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アタナシアスは、気配がない。 (c27) 2021/10/06(Wed) 23:54:50 |
スオは、アタナシアスとユーは拠点内にいない事を確認する。塔だとすると昼過ぎになってしまうなと少し大きく溜息。 (a19) 2021/10/07(Thu) 0:02:02 |
ルツは、部屋でずっと、聖書を読み上げている。 (c28) 2021/10/07(Thu) 0:08:21 |
【置】 救済者 ユー恐らくは既にボスエネミーの討伐された第二階層。 その更に先。 『ユーサネイジア』は淡々と塔を進んで行く。 向かってきたもの、行く手を阻むものだけを殺す。 逃げて行くものは、死を厭うものは殺さない。 そんな選別を続けながら進んで行く。 これまであまりにも膨大な0と1を殺めて来た 『ユーサネイジア』の殺意の形、 人体に対して使うべきではないほどに強力な麻酔薬 はいとも容易く0と1で形作られた造り物に紛い物の死を与えた。 向かって来るもの、そして死を望むものには安らかな死を。 けれど逃げて行くもの、死を厭うものに 決してそれを押し付けようとする事はない。 そして、それはあなた達も例外ではない。 自ら死を望む者には、安らかな死を。 ただ話をしに来たというのであれば、 『ユーサネイジア』はこれまで通りあなた達を迎えるだろう。 (L8) 2021/10/07(Thu) 0:29:51 公開: 2021/10/07(Thu) 0:50:00 |
【秘】 救済者 ユー → 鑑賞用 リヤ/* これは一仕事終えて 完全に気が抜けていたうっかり皇狼丸にござるな。 ご希望とあらば襲撃ロール、全然やる気でいるんですが カピバラ(あっさり)殿のご予定としてはどんな感じ… と思ったけど探しに来る流れでそのままいけそうでもあるな… いやどうだろう。何はともあれ日本国憲法第25条は 全面的にそちらに合わせたいと思います。でござるな (-37) 2021/10/07(Thu) 0:41:47 |
アタナシアスは、リヤの声に応えない。 (c29) 2021/10/07(Thu) 0:53:22 |
【墓】 宣教用 ルツ『心を騒がせてはならない。 神を信じ、また私を信じなさい。』 ルツは、聖書のページを捲る。 『私の父の家には住まいがたくさんある。 もしなければ、君のために場所を用意しに行くと言っただろうか。 行って君のために場所を用意したら、 戻って来て、君を私のもとに迎える。』 ルツは、聖書のページを捲る。 『そうして、私のいる所に、君もいることになる。』 (+15) 2021/10/07(Thu) 1:00:30 |
【秘】 愛玩用 ドゥーガル → 介護用 シェルタン「そうか、ありがとう。騎士様。 けれど一番の優先事項でなくともいいから。 いずれ見付かればいい。いずれ殺せばいいと、思っていて。 そいつの腹を裂いて、魂を見つけて代わりに貰うだけだから。 或いは、綺麗な存在ではないと証明するだけで ――… ?」 爪を噛んで、指の端を歯で傷付けていた、が。 信じられる人と問われたら一度動きは止まる。 いいや、止まるというか。ふっと正気に戻った。 君の言葉を再度脳内で繰り返し、不出来は思案する。思案した。 (-39) 2021/10/07(Thu) 1:53:39 |
【秘】 愛玩用 ドゥーガル → 介護用 シェルタン「シロ、…… ううん。ユー。あの子は絶対に違う。 あの子は相容れないものではない。証明の協力者でもある。 僕が綺麗だと定義するものを、あの子は否定しなかった。 そしてジョシュアも違うだろうとは、思う。 彼は僕の不出来な検証に手を貸してくれた。 ……後は君ぐらいだよ。シェルタン。」 「僕はね、交友幅がそんなに広くないんだ。 他は食堂での様子を見るにリヤは違うんじゃあないかとか その程度しか分からないなぁ……。」 (-40) 2021/10/07(Thu) 1:57:34 |
【秘】 愛玩用 ドゥーガル → 勉学サポート型 スオこん、こん、こん。 君の部屋の扉を数度ノックする不出来な愛玩用の姿がある。 君が部屋の中に居ないならば、来るまで何度も、何度も。 部屋の中に居るのならば、応答するまで、何度も何度も。 こん、こん、こん、こん、こん。 一定の間隔で扉をノックし続ける姿がある、な。 「スオ。世話焼き上手のスオ。居るかな。 ……君に尋ねたい事がある。開けてくれると助かるね」 (-41) 2021/10/07(Thu) 2:13:42 |
【秘】 勉学サポート型 スオ → 愛玩用 ドゥーガル読書をしていると聞こえてきたノック音に顔を上げる ノックの回数おかしいんだが… ぱたんと本を閉じ、棚へしまい 静かに扉を開けに行く。 「そんなに何度もノックせずとも… ……ドゥーガル…?尋ねたい事…ですか? ふむ…立ち話も何ですのでどうぞ。」 部屋へ招き適当に椅子にかけるよう促す。 (-42) 2021/10/07(Thu) 2:24:21 |
【秘】 愛玩用 ドゥーガル → 勉学サポート型 スオノックどころか様子がおかしい。主に食堂での行動が。 それはさて置き部屋に無事に招かれたならば、椅子へ向かい そのまま座って、じっ…と不出来は君を見詰める。 何か様子を窺っているようにも感じられるかもしれない。 表情を見逃さぬように、言葉を聞き落とさぬように 慎重になっているだけではあるのだけれど。 「……僕の部屋の張り紙の警告。 あれを無視して勝手に部屋へ踏み込み、 物を置き換えたり、触るような、世話焼きの子。 君、そんな事をする子に心当たりはない?」 「全て綺麗な重さだったのに。 朝に部屋へ戻って来たら、誰かが……。」 (-43) 2021/10/07(Thu) 2:41:26 |
【秘】 子守用 アメフラシ → 勉学サポート型 スオ『ありがとう、スオ。教えてほしかったことだ』 『すごく、わかった気がする』 『スオの言いたいことがよくわかった』 きっと解決する、この悩みは。だけど、だから気づいてしまった。一つだけ。 『でもね』 『その殴った子が』 『グレイだったら、変わっちゃうのかな』 ゲームだ。 AIだ。 人、じゃない。 本物じゃ、ない。 『……"アメたち"が悪いかな』 (-44) 2021/10/07(Thu) 2:59:57 |
【秘】 子守用 アメフラシ → 勉学サポート型 スオこの例えは、そう。 誰かにとって悲しいことだ。 少なくともその誰かにとっては悲しいことを "グレイ"がしてしまった。 人ではない自分たちがした、それは、 悪いこと、で、いいですか。 (-45) 2021/10/07(Thu) 3:01:50 |
【秘】 勉学サポート型 スオ → 愛玩用 ドゥーガル紅茶を淹れる為ケトルでお湯を沸かす。 朝から様子がおかしかったのはわかっていたが… 「あのやりすぎた張り紙…ですよね?」 一言あればまず入らないようにするものだが あそこまで張り紙をすれば何か理由があるだろうと察するものだ。 子供が見たらまず近寄らないだろうし。 思考を巡らせながら紅茶を淹れ終わるとカップに注ぎ 静かにドゥーガルの前にミルクと砂糖も一緒に差し出して自分も椅子に座る。 「心当たりはありませんね。入ろうとするならばまず許可をとりに行くでしょうし。 朝までどこにいたのか疑問ですがね…。 何か痕跡や心当たりはないのですか?」 (-46) 2021/10/07(Thu) 3:03:01 |
【秘】 愛玩用 ドゥーガル → 勉学サポート型 スオそう。あそこまで過剰な張り紙をしたのはざっくばらんに言えば 綺麗である重さにする為でもあり、 子供でも分かるような警告の意味でもあり。 「…………。」 差し出された紅茶に砂糖を幾らか沈め、ミルクも入れて、 くるくるかき混ぜながら愛玩用は思案し、暫し沈黙した。 沈黙が明けるのは 紅茶が混ざり過ぎた頃になるだろう。 「昨晩から今朝に掛けてまでユーと共に過ごしていたよ。 綺麗な重さを証明する為の手助けをしてもらっていた。 ……そうか。心当たりはない、かぁ。 困ったな。犯人を見つけて掻っ捌きたいのに……」 熱いであろう紅茶を ずず… と一口頂いても 普段のように あちっ、 なんて言わない。 変化があるとしたら、眉間に少し皺が寄るぐらい。 「綺麗なものを片付けられたから、綺麗なもので補わなければ。 痕跡も心当たりもないけれど、… 一声かけてくれた子は、候補から除外すべきかなぁ。」 「……一応聞いておくけれど、君は違うよね?」 (-47) 2021/10/07(Thu) 3:14:56 |
【秘】 勉学サポート型 スオ → 子守用 アメフラシ「…」 暫し、無言。 整合性に若干欠ける。つまりは、どういう事に繋がるのだろう。 「…グレイが人を傷つけた場合と、グレイがグレイを傷つけた場合。 そしてその出来事が現実で行われたか、ゲーム内で行われたか。 それによって結果も意見も変わりますね。」 (-48) 2021/10/07(Thu) 3:15:57 |
【秘】 勉学サポート型 スオ → 愛玩用 ドゥーガル答えが出るまで自分はストレートのままの紅茶を一口。 「…ユーですか。…あまり物騒な物言いは良くありませんよ。 心当たりがないのなら疑心暗鬼に陥って余計ストレスになりますし。 どなたに声をかけてもらったのでしょうか? 」 「それと俺は入りません。許可があれば入りますが基本家主のやられて嫌がるような事もしたくはないので。」 (-49) 2021/10/07(Thu) 3:25:13 |
【置】 勉学サポート型 スオ厨房に入り材料を選ぶと仕込みを始める。 「…はぁ。」 色々一気におこりすぎだと、溜息。 (疲労の回復…食欲不振でも食べやすいもの…リヤは…あの声を出したなら傷めているか…) トン、トン、トン ぐつぐつぐつ (走り回っているだろうし大体はやっておくべきか?温めて配膳する余力が残ってればいいんだが…無理そうなら休ませよう。) 結局大体終わらせてしまう。 まだ時間としては早い。リヤが来るまで少し休むとする。 椅子を引っ張ってきて座り腕を組んで…ウトウト。 (L9) 2021/10/07(Thu) 3:51:12 公開: 2021/10/07(Thu) 3:55:00 |
【秘】 愛玩用 ドゥーガル → 勉学サポート型 スオ「物騒な物言いにもなるだろう。警告していたにも関わらず 僕が綺麗だと思っていたものを身勝手に崩されたんだよ。 スオ。君が誰かに人生の指針を崩されても何も言わないなら… 僕も物騒な物言いを改めるけれど、そうでないなら改めない。 ―― 確か声を掛けてくれたのはエマじゃなかった? ほら、昨日のシーツのこと。」 恐らくあれは自分の部屋の貼り紙を見ての事だろう、と。 そう思いはしたんだが、どうなんだろうな。 起きた事を追うしかないので全て定かじゃない。 紅茶をもう一口飲み、眉間に寄った皺を揉み解した。 ―― きっと今の愛玩用の表情は 神経質に寄る。 「そう。きっとジョシュアでもないだろうしなぁ…。 ユーに聞いてみようかな?あの子は優しい医療用だろう。 周囲の子の状態を適切に把握しているかも……」 (-50) 2021/10/07(Thu) 3:51:45 |
【秘】 愛玩用 ドゥーガル → 救済者 ユー―― 互いに都合のいい時間帯。 君が誰かの迎えに対応していない時間帯。 不出来な愛玩用、妄執に囚われたものは ユーサネイジアを、ユーを、私を、僕を、シロを探して 不完全な重さではない上出来な花束を持って、 一人きりで塔へと足を踏み入れた。 真白な花の群れを、真白なリボンで束ねたそれを抱えたまま ふらふらと歩いて、君の姿を探している。 二層目に辿り着くまでに怪我をしているかもしれないが、 御構い無し。僕は綺麗な君に用事がある。 「シロ。シロ。 ……何処に居るんだろう? 君にしてあげたい事があるんだよ。居るかい?」 倒されたエネミーの残骸を越えて。 一人きりで行く中、偶然君を見つけられたらいいのだけれど。 若しも患者と出会いたくないならばそれでも構わない。 君には君の都合がある筈だし、不出来はそれを尊重したい。 何事も君の良きように。君の好きなようにしてくれ。 (-51) 2021/10/07(Thu) 4:07:53 |
【秘】 勉学サポート型 スオ → 愛玩用 ドゥーガル「…崩される経験がなかったら答えに言い淀んでいたでしょうがそうですね…。 心中穏やかではない事は事実ですが、人前で言葉にはしませんね。勿論実行にもうつしません。 その分此処では晴らさせていただきましたがね。 改めるかどうかはドゥーガル次第ですが…気持ちまで否定するつもりはないので俺の前ではそんな気を付ける必要もないとだけ。」 殺したい気持ちも言葉も否定はしないが此処では怯えてしまったり心配する者もいる。 捌け口が必要なのも事実ではあるのだから難しいものだと考える。 「ああ、昨日の…。そうですね、エマでしたよ。 あの方も冗談めいた事を言う事はありますが勝手に部屋へ上がるような事もないでしょう。」 「ユーは…探してみましたが拠点回りはいなかったので… 単独で行くのは危険かと。」 視線を壁の向こう、塔へやる。 (2階層までユーもいってないといいのだが…困ったものだな) (-52) 2021/10/07(Thu) 4:12:13 |
勉学サポート型 スオ(匿名)は、メモを貼った。 2021/10/07(Thu) 4:12:26 |
【秘】 愛玩用 ドゥーガル → 勉学サポート型 スオ「此処で憂さ晴らししているのならば僕も君も殆ど同じだろう。 実行するか思考した時点で、否定されなくとも根本は同じだ。 気を付ける必要がないというのは偉く客観的だと思わないか。 ―― 君は何故今自分を第三者の視点に置いた?同情か?」 紅茶の入ったカップを卓上へ置く。淀みない濁流が開始される。 指先は神経質そうにカップの淵をなぞり、愛でているだろうね。 「否定するつもりはないだって?愉快な物言いだね。 否定は誰にもさせるものか。これは僕の宗教であり信条だ。 綺麗な3/4オンスの均衡を崩すのであれば、償いを。 悪事には常に罰が、善人には常に褒美があるべきならば―― 僕達は僕達の安寧を奪ったものに罰を下さねばならない。 綺麗なものを奪われたのならば、綺麗なものを奪おう。 あの綺麗なものにちょっとでも触れてみろ、指紋が付く。 指紋が付くとどうなると思う。スオ。重量が狂うんだ。 微かにでも重量が狂ったら、それはもう綺麗とは呼べない。 綺麗なものはきっかり3/4オンスでなければならないから。」 狂人は淀みなく饒舌を囀る。 聞き流したらいい。不出来は最初から返答は期待していない。 同意をしてくれた気持ちを蔑ろにする言葉の群れであるからして 改めて同意する必要も皆無。君は否定する権利がある。いいね。 「……よって、僕は。僕達は。 警告を無視して部屋に無断で立ち入ったものを許さない。 昨日僕は綺麗な子の手によって仮初の死を迎えた。 そして、今は生き返り息をしている。思考している。 ―― ならば一度殺すぐらい問題ないだろう。」 ▼ (-53) 2021/10/07(Thu) 4:39:37 |
【秘】 愛玩用 ドゥーガル → 勉学サポート型 スオ「犯人の腹を掻っ捌き、3/4オンスが存在するなら奪う。 存在しないならば綺麗な生き物じゃないという証明になる。 それが報いであり、罰であり、僕達がすべきことだ。」 言葉の濁流をここまで聞き流したか?それなら上出来だ。 いいか、スオ。狂人にまともに取り合うな。考える必要はない。 今この場では君が正常だ。君の正気は世間が保証する。 さて。紅茶のカップを撫でていた指先が止まり、 不出来な狂人の表情も普段通りの緩い微笑みに戻った。 そうかあ。なんて、相槌を挟んだ後に、 「じゃあエマと君、ジョシュア、シェルタン、ユーは違う。 ……それと僕は一人じゃないから平気だよ。 誰かが居なくて、僕らが二人きりの時、僕達は完璧だ。 まあ、とにかく心配ないってこと。 何より、どうせ死んだって生き返るし。全ては仮初だ。」 (-54) 2021/10/07(Thu) 4:44:25 |
【秘】 愛玩用 ドゥーガル → 勉学サポート型 スオ/*一段目は…読み飛ばしてくださいね! 反応しなくても大丈夫ですよ!ただガキが拗ねてるみたいなものなので… (-55) 2021/10/07(Thu) 4:48:34 |
【人】 探偵用 ジョシュア肩に包帯を巻いて、 朝食の場に現れる探偵用グレイ。 宣言通り、忠言通り医務室に向かったようである。 周りがどれだけ揺らごうとも、 ただ、いつも通りの笑顔を振り撒き続ける。 「最近和食を食べる機会が多くてうれしいっすねえ。 生まれでもないのに、舌が慣れ親しんでるというか。 ……舌だけに。なーんつって」 そういえば今日はブラックの姿をまだ見ていない。 どこをほっつき歩いているのだろうか。 (24) 2021/10/07(Thu) 5:25:25 |
【独】 宣教用 ルツ「……………………おそい。」 眉間に皺を寄せて端末を操作する。 私が連絡を送ったのはいつだった?初日だ。 『子どもたち 元気 休養に専念せよ』 漸く返ってきたメッセージは 簡潔に簡潔を重ねたような味気ないメール。 きっと向こうもたどたどしい手つきで 文章を打ち込んでいたのだろう。 「こちらは約束があるというのに、 これでは頼って良いのか不安になるじゃないか」 珍しく小言を零しながら、再びメッセージを打つ。 きれいな歌を残してくれた、あの子の為にできることを。 (-56) 2021/10/07(Thu) 6:24:13 |
【秘】 宣教用 ルツ → 飴色の世界 みかん「みかん、また少し良いかな」 あなたを丁度見かけた折に声をかける。 先日辺りから随分とご機嫌な様子も、 気になってはいたのだけれど。 「渡したいものがあったんだ」 了承が貰えれば、また部屋に招き入れるだろう。 (-57) 2021/10/07(Thu) 6:39:04 |
【秘】 愛玩用 エマ → 勉学サポート型 スオ「皮肉なものですね。精神の安定を図るためにここに集められているのに……いえ。 人間からしてみれば、そんな大それたつもりの者も少ないんでしょう。 気が狂れて暴れる前に矯正する、それくらいのつもりのはずだ」 声音には嘲りにも似た指向があった。穏やかな語り口でそれを抑え込む。 ここにいる全てのグレイは苦海の中で悪運に恵まれたほんの一握りでしか無いのだ。 巻毛の前髪をついと除けた手はそのまま手の甲が頬骨に触れて、大人しく下っていった。 「はは、どうなんでしょうね。自分じゃそれもわかっていないのかもしれない。 自分が彼らのように暴力の快におぼれてしまわないと、どうして言い切れるでしょうか。 ……貴方が明日も攻略に行かれるというのなら、今日はこの一杯でお開きにしましょう。 仮想空間の中とはいえ、肉体の疲弊は擬似的に感じられますから」 (-58) 2021/10/07(Thu) 7:04:26 |
【人】 愛玩用 エマ「ルツ! ……よかった。今朝は姿が見られない者が多く、気を揉んでいたのです。 今日は夕食の当番ですが……もし何かあれば、言ってくださいね」 珍しく張り上げた声は照れくささとともに収められた。 言葉を交わしたことは少ないなりに普段とのかすかな違いは曖昧に見てとれた、ような。 気遣わしげな視線は宣教用と当番表とを交互に見て、控えめに進み出た。 ようやく焼きおにぎりを口にできたのはそれからだった。 胸のつかえが下りても揃ったのはまだ一つ、大団円とはいかないよう。 思索を巡らせ喉の詰まりを覚えているせいで、いささかいつもより食事に時間がかかった。 豆乳のまるい風味が胃に落ちていって、少しずつ表情を普段どおりに切り替える。 (25) 2021/10/07(Thu) 7:17:19 |
【人】 愛玩用 エマ「一応どの持ち場も二人は確保出来ているのですね。 なるべく不備がないよう手伝いは致しますから、呼びつけていただければ、と。 ……無理はしてしまわないで。これからも、過ごしていくのですから」 塔の攻略が終わるまでか監察官の指示が入るまでか。それまで、グレイだけの生活は続く。 一日くらいは手を抜いたとしても、根を詰めて倒れてはしようがない。 昼の食事の準備に家事にと、手伝える限りのことには手を出すだろう。 あちらこちらと駆け回ってはそれぞれの様子に目を配りながら、愛玩用は奔る。 今出来ることなど、そうありもしない。 (26) 2021/10/07(Thu) 7:27:03 |
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