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【人】 矢川 蛍[相談に対しては>>53ハイ、と笑って ちゃんと対処していく約束をする。 助けてもらったのに迷惑なんてかけられない。 そう思ったし、もし迷惑でないなら 作った物を持っていって欲しかったのも本当。 元々、ちまちま作ったりするのと音楽が好き。 ]出来れば家でも思い切り演奏できれば良いけれど 生憎そこまでの装備を揃えてないから防音的にバツ。 だからストレスを料理にぶつけることもあるけれど 思い切りチマチマ餃子を作ったりすると食べきれない。 冷凍するにも限界がある。 そんな時は焼き菓子が適当なのだ。 無心で混ぜて、混ぜて、混ぜて。 その中でもパウンドケーキは結構雑でも良いし 甘みを抜いて肉じゃがなどオカズを突っ込んでも良い。 それでもきちんとした甘味にするのは 日をおいて良し、学校でみんなに食べてもらうに良し、 運びやすいと言う点からも優秀だからだった。 だから彼に……、と言うわけではなかったけれど。 昨日食べていたクッキーにチョコが入っていたから ココアを混ぜてみたのは本当の話。 (55) 2021/03/03(Wed) 7:48:58 |
【鳴】 矢川 蛍[だから、と言うわけでもないけれど 隆司さんが一歩踏み込んできた時には目を見開いた。 え、何だろう。 どうしたんだろう? だからそのまま、軽くでも抱きしめられて 私の鼻腔を隆司さんの煙草の残り香が掠めて 一瞬、頭が真っ白になる。 拒否感はなかった。嫌じゃ、なかった。 でも、だから、一手遅れて わたしから腕を伸ばそうとした時には もう隆司さんは離れてしまっていて。] あ……、 [私からもしがみつこうとした手が、 虚しく宙を彷徨って。 は、と我に帰った私は真っ赤になった。 抱きしめられていたことにも それに応えて縋りつこうとしてしまった事にも。 だって。 だって! いやあぁぁぁぁぁ恥ずかしい!!!] (=12) 2021/03/03(Wed) 7:49:17 |
【人】 矢川 蛍[そんな訳で、その日の晩は また色んな感情を消化するための作業祭りだった。 刻んで、刻んで、刻んで。 炒めて、冷まして、混ぜて。 捏ねて、捏ねて、捏ねて。 下拵えをして、焼き菓子を作って。 そして翌朝、続きを作る。 主に作っているのは自分のお弁当。 だけどチラッと欲が湧いて、二人分。 ううん、……結局四人分くらい? 両親と私とでそもそもが三人分。 ハンバーグにブロッコリー、いりどりにミニトマト。 それと卵焼き。我が家の卵焼きは甘い派。 胡麻塩とゆかりご飯のおにぎりが一つずつ。 タッパーに詰めたのはごめんなさい。 急な思いつきと衝動だったから。 だから、翌朝の荷物にお弁当が二人分。 自分の分と、隆司さん……が迷惑じゃなければ。 夜勤の両親はまだ帰ってきてない時間、 二つの包みを持って顔を出す。 隆司さんが、きてくれてたなら 「お弁当……、要りませんか?」 そんな風に聞いてみるんだ。**] (57) 2021/03/03(Wed) 8:01:49 |
【人】 矢川 蛍 あの、昨日、ケーキ喜んで貰えたみたいなので……。 両親の分も作っておいておくので、 もし良ければって作ってしまったんですけど……。 あ、アレルギーとか大丈夫ですか? それともし要らなかったら大丈夫です、 私の夕飯にしますから! [大丈夫。食材は無駄にしない主義だ。 それに今回は肉じゃがを再利用したコロッケなど いかにも、な使い回しメニューは入れてない。 タッパーに入れてあるのは申し訳ないけど。 だから断ってくれても良い、と言いながら もし断られたら一度冷蔵庫に入れるために引っ込む。 断られなければ、そのまま出てきて施錠して スタパの紙袋に入れたお弁当の包みを渡すつもり。] (60) 2021/03/03(Wed) 8:51:58 |
【人】 矢川 蛍 これでも、料理するのは好きなんです。 両親があまり居ないから必然でもあったけど。 今日は二人とも夜勤明けだから 帰ってくるのはお昼くらいなんですよね。 [大変ですよね、と笑いながら歩き始めよう。 多分お隣さんはもう少し後に出て来るはず。 若しくは、彼女の朝練に合わせて早く出たかも。 どちらにしろ今はそんなに気にしないで、] 隆司さんは花粉、大丈夫ですか? [そんな当たり障りのない話を始めちゃおう。 隣にいるのが恭介じゃないから、 学校に近づけば近づくほどみんなが 不思議に思うかもしれないけど。**] (61) 2021/03/03(Wed) 8:52:26 |
【人】 上原 隆司 親御さん、夜勤もあるのか。 [>>61大きな家に、夜、独り。 それも、ストーカーが身辺をうろついている状態で。 それを想像するとどうしても心配になって、上原は歩きながら矢川のほうを見た。 歩くペースは合わせているから、彼女は隣にいるのだろう] アレルギー無いんだよな俺。 花粉もなんともない。 花粉症はいつも他人事だ……。 蛍は? [なんでもない世間話は、昨日まではしていなかった。だからかえって新鮮に感じるくらいで。 話しているうちに、あっという間に学校に着くのかもしれない。 学校が近づくと物珍しげな視線を受けることになって、上原の気は少し重くなった。 けれど自分から言い出したことだけに、不満を言う気は無かった]** (63) 2021/03/03(Wed) 9:13:38 |
【独】 矢川 蛍/* スタバの紙袋良いですよね。 程よい大きさで頑丈で。 トールタンブラー4本に飲み物フルで入れてると流石に破れないかヒヤヒヤしますが。 (-21) 2021/03/03(Wed) 9:19:45 |
【人】 矢川 蛍 あ、良かった。 隆司さん、チョコ系好きなのかなって。 [それに家にある珈琲に合ったなら良かった。 お世辞かもしれないけれど思わず顔が綻んでしまう。 それにお弁当も受け取ってもらえてホッとしていた。 ホッとしたついでに機嫌もかなり上向きになる。] そうなんです。でも仕事が好きらしくて。 中学くらいからは私も家事に慣れてきたから 心置きなく仕事してるみたいですよ。 恭介……、幼馴染のお隣さんはもっといなくて よく出張しては出払ってるから 纏めてご飯作って食べる、もよくあったんです。 だからか、料理は必要ですしたくさん作るの楽しいです。 [だから、一人分くらい増えても手間じゃなかった。 むしろその分楽しかった。 恭介に恋人ができるようになってからは そんな機会もぐんと減ったし、避けていた。 だから久々に作れて嬉しかったのもある。] (64) 2021/03/03(Wed) 10:36:49 |
【人】 矢川 蛍 私も無いです。お互い良かったですね! この時期、辛そうな人は本当辛そうで……。 料理の好き嫌いとかも教えてくださいね。 またお弁当作りたいですし……、 あ、でも、仕事の日は辞めた方が? [今日は休みだと聞いていたし、来てくれたから。 あっさり渡せたし、何の気兼ねもないだろうけど 仕事の日の朝まで早起きさせるのは可哀想だし 現状、私が届けにいくのも危ない気がする。 それに会社では会社の世界があるだろう。 外で食べる必要があるとか、 仕事柄取材とかもあるだろうし。] (65) 2021/03/03(Wed) 10:37:08 |
【人】 矢川 蛍 先ずは、お弁当もお口に合えば良いんですけど。 [何よりはそこだ。 基本的なことは出来ているはずだけれど 家庭の違いは文化の違いとも言うし 友達のお弁当の卵焼きの味に驚いたこともある。 ほうれん草入れちゃうんだ、みたいな。 そんな風に話しているとあっという間だった。 あんなに気が重かった学校への道のりが。 チラチラ、視線は感じるけど 校門が見えたあたりで足を止める。] ここまでで大丈夫です。 ありがとうございました、隆司さん。 ……また、後でね? [そんな、言い方になったのは。 「帰りもよろしくお願いします」なんて言い方は 少しよそよそしいかな、と思ったから。 だから少しでも距離を詰めるために 詰まってるように見せるために そんな言い方をして、軽く手を振るけど。 ……うん、やっぱりちょっと恥ずかしい。 照れ臭くてほっぺが熱かった。**] (66) 2021/03/03(Wed) 10:37:38 |
【人】 上原 隆司 チョコは……そうだなあ、 コーヒーに一番合うと思ってるな。 定番なんじゃないか? [上原の職場には自由に使えるコーヒーメーカーがあるが、しばしば妙に苦いコーヒーができている。 お湯が少ないのか、それとも粉が多いのか、それともその両方なのか。一定の味ができるはずなのに、作る人によって味が違った。 そこで個包装の一口チョコレートを上原がコーヒーメーカーのそばにこっそり置いたら、いつの間にか常時補充されるようになっていた。 「コーヒーにチョコレートは定番」と元々思っていた上原は、改めてそう認識したのだった] (67) 2021/03/03(Wed) 13:12:40 |
【人】 上原 隆司 仕事好きで仕事する分には問題ないよな。 嫌々働いて忙殺されるんじゃ気の毒だが、 本人が楽しいなら止める理由がない。 [そう言いながら自分のことを思ってみると、上原もなんだかんだで仕事は好きなのかもしれなかった。 取材で聞く話には嫌気が差しつつも、仕事を辞めてやろうとは思ったことがなかった] 今から家事ができると、この先楽だろうな……。 遠くの大学でも自炊に抵抗無いだろ。 [学生時代、やたらと軽視することになった食生活を上原は思い出していた。 食費を抑えようとして自炊をするか、安くて雑な食事になるかは人それぞれであるが、自炊に慣れていれば学業を圧迫することはない。 将来、一人暮らしの学生生活になったとしたら、間違いなく有利であろう。 ちなみに「いい嫁になれる」的な前時代の発想は上原には浮かばないのだった。同僚には女性も多いせいなのかもしれない] (68) 2021/03/03(Wed) 13:13:09 |
【人】 上原 隆司[>>65 >>66仕事の日のお弁当はさすがに頼みづらかった。 上原の昼食は社員食堂か外食がほとんどで、自分で用意するときはだいたいが買ったものなわけで、人目が気になる。 いつ、どうやって受け取るかという問題も確かにあった] 仕事の日はさすがに気が引けるな……。 好き嫌いはそこまで激しくないから、 大抵のものは美味しく食えるよ。 [それはお世辞でも嘘でもなんでもなかった。日常の食事の範囲では、上原に特に嫌いな食材は無かった。代わりに際立って好きなものも無かったのだが。 だからよその家庭の味でも、意外に思うことはあるかもしれないが、食べられないことはないだろう。 そんな風に雑談をしながら歩いていれば、校門が見えて、そこを目指す人の数も増えていた。 このくらい人目があればもういいだろうと、矢川が足を止めれば上原も足を止めた] ああ、じゃあまた帰りに。 気をつけてな。 [同じように手を振って、校門を通るまでは見送ることにしたが。 人目がどうしても気になって居た堪れない気持ちになって、上原は赤くなるよりもむしろ、少し顔色が悪かったのだった]** (69) 2021/03/03(Wed) 13:14:08 |
【人】 矢川 蛍 進路は……まあ悩んではいます。 管理栄養士とか慣れたら良いですけど。 楽器は趣味で続けたいなあって。 [去年はバリトンサックスでのソロパートを任されたが それはそれで、プロの道を目指す……とかはあんまりだ。 確かにそれはとても魅力的な世界だけれど そこまで自分が没頭して練習できるかと言えば わからない、と言うのが本音だった。 たまに"吹いてみた"で動画を上げるくらいが丁度良いし それに見合う実力くらいは身につけたい。 ちなみに、まだそうしたことはしていないけれど 去年ディープ・パープル・メドレーを演奏した その時の動画はネット上にアップされていたりする。 でも仕事にするなら、親の健康も考えて 食事に関することかなと思っていたのだ。] (70) 2021/03/03(Wed) 13:57:33 |
【人】 矢川 蛍[その後、先ず自分に質問してきたのは友人の凛だった。 例のストーカーの、前の被害者でもある。 お付き合いを始めたといえばなんだかとても喜んでくれて ほたるには年上の方が合うと思ってた、だって。 他に質問してきたのは部活の仲間。 朝の人は? と昼休みに聞かれたから、同じように。 室井くんとできてると思った、だって。 室井くん……つまりは恭介と。 恭介は幼馴染でお隣さんだよ、と笑う。 振られたまでは言わなくて良いよね。 そんな中、遠くから睨みつける姿はあった。 あったけれど、友達や仲間がそれとなく傍にいてくれて 一人になる時間がなかったのは有難い。 ありがとね、とお礼を言ったなら 今度はマカロンで良いよとか、チョコチップクッキーとか。 うん、今度焼いて来るねと穏やかにいられたのは 昨日からの出来事が一番大きかったと思う。] (72) 2021/03/03(Wed) 13:58:06 |
【人】 矢川 蛍[でも、凛と二人でいるときに あいつが一度だけ此方に近づいてきていた。 少し怖かったけれど、怯んじゃいけないと 警察でも指導されたようにキッパリ拒絶しないと、と 私は頑なな姿勢を崩さないでいられた。] 私は君のこと何にも思ってないし むしろ迷惑です、これ以上構わないで! お付き合いしてる人もいるし、もうやめて。 [真っ赤になって、何か言いたげに口をモゴモゴさせていた。 そんなアイツは、私と凛とを纏めて罵倒して 背中を向けて去っていった。 あの言い分が合っているなら、 彼方から願い下げだそうだから、もう来ない…… と、いいな……? 今の会話も録音したし、ホッと肩の力が抜ける。 凛も怖がってたから纏めて証拠にしてしまおう。 ごめんね、と凛にも謝っておいた。 凛の方が可愛くて胸も大きいし ちゃんと好き合っての恋人がいるんだから 守ってあげないと、……だよね。 ……一先ず、このまま収束していく事を願ってる。] (73) 2021/03/03(Wed) 13:58:29 |
【人】 矢川 蛍『ほたるです。 他の子といる時に接触があったけれど 彼方から願い下げだ、この○○○との言質を得たので たぶん離れていくんじゃないかな……? 甘いですかね?』 [待ち合わせの時間と場所を決めるときに そんな情報もチラリと送る。 ○○○は好きな文字を入れてください、の気分。 普通に挨拶して勘違いされるだなんて 恐ろしい世の中だなとは思ってた。**] (74) 2021/03/03(Wed) 13:58:53 |
【人】 上原 隆司[>>74メッセージの内容を見て、上原は悩んだ。 そう単純に終わってくれるなら、実にありがたい話である。 が、あれほど執拗に付きまとう相手が、そう簡単にやめてくれるとは想像しづらかった] 『しばらく様子を見てみるか。 本当に去ってくれるのかどうか。』 [待ち合わせ時刻と場所の了解の返信に、上原は情報へのコメントを付け加えた。 無いものを証明するのは難しい。 ストーカー行為が止んだと判断するにも、日数がかかるだろう。 1日やらなかっただけなのか、1週間の間が空いただけなのか、たまたま1ヶ月何も無かっただけなのか……。 矢川が「もう大丈夫」と心から安心して日々を過ごせるようになって、思い出すこともなくなれば、そのときには「終わった」と言えるのだろう] (77) 2021/03/03(Wed) 16:14:57 |
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