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【人】 紅柱石 アンドレアス―国境の街への誘い― [更に時は過ぎ、青年は成熟期の訪れを自覚していた。 それを示すように、胸の宝石が僅かに熱を持っている。 魔力が満ち、新たに子を生む為の準備が始まった証拠だ。 それは、同時にグラジアを発ち、故郷に戻らなければならない事を示している。 青年はガラーシャにそろそろ出立する事を告げようと考えていた。 故郷に戻れば、会う事はないだろう。 いつも通り、再会は約束せずに別れるのがいい。 二十年後、仮に旅立つ機会があったとして、全く姿の変わらない自身を彼に見せたくはない。 ガラーシャなら受け入れてくれるかもしれないが、柄にもなくその逆の可能性を考えてしまう。 折角友人になれた彼を自身の手で失いたくなかった。 もっと早くグラジアに来ていれば良かった。 三年などすぐに過ぎ去ってしまう。 様々な事を考えるとつい先延ばしにしてしまい、言えずじまいになっていた。] (64) 2021/09/26(Sun) 23:52:41 |
【人】 紅柱石 アンドレアス[>>60表通りを歩いていると、声がかかった。 耳に馴染んだその声はガラーシャのもの。] やぁ、ガラーシャ。 [いつもの笑顔で、彼に応じるように手を上げてみせる。 折しも、そこは青年が彼を誘った喫茶店の前だった。] ……え? あぁ、勿論。 [そこは、青年の帰郷に通る予定の街だった。 パルティローネ王国に訪れる旅人には馴染み深い場所。 差し出されたチラシに視線を落としながら、そう答える。] (65) 2021/09/26(Sun) 23:53:16 |
【人】 紅柱石 アンドレアス……今月末。 へえぇ、って、一緒に? [>>61グラジアから定期で馬車は出ているが、それとは別に出す馬車らしい。 人数が多ければ、その分、費用を安く抑える事が出来る。 青年もそういった馬車に相乗りする事はあったのだが。 一緒に、と言われて一瞬頭がついて行かなかった。] ……そうなんだ。 [彼にとっての思い出の深い精霊を見たという砂漠。 学生の身のガラーシャでも、この馬車に乗れば訪れる事が叶う。] (66) 2021/09/26(Sun) 23:53:30 |
【人】 紅柱石 アンドレアスうん、実はそろそろ発とうかと思っていたんだ。 [>>62しまい込んでいた言葉がまろび出た。 別の場所に──正確には故郷に戻る為に。 彼は喫茶店でした話を律儀に覚えてくれていたらしい。 そうして、一緒に旅をしたいと思っていたのだと告げられれば、胸が熱くなった。] そうだね。 サルハドには私も向かう予定だったから、一緒に行こうか。 [>>63青年は笑んで応じた。 もう少しだけ、この友人と共にいられる。 降って湧いたような幸運。 最後の旅路に同行者が出来るとは思っていなかったが、このまま別れるのはあまりに惜しいと思っていたので乗らない手はなかった。 そうして叶うなら砂漠にも行ってみたい。] (67) 2021/09/26(Sun) 23:53:44 |
【人】 紅柱石 アンドレアスうん、実はそろそろ発とうかと思っていたんだ。 [>>62しまい込んでいた言葉がまろび出た。 別の場所に──正確には故郷に戻る為に。 彼は喫茶店でした話を律儀に覚えてくれていたらしい。 そうして、一緒に旅をしたいと思っていたのだと告げられれば、胸が熱くなった。] そうだね。 サルハドには私も向かう予定だったから、一緒に行こうか。 [>>63青年は笑んで応じた。 もう少しだけ、この友人と共にいられる。 降って湧いたような幸運。 最後の旅路に同行者が出来るとは思っていなかったが、このまま別れるのはあまりに惜しいと思っていたので乗らない手はなかった。 そうして叶うなら砂漠にも行ってみたい。] (68) 2021/09/26(Sun) 23:53:44 |
【人】 紅柱石 アンドレアス……え? 大丈夫だよ。 旅暮らしだから馬車には慣れているさ。 [まさか腰痛の心配をされるとは思わずに、思わず食い気味に応えていた。 こうして、サルハド行きが決まったのだった。]** (69) 2021/09/26(Sun) 23:54:52 |
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