【秘】 空回る思い メレフ → 水面に映る愛を シェルタン言葉が止まった。 少年は、一人の大人の力で 簡単に地面にねじ伏せられる。 ぎし、と腕と胴が軋む音。 「っ、おまえ……ッ!」 離せ、と藻掻く。しかし、少年の体は同級生に比べても半分程の太さで、少し強い力でひねり上げられれば折れてしまいそうな脆いもので。 抵抗は、殆ど無意味だっただろうが。 ふと、友人の方に目を向ける。身柄を拘束されたその姿を見て。 「おまえ、何で逃げなかった……!?」 (-41) 2021/05/28(Fri) 22:58:10 |
スピカは、背負うつもりだったのに。 (c20) 2021/05/28(Fri) 23:00:51 |
【墓】 寡欲 ルヘナ>>+18 シェルタン 「俺も知らなかったよ、こっち側になることなんて。 俺達だけで済んでいるといいが……悪い、ありがとう。 久し振りにお腹が空いていて……」 シェルタンに笑い掛けながらも、パンを差し出されるのなら ほんのひと欠片だけをちぎりとって礼を言った。 そうして口に放り込み、たっぷり味わってから飲み込んで。 そこでようやくほっとしたように笑った。 それからイクリールに視線を向ける。 >>+19 イクリール 「……思えばイクリールとはあまり話したことがなかったな。 俺が一方的に認識しているだけかと思っていたが、そうか、 少し不思議ではあるが嬉しいものだな」 自分が見かけた時はすべて、同じように笑っていた少女の、 ……『治療』を受けても変わっていないように見える笑顔。 昨日までであれば問いかけてもいただろうが、 今はそこまでの知識欲はない。 (+21) 2021/05/28(Fri) 23:00:53 |
【人】 小さな心 サルガス>>3:21 ブラキウム 「……うん。おはよう。いっしょに食べよう」 咎めは多くなく、覚えられていないわけでもなく。少しだけほっとしたようだった。 昨日のように隣の席にのぼって、自分の食事を並べた。 量には多少の差があるけれど、同じもの、それと、"お願い"の対象。 張り詰めた空気の中で、いっときくらいは緊張を忘れるように。そろそろと、息を吐いた。 「いまはブラキウムといっしょだよ……。 きのうはちょっと遅くまで起きてたから、おきてくるのもちょっと大変だったの。 きょうも、じゅぎょうもあるし、医務室にもよらなきゃだから、うとうとしちゃだめなのに」 まるで日常に帰ってきたような言葉。いいえ、今も、日常のはずではあるのだけど。 これほどまでに、肌のすぐ近くで表面化しなかっただけ。 それでもすこし表情には疲れが見え、貴方の顔を見て、落ち着いたようだった。 (22) 2021/05/28(Fri) 23:01:52 |
【秘】 籠絡 イクリール → 御曹司 ブラキウム「ブラキウムが立場をわきまえろ、と言うのなら それをわたしに望むなら、そうするわ。 でもね、ブラキウム。 本当に、見えないままでいい?わからないままでいい? 見えないから、わからないから怖くなるの」 うわさ話も、森の外も。きっとそういうものなのよ。 イクリールは、震える刃をやはり恐れる事は無い。 痛みを感じないわけではない。けれど痛みは重要ではない。 わからないなら、これから知ればいいわ。 もう一度そう言って、より確りと、ブラキウムを抱き締めた。 ブラキウムよりも小さな手が、強張るその背をそっと撫でる。 (-42) 2021/05/28(Fri) 23:02:06 |
【秘】 籠絡 イクリール → 御曹司 ブラキウム「知ってちょうだい、ブラキウム。 わたしだって、理由もないのに人を好きになったりはしないわ。 それに、なにも好きになってもらうことが目的ではないの」 イクリールは、物分りが良い方だと認識されている。 イクリールは、決して愚かなわけではない。 たとえバカと愚かと誹られようと、 それそのものはイクリールにとって重要ではないだけだ。 「あまり相手のことをよく知りもせずに、好きだとか嫌いとか そんな無責任なことを言いたくはないの。 あなたのことを知って、その上で 好きか嫌いか、わたしにもう一度答えさせて。」 イクリールは、ただの等身大の子どもだ。 周りよりも少し、大人びているだけで。 「お互いのことを知って、それでもわかりあえなかったら その時は、あなたに嫌われたって構わないわ。」 それでもイクリールは、知る事を恐れない。 それでもイクリールは、知られる事を恐れない。 それに、まだ。ブラキウムが自分に嫌厭を向けるその理由の たったのひとかけらも、わかってはいないのだ。 (-43) 2021/05/28(Fri) 23:02:52 |
【秘】 御曹司 ブラキウム → 壊れかけの ルヴァ/* アタイPL! 2日目の秘話はどうしようかしら? 18時ごろにレスを返しているけれど、 区切る事も出来ると思うのよね。 そちらにお任せして待つことにするわ! 続けるなら何事もなく普通に返してもらって構わないわ! (-44) 2021/05/28(Fri) 23:05:06 |
【秘】 壊れかけの ルヴァ → 御曹司 ブラキウム/* わぁい、あかりブラキウムPL大好き! こちらPL的には綺麗に区切れたかなと思ってました (日付をまたぐと状況変わるかなと思ってたので 少し駆け足になってしまいましたが) また話したいエピソードや状況変化あれば その時系列踏まえたほうが楽しいかなって思いました! (-45) 2021/05/28(Fri) 23:10:02 |
メレフは、深夜の森で、ナイフを使って大人を刺した。 (a20) 2021/05/28(Fri) 23:11:10 |
【墓】 水面に映る愛を シェルタン>>+19 >>+21 ─── 「いつも全然食べないのに、久しぶり、か」 淡々と指摘する。 別に、責めるとか、そんな意図ではないのだが。 千切られたパンを、一口頬張る。 「……休めるのはいいが、 考えることが多くて困るな。 後悔しないように、いきたいもんだけど」 横目でイクリールの表情をみる。 彼女がの態度にも、検討がつかないこともない。 他ならぬ自分が、それを警戒していたのだから。 “大人の愛を望んでいた”自分。 ……イクリールとシェルタンに違うところがあるとすれば、 それはきっと、“知った上でそれを望んでいる”ことだ。 「難しいよ、本当に」 (+22) 2021/05/28(Fri) 23:11:16 |
シェルタンは、茫然と、友人が人を刺すのを見つめていた。 (c21) 2021/05/28(Fri) 23:11:56 |
【秘】 御曹司 ブラキウム → 寡欲 ルヘナ「本当に奇妙な病気だね。 ここのこどもみんなそんなものを抱えているのか。 それはまぁ、大変だね。お互いに」 外の事ばかりで見ようとしなかった内の世界の解像度があがった。 表情は変わらない。 「できるだけ……あぁ、できるだけやってみるさ。 ほんの少しだけのコネしか無いから期待はしないでくれよ。 どちらかというと、君の情報の方が頼りなんだ」 「他にはまだあるかい?」 (-46) 2021/05/28(Fri) 23:14:45 |
メレフは、楽しそうに嗤った。 (a21) 2021/05/28(Fri) 23:17:06 |
【秘】 御曹司 ブラキウム → 壊れかけの ルヴァ/* OK! それじゃ†最高の時†にまた! そちらは大変な事になっているみたいだけど、無事に会えることを願っているわ……kiss (-47) 2021/05/28(Fri) 23:17:21 |
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