【秘】 住職 チグサ → 略奪者 ラシード/* 申し訳ありません、秘話やったの私です……見落としておりました。念のため、転記します。 ノーヴァ様宛、>>22>>23の間に下記の秘話を挟みました。 (なお、質問ではなくご報告のため反応不要です) /* (……さぁ。邪魔な婆さんと思われているお方も多いですよ。 必要以上に私のことを大切に思ってしまうのは、私自身です。) [聞こえた言葉に、返事をする元気まではありませんでした。>>0:95 誰もが、「我」という存在をこの世界で最も尊いと信じている。 誰もがその病から逃れることはできない。 私もまた。 私が捨てきれないもの。大切に思っているものは何でしょうか。 慈厳寺 の歴史や威厳が、私を大きく見せてくれる 。お弟子さん達 を育てたという傲慢な自負 。ご本尊様 を私の代で途絶えさせる羞恥 。老いの果てに、私自身の智慧が喪われ、耄碌してしまうこと。 私には、御大層に抱え込んだものが多すぎる。 ほうげじゃく 放下着。そんな下らぬ自我は全て、放り捨ててしまえ。 全ての執着を捨て去ることが、私の最期の修行なのでしょう。] (-15) 2022/11/08(Tue) 4:30:52 |
【人】 住職 チグサ── 回想:いつの日かの本堂にて ── 我昔所造諸悪業 皆由無始貪瞋痴 従身口意之所生 一切我今皆懺悔 さんげもん [懺悔文は、よく唱えられるお経の一つです。 それだけ重要だからではありますが、お経のままでは意味が分からないでしょう。 短いお経を三回繰り返した後に、私はお集まりいただいた皆様に向き直りました。] 仏教の開祖であるお釈迦様は、人の心の仕組みを解明されたお方です。 お釈迦様は、苦しみとは自身の煩悩──つまり心が生み出した妄想であり、煩悩を捨て去ることによって涅槃寂静、すなわち究極の安心を得るとされました。 さて、百八もあると言われる煩悩のうち、代表格となるのが貪、瞋、痴です。 とん 貪とは、むさぼり、必要以上に求める心。 じん 瞋とは、怒り、憎しみ、妬みの心。 ち 痴とは、おろかさ、愚痴、無知。 仏教では、これらを心の三毒としています。 毒です。この毒は己自身を蝕みます。 己を守るために、できるだけ早く捨ててしまいなさいと繰り返し説かれました。 (66) 2022/11/08(Tue) 6:06:17 |
【人】 住職 チグサ ですがどうでしょう。 これらの心を、本当に三毒だと思われますか。 欲しいものが手に入らなくて苦しみ、 理不尽な扱いへの怒りにのぼせ、 己の立場で物事を推し量っては悪口をおっしゃる。 これらの三毒に苦しみながらも、どこかで自分は正しい、間違っているのは相手であるのに何故分かってくれないのだと、そのように思ってはおられませんか。 そうであるからこそ、三毒を手放せずにおられるのではありませんか。 本当に三毒であると──己を殺しかねない危険な感情であると。認識しておられるならば、一刻も早く手放そうとするはず。 毒ではないと思っておられるから、後生大事に抱え込んでしまう。 (67) 2022/11/08(Tue) 6:07:59 |
【人】 住職 チグサ 三毒は炎のようなもの。燃え盛れば、あっというまに勢いを増して自らを包み込みます。 どうぞ、自身の三毒を、ありのままに見つめ、御仏に告白してください。 けれど三毒を評価してはいけません。こんなことを考えるから自分は駄目なんだとか、私の中に生まれたこんなに多くの苦しみはあいつのせいだとか、そのような評価をすれば、ますますご自身が苦しくなります。 だから何も言わず、ただ黙ってそこに居てくださる御仏の前で告白をするのです。 自分の中の欲の火種を見つめることで、炎は燃え広がることなく収められます。 そのようにして、苦しみは自ら制御せねば。 [かつて、そのように説いたこともありました。 けれど── 既に炎に呑まれてしまった方々に、説法とはなんと無力なことでしょうか。]* (68) 2022/11/08(Tue) 6:10:47 |
住職 チグサは、メモを貼った。 (a14) 2022/11/08(Tue) 6:13:01 |
【独】 住職 チグサ/* んーむ、欲望バーニングがテーマの村なので、そもそも欲望ってなんなのよ? を見つめるキャラがやりたかったのだけど これただの水差し興醒めマンになってねぇかい? 呪布とれちゃったり説法が届かず誰かに殺される方が盛り上がりそうやなーとは思う 神も仏もねぇんだよ!って絶望したいですね (-17) 2022/11/08(Tue) 6:34:55 |
【独】 住職 チグサ/* 速攻チグサを殺しそうなのは修行僧なのだけれど まだソロルで死ぬタイミングではない。 一旦境内や修行僧の様子を描写してから街に降りたいですね。 それ昨日から思ってたんだけどそこまで書けませんでしたね。 (-18) 2022/11/08(Tue) 6:37:22 |
【人】 碧き叡智 ヴェレス[燃える、燃え行く、二十余年の記録。 彼は知った、故に物証に意味はなく。 彼は去った、故に発明に意義はない。 炎の立てる音、建材の崩れる音。 灰と化す調度品の数々、過ごした時間、 何度没収されようと密かに組み上げて来た魔道具たち、 幾度となく読み返した書物、擦り切れたペン、 母が編んだ衣服、「兄」と交わした手紙。そして。 取り残された肖像画、その柔らかな瞳が 愛する我が子の罪を見据え、見届け、燃え尽きる迄。] (69) 2022/11/08(Tue) 7:52:50 |
【人】 碧き叡智 ヴェレス[それは奇しくも、若き日のブランドンが 密やかに暮らしていた宝石の魔人の集落を焼き、 最も美しく無知だった女を連れ去った日の光景と 何処までも告示していた。 ────老いた男は溜息を吐く。 それですら少年の仕草とよく似ている。] (70) 2022/11/08(Tue) 7:53:03 |
【人】 碧き叡智 ヴェレス[一片の情も無かったのなら、 初めから人権を与える事もしなかった。 我が子であろうと家畜の様に育てた事だろう。 何処からが過ちだったかなど、遡れど限がない。 唯一分かっている事は、人間のエゴが引き起こしたこと。 魔人達の信仰心を根こそぎ折り砕き、神を殺した。 研究に従わない者は心臓の石を奪い、滅ぼした。 その過程を記し、最後の生き残りを連れ去り、 合の子を産ませた挙句、生殖能力を奪う事で 無知だった女の、世界の全てを掌握した。 己の罪と向き合うのは恐ろしかったが、 それ以上に、我が子が成長する程に 知性、感性、その全てにおいて 想定外の変化を重ねるのが不穏でしかなかった。] (71) 2022/11/08(Tue) 7:53:20 |
【人】 碧き叡智 ヴェレス[見目の変わらぬ母子を別邸に閉じ込め、 新たな妻と血の繋がらぬ子を迎えた。 何年も掛けて世間にカバーストーリーを流布し、 あの恐ろしい母子の存在感はすっかり消えた。 そうまでして漸くこの地位に登り詰めたのだ。 そこまでしたのに『人間』の儘にしておいた事が、] 「 ……矢張り、失態だったろうか。 」 (72) 2022/11/08(Tue) 7:53:36 |
【人】 碧き叡智 ヴェレス[学星院の低階層では混沌が広がり始める。 階級の低い職員達がこの下界へと送り込まれ、 その上で遠隔操作により結界を取り払われた。 とどのつまり、彼等は悪影響を恐れた指導者により 『学星院も被害者である』という名目を作る為の 尊い犠牲となったのである。] 「 明日が来れば、明日が来てしまえば。 どれだけ輝かしい実績を得ようとも、 最早こうなっては追及は避けられぬ 」 [奴等は目的を果たしただろうか。 外部からの介入までどれ程の猶予があるだろうか。 それまでに消しておける火は如何程か。 初めから狂っていた機関は、 既のところで選択を誤らない。] (73) 2022/11/08(Tue) 7:54:09 |
【人】 碧き叡智 ヴェレス[ブランドンの瞳には燃え落ちていく建物が映る。 懐かしくも忌々しき、偽りだらけの家が。 夫人は美しく、柔和で人畜無害な人柄だった。 子息は今日この時まで息を潜めていた。 暴動によって焼かれたと説明するには、 余りにも不可解で、動機が薄すぎる。 何を支払えば、何を犠牲にすれば、 引き続きこの叡智の為の研究を続けられるだろう。 覗いたレンズ越しに既に息子の姿はなく。 階下から響く絶叫や嘆きが狂気の感嘆に変わるまで、 耳を塞いだ。] (74) 2022/11/08(Tue) 7:54:29 |
【人】 住職 チグサ── 夕刻の鐘の後:境内にて ── [梵鐘の柱に、 印 を見つけました。私は、この島を売った賊ですから。 売国の罪は私の独断です。寺院は知らぬこと。 いえ、少々の協力者程度は居たでしょうか? ここもまた、結界の保護の対象とされておりました>>0:57。 賊に隠れ蓑を差し出す代わりに、慈厳寺は欲の炎や暴徒の襲撃から逃れられるのです。 そうして、暴動が終わった後、難を逃れたこの寺は、霊験あらたかな寺院としてますます大きく、地位を確立していくのでしょう。 御仏が、まがい物の神になってしまう。 私は路傍の石を拾うと、その柱の印を、削り壊しました。] ほうげじゃく ……放下着。 [全ての執着を、捨ててしまえ。] (76) 2022/11/08(Tue) 20:48:16 |
【人】 住職 チグサ[街から隔絶された寺院でありますから、日が落ちると、灯はごく最低限になります。 ぽつぽつと立ち並ぶ石灯籠が、夕闇の中に朧げな明かりを写していました。 一歩、一歩と歩きなれた道の歩みを進めるうちに、伽藍の影が見えて参りました。 僧達の住まう庫裏や、ご本尊様のおられる本堂。 それらも、あの印が守ってくださっております。 私は庫裏の後ろに回ると、印を打ち消すべく、石を握りしめました。 放下着、と呟きながら。 今は夜のお勤めの時間です。 本堂からは、誰かの読経が聞こえてきました。] 『 しょあくまくさ 諸悪莫作 しゅぜんぶぎょう 衆善奉行 じじょうごい 自浄其意 ぜしょぶっきょう 是諸仏教 もろもろの悪を作すこと莫く もろもろの善を行い 自ら其の意を浄くす 是がもろもろの仏の教えなり』 (77) 2022/11/08(Tue) 20:49:24 |
【人】 住職 チグサ[──何かが落ちる音がしました。 きっと、手のひらから石が滑り落ちた音だったのでしょう。 しばらくの間、呆けたように夜風に老躯を曝していました。 自分が立っているのかさえ、よくわかりませんでした。] 『どなたかおられるのですか?』 [ふと、庫裏の障子に小さな影が映っていました。影から伸びる手は障子戸にかけられ、今にも開かれそうです。] 出てきてはなりません! [思わずぴしゃりと𠮟りつけました。] 『……お師匠様?』 [まだ幼い声に、精一杯毅然とした声で答えました。] 街で騒ぎが起きているようです。 自らの身を守ることに徹し、決して出てきてはなりません。 ですが、お寺を頼って来られた方があれば、必ずお助けしてさしあげなさい。 [ああ──と。 自分自身に深く落胆しながら、私は踵を返しました。 放下着。全ての執着を捨て去ってしまえ。 けれど私には、この寺院を捨てることができなかった。 他人の死であれば、予測はできても手を貸せた。 にもかかわらず、身内となると、この手で死の因を作ることができなかった。 なんと浅ましい利己心でしょう。] (78) 2022/11/08(Tue) 20:50:57 |
【人】 住職 チグサ[捨てられぬのならば、自我を抱えたまま立ち去るしかありません。 白い尼頭巾を外し、赤い呪布を巻き付けると、私は街へと歩みを進めました。 甘く腐った匂い。その中に、きな臭い嫌な臭いさえ混じっています。 歩みを進めるにつれて、私は突き付けられるのでしょう。己がしでかした事の大きさを。]** (79) 2022/11/08(Tue) 20:51:37 |
住職 チグサは、メモを貼った。 (a15) 2022/11/08(Tue) 20:58:26 |
【独】 略奪者 ラシード/* ああ〜〜〜〜〜なるほどなるほどなるほどね!!??? 繋ぎがお上手というか展開させる力が凄いというか収束が美しいというか 前回存在しなかった『安全地帯』の概念が利権や信仰と絡み合って面白い様相を作り上げている 私の中には無い世界だったからものっすごくキラキラしてます 今 目が (-22) 2022/11/08(Tue) 21:36:30 |
【人】 娼婦 セツナ慣れ親しんだ街は、それは酷い様相だった。 私は向かう。あの宝の元へと。 愛しいあの人が願ったあの力の元へ。 一振りの小太刀を手にしながら、けれど、目立つように走るのではなくて、物陰から物陰へ、隠れるように、逃げるように。 欲望を抑えられなくなった人間は恐ろしい物だ。 ただでさえ、その欲を受け止めて暮らしの糧を得ていた私だが、それだって耐えられないと思う時はあった。 娼婦なんて弱いもの。 換えの効く欲望の吐口の最もたるもの。 首を絞めるのが好きな男がいた。 髪を掴んで手綱のようにして犯すのが好きな男がいた。 前戯もろくにせずに痛がるのを好む男もいた。 締まりが良くなるからと尻を叩く男も。 そんな男たちが欲を曝け出したなら、此方は殺すつもりでないと勝てないだろう。 私の力は決して強くない。 だから、逃げて逃げて、この機会に得る物を得て、そうして飛び出すつもりだったのだ。 飛び出して、あの人の元へ。 (80) 2022/11/08(Tue) 22:02:57 |
娼婦 セツナは、メモを貼った。 (a16) 2022/11/08(Tue) 22:05:24 |
【人】 給仕 シロタエ[町はどこもかしこも狂気の沙汰 悲鳴 歓声 怒声 嬌声 何かが壊れる音 何かを叩く音 そして何かが落ちる音 誰も誰も誰も、人の話なんか聞いちゃいない!] でもいいわ、だって誰も困ってないみたいだもの! [困るも何も自分のことしか見えていないのだけど 娘もまた「自分にとって迷惑なロクデナシ」以外はどうでもよかったから 周りのことなど知らぬ素振りで通りを歩く 時々手を出してくるロクデナシを殴り倒しながら] (82) 2022/11/08(Tue) 22:21:19 |
【人】 給仕 シロタエ[気まぐれで路地に入ると様々な色に塗りたくられた壁、壁、壁 その前で男が何かを振り回しながら壁を 赤 く染めていく]「ははは!そうだ、僕が求めていた 赤 はこの色なんだ!」[その足元には腕を捥がれた女の死体、男はその腕の切り口で理想の 赤 を描いていただけどその 赤 は、見る間に暗く黒 く変わっていく]「なぜだ!? 何故なんだ!やっと見つけた 赤 が!!!」[男は死体から新たな 赤 を得ようとするが、流れた血はすでにどろりと固まっている嘆く男が顔を上げ娘を見た、まるで宝物を見つけたような顔で、笑う] 「ああ、僕の 赤 、理想の赤 ……そこにあるんだろう?」[女を殺しただろう刃物を取って、ゆらゆらと娘に近づいてくる ああ、わかるこいつは言ってもわからない ロクデナシ だ] (83) 2022/11/08(Tue) 22:24:46 |
【人】 給仕 シロタエ何のことかわからないけど、アンタにあげるものなんてありませーん! [ふん、と言い放つ 男はぶつぶつ言いながら近付き刃物を向けてくる ほら、やっぱり人のいう事を聞きやしない 赤 をよこせ、とか言いながら突っ込んできた男の横っ面を角材で張り倒す懲りずに向かってくるなら二度三度、そうして、男が落とした刃物を拾い上げ その胸元に突き刺して] 赤 が欲しいなら自分のを使いなさいな![そう言って引き抜けば勢いよく 赤 が迸るその赤に、自分の流した 赤 にそれでも男は歓喜して]「あぁ、これだ……今度こそ、この 赤 、で」[よろよろと壁に這い寄り 赤 を塗り付けて、崩れ落ちた] (84) 2022/11/08(Tue) 22:27:57 |
【人】 給仕 シロタエ 満足した、のかしらぁ? [娘が浮かべるのは朗らかな笑み だって、あの人は満足そうだもの、 良い事をしたに決まってる! ]あら、服が 真っ赤 、最近の流行りに乗れたかしら?[その色もすぐに黒ずむけれど気にしない 娘にあるのは「またロクデナシを片付けた」っていう満足感、それだけ*] (85) 2022/11/08(Tue) 22:29:23 |
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