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スピカは、ブラキウムが料理を完食したのを見てひとまずほっとした。 (a5) 2022/01/16(Sun) 11:40:44 |
スピカは、それはそれとして眼鏡は返しなさい! (a6) 2022/01/16(Sun) 11:41:44 |
【見】 眼鏡をかけた ブラキウム>>41 スピカ 暫く走り回り──机の物なんか落としたりして──家具を蹴り倒し──食器の割れる音を無視して、小娘は駆けた。 人の迷惑なんてお構いなしだ。 じきに飽きたのでぴたりと止まり、貴方へ向き直る。 貴方があちこちぶつけていたのは察したので、 視線は心配そうにうろうろと揺れている。 「おねーさん、遅っ。 かけっこがはしたなくて、嫁いでて、 ツトメがあって、大人だからそんなに遅いの? だったらあたし大人になりたくないなぁ。」 小娘の言葉に、全く悪意はない。 けれど貴方の耳にはどう聞こえるだろうか。 「おねーさん、大丈夫? 怪我しちゃった? 痛い?」 (@8) 2022/01/16(Sun) 11:58:15 |
【人】 欠けたの星じゃなくて眼鏡かも スピカ>>@8 ブラキウム 机のものが落ちた。使用人に謝った。 家具がひっくり返った。また使用人に謝った。 食器の割れる音を聞いた。再度使用人に謝った。 子供が迷惑をかけたなら、代わりに大人の私が謝らなくては。 体をあちこちぶつけていても、痛みなんて気にならなかった。 このくらいの痛みなんて、いつもの痛みに比べたらなんてことないもの。 前にいる君が足を止めたあたりで遂に女の限界が訪れる。 「ぜぇ、はぁ……子供の面倒見るのってこんなに大変なのね……複雑だわ……げほっ……」 スカートや膝が地面に着くことも最早気にする余裕などない。ぺしゃりと崩れ落ちて肩で息をする。 「……。 …………くすん、ぐすっ、ひっく……」 君の悪意のない言葉がどう届いたか。今それを確かめる術はない。 何故なら女は返事の代わりにぽろぽろと嗚咽をこぼし始めたのだから。 (42) 2022/01/16(Sun) 12:16:19 |
【秘】 なんでも屋 アマノ → 欠けた星 スピカ「ぉん……?」 何かきょろきょろしている女がひとり。 ぶつぶつ呟いてる探し日との特徴は自分に似通っていて足を止めた。 「なんだァ? 嬢ちゃん俺に何か用かィ」 (-30) 2022/01/16(Sun) 12:38:21 |
【見】 眼鏡を返さない ブラキウム>>42 スピカ 「えっ! そんなに痛かった?」 貴方に駆け寄れば、傍で膝を付いた。 涙が溢れるなら手の甲で拭い、声を漏らすなら背中を摩る。悪意はまったく無いのだ。 全てが自分のせいだなんて、小娘はちっとも考えない。 「泣かないでよう、泣いちゃヤだよう。 どこ怪我したの? あたし救急箱持って来よっか?」 (@9) 2022/01/16(Sun) 12:39:58 |
【秘】 なんでも屋 アマノ → 酔吟 ミズガネ使用人に話を聞いて、あなたの部屋をノックする男がひとり。 手には適当なつまみと酒を持っている。 「よォ、ミズガネ。 お前サンろくに広間来ねぇから腹減ってねーかィ? 酒とつまみ持って来たんだがどーよ」 この男。 ずっと夜ならずっと飲んでていいと本気で思ってるタイプのようだ。 (-31) 2022/01/16(Sun) 12:41:23 |
【人】 なんでも屋 アマノ「やれやれ。 クソガキどもがよ……」 飴を無視された所で特に怒るわけではないが悪態はつく。 酒の入った頭には、その甲高い声は妙に響くのだ。 「あのちびの方は……まだ10歳にもなってねェだろ。 親は何処行ったんだよ」 (43) 2022/01/16(Sun) 12:45:46 |
【秘】 欠けた星 スピカ → なんでも屋 アマノ君の姿を視界にいれるとすぐさま目を丸くする。分かりやすい。 すぐにでも駆け出しそうなところをぐっと堪え、使用人に礼を述べてから君の元へと歩み寄る。 「ごきげんよう。ええ、そうよ。貴方を探していたの。 私はスピカ。貴方、この城の出口を探していたそうね」 (-32) 2022/01/16(Sun) 12:48:18 |
【人】 欠けたの星じゃなくて眼鏡かも スピカ (44) 2022/01/16(Sun) 12:58:55 |
【人】 眼鏡返しなさい スピカ>>@9 ブラキウム 寄ってきてくれただけでなく背中も摩ってくれた貴方に思い切り両手を伸ばす。 もし掴めるのならそのまま両の頬を捕らえ、ひたすらにむにむにと揉み続ける事だろう。 貴方の問いかけに答えるのは、もう少し先だ。 「お生憎様、本当に泣くわけないでしょ。泣いたところで状況が変わってくれることなんて無いもの。そんな暇があったら動かなきゃ。 ……ほら、捕まえたわよ。鬼ごっこは貴方の負けね。とっとと眼鏡返しなさい!」 全部嘘だったらしい。 女はけろりとしていた。 (46) 2022/01/16(Sun) 13:01:38 |
【人】 婉容 ラサルハグ「親とともにここに来たならこのようなことになっていないのではないかな。 ……泣く子がいても、走り回る子がいても、親が姿を見せないのが全てを物語っているだろうに」 「だから我々大人がしっかりしようと言っているのさ。 その意味、理解してくれるといいんだけどね」 (47) 2022/01/16(Sun) 13:27:53 |
【見】 眼鏡を返さない ブラキウム>>44 >>45 >>46 スピカ 「わひゃ!?」 頬を掴まれる。 貴方の顔を覗けば、涙なんて嘘ではないか。 「ず、ず、ずるい!酷い! あたしほんとにっ、心配、心配したのに……!」 状況なんて関係ない。暇かどうかも関係ない。 ただ、小娘の心には、貴方に裏切られた記憶だけが刻まれた。 今度はこちらが、心からの涙を見せる番。 ぼと、ぼと、雫が貴方の眼鏡を濡らしていく。 「鬼ごっことかいいもん!なし! なんで酷い嘘つくのお!?」 子供らしく、責任転嫁。 貴方はこれを無視しても良いだろう───所詮子供の、移ろいやすい感情のひとつだ。 (@10) 2022/01/16(Sun) 13:38:17 |
【人】 こどもの アルレシャ>>@7 ブラキウム 「わかった! メッなんだね」 バスケットがふわりと宙に浮かびます。アルレシャの力でしょう。自由になった両手でブラキウムの手を握りました。 「ブラキウム……じゃあ、ブラキだね。 アルはねぇ、アルレシャっていうの」 (48) 2022/01/16(Sun) 14:25:03 |
【人】 こどもの アルレシャ>>43 アマノ 「オヤ……? ってなぁに」 ちびの自覚はあるようです。しかし反応は不自然なものでした。単語の意味を理解していないのでしょう。 「おじさん、オヤってひとさがしてるの? アルおともだちさがすから、いっしょにさがしてみる?」 (49) 2022/01/16(Sun) 14:26:06 |
【秘】 酔吟 ミズガネ → なんでも屋 アマノ最初あまり開けるのに気が進まないドア。 それも声を聞けば相手が誰か大まかに把握したようで、 難攻不落……と言うほどでもないが、硬い扉を開いた。 「……お前……えーっと、聞いてなくね?」 名前、そういえば一方的に男女に叩きつけたままだ。 他の奴らは知りもしない。 とは言え、実際広間に顔を出してないので、 本当に腹が減れば顔は出していたが、嗜好品などは特にない。 「なんか魂胆でも……って、男がそもそもいねーんだっけか。 ……はあ。いいぞ。その内酒開けるつもりだった」 普段ならもう少し疑う、のだが。 別段子供好きに見えなかった事と、本当に男がいなかった。 更に女性陣の気は強そうか幼そう……とくれば、だ。 ロクでもない自分相手に来るのも、まあなくもないと思ったのだ。 部屋に通すらと言っても、みんな来たばかりだろう。 そんな目立ったものも特にない。酒瓶で荒れまくりなども。 とりあえず椅子を薦めた。……無言で竪琴は自分の側に置きつつ。 (-34) 2022/01/16(Sun) 15:53:23 |
【秘】 なんでも屋 アマノ → 欠けた星 スピカ「あぁ、探したよ。 お前サンも早く帰りたいクチかい?」 困るんだよな、仕事もあんのにとぐちぐち言いながらあなたを見やった。 落ち着いた女はまだ話しやすい。 「けど出入り口は影も形も消えてるぜ。 庭には出れそうだが、門がありやがらねぇ。 高ぇ壁が全方位囲んでらぁ」 (-35) 2022/01/16(Sun) 16:10:32 |
【人】 なんでも屋 アマノ「しっかりもくそもねーな。 俺は駄目な大人なんでねェ」 子供が苦手だなんだと言いながらも案外面倒見のいい男は、やれやれと肩をすくめ。 今日も自堕落に酒を飲んでいる。 もう色々諦めているようだ。 (51) 2022/01/16(Sun) 16:16:11 |
【秘】 なんでも屋 アマノ → 酔吟 ミズガネ「聞いてたわ。 あのおカタイ女にでけー声で名乗ってたの聞いたからな。 つか俺も一応名乗ったぜぇ、アマノだってな」 さり際だったから聞いてないんだろうなと言いつつもう一度名乗る。 「そーだよ。 女遊びも悪くないが、そろって気はつえぇし流石にガキもいるとちょっとなァ。 それなら飲んでンのが一番気楽じゃねーか。 ここにいる間は仕事もしようがねーからな……商売あがったりだ」 部屋に通されれば勧められるままに椅子に座り、持ってきた酒やつまみをテーブルに置いた。 案外片付いてるなァと思ったものの、自分の部屋も流石にまだ綺麗だ。 そりゃそうだわと納得し、自分の部屋にはない竪琴を見やった。 「ぉ、お前サン楽器やれんのか。すげーな」 (-36) 2022/01/16(Sun) 16:23:18 |
【人】 欠けた星 スピカ>>@10 ブラキウム ほとほとと落ちていく涙を見たところで女は一切同情しなかった。 「心配してくれて有難う。でもね、心配するくらいなら最初から怪我させるような危ないところで鬼ごっこなんてしちゃいけないわ」 女はハンカチを上着のポケットから取り出した。 「これが私という大人のやり方よ。そして、ついでに教えてあげる。 貴方が大人になりたくなくても、嫌でも時間が私たちを押し流して体だけでも大人になっていくのよ。だから、時間をもっと有意義に使いなさいね」 傷つけるつもりは無い筈なのだが、いかんせん容赦がなかった。それが当然だとばかりに大人の非情さを叩きつける。 遠慮なく貴方の顔から自分の眼鏡を奪った後、少女の肌を濡らす涙を拭こうと手を伸ばす。 どこかで貴方に拒否されなければの話だが。 (52) 2022/01/16(Sun) 16:35:18 |
【秘】 欠けた星 スピカ → なんでも屋 アマノ「勿論よ。浮かれた子と違って私にはやる事が山積みなのですから、一刻も早く帰らないと」 出入り口が無かったり子供に振り回されたりと翻弄されることが多かったものの、それ以外の場では落ち着いている。 「そう。私の時は門も来た道も見えていたけど、それだけだったわ。来た道を通っても結局ここに戻される。 おかしな場所ね。見える景色も、人によって違うみたいだし」 思い出してため息をつく。しかし悠長に悲しんでいる場合ではないのか、すぐに顔を上げて君を見やった。 「ねえ、同じ早く帰りたい者同士協力するのはどうかしら。どれだけ小さなものでもいいから、定期的に情報を共有するの。 貴方も仕事をする為に早く帰りたいのでしょう?どんな仕事をしているのか知らないけれど……」 (-37) 2022/01/16(Sun) 16:43:24 |
【人】 酔吟 ミズガネ「……託児所で吸っても気も晴れねぇわな」 素直にバルコニーで吸うのも癪だが、あの数はさすがに煙草より面倒さが増す。 バルコニーで煙草に火をつけて真っ暗な闇を見つめた。 (53) 2022/01/16(Sun) 16:50:31 |
【人】 婉容 ラサルハグ「……いいや。ありがとう」 それでも子どもに向けてうるさいと喚く大人より幾分も真面である。 自分はウミ。 そしてほかの子どもたち2人にも大人がついたのを確認すれば、ようやく安心をできるのだった。 (54) 2022/01/16(Sun) 16:52:20 |
【秘】 なんでも屋 アマノ → 欠けた星 スピカ「なるほどねェ。 悪くはねぇな、お前サンも早く帰りてぇなら断る理由もない」 ちと真面目過ぎるきらいがあるが、悪くはないと。 あなたを足先から頭までじっくりながめた。だいぶ失礼である。 「俺は”なんでも屋”だよ、ペット探しから浮気調査。殺しまで請け負うようなやつさ。 まぁ……内容によって要求する報酬は違うがな? 協力ってんなら金はとらねぇさ、安心しな」 (-38) 2022/01/16(Sun) 16:54:56 |
【人】 欠けた星 スピカ「もう。自分から駄目な大人なんて言ってどうするのよ。子供が真似したらよくないわ。 ……思ったより面倒見はいいと思うけど」 飴を握らせ、しゃがんで目線を合わせていた男の動作を思い出す。自分ならそこまで気が利かなかったと思うから。 (55) 2022/01/16(Sun) 17:00:41 |
【秘】 欠けた星 スピカ → なんでも屋 アマノ失礼な視線に気付くと「む」と唇を尖らせて一歩後退した。協力関係を持ちかけた以上咎めることはしなかったが。 「なんでも屋。あまり聞かないけれど、そういうのってちゃんと存在するものなのね。 殺しって貴方、そんな違法なことまでやるの?なんでも屋の名前は違わないのだろうけど……貴方の素性が気になってくるわ」 知らぬが花なんて言葉もあるけれど。 「私が一方的に貴方にお世話になったのなら、流石に協力と言えど申し訳なさが勝るわ。 その時は金貨でも用意します。内容によって報酬が異なるって、お金以外で欲しいものなんてあるのかしら……土地とか?」 (-39) 2022/01/16(Sun) 17:17:24 |
【秘】 酔吟 ミズガネ → なんでも屋 アマノ「聞いてなかったわ。 ガキも女も喧噪もうるさくて耳塞いでたからな」 実際に塞いでいた訳ではないがもう聞く耳を塞いでいたのはそうだろう。 耳を塞ぐ動作をしてから頷く。名前は覚えたと言う事らしい。 「こんな所で女遊びする気も起きる方が信じられねーよ。 いつガキが泣いて乱入してくるかわかりゃしねぇ」 頼りにされて訪れてくるのは女性陣相手だろう。 何が一があってそんな行為になって訪れられたら萎える。とはっきり明言した。最も、別段女遊びが好きでもないのだが。 「……仕事仕事言ってたがそんなに金ねえのか? こんな得体の知れない気味の悪い場所に休暇なんて楽な気持ちには全くなれねーけどよ。壁も壊しても即復活しやがるし」 竪琴に視線を移されると、バツが悪そうに目を逸らして。一言。 「楽器って、楽しい器って書くらしいな。どっかの国で。 そう言う意味じゃ真逆の事にしか使わねーやつだよ。 ……凄い所か、最低だ」 皮肉、いや。自嘲めいて嗤った。それでも傍には置いている。 (-40) 2022/01/16(Sun) 17:20:31 |
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