10運命の輪　　
指定チップ：ゴースト　ガルベン

�]『運命の輪』の証持ち
15歳　男性
北の出身。農業と酪農の村で育つ。証持ちということで距離を取られつつも、直接的な危害はあまりなく、村で生きてきた。本人は「自分は『幸運』を運ぶ」のだと主張し、いつも笑顔だった。が、3年前、村人全体に大掛かりに嵌められて裏切られてしまい、初めて泣いているところを『正義』が迎えに来た。
洋館でも笑顔で、今度は洋館の人たちに「幸運を運ぶ」ことにした。哀しい思いをしている人に対しては敏感。
無邪気でゆるふわとしている。基本的に人当たりは優しく、相手を無条件に信じているところがある。
世界のことは滅んでほしくない寄りではあるが、成行きに任せ見守りたい。

縁故

箱庭では『運命の輪』と『正義』は、互いにないものを持つことを認め合い、盟友であった。現世では『正義』が寄り添ってくれることに救われている。恩返しをしたいと思いながら自分からも構っている。

一方で、箱庭では『運命の輪』と『節制』は考えが合わず距離を置いていたが、混乱の中で『節制』に誤って殺されてしまう。現世では『節制』に対し優しく頭を撫でたい思いもあるが、魂の感情が邪魔をしており、複雑な思いを抱く。

教皇　　
指定チップ：魔術師　クロウリー
（テスト段階ではフィリップ）

�X『教皇』の証持ち。
23歳　男性
南の出身。聖職者の家系に生まれ、自分も聖職者になるものと思いながら幼い頃から勉強に積極的であったが、自分が教義の中にある証持ちであるということを知り、絶望する。両親は、彼が証持ちだということは周りにも本人にも秘密にしていた。両親を守るために証持ちだということは周りには秘密にしたまま洋館へといくことにした。洋館に来たのは7年前（16歳）のこと。
洋館でも神への信仰はやめられずに、祈りを続けている。風紀委員のような感じのこともしている。3年前、『月』を洋館へと迎えに行った。
幼い頃は元気で少々生意気な子供という感じだったが、自身の命運を知ってからは落ち着いた性格に変わった。その変化を経て、やや陰がある儚さがある。
世界の滅びは、それが命運ならば受け入れるつもり。

縁故

箱庭では『教皇』と『月』は親友であり、『月』の世話を焼くような関係だったらしい。現世でも同じような境遇であることから、『月』を支えたいと思っている。

箱庭では『教皇』は『死神』と意見が合わず対立しがちであったが、箱庭が混乱に陥る中『死神』の言葉に激高し殺してしまう。現世でも『死神』の言葉が納得がいかずにいらつきがち。

3女帝　　
指定チップ：白の僧侶　ヒーラー

�V『女帝』の証持ち。
26歳　女性
南西の出身。南西は独自の文化を持つ村や街も多いが、その中のひとつである高山の集落で育つ。証持ちであることから“巫女”として崇められ神聖視されてきた。住民は皆彼女に優しいが、ある意味人間扱いされておらず、大事にされすぎる、という意味で明確に線を引かれている。本人は重荷に思うこともあるものの、自分の使命を全うしようと思っている。
洋館へは子供の頃から偶に顔を出していたが、最近は洋館へ滞在する時間も増えている。しかし故郷は捨てられない。
穏やかで淑やかな、慈悲深い性格。聡明な面を覗かせることもある。
世界のことは本当はどうでも良いのだが、どうしても故郷の人たちのことを考えてしまい、滅んでほしくないと思ってしまう。
縁故

箱庭では『女帝』と『力』は特別仲が良かったらしく、『力』の死をひどく悲しんだ。現世でも『力』のそばにいると安心し、拠り所になっている。

箱庭では『星』から気に食わないと思われていたようで、『女帝』もそれに対して良くは思っていなかった。混乱の中『女帝』は『星』に殺されている。現世でも殺されたことに対する魂の負感情に振り回されてしまうが、仲良くしたいとは思っている。

9隠者
指定チップ：蒼の占星術師　ケプラー

�\『隠者』の証持ち
21歳　女性
南の出身。一般的な証持ちのように親に捨てられる。森を彷徨っていた時に「魔女」と呼ばれる薬師兼研究者の男性に拾われ、男性が住む森の奥の家で育てられる。主に家事の担当だったが、男性の調合技術は見て覚えた。しかし5年前、その男性が病死。すぐに洋館の人間が迎えに来た。男性の準備が良すぎて、捨てられたのでは、という思いが燻っている。
その時迎えに来たのが『魔術師』。洋館では薬師の真似事をしているが、（証持ちたちは治癒力が高いため）あまり出番はない。自らも4年前に『節制』を洋館へと迎えに行った。
落ち着いた雰囲気で、感情が薄く淡々としている。聡明で理知的。自分なりの筋はきっちり通す。
世界は滅びずこのまま在る方が良いとは思っている。が、滅びるなら止めはしない。

縁故

箱庭では『隠者』と『節制』は親友であり互いに安らいでいた。が、『節制』の自死によって狂ってしまい、色々な人の死に関わることになったらしい……？　現世では魂の感情に逆らわず、『節制』を絶対守ると決めている。

箱庭では『隠者』と『女教皇』は考えの合う仲だったが、狂った『隠者』を『女教皇』が制裁することとなった。現世では恨みの感情を持て余しており、あまり近寄らないようにはしている。

指定チップ：獅子舞　カグラ
�]�]『審判』の証持ち。
26歳　女性

北東の出身。一般的な証持ちのように親に捨てられる。親の顔は覚えていない。旅芸人の一座に拾われて各地を転々としていた。証持ちであることは教えられており、一座内では受け入れられている。旅の途中でバレて疎まれたこともあるが、移動してしまえば終わりという環境で育つ。幼い頃は一座に迷惑をかけることを気に病んでいたが、ある頃から、それよりも芸を磨き、一人でも生きていけるように、ということに力を入れるという方に意識を切り替えた。芸の腕はかなりのもの。
洋館に住むようになったのは2年ほど前。それまでも、意識を切り替えた頃から時折顔は出していた。洋館に来た切欠は、色々な小さなものが積み重なった結果。今でも時折一座に出張している。洋館でも、子供相手に披露していたりする。
姉御肌だが、周りの証持ちからは一歩引いている。達観している面もあり、人当たりは良いものの、あまり他者には頼らない。
世界の行く末には実はあまり興味がないが、一座の人のことは考えてしまう。

縁故
箱庭では『太陽』と『審判』は兄弟姉妹のような、互いに大切な存在だった。現世でも『太陽』には何かと負けがちで、つい可愛がってしまう。その真っ直ぐさに安らぎを覚えている。

箱庭では『審判』は『月』のことが気に食わなかったようで、混乱の中で『月』とためだと言いながら殺している。現世では『月』に対しての複雑な感情が渦巻いており、現世の『月』に対しても、何かしてやりたいと思いつつ考えが違いすぎて無力感を感じている。