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レヴィアは、きっと魔女の行動にこう言ったはずだ。「興味がないわ。」「……馬鹿ね。」 (c16) 2022/08/24(Wed) 11:32:34 |
【秘】 家族愛 サルヴァトーレ → どこにも行けない ヴェルデたかが二年。数字にすればそれだけ。それでも少年期の一年は長く、ひとつの季節、ひとつの月でさえ濃密な時を孕む。 幼少期から少年期を経て青年になり、それから大人へとなる道程。変貌の時期を共に過ごしている。 傷だらけでみすぼらしかった捨て猫は、多少痩せ型ではあれど毛並みよく、涼やかに二本の脚で立って歩くまでになっていた。 だからだろうか。 君が呼んだ名を、男は訂正させようとしなかった。 戯れる愛称ではなく「サルヴァトーレ」と言うのを、嗜めようとしなかった。 真っ直ぐに名前を呼ぶその姿に、いつかたどり着くであろう大人の姿を見たからかもしれない。或いは小さな舌がはきはきと音を出すのを、その音が整然と並んで自分の名を作るのを、聞いていたかったのかもしれなかった。 「僕はちゃんと、三食の食事をするよ」 心配いらない、と。 ウインナーを齧って顔を少し顰めた。 「これ、思ったより辛いんだよね」 (-35) 2022/08/24(Wed) 11:37:55 |
【人】 ガット・リベロ ルチア (7) 2022/08/24(Wed) 12:51:08 |
ルチアは、リカルドに銃口を向けた。 (a12) 2022/08/24(Wed) 12:52:11 |
【人】 銀の弾丸 リカルド【路地裏】>>7 ルチア 「―――…………」 その言葉に。 「そうか……」 その眼差しに。 「君も、壊れてしまったのか」 あの男がとても大事な存在であったのを理解した。 俺は、あの男の死の真相は知らないが、自分で死ぬような目をした男ではないことくらいは知っている。 そして、もう一人。 同じように狂ってしまっていた男のことを、俺は知っている。 あのようなことになる可能性を、俺はどうしても許せない。 この年端も行かぬ少女に、させてはいけない。 「……おいで。 今度は俺が、君を独りにしないと約束しよう」 そうして男はまた、懲りずに手を伸ばした。 (9) 2022/08/24(Wed) 13:05:30 |
【秘】 どこにも行けない ヴェルデ → 家族愛 サルヴァトーレ少年が他者の名を呼ぶことは少ない。 客の名前なんかいちいち知りやしないし、それよりもずっと近しいあなたの名前さえ、碌に口にしやしない。 そういう習慣がついていないことがひとつ。 呼べば振り返らせてしまうと知ったことが、もうひとつ。 ――それでも今、確かにあなたを呼んだ。 「メシだけじゃなくて」 「ヒトのことばっかじゃなくて、自分のことも愛してさ」 「ヒトからちゃんと愛されろって言ってんの」 あんたはそうできる場所にいるだろ――と。 呆れたような声音は、暗にそう告げている。 あなたのことをよく知りもしないくせ、子供らしい無責任さで。無鉄砲さで。 ウインナーをかじる。翠の視線があなたをちらと見上げる。 「……やっぱこっちと換える?」 (-36) 2022/08/24(Wed) 13:26:46 |
【秘】 陽炎 アベラルド → 家族愛 サルヴァトーレ進んで誰かの部屋に行くような性分でもない。 元々気が向かなければ、一人でいる時間の方が多い。 貴方の部屋へ行った事が無い事には気付いているけれど、 きっとだからと言って覗いてやろうという事も無かったのだろう。 ぬるい温度。 求めれれば応えたし、暴かれるのならそのままに。 アベラルドの方からこういう事を進んでする事は少ない。 殆どがきっと貴方からで、そしてやっぱり拒まないのだ。 こういう風に。今までみたいに。 そして、今も。 最初はその許容全てが、『嫌ではない』という 消極的で受動的な理由だったかもしれない。 でも、今は貴方の事を受け入れたいからで、甘やかしたいからで、 二人の距離が無くなるこの時間が、無自覚に気に入っていたのだろう。 自覚したところで、そうだと認めることも無いのだろうけど。 「……ああ」 「いいよ。サヴィ」 「好きにしろ」 返事は貴方の予想通りに。断る理由も無かったから。 これからきっと貴方に触れられなくなるのだから。 貴方の熱を覚えるように、この夜を過ごすのだろう。 最後に。 * (-37) 2022/08/24(Wed) 14:00:10 |
【秘】 愚者 フィオレロ → 家族愛 サルヴァトーレCiao、とあいさつ代わりに返答しながら、 「そりゃぁ、おめでたい。 "家族"が増えると言うのは喜ばしいですね。 私は家族に憧れてそう短いですが、 知り合いの子に花を授けるくらい愛されているのは羨ましい。 そんな人なら、その花を選んだ理由が何か他にも?」 小さくどこか儚げな美しさのそれを綺麗だけで選ぶのも 何一つおかしな事ではないけれど、この伊達男めいて見える 彼なら他に考えでもあるのかと興味をつい抱いてしまう。 (-38) 2022/08/24(Wed) 14:02:54 |
【秘】 陽炎 アベラルド → 家族愛 サルヴァトーレ* * * * * * それから。 あの日から二日後の朝にでも、 貴方のスマートフォンにメッセージが来るのだろう。 時間の指定と、場所と。 『よろしく』とだけ添えられた、簡素で短いメッセージが。 貴方があの夜のように、これまで通りに彼の願いを聞き届けるのなら、 アベラルドは夜、約束の場所で待っている。 (-39) 2022/08/24(Wed) 14:03:27 |
【秘】 どこにも行けない ヴェルデ → 坑道の金糸雀 ビアンカあなたが止まれば、少年は一歩、前に出て。 その拍子につんと手が引かれ、振り返る。 「……そりゃそうだ」 「おれみたいなガキがいるにはさ、」 「――あんたはちょっと、キレイすぎる」 それは聞き飽きた賛辞だろう。 あなたはもっと美しい言葉をかけられてきただろう。 それでも、口の巧くない少年は、嘘のつけない少年は。 心からそう思って。 さざなみのようにかすかに、繋いだ手が揺れる。 狭い部屋の隅っこ。 毛布と本のある寝床。 きっと自由からは程遠く、けれど確かに、あたたかい場所。 ――家へ帰ろう。 ▼ (-40) 2022/08/24(Wed) 14:09:27 |
【秘】 どこにも行けない ヴェルデ → 坑道の金糸雀 ビアンカ「なんだよそれ」 「そういうのは、おれが言う方だろ」 「かえる場所をくれて、ありがとう」 少年はさみしさを知った。 (-41) 2022/08/24(Wed) 14:10:20 |
ヴェルデは、だから、やっぱり、幸せだったのだ。 (c17) 2022/08/24(Wed) 14:15:11 |
【秘】 いつかの夢 ヴェルデ → 坑道の金糸雀 ビアンカもしも、こんな状況でなかったら。 もしも、明日も明後日もその先も、未来があったなら。 少年はいつかのあなたが言った通りに、他の仕事ができるようになろうと努めただろう。 お節介焼きのだれかさんに借りを作って、真っ当な教育を受けようとしただろう。 過去より架せられた苦痛を手放して、ほかの道へと目を向けただろう。 それは浅慮な子供らしい、想像力を欠いた夢。 困難を知らずに語られた無謀な言葉。 けれど確かに、自らの意思で。 呪縛でなく、義務でなく、強制でもなく。 十年後もこの手を、握っていたかった。 ――――それは、ここにはなかった、もしもの話。 (-42) 2022/08/24(Wed) 14:15:49 |
【置】 ノッテの魔女 ストレガ――下手人は、至極あっさりと見つかった。 それは一仕事終えた安堵からか、或いは 底冷えする魔女の号令に部下が奮起したからか。 ともあれ。彼らは、見つかった。 見つかってしまった。その報告を聞けば 魔女はきゅうっと口の端を吊り上げて、笑う。 「ああ」 「いまいく」 左手には暗殺用の小型拳銃を一丁。 それはいつだか、整備したあの銃と同じ型。 同じ改造を施したもの。 右手には最も扱い慣れた物が詰まった工具箱。 仕事の時に使う物の内、幾らか錆が浮いた古いもの。 ごつ、ごつ、と。あの子の軽い足音に比べれば、 ずっとずっとうるさくて、重い音。 やがてそれは辿り着き、訝しむ者を前にして、 微笑みながら呟いた。 「Chi semina vento raccoglie tempesta.」 嵐が、吹き荒れた。 (L0) 2022/08/24(Wed) 14:26:59 公開: 2022/08/24(Wed) 14:25:00 |
ストレガは、生け捕りの代償に、右の頬と耳が少し欠けた。 (a13) 2022/08/24(Wed) 14:31:33 |
ストレガは、それを引きずって、塒へと帰っていく。 (a14) 2022/08/24(Wed) 14:33:48 |
【秘】 ”復讐の刃” テンゴ → 銀の弾丸 リカルド【隠された医療施設】 「泣ける時に泣いておけ。きっと此処から先は、泣きたくとも泣けなくなる。お前さんも、マウロもツィオも、上を目指すべきだと期待しているんだ。」 「他の連中よりは、余程信用出来る。だから。」 「落ち着いたら休め。どうしても動くなら、一人でやるな。良いか、お前が無理をして倒れたらそれこそ本末転倒だ。」 喪失感をよく知る男は、親友の言っていた言葉を思い出しては、似ているな、と一人思った。 「強く生きろ、リカルド。我が親友ヴェネリオが期待して目を掛けた男は、後にも先にもお前さんだけだ。」 (-43) 2022/08/24(Wed) 15:52:46 |
【秘】 銀の弾丸 リカルド → ”復讐の刃” テンゴ【隠された医療施設】 そうかもしれない。 残された幹部を考えるとあまりにも、ノッテは脆い城となってしまった。 その上で唯一信用できた上司の親友はこの有様だ。 今のノッテを支えるのは、俺達三人をおいて他に居ないだろう。 マウロを今の境遇から引き上げるのにも逃せぬいい機会だった。 この方にも、上司にも目をかけてもらった自覚もある。 可愛がってもらった自覚があるからこそ、このままではいられないと、止まらぬ涙を流しながらそう思う。 「はい……、 俺の愛する上司もまた、後にも先にもあの方だけです。 そしてあの方の親友も、貴方をおいて他にはおりません」 ですから、貴方はこのまま死んだりしないでください。 点滴まみれの貴方の手を取って、切に願った。 (-44) 2022/08/24(Wed) 16:29:59 |
【魂】 銀の弾丸 リカルド【ヴェネリオの部屋】 「………………」 主を失った部屋に入り、部屋を見回した。 使う人間がいなくなったというだけで、ひどく寂れた気持ちになり涙がにじむ。 テンゴに聞くまで、亡くなったことすら知らなかったのが、ひどく親不孝にすら思えてしまってならない。 部屋に香るあの人が残した煙草の匂いも、いつかはなくなってしまうのだろうか。 、ひょっこりと「リィィック、直ぐに迎えに来い」なんて連絡を入れてきそうな気さえするというのに。 (_0) 2022/08/24(Wed) 16:37:17 |
【魂】 銀の弾丸 リカルド血の気もなくふらふらと、いつも2人で珈琲を飲んでいたソファに腰掛ければ、上司に託されたノートパソコンがテーブルに鎮座しているのが見えた。 「このパソコンで、2人でラウラを見守っていたな……」 パソコンを開いて、電源を入れた。 小さく稼働する音が聞こえてしばらくすると、パスワードを入れる画面が出てきた。 教えられた操作方法を経て画面を映し出せば、それは、様々を見通す目となる。 ――けれども、見守るべき女も、もういない。 (_1) 2022/08/24(Wed) 16:43:27 |
【魂】 銀の弾丸 リカルドこのパソコンと、操作権限の全を握るUSBは、生涯露出させないことを上司に誓って託されたものだ。 これを破壊できていないまま、二人共死んでいたならば、本当に大変なことになっていたかもしれない。 いっそこの場で破壊してしまうべきかとも思ったが、これはきっと、これからの自分に必要なものになってくるだろう。 情報を握ることこそ、この先の戦いにおいて必要なこと。 ツィオやマウロでは出来ない何かを、俺自身が握っておく必要があったのだ。 それを貰えていた俺は、 「……俺も、随分愛されていたものだなぁ」 と言って笑った。 あの男に逆恨みされるのも当然だったかもしれない。 そしてしばらく無意味に流れる映像を眺め、 いつもの珈琲でも淹れるかと思ったその時だった。 (_2) 2022/08/24(Wed) 16:51:34 |
【魂】 銀の弾丸 リカルド「―――――……っ!!!」 激しい頭痛に目を顰め、質の良いソファにどさりと倒れ込む。 割れるように頭が痛い。 何かが失われそうで、何かが視えそうで。 なぜだかとても恐怖を覚えた。 しばらくソファの上で蹲っていると、フラッシュバックしたかのように、映像と声が、目の前に広がっていく。 「ヴェネ……オ、さ。ラ……ラ……!」 夢と言うにはリアルで、現実と言うには不可解なそれは、きっと臨死体験というものだったのだろう。 川を渡ってしまう前に、貴方達に出会えていた。 そして、生きている者は戻れと送り出されていたのだ。 「あ”……う”、ぁ”……!」 とても痛いです、ヴェネリオさん。 貴方の答えが聞けないのが悲しいです、ラウラ。 ―――男はソファから動けないまま、痛みと喪失感でまた、涙を流した。 (_3) 2022/08/24(Wed) 17:01:05 |
【秘】 天使の子供 ソニー → 銀の弾丸 リカルド「何も知らなかった、なんて口先だけではどうとでも言い逃れ出来るだろ。 信用できない。それにそれだけの地位に居て覚えも何もないなんてマヌケな話はないだろ?」 的を射ているかどうか、なんて識別は出来やしない。遠く昔の話だ。 4年前、ありふれた日課のうちのいつかにアクシデントが起きてたとして、覚えているものか。 そんなことさえ、男には関係ないのだ。理屈の通っている正論を期待しているわけじゃない。 逆手に指を巻き付けた男根をやわく包んで上下に擦る。垂れた酒が水気を足した。 曲がりなりにも低くはない度数のアルコールが粘膜からじんわりと吸収される。 掌の窪みでつつみこむようにした亀頭から滲む体液を、馴染ませるようにくるりと手を動かす。 先の方ばかり刺激しては、手の中のものを絶頂へと導いて追い詰めた。 「……アイツが一番、アウグストに近かったから。でも満たされなかった。 果たされたと思えたものがなかった。だから、次を見つけないといけなかった。 今度は、次を殺せば胸の内がスッとするかもしれないだろ?」 たったそれだけの為に、目の前の男は貴方の幼馴染みを、大事な家族を殺したのだ。 正確には今はまだ境界の淵に彼の命はあり、抜け出したところではある、それでも。 そこに明確な目標があり、使命めいたものを帯びて刃を振るっているように思えているのは己だけ。 他人から見てみればもはや彷徨いながら何もかもを牙を剥くようにさえ見えたって、仕方がない。 「アウグストの屋根の下の人間なんか、一人残らず死んじまえばいい。それ以外に理由なんて、無い。 それに、アンタに教えた直後に、みんな死んだ。カフェも、アベルさんも、トトーも、ヴェルデも。 アンタの差し金なんだろ」 言葉は刺すように鋭く、他者への慮りも欠片もなく踏み躙って。 そのくせ、火照った肌の上を這う手先だけはそろそろともどかしい。 体液の絡んだ手はそのまま手首から先を動かすように押し広げて、足元に絡む衣類を下着ごと剥ぐ。 空調の効いた室内は、外気よりも僅かにひんやりとしている。アルコールで体温が上がっていれば尚更。 広い空間、寝室でもないテリトリー外の建物の中で肌を露わにしているのを思い知らせるように。 (-45) 2022/08/24(Wed) 17:08:23 |
【秘】 銀の弾丸 リカルド → 天使の子供 ソニー「知らないものは、知らんとしか、言えん」 いくら知らぬといった所で、通じないだろうことはわかっていた。それくらいで何年もの間蓄積された物が晴れてしまうならば、この男はマウロを殺してなどいないし、俺を犯そうとも思わないだろう。 消化しないまま直接体内に入れられるアルコールは薬の影響と相まってひどく回る。 「ふ、あ……、あ――――っ」 性急に絶頂へと導かれているのが手付きでわかって、堕ちてはやるまいとふるふると頭を振った。 それでも硬度を増し、弓なりになってしまったそれは、簡単に良いように貴方に弄ばれてしまっている。 断続的に与えられる感覚に、随分とご無沙汰な身体はすぐにでも気をやってしまいそうで。 きっと、あっけなく果ててしまっただろう。 「マウロも、俺も! 何も関係などあるものか、……っ。 あ”、全部俺だと言えば満足なのかっ。 貴様に、きいっ、あっ、話は! 誰にも話して、いないっ」 気をやった後であっても容赦はなく。 与えられる刺激はそのままに残った衣服を剥ぎ取られていく。 出来上がってしまった身体は、衣服の擦れる感触ですらもどかしい快感となってしまっていてたまらない。 けれど、綺麗に衣類を剥ぎ取ってしまったその瞬間に訪れた、つかの間の静寂とひんやりとした空気に、少しだけ冷静に喋るすきができただろう。 「貴様、は……、自分で自分を追い詰めている。 このような方法で、胸の内が晴れるものか。 貴様のそれは、最早敵討ちですら無い、ただの狂気だ。 恨みと嫉妬で塗りつぶされた狂人だ」 「――俺は、貴様の思い通りにはなってやらん」 堕ちながらも、その挑戦的な目だけはまだ、失われていない。 (-46) 2022/08/24(Wed) 17:47:40 |
【秘】 家族愛 サルヴァトーレ → 陽炎 アベラルド「ふふ、─────うん」 「愛してるよ、ドニ」 蕩けるように、 甘く、 囁いて。夜を溶かすのだ。二人は。 █ メッセージにはすぐに返事があるだろう。『了解』とこちらも一言。その後に普段通りの天気や食事に関する話題がぽつぽつと寄越される。少なくとも文字の上では、男の振る舞いはいつも通りに見えた。 それからアジトでの報告を聞き、各々自分のすべきことを行う。 そこでもやっぱり男はいつも通りににこにこと皆の顔を見て回っていて、なんの代わりも動揺も見せない。 その平静さを君が疑うことはないのだろう。 そして、夜。 男は約束通り君のもとへと現れる。 普段通りの靴音を鳴らして、普段通りの服を身につけて、普段通りの笑みを携えて。 「やあ、ドニ。早いね」 「わりといい夜だ。祭りもまだ、十分賑わっているようだし」 特別なところは何もない。きっとこれも日常の一場面でしかないのだろう。 (-47) 2022/08/24(Wed) 18:13:03 |
【秘】 デッド・ベッド ヴェネリオ → ”復讐の刃” テンゴ「なるほど、信じらんねえことばっかだな向こうの話は。 死んだ人間と話せるのか」 「だったらお前は俺と話せないだろうなあ。 俺は死ねたらきっと後悔なんてない。 常にやりきって自分で死をえらんでやる、だから――」 「その剣も、それに合わせられる俺の銃も しっかり覚えていられるだけそばにいてくれよ」 「俺は下の面倒を一々見られるような性格はしてないんだ」 (-48) 2022/08/24(Wed) 18:26:47 |
【秘】 デッド・ベッド ヴェネリオ → ”復讐の刃” テンゴ「どちらかが死んだら片方は やり残したことがなくなるまで生き尽くす、誓えよ兄弟」 (-49) 2022/08/24(Wed) 18:28:07 |
【秘】 陽炎 アベラルド → 家族愛 サルヴァトーレ普段通りのメッセージをこちらも普段通りに返す。 アベラルドが本当にいつも通りなのか、取り繕っているのか。 文字の上では表情も声も分からないのだから判別は付かないだろう。 けれど、恐らく、本当にいつも通りなのだ。 そして貴方もきっとそれを疑いもしない。 特に準備らしい準備はしなかった。 持っているものだって大きく変えはしない。 これからする事はきっと自分の為にしかならない事だ。 家族にとっても損害だし、貴方の死を悲しむ人だって沢山いる。 それでも、アベラルドは取りやめたりはせずに。 靴音で、誰が近づいているのかは分かった。 早くもなく、遅くも無く、本当にいつも通りの音。 声を掛けられる前にそちらを見て、笑う。 こちらも、大きな変わりもなく。 「そりゃ、こっちが呼んでおいて待たせるわけにはいかないだろ」 「向こうで馬鹿みたいに騒いでる奴もいたな。 酒も飲めない奴が浮かれて飲むからああなる」 言葉を交わしながら、手招く。この路地に続く暗がりの方へ。 「こっち」 子供ならば手でも引いたのだろうか。 アベラルドは先に背を向けてそちらの方に歩きはじめる。 ▼ (-50) 2022/08/24(Wed) 18:29:38 |
【秘】 陽炎 アベラルド → 家族愛 サルヴァトーレそれだけ、いつも通りじゃなかった。 いつもは貴方と歩調を合わせでもするはずなのだ。 だから、コレはわざと。 この数秒が今なら逃げられるという、最後の時間だ。 (-51) 2022/08/24(Wed) 18:30:53 |
【独】 ノッテの魔女 ストレガ【寂れた時計塔】 垂れた血の跡が、時計塔に伸びている。 何かを引きずった跡も。 それらは錆びついた扉へは近づかずに、 脇に積まれた箱の方へ。その陰に隠された入口へ続く。 『中は廃墟の割には小奇麗で、幾つかの机と椅子がある。 動く事もないはずの歯車たちは錆びも埃もない。 床も入口付近は草が侵蝕していたが、 そこ以外はワックスのきいた床板が張られている。 発電機でも持ち込んでいるのか、壁にはコンセントの口が 幾つもあって、電動ドリルやはんだごてなど 電機工具のコードがいつでも挿せるようにぶら下がっていた。』 「本当はね」 今は、そこに工具はない。すっかり取り去られている。 家具の配置は変わらないまま、仕事の痕跡が消えていた。 部屋の壁際には、中身が空っぽの金庫がひとつ。 それと、金庫に片腕を下敷きにされた男がひとり。 「ここには、誰も入れるつもりはなかったのさ。 あたいの物を勝手に触られたくないし、 仕事の邪魔もされたくなかったしね」 何の話をしている、と睨む男の、固定された腕を 強く踏みつける。骨の軋む音がした。 (-52) 2022/08/24(Wed) 18:35:29 |
【秘】 デッド・ベッド ヴェネリオ → 愚者 フィオレロ「孤児院……?」 前半の言葉はあまり聞けなかったのか、寝ぼけ眼で答える背があった。確かに死んでいる同士、こんな夢もまたどこかにあってもおかしくないのかもしれない。 「さあ、引き継ぎはまともにしてないがテンゴがやってくれるとさ。残ってる奴等が何とかしてくれるだろ」 「その本当に死んじゃったってやつはなんなんだ。 俺は死ぬつもりなんてなかったぞ」 (-53) 2022/08/24(Wed) 18:36:27 |
【秘】 家族愛 サルヴァトーレ → いつかの夢 ヴェルデ「僕は幸福だよ、ヴェルデ」 愛されろ、という言葉にはそう返事を。 君の言葉を嫌ったのでも、否定したのでもない。事実男は満たされている様子だった。男が君を、或いは彼女を見つめる瞳に愛以外の何かが混じったことはなかったし、何か飢えた様子を見せることも、妬む目付きをすることだってなかった。 男はいつだって愛だけを与えて、与えて、与え続けた。 それしか知らないように。 それだけが呼吸のように。 だから、君の無責任な問いは、無鉄砲な言葉は。 案外、それが本質だったのかもしれない。 それでいて、見上げる君の視線を、ほら見ろとでも言いたげな顔で受け止めるのだ。 「……おや、優しいね。ヴェルデ」 「でも平気だよ。それってちょっと、かっこ悪いし……」 (-54) 2022/08/24(Wed) 18:38:00 |
【独】 ノッテの魔女 ストレガ「ところがだ。ある時どこで見つけたのか、 猫が入り込んできてね。毛並みはいいのに、 なんとも態度が可愛くない奴でね。 その癖、賢い奴で場所を荒らしたりしないのさ」 もう一度、強く踏む。折れる前には、足を離す。 男は、既に片手と両足をガムテープで巻かれ、 身動きが取れない状態になっていた。 狂ってんのかよ、と僅かに汗をにじませた男に、 ハ、ハ、と。それこそ狂ったように、笑う。 「はーぁ。ま、そんな猫が何度かここに来てね。 その度ちょろっと様子を見ては、帰っていくのを見てた。 いや、別に深い話がある訳じゃない。 ただそいつの事が気になってたのさ。 今頃どこで何してんだか、ってね」 傍らに、大きなリュックを下ろす。中から工具を引き出して。 壁際のコンセントは、きっと増設したものだ。 「そんな猫がな」 魔女は、そこにはんだごての電源を接続した。 「あたいが、気まぐれにちょっと見送ったらさ」 魔女は、凄絶に微笑んだ。 「死んじまったんだ」 (-55) 2022/08/24(Wed) 18:44:24 |
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