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【人】 『巫覡』 ロベリア>>28 >>29 手負いの獣ほど怖いものは無い。 好機を伺いながらそんな事を思う。 そして今、待ち望んだその瞬間は訪れたようだ。 これを逃すまいと勢い良く白銀の傘を投げ捨て、銃を構える。 叶うならアルレシャに数歩近付いて狙いを付けやすくする。 名を呼ぶ事も、声を出す事も無い。ただ引き金を引くだけ。 彼に教わった全てをこの1発に乗せよう。 狙うは 中心 だ。踊ろう、アルレシャ。 当たればいい。自分にあるのは最低限の技術のみ。 身を守る術は今この手には何も無い。 こちらに向かうものがあれば回避は不可能に近いだろう。 スコップの存在も 認めている 。それが幻だと、ロベリアは 知らない 。 (33) 2022/03/06(Sun) 23:17:13 |
【人】 白昼夢 アルレシャ隠者がスコップを見ていないのは 見れば わかる。かといってそのためだけに一旦これを消すのも、ベルトに刺したナイフを抜き直すのも愛銃をとるのも、全て無駄に思えた。 だから、この痺れて動かない左腕はもういらない。 身体を揺らすように動かし、煌めく銀閃の的をそこに集中させる。 声には答えない。答えるだけの余裕はない。 白い髪が見える。俺のリボンの効果と似てる。 そちらに目を使っていれば、どうしても他への注意は疎かになる。 気付いた時には銃声と大腿に感じる衝撃があった。 何発かの銃弾が皮膚と肉に穴をあける。 退いた少女もまだ油断はできない。それ以上何を言うこともできない。 それでも気は配っていなければいけない。 目が足りない!障害物もだ! その場にいる者は、狼の背後に揺らぐような戦場の風景を見るだろう。赤い空、崩れた瓦礫と焦げた跡。 ぶつん、ぶつん、と脳から悲鳴が聞こえて、それらはすぐに消えてしまうのだけど。 鼻の奥に鉄錆の匂いを感知する。 そうして、腹の中心に熱を感じた。 じわ、と溢れ流れる血は即死には至らないが。 「……ッ!!」 まだ終われるか!! 足を踏み出すたびに血を流しながら、スコップを狛犬目掛けて縦に叩きつけようと。 (34) 2022/03/07(Mon) 0:16:29 |
【人】 蒐集家 テンガン>>34 「!」 狙いがロベリアへ向いて、それからテンガンは動き出す。盾と銃はその場に捨て走る。 もちろんその打撃を阻止するために動いたわけではない。 アルレシャの中身を暴いてやるのだ。 追い詰められつつある今がその機会だ。 スコップでの抵抗があろうと多少は耐えられる。この隙を掴むためにここまで無駄な怪我をしないよう気をつけた。 アルレシャの頭に指先を少しでも触れられるなら、全力で能力を使用する。 もしできるなら後頭部を掴み、逃さないような形で。 もっと気をつけて繊細な行使をしたならふわふわした違和感で済ませてやれるのだが―― この場においてはそんな配慮は一切しない。 強盗が盗みに入った家の家財の傷など気にしないのと同じ。 脳を掴んで、揺すり、ひっくり返して、それを幾度も繰り返すような感覚がアルレシャの平衡感覚を奪うだろう。 目的の情報を得る以上に抵抗を減らすため。 テンガンが見たいのは―― アルレシャが、今この場で、恐怖を感じているのか。 隠そうとしているであろう、それひとつだ。 探す過程で余計なものも見てしまうかもしれないが。 (35) 2022/03/07(Mon) 1:04:56 |
【秘】 泰然自若 シトゥラ → 憐憫聖贖 ナフ「だァれが意地っ張りだ」 僕はただ、僕らしくあるだけだ。 「そっちがなにか知らねェがそっちだが???」 昔がなんだとかは知らねェがナフはナフだろ。そう簡単に自分を消費してくれるな。 きっと音の割にそこまで痛くはない……いや。跡付いちまったか?ちょっと強かったかもしれねェ。 額を赤くして腹を抱えて笑うナフを、暫く憮然とした顔で見ていただろう。 (-5) 2022/03/07(Mon) 1:12:29 |
【秘】 衝撃波 ポルクス → 人形師 シェルタンあなたの考えの通り、嘘は音で分かる。そして今の話には嘘の音が含まれていないと分かる。 だからきっと素直に話を聞いていた。"繕う"のが上手い人の考えは個人的にとても気になるので、少し前のめり気味に。 「ンーンン、そういうのって慣れるもんなのかー……いい印象、は……そう、だな……、そうだ……アンタの言う通りかもな」 悪いイメージはない方がいい。 できるだけ波風を立てない方が都合がいい。 裏をかくため弱いくらいに見えるのが丁度いい。 いつだったかに言われた言葉を思い出す。 ――それと似たようなものだろうかと、やっと解を得る。 「……ン? ああ……兄貴、は……いるよ……親には捨てられたらしいけど、兄貴とは……ずっと一緒だった」 そうして兄の話になると途端にぎこちなさが浮き彫りになる。 ずっと黙秘をしていた。存在をひた隠しにしていた。 話をするのが怖かった。理解されないのも怖かった。 何をどう言えばいいのだろうか。 「ここ入ってからは……どうしてるか、……わかんない、けどな」 尚、失礼発言とそれに伴う謝罪に関しては、しれっとされても別に何とも思ってないようにこちらもしれっとしている。 本人は「なんか、よく子供みたいに扱われるんだよなーなんでだろうなー」くらいの認識なので……。 (-6) 2022/03/07(Mon) 1:25:24 |
【人】 『巫覡』 ロベリア銃弾は手負いの獣を貫いた。 けれどもあれではまだ動きを止める枷にはなり得ない。 他の演者達がつけた傷を負って尚これなのだから。 すぐ様逃げようとして、肩と腕に走る痛みに顔を歪める。 模擬戦後、治療室に向かう事無く疲れを癒す為に眠りについたから、傷はまだ癒えていなかった。 その一瞬が迫る狼に接近を許す事になるのだが……。 ――…頭上に影が出来、狼が選んだ獲物が自分だと理解する。 逃れる事は難しいなと、手に持っていた銃の安全装置をかけ床を滑らせるように投げ捨てた。 誤射は、困るし。 だから腕で庇うことも出来ず、身を守る術は本当に何も無い。 無意識に視線を に向けそうになったから、目を閉じた。 ……視線で気付かれるのも、何だしね。 スコップは特に障害も無く叩き付けることが叶うはずだ。 脳が揺れ、目の前がチカチカと瞬く。声を上げた気もするし、頭を伝う何かの感覚があったけれど、思考が上手く定まらずにいた。 体はゆっくりと傾いて床に倒れ伏すのだろう。その後は指先が幾度か跳ね、暫くすればぐったりと横たわるのみ。 生きているのか死んでいるのか、直ぐに確認するのは今の状況では難しいのではないだろうか。 目の前にはまだ、今宵の主役が存在しているだろうから。 (36) 2022/03/07(Mon) 1:34:17 |
【秘】 白昼夢 アルレシャ → 蒐集家 テンガン爆風。轟音。硝煙と土煙、崩れた瓦礫。 不明瞭な怒号。身を縮こめて息を殺すすぐ側を、何度も何度も通り過ぎていく敵軍の足音。 合わぬ歯の根を顎の骨ごと押さえつける痛み。 冷や汗が滲む気持ち悪さ。 恐怖、とまぜこぜの高揚。 吐き気。 「生きて帰るとは腑抜けた奴だ!」「恥を知れ、無傷など!」 記憶がこびりついて何度も何度も壊れた再生機のように。 目眩、頭痛。 死にたくない、 死にたくない! 遠くの爆発音。味方は敵軍の群に特攻したらしい。 あれは褒められるんだろうか。 砕け散ってもう拾い集めてももらえなかろう。 死にたくない。 いやだ、 いやだ、 いやだ!! どうしてみんな死ねるんだ。 こんなに必要ない俺が隠れているのに。 こんなに必要ない俺だって死にたくないと思うのに。 こわい。 なにもかも。 (-7) 2022/03/07(Mon) 2:04:53 |
アルレシャは、スコップを保てない。 (a14) 2022/03/07(Mon) 2:07:41 |
アルレシャは、喉を曝け出して頭を振り乱すだろう。 (a15) 2022/03/07(Mon) 2:08:14 |
アルレシャは、今までの挙動は嘘であるかのようにーーー、ただ、取り乱してなりふり構わず暴れる。 (a16) 2022/03/07(Mon) 2:09:14 |
【人】 憐憫聖贖 ナフ>>34 >>38 現実 白銀が閃く度に 血の匂い が濃くなる。幾度目か、ぐらりと視界が揺れ、蜃気楼はまたすり抜ける。 血溜まりに膝をつく。 硬いものがぶち当たる音。 視界が暗む。これは知っている、死へ沈む気配。 流れ出す血液の残量。 まだ動ける。 死の瞬間まで 。テンガンの姿。その所業が齎すモノを、隙を知っている。取り乱し、荒れ狂う獣の姿。 夢が破れる時、世捨て人はお前に手を伸ばそう。 ――シャリン、とナイフの形を崩して、鎖へと。 楽園から引き堕とす蛇のように、鎖が伸びる。 さんざ痛めつけた腕に絡み、引き寄せたならその手首を捕らえ、叶うならばこの身で抱き込むように。 独りで死なせない為に。 「――捕まえた。」 蜃気楼を。 そのまま、 血溜まりに 崩れ落ちる。この身は、瞬間でも捉える鎖となれただろうか。お前に死を与える者のための。隠者がそれを知ることはない。 (40) 2022/03/07(Mon) 2:45:29 |
【人】 衝撃波 ポルクス自室で中継を見ていた。静かに中継を見ていた。 中継を見ていた。中継を見ていた。 中継を見ていた。中継を見ていた。 中継を見ていた。 中継 を、 「……、…………う゛、あ゛……」 画面から大きく響き渡る叫びに。 空いた扉から伝わる微かな振動に。 胸を、頭を抑える。身体が震える。 心臓が苦しくなる。恐怖心が流れ込む。 思考回路はぐちゃぐちゃだ。ギターを手にした勢いのまま扉にぶつかり崩れ落ちる。 ――処刑室にはもう絶対に来るなよ 思考回路はぐちゃぐちゃだ。震える手と身体で扉を開き動き駆け始める。 「……る、……れしゃ…………、ッ!」 思考回路はぐちゃぐちゃだ。間に合う、間に合わない、関係ない。考えられない、分からない、分からない事も分からない。 ただ頭にあるのは。 ――一刻も早く愛しの魚が陸へ打ち上げられてしまった舞台へ 出来損ないの機械は。 制御不能のまま恐怖を辿り処刑室へと向かう。 (41) 2022/03/07(Mon) 2:49:55 |
【人】 蒐集家 テンガン>>38 >>-7 >>39 振り回されるスコップへはもう意識は向かなかった。当たったのかもしれないが。 今この場は知らない戦場になり、ここにあるのは強い強い 強い 感情だった。身を包む不快感も見に覚えのない言葉もこの瞬間は本物であって、現実で、 「――そうだ」 振り乱される頭をずっと掴み続けることはできないだろう。 手を離して、若干覚束ない足取りで処刑室の壁に背がつくまで後退する。 己の焦点は合わない。同じだけこの脳も揺れている。違いは慣れているか、そうでないか。 それでも視界の中に、叫ぶアルレシャを捉えて逸らさない。 「折角、最後のステージなんだろう。ミラージュ」 「怖いのなら、怖がってくれれば良い。 死にたくないのなら、そう叫んでくれ 」仲間 が隠そうとしていたであろう感情、その叫びの意味を晒し、笑いかける。そうせずともこの場の人間も、いない人間も、感じ取れるのかもしれないが。 (42) 2022/03/07(Mon) 2:56:41 |
【人】 規律指揮 スピカ>>a16 アルレシャ 様子を見ていたのに、絶叫を聞いた。耳を塞ぐのを忘れたから、そんな発想をとっさに取れなかったものだからびくりと肩が跳ねる。 「アルレシャ様?楽しくないですか」 様子がさっきと変わったのが少女でもわかる。その表情は少女にも良くないように思えて、わかる。 何があったのか考えてわからなかった少女は、どうしようかとかんがえて、アルレシャの前に立って。もしアルレシャの暴れを受けても 反撃しない。 その代わり暴れないように腕をつかもうとするかもしれないが。「大丈夫ですか」 処刑は楽だが、あなたが笑っていなかったから、少し躊躇う。 (43) 2022/03/07(Mon) 3:08:44 |
【人】 白昼夢 アルレシャスコップが当たったのかも、もうどうでもよくなっていた。意識すらできなくなっている。 聞こえる声はある、意味を噛み締める力が今はないだけで。 その言葉の真意を、その笑みの意味を、今は捉えられないだけで。 向けられたもの自体は、分かるのだ。 暴かれて役を繕えなくなった惨めな自分、という形で。 尚も暴れようとしたその腕に鎖が巻き付く。痛い、よりも混乱が勝った。余計に腕を振るおうとして肉が千切れ、血が落ちる。それでも振りほどくほどの力は残っていない。 この身は捉えられる。味方をしてくれた世捨て人の腕の中へ。 「……ハー、ミット、」 涙声がほんの僅かに仲間を呼ぶ。そうして崩れ落ちたのを確認する数秒、蜃気楼の動きは止まった。 血だまりに沈む姿を見る。 少しだけ息ができた。 お前が、俺の死を確認する前に、死んでよかった。 あのなにも思わない目を、俺に向けないなら、本当によかった。 お前だけが知っている、死より上回る、俺の怖いもの。 止めていた動きは、近付く少女により再開される。 死が怖いに変わりはない。気遣う言葉も意味が分からない。今は自分の処刑で、いいか悪いかなんて関係がないだろう! 掴まれそうな手をめちゃくちゃに振り払い、隠者の死体を蹴ろうが踏もうが、後ずさる。 被弾してまともに動かない足を引きずるように。揺れたままの脳が眩暈を起こし、途中で崩れ落ちて、それでもなお。 そうして、スカートの中に手を差しこみ。震える手で愛銃を取り出した。 最期まで。最期まで、幕は下りない。 役は投げ出せない。役割は全うしなければいけない。 抵抗の姿勢だけはやめることがない。 依然、死にたくもない。 ーーー遠くの部屋から近付く気配に、気付きなんてしないまま。 (44) 2022/03/07(Mon) 3:44:00 |
【人】 規律指揮 スピカ>> 44 アルレシャ 先程までは少女にも戦意があったのに。 振り払われた自分の手を少女はただじっと見ていた。反撃を反射的にしなかった。なんでか自分を思い出したから、怖くなかった。 そのつもりはないから……しかし、処刑を行わなければいけないとも思っていた。代わりに殺せる人はもう多くない。 そう思っているのに、相手の攻撃に目が行かない。 先日の処刑対象相手に銃をおろしたときと同じ感情を持っている。あの日もそう考えていた。 「アルレシャ様」 あなたが銃等で彼女を攻撃しても、彼女は上手く避けられないだろう。屠る力を持ったまま、ただゆっくりと歩くようにアルレシャに近づいていこうとする。 だってなんだか怖くないのだ。これがもらった力であろうか。そうでもないかもしれないが。 (45) 2022/03/07(Mon) 5:08:23 |
【人】 白昼夢 アルレシャ「来るなよ、」 英雄がゆっくりと己を追い詰めに来る。 正義を振り翳した力あるものが己を屠ろうと近付いてくるのだ。 いつもならもっと力を抜いてしなやかに構える銃だが、震える手で真っ直ぐ、愚直に向けるしか出来ない。 そして、二発。引き金を引く。正直、照準は的のどこかに当たればいい程度。殺すためとは言い難い。 「来るなよ!」 どうせその反撃しないのは余裕ぶってるんだろう。 無様な俺を見下してるんだろう。 出来るくせにすぐ殺さないのはその証拠じゃないのか。 来ないでくれよ、見ないでくれ。 お前の憧れるアルレシャ様のままでいさせてくれよ。 近付いてきた分、とはいかないが。 なお、下がる。動かない身体を必死に動かして、生き汚く足掻く。 (46) 2022/03/07(Mon) 6:01:34 |
シェルタンは、……じっとアルレシャの方を見ている。 (a17) 2022/03/07(Mon) 12:08:49 |
【秘】 疾風迅雷 バーナード → 泰然自若 シトゥラ これはゲームが終わってから無礼講エリアが閉鎖されるまでの後から見返したらどこか都合のいい時間。駆け回るというほど急いだ様子ではないが散歩というほど目的がないわけでもない速度で歩いていた男は、どこであなたを見つけただろうか。ちなみにもしあなたが自室にいたのなら喋り出す前にノックが二つ挟まれる。 「シトゥラー。今ちょっといいー?」 (-8) 2022/03/07(Mon) 12:56:36 |
【秘】 泰然自若 シトゥラ → 疾風迅雷 バーナード多分何処かの廊下で、シトゥラは声の主を見た。 「なんかあったかァ?」 いつもの調子でそう答える。 (-9) 2022/03/07(Mon) 13:41:39 |
【秘】 疾風迅雷 バーナード → 泰然自若 シトゥラ「俺にはあった。……お前の代わりにどうこう、はできなかったんだけどさ。そっちじゃない話」 あなたができなかったこと、すなわち従僕の生を守ることは叶わなかった結果、数日間引きこもる程度には精神をやられていたのだが……それをそっちじゃないと言って流せる程度には回復した、その上で。 そっとあなたに穏やかな声で耳打ちする。ひそひそ。 「"賭け"、負けちゃった♥」 (-10) 2022/03/07(Mon) 14:13:01 |
【秘】 憐憫聖贖 ナフ → 迅雷風烈 ラサルハグこれは所謂エピローグ。そのどこか。 その時間の何処かで、君に割り当てられた部屋の扉に一通の招待状が挟まれている。 古式ゆかしいカードに封筒、文面も形式を踏襲した物。 まぁ、内容は端的に言えば茶会の誘いだ。場所はコレの部屋。 一方的に日時が記されている辺りに無遠慮が滲むだろうか。 (-11) 2022/03/07(Mon) 14:24:24 |
【秘】 泰然自若 シトゥラ → 疾風迅雷 バーナードそういえばあまり姿を見せなかったなと思い出す。……原因はわかる。結局互いに大事なものを守れなかっーーー 「……………………」 (1カメ、2カメ、3カメと切り替わる様) 「は?」 密やかな声にクソデカボイスでお答えした。 「あんなに自信満々だったのに?マジで言ってる??」 負けちゃった♥じゃねェんだよ何やってんだ!?? (-12) 2022/03/07(Mon) 15:38:24 |
【秘】 疾風迅雷 バーナード → 泰然自若 シトゥラ互いに庇護した者を守れず、自分達ばかりが生き延びてしまっ…… 「やだみみこわれるう」 クソデカボイスにくすくす笑いながら頷く。そこから困ったような嬉しいようなくすぐったそうな笑みのまま元の距離に戻って頬をかく。視線がとっても泳いでる! 「勝てると思ってたんだも〜ん……でも実質二人揃って負けだからいいし〜……」 「……色々してやりたい、守ってやりたい、苦しませたくないって思っちゃったんだよね。これからの人生にもアイツがいてほしいって思っちゃった。 これってもう、 『命』も含めて全部捧げたい 、ってことでしかないじゃん?」 (-13) 2022/03/07(Mon) 16:00:41 |
【秘】 泰然自若 シトゥラ → 疾風迅雷 バーナード「バカタレ」 クソデカドストレート罵倒。 後、これまた大きな溜息を吐いた。 ……やっちまったものは仕方ない。仕方ないで片付けるには些か頭が痛いけれど。 「 惚気に来たのか? ……そりゃ良かったなァ。賭け事する前に気付いときゃ尚良かったんだけどよ」 ラザルハグとバーナードの事だ。変な事はないと思っている。思いたい。 (-14) 2022/03/07(Mon) 20:39:00 |
【秘】 疾風迅雷 バーナード → 泰然自若 シトゥラ>>-14 「 え〜ん……だってえ……。 迷惑はかけないから安心して?知らないうちにどうこうなってましたってならないように報告しただけだよ」万が一何かがあった時にでも事前知識があるのとないのとでは大きく違うだろうと思ったのもある。まあ、そちらに関しては杞憂に済むと思ってはいるし、理由はそれだけじゃないのだが。 「 違えよ! ……まあ、賭け事する前じゃ気付けなかったからな。相性の良い相手を探してた理由だってやっと思い出したくらいだ。色々考えないようにしていたら忘れた。ほしいものだけ見ていたら色んなもの見えなくなってた。お前のことだってそう」 何度か共闘しておいて酒酌み交わしておいて、その上であなたという人間をあまり見られていなかったな、という反省は確かにあって。だからこそあなたに伝えに来たのだ。そして、こちらが本題だ。 「……だからまあなんだ。ええと。これから先、俺は俺のこと今みたいに素直に伝えるから……お前も気が向いたらでいいから、お前のこと色々聞かせてくれると嬉しい、です」 (-15) 2022/03/07(Mon) 21:02:44 |
【魂】 迅雷風烈 ラサルハグ【魂窓時空】 前々回 >>7:-255 >>7:_0 「ああ。君が信じてくれているなら、必ず戻ってくると約束するよ。どんな形であっても、覚えてるから」 生きて帰るつもりだ。そばを離れるつもりもない。それでもどうしても何かがあるなら……何も知らせぬまま貴方をいつまでも待たす事だけはきっと、しない。 「うん、察しが良くて実に助かる。君の言う通りだ。結局の所、誰も『王族』として国民を見捨てる選択肢を取れなかった。巫女に友好的でも…それほど先祖は『役割』に縛られていたし、巫女自身もそこまで思い詰めたのは『役割』に縛られていたからだ。 だから、バーナード。君を連れ出したかった。 ここは『役割』に縛られている人間が多すぎる。納得のうえで人生を選ぶのと、目を逸らして曖昧にいるのではまるで違うんだ。……と、まとまった所で、今日はそろそろベッドで触れ合うことに専念したいね?」話し込んでいる間にようやく痛みの消えた手のひらを開いて、こしょこしょと貴方の顎下を動物をあやすように指先でくすぐった。くすぐっているのに甘えているのはこちらだ。 (_2) 2022/03/07(Mon) 21:24:08 |
【秘】 迅雷風烈 ラサルハグ → 憐憫聖贖 ナフ>>-11 封筒を珈琲を飲みながら開封して、片手で読む。おや。と思わず笑いが溢れた。思い出すのは懐かしの虚構混じりの風景。 「これですっぽかした所で何も気にしないだろうから嫌がらせにもならない、か。……お茶会と聞くとアルレシャ看守以来だな」 時刻を指定されたことについては実はさほど気にしていない。むしろ記載がない方が問い合わせ必須のようで困ったので、そこは減点にはならなかった。指定時刻に素直に姿を見せるだろう。 「と、言うことで。来たぞ。君もお茶会の趣味があったとはな」 (-16) 2022/03/07(Mon) 21:29:40 |
【人】 衝撃波 ポルクス「……ッ、ある、れしゃ、」 ギターを背にした出来損ないの機械がひとつ。 心臓を抑えたままに。フラつく足取りのままに。 荒くなる呼吸に身体を震わせ現れる。 ――最後くらい華やかにやろうと思ってさ 穏やかな笑みを浮かべていたあの時の音はどんなだったか。 自室で中継を見ていた。だから知っている。 あの部屋には炎も、赤い空も、崩れた瓦礫も、焦げた跡も。 何もなかった。 狼の首を討ち獲ろうと舞い踊る 処刑人達 と。夢を攫うのを代償に赤に沈んだ 鎖の蛇 と。恐怖に掬われ打ち上げられた 歪な魚 と。凶器と血溜まりがあるだけだ。 端から周りなど見ていない。目もくれない。 魚に歩み寄る英雄も、銃を構える悪魔も認識しない。 その機械は真っ直ぐに愛しの魚まで駆け抜ける。 死に抗い跳ね続ける身体の傍まで。 この機械は此処に辿り着く前から己へと強化を施している。 身を軽くする振動により駆ける動きは素早く。 筋力を底上げする振動により抑え込む力は強く。 脳に無理やり信号を送り続ける。 己を襲う激しい頭痛など知らん顔だ。 アルレシャの痛みに比べたらこんなもの。 (48) 2022/03/07(Mon) 22:04:29 |
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