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【秘】 遊惰 ロク → 発熱 ニエカワ「……そうかい」 少年の願いに是も否も返せず、曖昧に保留する。 一人分欠けた死ぬ理由は、直ぐには埋まらず覆せない。 窓を見遣る。打ちつけられた板か、雨戸か。 恐らくそういったもので、外は窺えないのだろうけれど。 ――それから、少年の顔を見て。常の笑顔で話を逸らす。 「坊チャン、せっかくこうして話ができンだ。 今度こそ東京の話でもしてやろうか。 お前サンの話、思い出バナシでも夢物語でもいいや。 そんなのを聞かせてくれるンでもいいけども」 (-61) 2021/07/08(Thu) 21:33:27 |
【人】 焦爛 フジノひたひたと足音を立てながら病院の中を回る。 初日は、人がたくさんいると、思ったのに。 いつの間にか、人はどんどん消えていた。 あの嵐の中、他に行くところなんてないはずなのに。 皆どこへ行ってしまったのだろう? 「……だれか、いないの?」 ぽつりと零した言葉は雨風の音にも消されず、静かな部屋の中に響いた。 (4) 2021/07/08(Thu) 21:55:47 |
タマオは、「あ。はい、いないです」 通り過ぎざまに言うだけ言った。 (t5) 2021/07/08(Thu) 22:07:12 |
フジノは、誰かにとても軽い返事をされた気がした。かる〜い。 (a3) 2021/07/08(Thu) 22:09:53 |
【秘】 遊惰 ロク → 諦念 セナハラ「ハハ、賢しらに言ってくれンじゃねェか。 全員では生き延びられねェ、それくらい知ってたさ。 だからおれは食わなかった。 駐在に頼み事をした。商人と話をした。看護師を唆した。 ……お前サンらのとこ行かなかったのは、 あの子らに医者が必要だと思ったからだ」 大人は建前用意して、小さな子どもから殺していく。 それを男は知っている。 然し、殺しに至るまでにはまだ時間があると思っていた。 それくらいの情はあると信じていた。 信じたおれがばかだった。 「“未来ある子供”、そうだなァ。 リッパな言葉だ、あんまり正しくって涙が出らァ。 なあ、賢くてリッパなお前サン。 ――その中に病人のガキは入らねェのか。 脅かして唆してトモダチ殺させて食わせンのが、 “未来ある子供”にすることか?」 男は、人が人を殺して食う事を嫌悪したのでは無い。 大人が子どもを殺した事、別の子どもを巻き込んだ事。 ただそれだけが、据えかねた。▼ (-62) 2021/07/08(Thu) 22:10:12 |
【秘】 遊惰 ロク → 諦念 セナハラ あの少年は“長くないってわかってた”と言った。 それが本当なのか、思い込みだったかなんて分からない。 本当に長くなかったのなら――それは、確かに。 ある意味で、“■■”だったのかもしれない。 “苦しまず、■■■■に殺され”て。 そうだとしたら、……そうだとしなくとも。 余所者の男の言う事は、子どもが描く様な絵空事だ。 大人に虐げられて生きてきた 一人の青年の我儘で、ただの子どもじみた癇癪だ。 ――――けれども、一つくらい。 この、クソッタレな人生で。 一つくらいは奇跡を願ったって、良かったろう? 「あの子らみんな生かしたかったんだ、おれは。 ――なァ、お医者サン。 ニエカワクンだって、生きたかったろうよ」 (-64) 2021/07/08(Thu) 22:16:58 |
【秘】 被虐 メイジ → 焦爛 フジノ「何って、──人殺し。……君以外の、誰かに 犠牲になってもらわないと、"足りない"だろうし」 メイジはぽつり、と呟いた。 「……さすがに、止められるかなって思って。 でも、もう隠したり、ウソつくの嫌だなって。 だから言ったんだ。やっぱ、オレのこと怖い?」 「オレは、生きようと思ってるよ。そうじゃなきゃ、さ、 ……今までしてきたことが無駄になる。 ううん……オレね、人一倍、死ぬのが怖いだけだ。 こんな話するのも怖いよ……今泣きそうだったもん」 あはは、と乾いた笑いを零して、向き直る。 メイジはおもむろに、その辺りに膝を抱えて、座り込んだ。 「でも、そっか。フジノも悪いこと、してきたんだ それって、どんなことか、聞いてもいい?」 あなたに言われた通り、お互いの事を知らないな、と感じた。 だから、少しでも話をしたいと思った。 (-65) 2021/07/08(Thu) 22:34:31 |
【秘】 遊惰 ロク → 商人 ミロク 己が手を伸ばすより先、猫を拾い上げた腕。 辿って見れば、動くはずのない姿がそこに居て―― あまつさえ、話し掛けてきた。 「…………どォも、商人の兄サン」 沈黙ののち、慣れた笑い顔を浮かべて。 片手を軽く挙げて死人に応える。 「死んだクセ、当たり前みてェに口ききやがって。 あの世は休業中かねェ」 (-66) 2021/07/08(Thu) 22:36:04 |
【秘】 諦念 セナハラ → 遊惰 ロク男の見てきた戦場とは。 大人が大人を殺し、大人が子供を殺し、 子供が大人を殺し、子供が子供を殺し、 醜く未来を奪う合う、そんな場所だった。 殺人はどんな経緯であれ、理由であれ、 罪の重みに変わりはない。 命は大人も子供も等しく軽い。 一歩、距離を詰める。 「賢くて立派な大人が、こんな事するわけないでしょう。 僕は、ただの生き恥曝しです。 そんな人間の言葉で良ければ言ってあげますよ」 さらに、一歩。 「ええ、 そうです 。そうでもしなければ、生きられない。 全てを選ぶことはできない。 未来とは、誰かの可能性を食らうことでしか行けない場所だ」 僅か下にある貴方の双眸を、底無しの深い黒が覗いている。 その視線は黒い雨のように冷えきっていた。 幸福とは限りある資源だ。それを知らないとは、言わせない。 「……もしもできるのであれば、」 (-67) 2021/07/08(Thu) 22:54:12 |
【秘】 諦念 セナハラ → 遊惰 ロク「──僕だってねえ、生かしたかったですよ。」 彼の未来を叶えることができたら、どれだけ良かっただろう。 誰ひとり犠牲にならなければ、どんなに良かっただろう。 選ぶことには慣れていた。 同時に、誰しもが選択できないことを知っていた。 否定と選択。難しいのは、圧倒的に後者だ。 だから選んだ。 他の誰かが、こんな苦しみを味わわないように。 (-68) 2021/07/08(Thu) 22:55:25 |
【秘】 商人 ミロク → 遊惰 ロク「私も視える性質だったのですが、 ここまで直ぐとは思いませんでした。 あなたには、会おうか会わないかは悩んでいましたが。 死んでしまう人に、会っても、何も嬉しくないでしょう?」 ごめんなさい、と呟いて目を伏せた。 たた、やはり見えているのかと、少し満足げに笑った。 「あなたに言われたとおり、 彼らには食事と未来の足掛かりを配っておきました。 その上でお聞きしますが、まだ死んでしまうつもりですか? 飢えて死ぬのを待つのは辛いでしょう、 私、あなたに死んでほしいと思っていないんです。 あなたは死んでくれると疑っていませんが。 取引は、彼らを生かして死ぬことで何も変わりがありませんね?」 (-69) 2021/07/08(Thu) 23:00:40 |
【秘】 被虐 メイジ → 諦念 セナハラ入口付近で立ち止まったまま、押し黙っていた。 はっきりと告げられる言葉に、苦笑いをひとつ。 別に最後までズルくてもよかったのに。 「……セナさんには、いろんなこと教わったね。 オレがこんなとこで遭難しなかったら 知りもしなかったこと……」 ぼんやりと、俯く。 「でもそっか、最期なんだ」 「……じゃあ知りたくないなあ」 ふてくされた子供のように床を蹴る メイジは、ゆっくりとあなたの目の前まで歩んできた。 「ウソ」 「上手にできたら褒めてくれる?」 メイジは、笑った。 (-70) 2021/07/08(Thu) 23:56:54 |
【秘】 遊惰 ロク → 商人 ミロク「お前サン、あとのことまで手ェ配ってくれたのか」 驚きに目を瞠ったのち、それをひどく嬉し気に細めて。 無意識のうち、幾分か柔らかな声を出す。 「……そいつはよかった。 ロクな生活してねェみてェだから どうにかならねェかと思ってたンだが。 おれァあの子ら怖がらせちまうだけだったからさ」 それから一転。あっけらかんと答える。 一人分欠けた、 漸く手にした 死ぬ理由。埋まりもせず覆りもしない儘、そこにある。 「ハハ、飢えるかその前に首括るか、 どちらにせよ死ぬのにかわりはねェかなァ。 ――そうだなァ、お前サンに頼んだのはそンだけだ。 どうしてあンな死に方したんだか、 是非にも聞きてェとこではあるんだけども」 (-71) 2021/07/09(Fri) 0:09:42 |
【秘】 発熱 ニエカワ → 遊惰 ロク「俺の話なんてきっとつまんないよ」 ゆるく顔を横に振る。 少年には、人に話せるような楽しい思い出も、波乱万丈な苦労話も何もないのだ。 「トウキョウの話、ききたいな」 もういけなくなってしまったけど、話を聞くだけで満たされるものもあるだろう。 (-72) 2021/07/09(Fri) 0:26:40 |
【独】 被虐 メイジフジノちゃんへの前のレス、めちゃくちゃオレが 自分犠牲にしそうな感じに見えるのは…… 昨日の時点で生き残らせるつもりの連れ星と 二人きりになりそうフラグ立ってたから さすがにふたりになったらオレを食え!!!(自決) ってやるでしょ やらんか? (-75) 2021/07/09(Fri) 0:56:16 |
【秘】 焦爛 フジノ → 被虐 メイジ「……食べるものなら、もう十分だよ」 それ以外が“足りない”のならば、フジノにはどうにもできない。 「まだ、ちょっとは怖いけど……優しいのもかっこいいのも、知ってるから。 前よりは、怖くない、よ」 隣にすとんと腰を下ろす。 こうやって隣に座れる程度には信用も、しているのだ。 だから、悪いことだって告白する。 「 父親を殺した 腹を、撫でた。 「ちゃんと産んで、あげたいの。でも、駄目だって言われて。 だから……殺される前に、しなきゃいけないと、思ったの」 もう少し風が収まったら。村には下りずに出て行くつもりだ。 フジノはそのために『取引』を使った。 「……メイジは、私を、怖いと思う?」 歪に笑って、貴方を見た。 (-76) 2021/07/09(Fri) 1:32:08 |
【秘】 遊惰 ロク → 発熱 ニエカワ「お前サンの話も聞かせてくれや。 ホントにつまんねェかどうか聞いてやらァ」 次ンときでもいいからさ、と、 あるかも分からぬ先の事を口にし乍ら、 冗談めかし、笑い混じりにそう前置いて。 「そンじゃ、おれから話すとするかねェ」 都会の街並み、行き交う人々。 見聞きした様々のうち、愉快で明るいことばかりを。 多少の脚色と誇張を交えながら、面白おかしく―― 少年が耳を傾ける限り、時間の許す限り。 あれこれと語って聞かせたことだろう。 (-77) 2021/07/09(Fri) 1:55:03 |
【秘】 遊惰 ロク → 諦念 セナハラ「そンなら……ッ!!!!!」 詰まった距離、胸倉に手を伸ばし。 底無しを睨め付け、絞り出す様に呪詛を吐き出す。 「――――……、 ……“できるのであれば”なンて笑わせる。 そうしなかったのは、お前だろうが」 ギチリときつく握ったシャツ越し、掌に爪が食い込む。 これは優先順位の問題だ。 男は子どもを何より優先するものだと考えるけれども、 眼前の人間はそうでは無かったのだろう。 ――医者の切り捨てた“病人”は、 男の切り捨てた“大人”に等しいのだろう。 たったそれだけの、大きな違い。 故にきっと、埋まることは無い。 胸倉を掴む手で一度、体を揺すぶる。 その手に籠った力は徐々に抜けている。 「……なァ、生かすと殺すを選んだお前サン。 あの子の未来は、命は。 おれやお前サンのよか軽かったって、そう言ってンのか」 (-78) 2021/07/09(Fri) 2:19:36 |
【秘】 被虐 メイジ → 焦爛 フジノメイジは、驚いたように片目を瞬かせた。 それはあなたが"人殺し"だったからではない。 「怖くないよ。ううん、悲しい……っていうのかな。 ……誰かを、殺すのは、いつだって、そうだよ」 メイジは、眉を下げて笑う。それはもう、嫌なほど知った。 「だって、オレも 同じ だからさ。……オレも、ここにくる前、親父のこと殺したんだ」 もしかして、メイジがあなたを気になっていたのは "似た者同士"だったからなのかもしれない。 「それに、ここにきてからも──」 ……顔を伏せる。 「……フジノ。フジノって、強いんだね オレなんて、怖くてそうしたんだから」 メイジは、なんだか、おかしくなって、肩を揺らした。 笑うところではないのはわかっているが。 「やっぱり、少しは怖いかも」 「食べ物、足りるって言ってたね。 ……なら、オレ、もうやらなくていいのかな」 メイジは、遠くを見ていた。 (-80) 2021/07/09(Fri) 5:27:29 |
【秘】 商人 ミロク → 遊惰 ロク「理由ですか?」 どういたしまして、と、取引でしたから、と。 淡々と並べてやってきた言葉に優しく囁きかえす。 「あなたが死ぬ姿を見たくありませんでした」 幽霊になって、会話ができるようになるなんて、 生きているときは思いもしませんでしたから。 「でも、やはり、見ることになってしまいそうですね。 残念です」 (-81) 2021/07/09(Fri) 8:55:37 |
【墓】 商人 ミロクこれは、少し前。 まだ男が命を落とす前。 病院の裏手にスコップを持った男の影が一人。 スコップの影がもう一つ。 深く、深く穴を掘っていました。 少し離れたところにも、もう一つ、穴が掘られました。 一つの穴には小さな骨と薬の入った陶器の壺。 もう一つの穴には黒猫の遺体を入れました。 壺の中には、ニエカワの骨が入っていました。 もう一つ、ニエカワの夢が入っていました。 黒猫はタオルに包まれていましたが、 埋められれば次第に土にかえるでしょう。 どちらも弔う為に、作られた、お墓でした。 技師の墓は、ありませんでした。 知りませんでした、知ろうとしませんでした。 彼女はきっと、どこかに、行ってしまったんでしょう。 (+9) 2021/07/09(Fri) 9:01:48 |
【秘】 発熱 ニエカワ → 被虐 メイジ「殺したくないなら、殺さなくていい…… アキラは全部忘れていいんだよ」 隣で、一緒に話しているかの様に貴方の独り言に答える。 (-82) 2021/07/09(Fri) 9:50:07 |
【秘】 諦念 セナハラ → 被虐 メイジ知りたくないのが本音だと、わかっていた。 その上で、気付かないふりをする。 人を殺したくないというのは、誰だって持っている筈の真っ当な感情だ。 「……ええ、勿論」 壁に寄りかかり、ずるずると床へ腰を下ろす。 招くように、緩く手を広げた。 「刃物を使っても良いですが、血の片付けが大変ですから。 首の絞め方を教えます」 (-83) 2021/07/09(Fri) 10:10:12 |
【墓】 商人 ミロクまだ雨の降りしきる中、濡れない男はその地面を見下ろす。 しゃがみこんで、手を合わせて。 目を細めればどこかに"彼ら"の気配を感じた。 まだ病院のどこかで、誰かを待っているのだろう。 「ああ、結構無事ですね。 かなり深く掘りましたし、……突然掘り出す人も、 墓荒らしする不届き者も獣ぐらいで。大丈夫かな」 同時に誰の墓かかも皆にはきっとわからない。>>+9 ここに残る彼らになら知らせてもいいかもしれないが、 今だと外に出てきてしまうかもしれない。 骨があったことが知られてしまうかもしれない。 あの肉が"人"であったことが知られてしまうかもしれない。 ……しばらく秘密のお墓としよう。 この病院によくいた猫も一緒に埋めた。 多分、寂しくないだろう。 「もう二度と口を聞けないと思っていたんですけど…。 せっかくまだいられるのなら、 最期ぐらい見届けようと思います。 さて、一体人の魂の寿命はいつまででしょうか?」 (+11) 2021/07/09(Fri) 10:40:10 |
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