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【秘】 遊惰 ロク → 失格 セナハラ「もうちっと―― あの子らブジに帰すまでは、気張ってみるがね。 ……終わりがわかってンのはいいモンだなァ」 本音を溢して、ヘラリと笑って。 仕切り直す様に、便箋を掲げて軽く振る。 「坊チャンには頃合いみて渡すとしようか。 知られたくねェってンなら、 ワザワザ言うこたしねェから安心してくれ。 ……アー、お前サンの体弄ったのはまずかったかなァ」 まァ、その辺りは適当に書き足すかどうにかするだろう。 医師なりの子どもの守り方がそれだというのなら、 キッチリやり遂げさせてやりたいと思ったものだから。 それから、便箋を元の通り折り畳み乍ら、 「ほかにやっとくことはあるか」と軽く問う。 (-37) 2021/07/13(Tue) 17:17:12 |
【独】 名無しの ミロク「……死者も眠いと感じるんですね、気のせいでしょうか」 どこかで自分が解体される音を聞いて何も感じない。 感謝をされているはずなのに、 ニエカワに墓を作った時のお礼より響かない。 この違いは何だったのだろう。 「私がやりたったことだから? 間に合わなかったのに、変ですね」 名もない男が取引以外で動いたのは、死者への弔いだけ。 生きている間に何もできず、やるせなさは募り続ける。 だから、その感謝がどこか救われていたのだと、答えを出した。 (-38) 2021/07/13(Tue) 19:31:05 |
【人】 遊惰 ロク>>13 >>14 メイジ 「……はいよ、セキニンは取ろうかねェ」 笑い顔を僅かに歪めて、そんな風に返事をした。 困った様なその顔は、少しだけ幼く見えるだろう。 それから。もう一人を台に寝かせ、刃を入れる。 手順は大凡理解した。 肉を断ち骨を折り、テキパキと進めていく。 こんな時間、早く過ぎ去ってしまう様に。 「――そういやお前サン、こないだ、ここで。 キット質問をはきちがえてたと思うンだよなァ」 事を進め乍ら、合間にふとそんな事を語り掛ける。 続く一言を口にする時だけは手を止めて、 少年の大きな片目を正面からジッと見据えて。 「おれは“この医者の自殺を”手伝ったかってきいたんだ」 スイと視線を外し、再び手を動かしつつ。 それが当然の事のような軽々しさで、一度言葉を締め括る。 「こいつは自殺だろ。 しょ お前サンが殺しただなンて、そう背負いこむ必要はねェさ」 この時の男は医師の死んだ経緯も知らなければ、未だ遺書を目にしてもいない。 只、抵抗の跡が見て取れなかったという事実だけでそう確信していた。 (15) 2021/07/13(Tue) 20:28:31 |
【秘】 遊惰 ロク → 名無しの ミロク(兄サン、どこいんだろ。 ……呼びゃァ出てくるかねェ) 暫く見かけない姿を探して、院内を彷徨いている。 腕の中には、蓋をしたブリキのバケツが一つ。 (-40) 2021/07/13(Tue) 20:42:01 |
【秘】 失格 セナハラ → 遊惰 ロク「ま、完全無罪ってのも難しいでしょうから。 特赦さえ得られれば良いですよ。 世間が彼を被害者と扱うのであれば、それでいい」 加害者として生きる事の苦痛は、知っているつもりだ。 被害者として生きる事の苦痛は、知らないのだが。 「他に頼む事はありませんよ。……あ、いや」 会話を終わらせようとして、思い出したように貴方を見る。 “彼方” の共犯者 にはしておいて“此方”にはしない、というのは筋が通らないだろう。 「少しの間だけで良いので、目を閉じてもらえませんか」 (-41) 2021/07/13(Tue) 20:50:47 |
【人】 被虐 メイジ>>16 ロク 「……違うよ……オレが殺したんだ。 "人の殺し方"を教えてくれるっていうから。 オレは、今まで……生きることを教えてくれた セナさんのことを利用して……」 メスを握る手が、震えていた。 これは建前だ。本当はわかっている。 自分の身を使ってまでやることじゃない。 やがてメイジは目を伏せて、ため息を吐いた。 「──勝手に死なれるより、その方がよかった」 「……いいんだ。オレはそうしたいんだよ。 痛みを分け合いたかったんだ。背負いたいんだ。 ……この気持ちを、忘れないように……」 もう動かない抜け殻を、バラバラになっていく それを見つめながら呟いた。 (17) 2021/07/13(Tue) 22:00:04 |
【秘】 遊惰 ロク → 失格 セナハラ そういうモンか、と畳んだ紙を眺める。 閉じた世界で 虐げられて 然程広くは無い。 「――目を、? ……、」 彼の前で目を閉じる事に、躊躇いを覚えはしたものの。 ――大人の前で無防備を晒す事に、虞を抱きはしたものの。 「はいよ。なんだろ。 ……見られたくねェモンでもあったかねェ」 アッサリと ――そのつもりで、実際のところ恐る恐る―― 言われた通りに瞼を下ろし、 暗くなった視界の中で話し掛け続ける。 沈黙を恐れたのだろう。 (-44) 2021/07/13(Tue) 22:03:54 |
【秘】 失格 セナハラ → 遊惰 ロクその頭部に手を伸ばす。 案の定触れる事はできず、ただ虚しくすり抜ける。 それでも。 撫でるように、掌で頭の形をなぞった。 「……はい、おしまい。 もう目を開けて良いですよ」 貴方が目を開ける頃には、もう手を下ろしている。 本当は見られても構わなかったが、貴方は拒むだろう。 貴方がこの手を求めていたのは今ではなく、 ずっと幼い頃だったであろうから。 全てが過ぎ去り、今となってはどうしようもない事だと理解しながら──、 そうしたかったという只の自己満足だ。 (-45) 2021/07/13(Tue) 22:27:08 |
【独】 焦爛 フジノメイジとロクが作業をしている頃。 まだ回収していないものを得るため、フジノはミロクの借りていた部屋へ向かった。 死体はもうない。けれど、血痕と匂いはまだ残っている。 あの時の事を鮮明に思い出せるほど、色濃く。 「……」 息を吐いて、部屋の中に足を踏み入れた。 床に散った赤黒い染みをそっと避け、引き出しを探す。 そうかからない内に目当てのものは見つかった。 ミロクが遺してくれた食糧。 都会へ出る間の分。それに、二人へ分ける分。 限りあるそれらをそっと抱えて、フジノは踵を返す。 そして扉をくぐり抜ける前に、ふと立ち止まり振り返った。 「……ありがとう、ミロクさん。 私、がんばる、ね」 おやすみなさい。 そう告げて、フジノは今度こそ部屋を出て行った。 (-47) 2021/07/13(Tue) 22:54:23 |
【秘】 遊惰 ロク → 失格 セナハラ「――、終いかい」 クロスグリが露わになって、瞬く瞼に幾度か隠される。 僅かな時間振りの色彩が少しばかり目に痛かった。 「そンじゃ、まァ、これにて。 なにか用がありゃアまた呼んでくれ。 もうちっとはここにいンだろ、互いにさァ」 今、何を貰ったのか――与えられた事も知らぬ儘の男は、 そんな風に。アッサリとした別れを告げる。 至って平々凡々な挨拶は、だからこそ可笑しな話だった。 (-48) 2021/07/14(Wed) 1:23:15 |
【人】 被虐 メイジ>>18 >>19 ロク 「……もし死者にでも会えるんだったら 文句のひとつやふたつ言いたい気持ちはあるけどね」 首だけになった彼をぼんやりと眺めた。 ……文句なんてひとつも出ない。今はただ、つらくて、寂しい。 そっと壊れ物を扱う時のように布に包んで、しまう。 ふと、沈黙を破るあなたの様子に首を傾けながら ぱちりと一度瞳を瞬かせた。 「うん、ありがと…… ロクさん。やっぱりやさしいね」 それは以前に手当してくれた時にも、思ったことだった。 やさしい大人、というよりは少し年の近い兄のようだと思う。 家族に例えてしまうのはメイジの悪いクセだが。 ほんのちょっと、心強さを感じながら素直に頷いた。→ (20) 2021/07/14(Wed) 2:17:10 |
【独】 流転 タマオ/* ところでタマオの誕生花をセイヨウスグリに設定していたから、ロクの瞳の表現でスグリが出てきて「えっっ」ってなっていたことを報告させていただきます。 採用している花言葉は「期待」「私はあなたを喜ばせる」。寂しさを埋めてくれることを期待しているから、私はあなたを喜ばせる(と思う行動をする)。でも結構ズレている。 「あなたに嫌われたら私は死にます」もあるけど、タマオは“あなた”を軽くしているから死にますまでに至っていないだけで、素質はあるのかしらとも思ったわ。あなたが“みんな”でなく、“あなた”になったなら。 動かしてみて思ったけどマジで人間の感性してないからないかも。 (-50) 2021/07/14(Wed) 6:32:43 |
【秘】 名無しの ミロク → 遊惰 ロクあなたの足元に黒猫が一匹。 小さくないて、じゃれつけば姿を消した。 「バケツなんて持ってどこに行くんですか」 それがどんなものかわかっていても、 男はそう話しかけました。 (-51) 2021/07/14(Wed) 8:31:22 |
【秘】 遊惰 ロク → 名無しの ミロク 足元に現れた猫を踏んづけぬ様蹴らぬ様、 避けようとしてたたらを踏む。 「――あァ、いいとこに。 お前サンの墓、つくりにいくとこなんだけども。 どこに埋めりゃァいいかねェ」 一人分の首と骨とが収まったそれを抱え直して、 顔を上げた男はそう返事をした。 (-52) 2021/07/14(Wed) 8:54:36 |
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