【人】 陽葉 シロマ【昇降口】 カナイ/ライカ 転がって来た蚊取り線香を拾い、こちらに気付いた貴方へ近寄って片膝をつく。 「これ、カナ姉のだよね」 はい、と先程まで猫を抱えていた手に蚊取り線香を乗せて、悪戯っぽく笑った。 「ふふ……この写真をバラ撒かれたくなければ、私達に従うのだ!」 冗談を言うその抑揚は、今は後輩に見せない顔のひとつ。 幼い頃は、外で男の子達とごっこ遊びをする様な子供だった。 「カナ姉、多分教室に引き篭もってあまり出歩いてないだろう? ちょっとそこまで行ってみない?」 そこ、と昇降口近くの教室を指差した。 (27) 2022/07/07(Thu) 23:29:55 |
ネコジマは、屋根裏の方の倉庫を探索。いい感じ度が1くらいのものを見つけたよ。 (a30) 2022/07/07(Thu) 23:47:46 |
【赤】 かれがれ ユメカワ「そっか。頼りにされてたんだ、昔から」 あっさりと返った答えには、素直に納得したようだった。 こうして山地が大きく切り拓かれたのは後の事だろうし、 あなたを頼りにした、というのも有り得そうな話だと思って。 「誰かに見付けてほしかったのかも」 長い間待って、それでも誰も迎えに来なかったから。 それぞれの思いでもってこのような形で留まり続け、 こうして皆の前に姿を現すに至った自分達のように。 そんな事もあるだろうと結論付けた。骨は何も語らないから。 (*9) 2022/07/07(Thu) 23:55:14 |
【赤】 かれがれ ユメカワ「………夏彦も入れて、全員だよ」 続く問いには目を伏せて、それでもはっきりと言い切った。 「嫌いになれるわけない。 叶うならずっと一緒に居たかったけど、簡単には言えなくて。 夏彦の気持ちもわからなかったから、余計に、何も。 ……俺は、最期のあの日をやり直したくて」 ただ互いにすれ違ってしまっただけなら、やり直せるはずで。 離れ離れになるにしたって、もっと良い形があったはずで。 わからなかった事が、聞きたかった事があって。 せめて、綻びが修正不可能なものになってしまう前に。 やり直そうとしたはずなのに、その前に全てが終わってしまった。 願わくば、そんな最期の日をもう一度だけ。 何れにしたって、自分はもう答えを変えられないのだろうけど。 「だから……夏彦の事は、俺が迎えに行ってもいい?」 本当に好きなら、一緒に来てくれるでしょ? それとも、もうどうでもよくなっちゃった? そうだとしたら──それでも、俺はずっと一緒に居たいよ。 (*10) 2022/07/07(Thu) 23:56:38 |
カナイは、……というわけで、後輩たち と探検する こととなった。 (a31) 2022/07/07(Thu) 23:59:37 |
【人】 憂愁 ライカさて。その瞳に何を映すのかと見上げ、 そっと背伸びして、視線の向かう先を覗けば 我々が探していた張本人が居るではないか。 「アー、お前こんなとこに、 居……た、の……………、」 夜の闇。長身の貴方。 それらが遮る光景を、目を凝らしてよぉく見れば。 「………───ッ、!?」 地に伏す麦藁帽子。 机に項垂れる男。 それが異常であることは、遠目でもわかる。 がたん!ぱき。 大きく後退れば、床が激しく鳴いた。 「なんッ…………、 う、嘘………………!!」 動揺。混乱。 頭はすっかりパニック状態だと言うのに その体は。手指は。そうするのが当然だとでも言わんばかりに 肌身離さず持ち歩く、大事なカメラを構えた。 (33) 2022/07/08(Fri) 0:49:01 |
ライカは、─────パシャ、 (a32) 2022/07/08(Fri) 0:49:40 |
友達 ネコジマ(匿名)は、メモを貼った。 2022/07/08(Fri) 0:51:40 |
友達 ネコジマ(匿名)は、メモを貼った。 2022/07/08(Fri) 0:55:15 |
ライカは、「う、あ、わああぁあ……ッ!!!?」 (a33) 2022/07/08(Fri) 0:58:09 |
【人】 長女 カナイ【???】 後ろをついていきながら、「にゃんこ、かいらし」なんて。 辿々しくも和やかに、相槌を打っていたところ。 ガララ、と扉が開かれて。 「んぇ。こずちゃん、なんしたと……」 足を止めた少女を、後ろの後ろから見上げる。 笑みの消えた顔を捉えて、視線の先にのろのろと目を遣って。 「 ね 」、 「ぇう?」 ▽ (34) 2022/07/08(Fri) 1:20:39 |
【赤】 陽葉 シロマ「勿論だとも。 最初からそう言うと思ってたさ」 大切な生徒の意思を尊重しない教師がどこにいようか。 いたとしても、それは教師に相応しくない。 少女は、自分の思い描く『理想の先生』である。 「……私は、想いを伝えられなかったから」 戦時中の恋となれば、その結末は想像に難くない。 窓の外、夜空を見つめぽつりと呟いた。 「助言はあんまりできないけれど、上手くいってほしいと思ってる。 私にできることがあれば、何でも言ってくれ」 現に少女はこうして少女のまま数十年の時を過ごし、留まっているのだから。 (*11) 2022/07/08(Fri) 1:32:19 |
【人】 かれがれ ユメカワ自転車が停められた校庭の一角を後にして。 今度は生徒用の昇降口から、 再び校舎の中へと戻ろうとした、その時だった。 「────、」 そう遠くない場所から。がらんとした校舎に響く音。 聞き慣れた声の、聞き慣れない叫び。大きな物音。 不意に誰かに脅かされたとか、何かにびっくりしただとか、 そういった、日常の中で聞くものとは明確に異なる音。 暫しの逡巡の後。 誰かが玄関口に立て掛けた金属の棒を片手に、 少し早足に、音のした方向へと向かった。 全て杞憂であればそれでいい。 それでも。軽率に廃墟に立ち入ってはいけないとされる本当の理由が、 その実幽霊などではなく、生きた人間なのだと、知っているから。 (36) 2022/07/08(Fri) 1:41:41 |
【独】 かれがれ ユメカワそれは日常の壊れる音。楽しい時間の終わる音。 皆が彼を見付けてしまう事でそれが終わる事は、想定内。 けれど、もし仮に。 それが、他の要因によるものだったら? 友達が他のなにかに奪われてしまう事は避けたい。 だからこれは、決して演技などではなくて。 (-44) 2022/07/08(Fri) 1:42:09 |
ユメカワは、「──どうしたの」。 (a34) 2022/07/08(Fri) 1:42:18 |
ユメカワは、廊下に見える人影に、少し離れた所から声を掛ける。 (a35) 2022/07/08(Fri) 1:42:33 |
【神】 陽葉 シロマ『牧夫いたよ』 『昇降口の隣にある教室』 ややあって、投稿は続く。 『死んでるけど』 何度も書いては消して、繰り返す。 言葉をたくさん選んでいく。 『こういうの苦手な子は、無理して来ないでね』 『それはきっと、牧夫も望んでない』 (G7) 2022/07/08(Fri) 1:46:15 |
シロマは、廊下から聞こえた声にひょっこり、顔を出す。 (a36) 2022/07/08(Fri) 1:48:45 |
シロマは、「牧夫、いたよ」 (a37) 2022/07/08(Fri) 1:49:06 |
シロマは、ただそれだけ。 (a38) 2022/07/08(Fri) 1:49:21 |
ユメカワは、疎らに鳴り続ける通知音を聴いて。 (a39) 2022/07/08(Fri) 2:14:44 |
ユメカワは、それから、顔を出した少女の様子と、その場に漂う雰囲気に。 (a40) 2022/07/08(Fri) 2:14:52 |
ユメカワは、楽しい時間は、終わってしまったのだとわかった。 (a41) 2022/07/08(Fri) 2:15:01 |
【独】 かれがれ ユメカワここで一度、楽しい時間は終わり。 後に残るは、この夢を見続けるか、夢から覚めるか。選択の時だ。 果たして。これまでの決して長いとは言えない程度の時間は、 皆にとって、離別を惜しむに足るものだっただろうか。 そうだとしたら、嬉しいけれど。 (-46) 2022/07/08(Fri) 2:21:25 |
【赤】 かれがれ ユメカワ「……ありがとう」 ゆっくりと、やや俯いていた顔を上げて。 確かな安堵と喜びを表情に浮かべ、眉尻を下げて笑んだ。 あなたはきっと否定はしないと思っていたけれど。 それでもやっぱり、嬉しいものは嬉しくて。 もう既に、盲目的とすら言えるほどにあなたに信頼を寄せている。 あなたがあなたの思い描く『理想の先生』で在る限り、 同じ子どもである『生徒』にとっても、それは理想そのものだから。 そんな存在から受ける後押しは、きっと何よりも心強くて。 「…伝えられなかった、そっか、うん…… 大丈夫、きっと上手くいくよ。 先生が俺にやり直す機会をくれたんだから、きっと」 夜空を遥かに見る横顔は、少し寂しく感じて。 自分があなたに返せるものはそう多くはないけれど。 あなたが『先生』であるの為の『学校』が、 少しでも明るく良いものになれば。きっとそれが一番で。 これは、やり直す為の機会だ。 自分が、あなたが、 ある時からずっと立ち止まってしまっている場所から。 再び歩き出して、叶わなかった夢を繋ぎ、やり直す為の機会だ。 少なくとも、夢川はそうなのだと信じている。 (*12) 2022/07/08(Fri) 3:48:40 |
【赤】 かれがれ ユメカワ「そういえば…… 先生は、自分で迎えに行きたいなって人は居る?」 言い知れない物寂しさを感じる内に、ふと思い至る。 自分とまったく同じようなそれではないとしても、 あなたとごく親しい──或いはそのように認識している。 もしもそういった誰かが居るなら、 任せてしまった方が理に適ってもいるはずだから。 「もし居るなら俺、 その人にはあんまりちょっかいを掛けないようにしておくよ。 もちろん話すくらいはするだろうけど…」 (*13) 2022/07/08(Fri) 4:26:42 |
[1] [2] [3] [4] [5] [6] [7] [8] [9] [10] [11] [12] [13] [メモ 匿名メモ/メモ履歴] / 発言欄へ
情報 プロローグ 1日目 2日目 3日目 4日目 エピローグ 終了 / 最新