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【墓】 右方舞 戸隠 舞う。 舞って。 この島の舞いは、独特だ。 他の地方にない、特有の動き、特有のモチーフ。 それはつまり、何か確たるものに根差している。 舞の中から、それをつかみ取る。 踊りながら、自分の身体に刻み込む。 ──遠吠えが聞こえた気がした。 (+4) 2021/07/25(Sun) 12:41:08 |
【赤】 よろず屋 シラサワ「子狼の尻尾掴まれたなぁ。」 見慣れた顔だけとなった沙華を見る。 「まぁ、せやて戸隠はんが狼やと思うとるんが居るんやか。 ……違和感? 印消えたやのあったけど、 戸隠はんに違和感あるんか?」 (*14) 2021/07/25(Sun) 14:56:19 |
【秘】 よろず屋 シラサワ → 呪術師 リェン『神狼の祠』の一画で、リェンは出逢うだろう。 散歩をするかのような気軽さで、 この狂気の爛れた空間に、狂気に呑まれず立って居る男を。 「あぁ、リェンはんやないか。 ご苦労さんやな。」 清拭の布桶と衣類を持つリェンにそう話しかける。 祭も余すところ一日。 蝶間が物語を描いたかのように、 煽られた島民が、新たな肉を欲して沸いている。 口先だけで煽り立てていたこの男とは、違う。 (-25) 2021/07/25(Sun) 15:04:50 |
【赤】 忘れ屋 沙華「戸隠。あれは日中、己をわざと酷使するように舞うに没頭していてさ。」 爪の内を磨くように、弾きながら訳を話し始める。 「俺にはそれが何か言い訳でもしている自罰的な物に見えてね…。」 苦悶を己に科すが如く。 「根拠といえや俺の勘でしかないんだけど。」 「・・・俺が初めて喰ろうたときも似たことをしたんだ。」 だから、若しかしたら忘れの術が上手くいってなかったのかも知れない。 「それとね。」 「あいつは贄としての質が高すぎる。」 若く 島外の者 舞手であり 狼へ化けたばかりにして 純粋だ 「万屋よ、それで万一俺の術も効きにくいとつうなら」 「まだ何か他にも仕組まれてるんじゃねえかというのは俺の考え過ぎか・・・?」 そういう口元がひくひくと引き攣っている 「俺は神狼様じゃねえけど、捧げられてたら堪らねえよ」 片手を被せながら無理に絞め直すように抗っていた。 (*15) 2021/07/25(Sun) 15:56:59 |
【赤】 よろず屋 シラサワぽつり、ぽつりと、パズルのピースのような それぞれバラバラな要素を聞いていく。 わからんわ、と、一笑に付すのは簡単だろう。 しかし、相手は他ならぬ沙華。 この島に来て 一番多く言葉をぶつけ合い、 一番多く互いの腹の内を探り合った。 それはある種信頼にも似たような何か。 「…沙華は何かと気が付くからね。 だから記録係を任されているのも あるのだろうけど。」 だから、この忘れ屋の言葉を無碍には出来ない。 「今年は外からの…"稀人"ばかり神狼はご所望だ。 その中でも特等の贄で、 ……その贄の中に毒でも仕込まれていると?」 蝶間が物語を捲り、リェンが贄を奪い、 神狼は更に贄を欲した。 そして、此度狼に与する我らとて。 (*16) 2021/07/25(Sun) 16:32:35 |
【赤】 忘れ屋 沙華力を貸し、力を借りるに足る相手は他にいないとばかりに。 まだちぐはぐで形のない光明を話し合う。 「その毒が誰に向けられていようとしているのかは予測もつかねえんだけどな。」 「・・・・毒と呪いに関しては薬師の領分か。」 知識と術の手練。 「そして左舞の五十鈴、あいつも神狼支配にずうとご立腹だったのだと。 自分の舞で誘ってで以って、一矢報いようという腹だと聞いたよ。」 深い恨みと執念。 「今回は右舞の扉戸がもってかれ、そいつが何を仕込まれているかは分からないにしても。」 「俺等が何か策を仕込むべきだとしたら・・」 それも左右の舞子に他ならないのではないか。 「俺の手札は全部晒したぜ・・・ 己にここまで種明かしをする事になるとは露に思わなかったけど、 己以外にはあり得なかったような気もするから奇妙だな‥。」 (*17) 2021/07/25(Sun) 17:12:22 |
【赤】 よろず屋 シラサワ「全くだよ。俺たちが残されたことすら、 何かしらがあったのかと勘繰りたくすらなるね。」 装いを外し、傷を晒し、語り合うは互いの真意。 祭の三日目。狂爛の最終日。 誰も彼もが舞台へと上がり、最後の舞を見せるのだ。 「ああ、五十鈴に関しては俺も聞いたよ。 自分にも神狼の血が流れているのだから、 心臓を喰らえばどうにか出来はしないかとね。 …俺が狼に成った事がある分、 あの子には人間でなくなる事を忠告はしたけど。」 『それでも』と、言うのなら。 ──だからと言って、神狼の力を受ける俺達とて、 神狼本体には逢えていない。 …そんな中でどうする気なのか。 「……右舞の毒を、左舞の幼牙を、 沙華は神狼に届かせたいか? …それとも、潰したいか?」 道化は問う。 仕込む策は、神狼の為か、それとも。 (*18) 2021/07/25(Sun) 17:35:58 |
【赤】 忘れ屋 沙華そうだ、俺は。 「島のあいつらが勝ち取った"本当の祭り"で、でっかく上がる」 「俺も花火が見たいんだ。シラサワ、お前が言ったような奴をな。」 瞳の中に炎は焚きつけられていた。 (*19) 2021/07/25(Sun) 17:49:45 |
【赤】 よろず屋 シラサワへぇ、と、男は相槌を打つ。 道化は何も嘘は言っていなかった。 ただ、"言わない言葉"があっただけ。 ただ、"お飾りの言葉"があっただけ。 「……短い付き合いだけどね。 俺は"好き"だよ。俺と仲良くしてくれた人達がね。」 だから、道化であっても良いと思ったのだ。 狂った末に堕ちて喰われても良いと囁きを繰り返した。 皆を煽り動かし、火をつけ、壊れるモノに手を差し伸べて。 傷付き力を持たぬ狂人は、弱いからこそ、盾になるだろうと。 「なら届けるのかい? 毒と幼牙を火薬の色にして。 神狼様で盛大に花火を打ち上げてやると?」 どうする? 狂人を従える皇狼よ。 神狼を裏切り、新たな王の君臨を見届けるのか? もしそうならば、今日、君が牙を突き立てるのは。 ランダム 神狼のお告げ ではなく、 手動 自らの意志で五十鈴を選ぶこととなるぞ。 (*20) 2021/07/25(Sun) 18:06:36 |
【赤】 忘れ屋 沙華「決まりだな・・・?」 「おいおい、この期に及んで俺を誰と心得やがる。」 有ったも無かったも手中に自在 神を欺く皇の差配 神涙記録係、忘れ屋沙華の真骨頂 「衆愚の群れなど俺が余すなく支配してやるさ。」 (*21) 2021/07/25(Sun) 18:22:59 |
【秘】 書生 シキ → よろず屋 シラサワ爛れた暗闇へと己を誘う狼の声。 それに掻きだされるようにして 青年の曖昧な開かれた口元からは 幾度と無く、跳ねるような喘ぎが転び落ちる。 「――ぁ、は、ぅく……ぁ…ッ」 ――傷だらけの躰を持つ、この男の成すことが、 ただの慈悲や戯れで無いことは知っている。 それは、青年が現実から目を逸らす為の幻惑。 それなら尚、この男との茹る熱気の中で 与えられる快楽を、己が身へと宿してしまえば。 「くっ、ぅ、あ、ぁ―――!」 縛れるような刺激が細い背筋を迸る。 躰を寄せ合い、触れ合う感触は 遂に、青年の理性へとも撫で往く―― (-26) 2021/07/25(Sun) 18:37:15 |
【赤】 よろず屋 シラサワ「…良くやるよ。全く。…いや、沙華だからか。 記録の全てを持って行くつもりかい?」 ああ、俺すらも覚えておけるのだろうか。 この彼岸花の化身のような狼を。 彼岸花の花言葉は数多に哀しいモノがあるが。 さて、そこから一つ。"独立"という言葉がある。 神狼のくびきから断たれ、我らは独立出来るのだろうか。 これまで島に逆らわずに罪を重ねて来た、我らでさえも。 そう綺麗に事が進むのだろうか? 「ああ、本当に、 沙華に弱みは見せたくなかったなぁ。」 逆らえる事が無いじゃないか。 (*23) 2021/07/25(Sun) 18:38:01 |
【人】 書生 シキ「―――。」 その青年は、ゆらり影のように"そこ"に居た。 暗い獣の胎の如き穴倉から歩み戻ったその姿は あの時見せていた訝し気な佇まいそのままに しかし、浮かぶ瞳の色には、"曖昧さ"を増している。 「………。」 まるで、皮を裂き肉を喰らう獣たちの姿を 遠目でのみ見眺めて来たかというように。 己の記憶に空いた虫食いを覗き込むその目は どこか虚ろで、心ここに有らずとすら思えるような 生気に欠いた様を、顔に貼り付かせていることだろう。 (9) 2021/07/25(Sun) 18:44:55 |
【秘】 書生 シキ → 忘れ屋 沙華/* ご配慮痛み要ります。 それでは沙華さん以外の背景モブに狼藉された部分は なんとなく曖昧にしか覚えていないという体で 行かせて頂こうと思います。 実は同タイミングでシラサワさんにも *だいぶ可愛がられて*ましたので そっちとの設定合わせをやんわり頑張りたいです(邪悪) (-27) 2021/07/25(Sun) 18:49:40 |
【秘】 書生 シキ → よろず屋 シラサワ/* ご配慮痛み入ります……諸々申し訳ありません。 実は同タイミングで沙華さんにも *かなーり可愛がられて*ましたので そっちとの帳尻合わせも頑張りますネ.........♥ (-28) 2021/07/25(Sun) 18:52:55 |
【秘】 書生 シキ → 呪術師 リェン/*了解しました! それでは別PCさんとのロールの中でも そのような形で進行したいと思います。 うーむ皆さんとロール時間が あんまり合わないのがなんとも悔しい! ほんと、ギリギリまで頂けた見せ場を活用したい.... (-29) 2021/07/25(Sun) 18:56:16 |
【赤】 忘れ屋 沙華「しょうがないね・・それなら俺に協力させておく駄賃として、 己にも一つだけ俺の弱みを握らせておいてやろうか。」 「・・・沙華は元は俺が消してしまった輝きの名前。」 灯火を絶ってしまった友の物。 「だから、俺も思い出さないようにしているし‥ だれも覚えていないけれど、俺も昔の名前と姿がある。」 「俺の本当の名前は 秋雨 。」「今の俺が沙華であることは違いないし、俺はそれを忘れるつもりはない。」 「けど…お前が覚えている分には構わない気がしたんでな...。」 (*24) 2021/07/25(Sun) 18:56:58 |
【秘】 よろず屋 シラサワ → 書生 シキぐずぐずとシキを苛めれば、 男の腹奥にも熱が宿り、外へ出たいと訴える。 果てて溢れた熱で濡れた箇所に 男の熱が触れ合えば、 確かにそれはシキの痴態に反応している事が分かる。 男とて、この爛れた空気に 完全に抗えている訳ではない。 「は…… ァ 、く……んン …ッ」掠れた喘ぎ声が、男の口から零れる。 じっとりと汗で湿る互いを抱き、 押し付けるようにして擦り付けて、 時折手で二人を扱き、印を甘噛みし、高めていく。 始めから性急に繋がる必要などない。 強引さを用いれば、弱い己はあっけなく拒絶される。 故に、ゆっくりと、彼を熔かしていく。 (-31) 2021/07/25(Sun) 18:58:27 |
【秘】 よろず屋 シラサワ → 書生 シキ/* あらぁ〜いいですね…(いいね… こちらは狂人だから実際に印刻む作業が無いから… いろいろとがんばってください…♡ (-32) 2021/07/25(Sun) 19:00:52 |
【赤】 よろず屋 シラサワ「なんだ、勝ち越ししないんだな。 …というか、さっき 手の内全部晒したって言ってなかったっけ…。」 まぁ、俺なんて隠してた事全部暴かれたのだけど。 「……『秋雨』か。」 真名を告げられ、何度か愛しむようにそれを呼ぶ。 きっと、呼ぶことはもう無いのかもしれない。 男の低い声が、狂人の囁きが、真名を噛み締めるように。 「…じゃあ、忘れさせないようにしてくれな。 人間の記憶は曖昧だからね。 ──君が、今年の狼で良かったよ。秋雨。」 そう告げられる言葉は、 道化の言葉の中でも、飾りのない本心だった。 /* 五十鈴はんと打ち合わせ必要かねぇ。戸隠はんは赤見とるからええとして。 (*25) 2021/07/25(Sun) 19:08:53 |
【赤】 忘れ屋 沙華/* 協力するとは告げてあるから、4日目終了後の襲撃発表後には狼陣営として俺等がしたことを俺から晒そう。4日目の間中に伝えておくと捗りそうな事について連絡は狂人へお任せしてしまって大丈夫かな..? (*26) 2021/07/25(Sun) 19:29:56 |
【赤】 よろず屋 シラサワ/* ええで、投票を絞るか何かしらで 五十鈴はんに行って貰うのは考えとったからな。 4日中に必要なことか…… ちゃんとやる為には票操作も必要かもしれんなぁ…どないしよか 連絡取れる人間だけでも票動かしたら出来るとは思うけど。 モクレン、ユヅル、シキはんが難しいとこやけどな。 共鳴者には恐らく五十鈴はんから通達あるやろうけど。 (*27) 2021/07/25(Sun) 19:36:52 |
【秘】 書生 シキ → よろず屋 シラサワ音を立てて、声を奏でて互いを重ね合えば 幾度も高みへと昇らんとする青年の感覚が 汗ばむ細い躰を揺らし、あなたを抱く。 込み上げる熱に抗う意志は無く 最早、自身の乱れる様を忘れように 青年は、ただあなたの行為に溶けるばかりで。 「う、っ…… シラ、サ、ワ…さ、ん ……っ」細く呆けた目線で、あなたの名を小さく呼ぶ。 溺れ往く意識の中で、あなたの海の色を離さぬようにと 震える顔を寄せて、息を絶やして―― 「――っあぁ、あ………く、ぅ…ぁ…ッ!」 刻まれた印に染み込む"それ"は やがて、青年の僅かに残った心のしこりを 突き崩していくことだろう。 (-33) 2021/07/25(Sun) 19:52:37 |
【秘】 よろず屋 シラサワ → 書生 シキ「ッぁ、は、……っ ィ 、あ……っ!」男もまた、熱に溺れていく。 抱かれて傷痕に響く痛みすら、今は快いと。 名を呼ばれれば、譫言のように呼び返す。 シキ、 しき 、と、舌足らずに。水音と嬌声が互いに響く。 爛れた獣の胎の一部となっていく。 「ン………ッぅ…!!」 やがて訪れる男の僅かな絶頂に、 青年の青白い肌が、汚される。 追うようにべろりと印を舐め上げて顔を上げ、 最早理性を無くしただろう青年へと問う。 「は……君は 男 のままが良いか…?それとも… 女 になるか…?」行為は止まらず。 しかし選ぶ権利はあるとばかりに。 (-34) 2021/07/25(Sun) 20:11:25 |
【秘】 書生 シキ → よろず屋 シラサワ「ぅ、く、ッ―――!」 ――共に吐き出される熱の感触。 互いの名を囁く中で放たれたそれは ひどく熱の籠った粘り気に溢れたもので。 「……は……はっ…」 ぼんやりと、虚ろな目付きで躰を見つめる。 止まぬ熱、互いの息に混ざる味は 享楽の海に沈みきった青年を、更なる深みへと。 「……お、れは……は、……」 問われる。 その言葉は、青年の心を強く揺らぐ。 自身にとっては、"どちらがよい"か、 そして、"あなた"にとっても、と。 「俺は……、……。 … 女 が良いです…シラサワさん……。」そうして囁かれた答えは、ひどく不器用に。 あなたからの快楽を、更に求めるように、 (-35) 2021/07/25(Sun) 20:31:41 |
【人】 書生 シキ人目に付かぬ影の中で、青年は目を開ける。 己の意識へ、古錆の如く張り付いた曖昧な記憶。 おぼろげな"狼たち"の様を追憶する青年は それと共に、別のものへとも意識を向ける。 「………、さん……」 まるで、寝言のように小さく曖昧な呟き。 手にした本を開くことなく座り込む青年の口からは そうやって時おり、誰かの名が零れ落ちていたことだろう。 (10) 2021/07/25(Sun) 20:36:03 |
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