【独】 住職 チグサ/* テスト がしゃくしょぞうしょあくごう 我昔所造諸悪業 私が過去に行った過ちは かいゆう む し とんじんち 皆由無始貪瞋痴 全て始めも分からない貪り、怒り、愚かさによります。 じゅうしんくいししょしょう 従身口意之所生 それらは体、口、心の行いから生まれたものです。 いっさいがこんかいさんげ 一切我今皆懺悔 全てを、私は今、仏様に照らされて悔い改めます。 (-15) 2022/11/05(Sat) 8:35:39 |
【人】 住職 チグサ[しかし以前、死の間際を救っていただいたことがあります。 毎年、冬が近づくと、注射を打ちます。流行り病を抑えるために、無毒化した病をあえて迎え入れ、耐性をつけるのです。 私はその毒との相性が悪かった。お寺に戻ってからも何とはなしに体調が悪く、しかし副作用のうちだろうと自室に戻って休んでいました。 それがいけなかったのでしょう。誰にも知られぬままにどんどん呼吸が苦しくなっていき、意識が遠のいていきました。 非常にごくまれなケースではありますが、この注射を起因として、急激に血の巡りが悪くなり、命を落とすことがあるそうです。 たまたまお世話係の小僧が、常ならぬ様子の私を見つけたので、病院に舞い戻っては来れましたが、誰も通りがからなかったならば、あの時に私の命は尽きていたでしょう。] (62) 2022/11/05(Sat) 13:24:13 |
【人】 住職 チグサ[死にかけた日のことを、今でも覚えています。 小僧は大声で呼びかけていたそうですが、私にはその声は聞こえませんでした。 呼吸ができず、目の前は暗くなって、何も聞こえず。 ただ、体の芯に冷たい杭を打たれたような寒気が、私の心をかき乱していました。 暗闇に向かって、声ならぬ声で叫びながら、必死にもがいているつもりでした。 実際のところ、手足は全く動いていなかったことでしょう。 やがてそれにも疲れ果てた頃、強烈な眠気が訪れました。 その頃には私の体は病院に運び込まれ、周りには関係者が集まり、口々に声をかけてきました。 聴力が戻ったとはいえ、耳に聞こえる言葉は水中にいるかのように不明瞭で、ただうるさくて仕方がありませんでした。 時折眼に当てられる強い光もまた、眩しくて不快でした。] (63) 2022/11/05(Sat) 13:25:34 |
【人】 住職 チグサ[皆様今まで本当にありがとうございました。 申し訳ありませんが、どうぞお静かになさってください。 今は眠らせてください。 乾いた唇を開けば、言葉の代わりにヒュウヒュウと肺が鳴りました。 急速に冷えていく体とは裏腹に、心には感謝だけが宿っていました。 ただ、眠れないのが辛くて仕方がありませんでした。 そのようにまどろんでは起こされ、起こされてはまどろむ時間が永遠に続くかと思われたころ、ついに私は自我の無い、正体を無くした深い眠りへと転がり落ちました。] (64) 2022/11/05(Sat) 13:25:58 |
【人】 住職 チグサ[次に目覚めた時、私の体には様々な管が繋がれていました。 この管の一本一本が私の命を繋ぎとめていたのでしょう。 私は回診に来たお医者様を微睡のままに見上げ、まだ不自由な体を曲げて合掌しました。 この心を表すには、言葉ではあまりにも不完全です。だから言葉ではなく仕草に、感謝を込めました。 私を、体の苦しみから解放してくださったお医者様に。 私はそれまで、僧侶と言う立場でありながら、死をどこか他人事のように捉えていました。 自らに死が迫ってやっと、命の有限性を突き付けられたような気がいたします。 もう若くはありません。その限られた時間の中で、どのように生きるべきか。 お医者様が体を癒すように、僧侶として心の医師でありたい。 このような、貴重な体験をさせていただいたのだから。] (65) 2022/11/05(Sat) 13:27:16 |
【人】 住職 チグサ── 現在・慈厳寺への来訪者 ── [病院を訪れる方は、体に不調を抱え、病んでおられます。 そして病院が体の病を治す場所であるならば、寺とは心の病を癒す場所です。 だから、ここ慈厳寺を訪れる方は、その多くが心に迷いや苦しみを抱え、もがいておられているのです>>59。 慈厳寺はお墓のお世話もさせていただきますが、それはお勤めの一部に過ぎません。 もともとはより良く生きられるよう、様々な智慧を広めるための場所です。 たとえお檀家さんではなくとも、訪れる方の宗教にかかわらず、門戸を開いております。 もっとも、食堂や美術館よりは敷居が高く感ずる方もありましょうが──] ようこそお越しくださいました。 [修行僧によって客間にお通しされた客人は、少年と言っていいほどに年若いお方でした。>>59 もっとも、様々な種族が共存するここキュラステルにおいては、肌艶で実年齢を測るのが難しくはありますが。 その腕には緋色の呪布が巻かれていましたが、僧は特に反応を示しませんでした。 私もまた。 ] (66) 2022/11/05(Sat) 13:28:29 |
【人】 住職 チグサ[案内人の視線は、むしろ差し入れにじっと注がれています。 私はありがたく頂戴すると、客人の分と二つ用意するように言いつけ、あとは僧の皆さんでどうぞとお伝えしました。 余談ではありますが、お寺と言う雰囲気がそうさせるのでしょうか、手土産にはよく東国の伝統菓子をいただきます。 ですが案外、僧侶は洋菓子に沸き立ちます。 世俗から離れ、刺激に飢えた僧侶たちにとって、街の雰囲気を感じられる洋菓子は魅力的なもの。名店の『ばうむくうへん』に僧侶たちは大いに喜んだことでしょう。] そうでしたか。お母さまを…… ……心より、お悔やみを申し上げます。 [さて、少年は訥々と己が心の病状について話してくださいました。>>60 私は彼のお話で、先刻聞いた鐘の音が、彼の母の死を表していたことを知りました。 彼の家の文化に則って弔われたはずなのに、わざわざここに足を運ばれている。きっと思うところがあったのでしょう。] (67) 2022/11/05(Sat) 13:29:22 |
【人】 住職 チグサ…………お母さまは、遠い遠いお国から、いらしたのですね。 [お話を伺う限り、お母さまの信仰は、慈厳寺とも違うものでした。 お母さまが信じた神は、ここにもおられない。おそらく、この島のどこにも。] 残念ながら、あなたがお母さまの神を求めて私の元を訪れたというのならば、願いを叶えることはできません。 [しかし、彼がそのような目的で訪れたとは、私には思えませんでした。 ただ、心が乱れ、苦しみに溺れかけているからこそ、何かしらの救いを求めてこのお寺を訪れてくださったように感じられました。] ですが、信仰とは心を育む食事のようなもの。 私がお出しできる料理が口に合うかは分かりませんが、ひとまずの飢えをしのぐ助けにはなりましょう。 [それから私はお経を詠みました。 亡くなられたお母さまのためではなく、彼自身のために。 あるいは、私自身のために。 ] (68) 2022/11/05(Sat) 13:29:58 |
【人】 住職 チグサがしゃくしょぞうしょあくごう 我昔所造諸悪業 私が過去に行った過ちは かいゆうむしとんじんち 皆由無始貪瞋痴 全て、始めも分からないほど大昔から、 貪りの心、怒りの炎、愚かなる考え方によります。 じゅうしんくいししょしょう 従身口意之所生 それらは体、口、心の行いから生まれたものです。 いっさいがこんかいさんげ 一切我今皆懺悔 全てを、私は今、御仏に照らされて悔い改めます。 [唱えた経文は、死者を弔うものではありません。 生きている者が、自らの罪科を告白して心を軽くする時に唱えるものです。 もしも、神仏の力を借りて、彼が心の奥深くに抱える後悔を吐きだせるのであれば──懺悔をしたいのであれば。 言葉を無理に声に出さなくてもいい。胸の内で唱え、見つめることが力となる。 僧侶として、少しでもその手助けができれば良いのですが。]* (69) 2022/11/05(Sat) 13:32:47 |
住職 チグサは、メモを貼った。 (a14) 2022/11/05(Sat) 13:37:12 |
【独】 住職 チグサ/* そもそも、仏教は神を否定して生まれました。 始祖はお釈迦様。お釈迦様は人間です。 神が作った宗教ではなく、人間が作った教えです。 ↑このへん上手く書けなかったので没。 てかメモの「種族:人間」を地人に修正しよう修正しようと思いながら永遠に忘れている。貪瞋痴の三毒の痴。 (-17) 2022/11/05(Sat) 13:40:20 |
【独】 住職 チグサ/* お医者様のうっかり癖とか ヴェレス君ちの噂話とか 色々拾いたいのに拾えない。 あといい加減赤い布貰わなくちゃ住職まで狂うわ。 (-18) 2022/11/05(Sat) 13:42:05 |
【人】 隻影 ヴェレス──── 慈厳寺;異神の息吹を聴く刻 [切り分けたバームクーヘンの隣、湯気立つ焙じ茶。 自然と調和した空間ながら、気の抜けない様な荘厳さが 漂うのは、この寺が大きくなってしまったからなのか。 少年は周囲の立ち振る舞いに合わせて靴を脱ぎ、 正座して住職の言葉に耳を傾けた。] (70) 2022/11/05(Sat) 21:11:06 |
【人】 隻影 ヴェレス敢えて語らなかった事も多くなる。 秘匿されし真実 は既に張り巡らされている。されど世俗のくだらない噂など、 修行者達の耳には届かないのだろう。 信仰の前には、身分も人種も関係なく。 金で罪を濯ぐ事もない。 住職の唱える言語を私は知らない。 だが、図書館から拾い、継ぎ合わせた知識から その意味を推測する事は出来る。 故に、私は地獄に堕ちるだろうと──── (71) 2022/11/05(Sat) 21:11:25 |
【人】 隻影 ヴェレス[目を閉じた、少年の表情が微かに曇った。 それは単なる懺悔の過程と受け取られても不思議でない。 自らの行いと気持ちに整理が付くことは暫くなさそうだが それでも渦巻いていた心は少し鎮まった。 心の底から死を悼む他者の存在を必要としていた から。]……母もまた、島で過ごす長い歳月の中で いつの間にか自らの神に祈る事を止めました。 (────其の理由を私は悟っている。) 私が幼い頃は毎日の様に教義を話して聞かせたのに。 母がそれで天に召されず果てたのならば、 それはこの島がそうさせた事なのでしょう。 …………この、國そのものが。 [幾つもの思惑が混じり合う、黄昏の惨劇。 その幕開けは刻々と近付いてきている。 ・・・・・・・・ そして────少年も それを知っている 。] (72) 2022/11/05(Sat) 21:11:46 |
【人】 隻影 ヴェレス仏教徒の精神が真の自己研鑽である以外に 心が休まる理由はもう一つあった。 此処の人々は容易く蠱惑に堕ちはしない。 たとえば其れが、希少な魔人の血を引く存在の 無意識下での魅了性だったとしても。 ……だから、この場所では人間で居られる。 過ちから何も学びはしない、愚かな人間の一角に 漸く正しく加わった心地がする。 ────嗚呼、だけど。浸ってもいられない。 (73) 2022/11/05(Sat) 21:12:33 |
【人】 隻影 ヴェレス優渥な方に祈って頂いて、母も浮かばれます。 世間は、自覚のない悪意に満ちていますから。 ……本当に、市街とは掛け離れた場所ですね。 [あの日あの時、屋敷を飛び出しでもしていたら 全ては良い方向に動いていた筈だと思う程度には。 少年は視線を落とし、小さな膝を擦り合わせる。 ────それから、不慣れな手つきで掌を合わせた。*] (74) 2022/11/05(Sat) 21:13:00 |
【人】 修復師 ラシード[彼の手元の地図、青い顔料で塗り潰されたエリアは “協力者”たる学星院上層部の管轄下にして不可侵領域である。 アスター家現当主、ブランドンとの接触と内通は、 海と民、そして魔術に守られた強固な宝箱をこじ開けるという 無謀とも言える彼の計画に福音を齎した。 キュラステルにおいて絶大な力を誇る研究機関 ───島内部への影響力も、政治力も持ち合わせている集団だ。 保存施設の警備形態>>37の情報分析から活動の資金繰り、 『修復師』の身分保証、”呪香”の拡散シミュレーションまで。 工匠組合が計画を実行する上で 消化すべき課題は多岐に渡ったが、 その幾つかの達成を、彼等は担ってくれたのかもしれない。 だが、代償もゼロではなかった。 傍観者、そして観測者であることを望む学星院は、 彼等の領域が侵されることを望まない。 学星院の管轄下、研究成果を収める書簡の数々は 略奪の同胞を集めるための『餌』としてぶら下げられない。 ……そしてそれを同胞候補に明かすことは、 学星院が関与していると暗に伝えてしまうことでもある。] (76) 2022/11/05(Sat) 21:45:16 |
【人】 修復師 ラシードそっかそっか、この辺がお屋敷で。 図書館は、あっちかぁ……。 [地図を広げながら、空を切り取る建物の輪郭を 視線でなぞりつつも。ぽろりとこぼれる不安げな声。 それもまた、無邪気な旅人としての演技だったのだろうか。 若しくは───内在的な不安の種だったか。 首魁としてはどうでも良い宝の山。 されど、様々な国の研究機関が 喉から手が出るほど欲しがるであろう宝の山。 警備や封印、様々な魔術を破る必要性に駆られながらも この一夜ばかりの盗賊団は、研究者を仲間に迎え入れることが困難であり。 その点を学星院に依存せざるを得なかっただろうか。 仲間の選定は慎重に行った。 だがそれは────本当に上手く行ったのだろうか? ]* (77) 2022/11/05(Sat) 21:48:34 |
【人】 隻影 ヴェレス──── 午後;美術館前、午睡の庭にて [足を止めればうとうとしてしまいそうな木漏れ日の中、 写真機を手に見上げた野鳥を捉える。 極小化されたラング機関を介して生成される写真は “見たままの景色を写し取るとは限らない”。 微小な魔力を動力とする過程で 使用者の思惑を部分的に出力してしまうのだという。 外の世界では未だ辿り着けない、学星院の発明品だ。] (78) 2022/11/05(Sat) 22:30:22 |
【人】 隻影 ヴェレス[その場で出力された写真は、 白いはずの野鳥を鮮やかな瑠璃色へと変えていた。 重たい写真機を首から下げ直し、息をつく。 芸術は時折、学問と距離を置く為に重宝していた。 表現者の様に思考のその先を鑑賞するでもなかったが、 繁く通ったのでそれなりに目は肥えているつもりだ。 ……何より、 美術館において鑑賞者は人の目に留まらない。] (79) 2022/11/05(Sat) 22:30:36 |
【人】 隻影 ヴェレス[白い美術館>>31の前に設けられた庭園は ある意味市街地の中にある野鳥の楽園でもあり、 同時に思考整理の為の散歩ルートにも含まれていた。 小さな背であちこちに写真機を向ける姿は 背の高い植え込みに紛れてしまいそうで、 “外見年齢”相応の行いにも見えることだろう。 あるいは、危なっかしい迷子にも…… 出力されたものは青い鳥、白詰草の四葉、 針鼠に化けた土竜、蜥蜴がどことなく蛙めいたりと。 何度も訪れた場所、何度も収めた被写体であっても 写し取る度に現像される事象は異なる。 夢中になっている内に、顔見知りの観覧客が横を通る。 “また論文か? 気ぃ付けてな!”なんて声が掛かる。 むしろ論文から離れる為の趣味と言えるけれど。] (80) 2022/11/05(Sat) 22:30:57 |
隻影 ヴェレスは、メモを貼った。 (a15) 2022/11/05(Sat) 22:35:53 |
【人】 警備員 ジュード── 昼:美術館にて ── [空気の落ち着くお昼の風は なんとも言えない心地の良い微睡を誘う。 それは勿論、この美術館でも例外ではない。 入口を入ってすぐの所に置かれたベンチでは 透かし窓越しに入る光の中、一人の利用者が うとうとと居眠りをしていた。 傍らに置かれた大きな鞄やイーゼルを見るに 朝からここで勉学に励んでいたのだろう。 見張りの合間にその光景に気づいた男は、 安らかな寝顔に今日も変わらぬ平穏を感じて、 少し、故郷のことなんかを思い出していた。] (82) 2022/11/06(Sun) 0:10:08 |
【人】 警備員 ジュード[多くの国では種族間の争いが絶えず、 同種間の争いさえ起こりうる時代の中、 ガライカは、おかしな程に平和であった。 清流が流れ、多くが実り、 温暖な気候に恵まれたその土地が 何故侵略されずに有り続けられたのか。 まとめてみれば、単純な話。 個人単位でさえ、触れれば身体を爛れさせる毒を溢し、 村規模の恐慌に陥れば、数多の命さえもを奪いかねない。 そんな毒を持つ民ばかりが住む土地に 他の種族が住むことは叶わなかったからだ。 だからと非道で強行的な手段をとれば、 彼らから流れた血が、毒が、恐怖が、 肥沃であった土地を、更には川沿いの広い地域を汚すだろう。 彼等を言いくるめて土地から追い出すにしても、 追い出した民をどの領土の土地に置き 「汚染された不毛の地」を作るのか。 落としどころは、容易に決まるものではない。] (83) 2022/11/06(Sun) 0:14:49 |
【人】 警備員 ジュード[結局、ガライカの土地を侵すものはなく。 いくつかの国と交易を行ってこそいたが、 意図的に、その土地には戦が持ち込まれず。 伴い、”文明”も持ち込まれるのにも ひどく、時間がかかった。 幼い頃の男とその兄は、 比較的、新しいものに興味をもっていたが。 それでも、今、キュラステルのベンチで眠る彼女のように 何時間も新たな文化の受容に時間をかけた記憶はなかった。 ……”より高み”を目指すには、 恐怖を遠ざけすぎた土地。 故にこそ、ガライカは酷く平穏な 袋小路の楽園だったのだ。] (84) 2022/11/06(Sun) 0:16:31 |
[1] [2] [3] [4] [5] [6] [7] [メモ 匿名メモ/メモ履歴] / 発言欄へ
情報 プロローグ 1日目 2日目 エピローグ 終了 / 最新