも早く楽にして欲しくて、そんな言葉が口をついて出た。 (-41) 2021/09/21(Tue) 6:02:45 |
【秘】 7734 迷彩 リョウ → 9949 普川 尚久「うん、きもちい。……動くね」 言われた通りに腰を掴み、ぎこちない律動を始めた。 後孔からの快感はどこか恐ろしささえ孕んでいたが、 この快感は馴染みのあるものだ。 安心して、求めることができる。 「っ、はあ、……、」 最初こそただ腰を掴むだけであったが、 徐々に背中へ近付き、甘えるように腹側へ手を回す。 背後から抱きしめるような形になり、 一度だけ回した腕に力を込めた。 どくりと脈打ち、あっさりと薄膜に吐精した。 「……。」 背中に鼻先を埋める。 知らない匂いを肺に吸い込むと、ようやく姿勢を起こした。 「終わった。抜くね」 (-42) 2021/09/21(Tue) 10:29:53 |
【秘】 7734 迷彩 リョウ → 1117 闇谷 暁これはカメラを受け取り、食堂へ向かう道中のこと。 相変わらず俯きながら、少年は貴方の隣を歩いていた。 「なー……ツッキー、誰のとこ行くの」 言葉は少ないが、課せられた課題のことを言っていた。 新しいオモチャが欲しい、程度の気持ちで自身に票を入れたが、 今はもう遊ぶ気分ではなくなってしまっている。 (-43) 2021/09/21(Tue) 10:44:01 |
【秘】 1117 闇谷 暁 → 7734 迷彩 リョウ貴方と廊下を歩いていく。 課せられた内容もだが、 貴方から語られた話を置いておくことも出来ず、 視線はうろうろと彷徨っていた。 「え? 誰って何 アッ えっとまだ何も考えてないです……… 」自分で撮影を。 理解はしていたつもりだが、 いざ直面すると思い付かないものだった。 いつもの明るさがない貴方の頭に ぽんと手を置いて、撫でた。拒絶されればその限りではない。 (-44) 2021/09/21(Tue) 10:59:11 |
【秘】 7734 迷彩 リョウ → 1117 闇谷 暁「ふぅん」 さして興味も無さそうな生返事をする。 頭に手を置かれても抵抗しない。 大人しく撫でられていた。 「どうせだったら、企画にやる気のある奴だよねー……。 コジコジとか、そのつもりみたいだし」 貴方はこの少年が、貴戸をそう呼んでいることを知っているはずだ。 (-45) 2021/09/21(Tue) 11:05:29 |
【墓】 7734 迷彩 リョウこれは闇谷と別れた後のこと。 カメラを手に、少年はゴム製のグラウンドに座り込んでいた。 その背中は明らかに落ち込んでいたが、 原因は課せられた課題ではない。 新しいオモチャが欲しい、程度の軽い気持ちで自身に票を入れた程なのだから。 しかし今、そのオモチャで遊ぶ気力はすっかり萎えてしまった。 「……。」 視界の隅に、小さな蛾が二匹飛んできた。 顔を向ける。 (+7) 2021/09/21(Tue) 11:11:42 |
迷彩 リョウは、カメラの電源を入れた。 (c1) 2021/09/21(Tue) 11:12:11 |
迷彩 リョウは、蛾の交尾を撮影し始めた。 (c2) 2021/09/21(Tue) 11:12:23 |
迷彩 リョウは、駆けつけた色んな大人に怒られた。 (c3) 2021/09/21(Tue) 11:12:37 |
迷彩 リョウは、叫んだ。「うるせーんだよハゲ!」 (c4) 2021/09/21(Tue) 11:12:56 |
【墓】 7734 迷彩 リョウ>>+7 こちらを見下ろす大人達を睨む。 企画中で無ければ、ここから長い説教が始まっただろう。 結局画面の外へ向かった大人達を一瞥すると、 グラウンドに寝転がり、電源を切ったカメラを胸元に置いた。 顔を横に向ける。 視線の先では、相変わらず蛾が交尾に勤しんでいた。 少年の収容当時を知る者ならば、懐かしさを覚えるかもしれない。 ここに来たばかりの頃は集団行動が碌にできず、 周囲に暴言を吐き、物に人に当たり散らしていた。 尤もそれは、非行少年として何も珍しくない。 後に改心し素行を改めるのも、よくあることだ。 (+8) 2021/09/21(Tue) 11:13:38 |
【秘】 1117 闇谷 暁 → 7734 迷彩 リョウ「…………………。 ……………………、……………… ……………、…………………………、………そうか……っ」 あからさまに動揺した。 貴方を撫でる手にも力が入る。グッ。 「 きっ、 貴戸の所に行くのか……?」 (-46) 2021/09/21(Tue) 11:13:48 |
【秘】 7734 迷彩 リョウ → 1117 闇谷 暁「え?うーん、どうしよっかなあって。 別に誰でも良……、どしたの」 自身の頭に力が込められたことに気付いたようだ。 「だめ?」 その口調にからかうような素振りは無い。 ただ純粋な疑問を口にしただけだ。 (-47) 2021/09/21(Tue) 11:17:24 |
【秘】 1117 闇谷 暁 → 7734 迷彩 リョウ「…………………いや…… 貴戸が良いなら良いんじゃないか、 俺には関係ない事だしな、 別にルームメイトなだけだし、全然、 そこに俺が干渉するのは良くないし………その……、」 早口で語る。 それから、手に一際力を加えた後、 「…………ちょっと、……やだ」 小さく、 貴方にギリギリ聞こえるくらいの弱々しい声で呟いた。 (-48) 2021/09/21(Tue) 11:21:25 |
【秘】 7734 迷彩 リョウ → 1117 闇谷 暁「……?」 微かに聞こえた言葉に首を傾げた。 何故自分と貴戸の性行為を嫌がるのだろう。 情緒に疎い少年には、とんと見当が付かなかった。 「なんで?」 「なんで、ヤなの」 真っ直ぐな朽葉色が貴方の見据えた。 (-49) 2021/09/21(Tue) 11:26:25 |
【秘】 1117 闇谷 暁 → 7734 迷彩 リョウ「………………、 ……迷彩……………」 その視線を受けて、貴方を撫でる手が 前後左右にウロウロし始める。 わしわしわしわしと帽子ごと髪を撫で散らかす。 「…………何故だと思う? 人と言う字はな、人と人が支え合って出来ているんだぞ。 だからな、つまり、そう言う事だ。」 どうにか話を逸らせないかと よく分からない事を言い出した。 (-50) 2021/09/21(Tue) 11:31:55 |
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