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【秘】 不運 フカワ → 美術 エノ何処にいるのか、わかっていなかった。 何があったのか、わかっていなかった。 ただあなたがいないとわかっているエノの部屋へと向かえば、無断で入り込み、散らかり方や絵に目もくれずベッドへと飛び込んだ。 「…… 」 しばらくしてからベッドから降り、立ち上がる。 何事もなければ、一輪の花を置いてそのまま部屋をあとにするだろう。 (-53) 2022/03/02(Wed) 4:23:27 |
【秘】 不運 フカワ → 普通 ナツメ合議がおわってすぐだろうか、あなたのもとに連絡が来る。 『いま、どちらにいますか? エノくんの元でしょうか』 『その』 『裁判所ではなく、その場所にいる理由を聞いても良いですか?』 (-54) 2022/03/02(Wed) 4:26:17 |
【秘】 清掃員 カミクズ → 不運 フカワ「うぐ……そ、」 そうですよね、と言おうとして、その先は言葉にならなかった。 不意に詰められた距離と、目元に触れた感触に 今では癖になってしまった笑顔も忘れ呆気にとられていたから。 「………へ、え。えっと。 あ……い、いない方がいい?なんで…?」 ふと我に返って、 でも言葉が見付からなくて、まだどういう事かわからなくて。 しどろもどろに言われた事を問い返した。 その言葉の意図がわからない事だけは判然としていた。 「な…なんで、そんな寂しい事言うんですか。 僕はきみがいない方がいいなんて、思ったことないです… ただ、僕はただ…きみが忙しいんじゃないかと思って…」 きみにはまだ、知りたい事が沢山あるはずだから。 人とあまり関わらない事を選んだ自分と違って、 自分ばかりにかまけているわけにもいかないだろうから。 だから別れを告げられれば素直に頷いていた、だけで。 「……ほんとは、一人は、いやですよ。 一人の時間は、憂鬱で、寂しくて、むなしくて いつもいつも、いやな事ばかり思い出して… でも…安心して一緒に居られる人、きみしか居ないんですよ…」 冷静になるにつれ悲しさがこみ上げて、視線を落として俯いた。 (-55) 2022/03/02(Wed) 5:18:08 |
【見】 奇形 メイサイ 早朝。 四角い浜辺。潮風の匂い。真っ青な海の色。 今日もまた、砂浜を歩いている。波の音しかしないこの場所は、考え事するのに向いてるから。 海は好きだった。1回しか行った事ないけど。 「……結構。見るの、疲れたかも」 「あー……」 (@6) 2022/03/02(Wed) 5:51:25 |
【独】 奇形 メイサイ散らかった薬局。火薬の匂い。真っ赤な血の色。 ──ヒメノさんの死体。最期の言葉。 そんな光景が脳裏にこびり付いて離れない。 リアルだった。VRの癖に。 ヒメノさんが死んだ。苦しそうだった。 死にたくないって言ってた。 全部、見ていられなかったけど見た。 背負わないといけない事だから。 提供者を決めるっていうのはこういう事だから。 でもさ。 僕は他人にあんな事をさせてまで本当に心臓が欲しいのか? なあ? 分からなくなってきた。 (-58) 2022/03/02(Wed) 5:53:06 |
メイサイは、苦しい。 (t7) 2022/03/02(Wed) 5:54:01 |
メイサイは、ログアウトし損ねた。 (t8) 2022/03/02(Wed) 5:54:06 |
メイサイは、凡そ98uの砂浜で、波打ち際に倒れている。4日目の明け方頃。 (t9) 2022/03/02(Wed) 5:54:27 |
【秘】 不運 フカワ → 清掃員 カミクズ「……呼びたいときに、呼んで、ください」 「寂しがり屋、は覚えています。 行けるかどうかは、そのとき次第とも……言いはしましたが」 確かに拘束されれば自由ではないかもしれない。 何処かでそれを望んでいる自分がいる。 彼に、ではないし口に出すことはない。 一瞬離れる前にその髪をうんと優しく撫でる。 一人で寝るのが怖い下の姉弟にしてあげていたおまじない。 自然と出てきた動きに、普川にとっての疑問はなかった。 「いそがしい……そうですね、俺は。 今日も、明日も。色んなところをまわって人の姿を観察して暇潰しをしようと思いました」 「だから……それに付き合わせる貴方も、 せっかくなら寝かせてあげたいのに。 怪我人は、無事でいるべきなのに。 傍にいたら殺したくなるのに、 自ら懐に誘って、置こうとするはなんでですか。 俺はただの、……仲良しじゃなくなっちゃいましたよね」 「安心って、なんですか?」 負の感情ばかり求め覚え続けていた頭が、久し振りにひとつの言葉に反応した。 (-59) 2022/03/02(Wed) 6:59:43 |
【秘】 不運 フカワ → 清掃員 カミクズ「俺はその不安な気持ちを知るために、君を失おうとしているのに。 その安心ができたら、抵抗せず刺されてくれるとでも言うんですか?」 本当に、俺の事を好きになってくれているのかと勘違いするじゃないですか。 そんな甘いチョコレートに浸るような感覚はここで学んでいるんです、だからこの時も、次に会うときも同じように訪ねました。 「『一緒に、隣で寝てほしい?』」 無防備と温もりを捧げて、あなたに得はあるのだろうか。それは知らないけれど。 それでも頷く彼らがいることは知っている。 たったこれだけで嬉しそうに笑う姿を覚えている。 「もし起きてるなら……退屈に、させないで。 俺を……死にたくなるまで欲しがっていてください」 言葉にしただけでどんな行為かわからない、だけどそれが己のやりたいことへの近道だというのは確信できた。 (-60) 2022/03/02(Wed) 7:06:06 |
アクタは、………、 (c10) 2022/03/02(Wed) 8:03:45 |
【墓】 演劇 アクタ「はッ……はあ!? この僕がッ……なんで、」 「なんで、死ななきゃいけないんだよ!!?」 「ふざけるなよッ! あの嘘吐き野郎、やっぱり信用出来ないじゃないか!」 「ほ、他、い、入れやがった奴ら、全員……、」 「ゆ、許さない………!」 ───少し前の自分なら。 そうして八つ当たりして、取り乱していたかもしれない。 けれど、今。 W考えていることWは、 (+12) 2022/03/02(Wed) 8:04:08 |
アクタは、「コタロー、……」 (c11) 2022/03/02(Wed) 8:04:17 |
アクタは、「書かなきゃ」 (c12) 2022/03/02(Wed) 8:04:27 |
【墓】 演劇 アクタここで得た経験、感情、死。誰かの思い。 全て抱えたまま、何もせずに死にたくない。 ……遺さなきゃ。 「……運んだら、寮に戻る。書く。 時間、ぜんぜん足りないからな。」 まだまだ実績もない癖に 男の心は、確かに舞台馬鹿だった。 体のバツ印も探さないまま、 タオルを放り投げて、薬局を後にする。 ──そうして、残されたひとつの遺体は きちんと彼女の部屋に運び込まれたのだった。 (+13) 2022/03/02(Wed) 8:06:34 |
【秘】 清掃員 カミクズ → 不運 フカワ自分が寂しがり屋の自覚はある。それを自称する程度には。 もしひとりで生きていけるような人間なら、きっと。 置いていかれる事に、こうも苦しみはしなかっただろう。 「きみと一緒に居たいんです」 離れていく手に寂しさを感じてしまう程度には、重篤で。 涙こそ出ないけれど、声色は随分と湿っぽいものだった。 「多分、今の僕は、きみの居ない所で死ぬのが一番怖くて。 きみの事を置いていくのはいやだけど、でも。 せめて最期がきみの傍なら、きっとそれでもいいと思えるから。 きみになら、何をされてもいいと思えるから。 でも、少しでも長くきみと一緒に居たいから」 「だから、一緒に居させてください」 なんだってしますから。 きっと何度だってそう答えて、手を伸ばそうとする。 縋れる人も、縋りたい人も、目の前のただ一人だけ。 「どんな形でもいいですから……」 その為なら、猟犬らしく何処までも追い求め続けよう。 その為なら、無防備な喉を晒して眠る事だって厭わない。 愚直な狼のなりそこないにできる事は、ただ一途に想う事だけ。 (-61) 2022/03/02(Wed) 8:08:45 |
【秘】 不運 フカワ → 園芸 ハナサキ誰かと共に帰った方がいい。 そんな話がなされている中メッセージを送った。 『価値の話、簡単にですけど。 顔を合わせて話したいです。 気分と、せっかくですから。 文字でやり取りするのと変わらないのに なにかちがうと感じるんです。 心配事はあるかもしれないですが、 少しだけ話しませんか?』 『ナツメさんへの差し入れでも、用意して』 (-62) 2022/03/02(Wed) 8:08:54 |
【秘】 不運 フカワ → 演劇 アクタ合議の最中、あなたの姿が見えずに端末をみる。 なにかが起きている、だが、わからない。 男は仕方がないとはいえ嘘になってしまったことを、知らせたかった。 謝罪はするか、わからないけれど。 『アクタさん 君が見て、知ってる、ここで起きたことを教えてくれませんか』 『俺は君のためにも、俺自身のためにも やりたいと思ったことをやります。 投票の理由も教えます。 でも、メッセージよりも 会えなければ、音声で、 声を聞いてやり取りをしたいです。 時間が空いたら連絡してください』 (-63) 2022/03/02(Wed) 8:14:59 |
【秘】 不運 フカワ → 清掃員 カミクズ「俺が」 差し伸べられた手は、取った。 とりたくなったから、だった。 「……今君は怪我をして不安定なんですよ。 誰に、やられたんですか? もしかして怖かったですか。 ……少し話したら寝てください、俺はここにいますよ」 そう呟きベッドに引きずっていけば、無造作に放り投げられた物のなかで一緒に丸まった。 まるで巣の中のようだなんて思いながら、帽子を放って頭を撫でる。 「……」 髪を整えながら無防備な姿を見つめる。 此処に居るとVRないの状況はあまりわからなくなるだろう。 周りで何が起きてるのか知れず、駆けつけたくてもいけないな。 「連絡は、とらせてくださいね」 片手で撫でながら背中に回した端末を操作すた。 邪魔をすれば貴方を見て、呼べば答える。 まるで休日に外に出たくない良い仲の二人のような。 「飼えないって言ったじゃないですか」 責めてるわけではない、ただ、最期まで面倒を見れるかなんてわからない気持ちは変わらない。 あなたがいうように、様々なところからヘイトを稼いで悪めだちをしている自覚はあるからだ。 いつも発言の後に気付く悪い癖。 (-65) 2022/03/02(Wed) 8:41:18 |
【秘】 不運 フカワ → 清掃員 カミクズ「……これが」 死んだ方が安心するという気持ち? わからない、でも今回はわからない理由がわかった。 「掃守さん。俺は……」 あなたが眠れるようになるまでの子守唄。 ただゆっくり、自分の事を語るだけ。 多分二度と、言わない、呪いの言葉。 「こんなところで死にたくなかったよ」 同じように喉を見せてやりながら時を過ごし、 合議が始まる頃には笑いかけた。 「この制度から生かしたいひとができました。 それは、君じゃありません」 君とは、きっと。 「あと、寂しければ呼んでください。 四肢と時間があれば行きますし、いいこと……? も、してあげますから」 そういって何ともないようにネクタイを緩め、貴方の額に口づけを落とした。 「……元の姿に戻りたいな」 そんなことをぼやきながら。 (-66) 2022/03/02(Wed) 8:47:38 |
【秘】 剣道 ツルギ → 規律 ユス『』 『』 『うん』 示された意思に何度か瞬きをして、何だか少しむず痒い気持ちになって、照れ隠しみたいに短く返して。 きっと変な顔をしていたから、見られなくて良かった。 『帯刀した人間に向かってくる奴もいないと思うけど、まあ、気を付けとく。 現実なら負けないのになあ………』 そういえばどれくらいの身体能力なんだろう。見舞いの品を出すついでに試してみようかな、なんて頭の片隅で考えた。 「………、……」 それ、際限なく一緒にいることになるけど。 追伸に心の中だけで返事をして。 『じゃあ×印見てみたい。カミクズさんは着込んでるし、ヒメノには初日しか会ってないから見たことないんだ。』 適度なところで我慢しなきゃな、と思った。 (-67) 2022/03/02(Wed) 9:44:53 |
【人】 剣道 ツルギ>>廊下 寄り道をしつつ青年は医務室の前まで来ていた。当人から急がなくて良いとも言われていたし。 中に入る前に試したいこともあったから、ひとまずここで。怪我人の前ですることじゃないだろう。 「………」 薄々気付いてはいた。真剣なんて初めて持ったけど、絶対もっと軽いと思う。竹刀なんていつもより重い気がするし。 いくつか果物が入った紙袋から林檎を取り出した。 見舞いといえばコレ、というフワッとした知識で用意した品々。 グッと力を込めると、片手で林檎を潰せなかった。 (5) 2022/03/02(Wed) 9:45:42 |
ツルギは、現実なら余裕で潰せたのに……………… (a6) 2022/03/02(Wed) 9:46:19 |
【秘】 清掃員 カミクズ → 不運 フカワ「わ、……」 手を引かれるままに、二人でベッドに入って。 帽子をどこかへやって髪を解けば、 普段後ろで括って纏める程度には長い髪がばらばらと散らばった。 撫でられるのは心地良くて、目蓋を閉じてしまいたいけど。 でも、同じくらい、もう少しだけこの微睡みの中に居たくて。 「…怖かった、のかも、しれません。これからも、ずっと。 あの場所で、きみではなく、他の誰かに殺されるのが… ……変な話、ですよね。 あんなに死にたいって言ったのに、自業自得なのに いざ殺されそうになったら、抵抗するんですから…」 だからもう少しだけ、今だけはとりとめのない話を。 自分でもおかしな話だと思っている。 それでも、自分の中では筋の通らない話、ではないけど。 人から見れば、およそ筋の通っていない行動なのだろうなと思う。 「僕は…飼えなくても、きみが、飼い主じゃなくても。 そばに居るって、言いましたよ…」 鼓膜を震わす声に、ぼんやりとそう答えを返す。 それも、いつ破れるとも知れない口約束だけれども。 今だけは叶わない夢を語ったっていいだろう。 夢の間近、眠りの淵に居るのだから、それくらいは。 「…ああ、きみと、もっと長く、一緒に生きてみたかったなあ……」 そうして目蓋はゆっくりと落ちていく。 (-68) 2022/03/02(Wed) 9:51:38 |
【秘】 清掃員 カミクズ → 不運 フカワそんな束の間の休息の後。 笑いかけるきみには、迷いなく頷い、て。 「へ。 ……あ、あの、いいことってどういうニュアンスの… 邦幸さん!?ねえちょっと、邦幸さーん!!? 」きみの行動に慌てふためいたりも、したんだろうな。 (-69) 2022/03/02(Wed) 9:52:03 |
【独】 剣道 ツルギそういや結局爆速でクールな化けの皮剥がされちゃったな やっぱり俺にクールは無理だ 一生スラムで暮らします それはそれとしてやっぱりユスが悪いと思う (-71) 2022/03/02(Wed) 10:10:32 |
【秘】 普通 ナツメ → 園芸 ハナサキ体温、鼓動、近づいても離れても一つになれないそれは、ちょっと寂しい。 私たちは結局、ひとりぼっちなんだって突きつけるようで。 頭をなでる手を、また、目を細めて受け入れて。 どこか名残惜しそうな気配を残した少女は、先に起き上がるあなたを見上げて、 「味方よりは、友達がいいなって」 思います。小さく笑む。 でも。 「友達だから味方するときもあるし、 友達だから、味方できないこともあるって。 ……そのくらいじゃ、だめですか?」 でも、ひとりぼっちが、ふたりいる。 それでべつにいいんじゃないかなって、思う。 (-73) 2022/03/02(Wed) 10:28:53 |
【秘】 普通 ナツメ → 園芸 ハナサキ――――どうしてそんなに、味方にこだわるの。 そんな不躾な問いはまだ、心にしまっておくことにする。 柔らかい土に思えて、踏み荒らすのは躊躇われた。 まだ、なりたての友達だから。 (-74) 2022/03/02(Wed) 10:30:07 |
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