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【秘】 トレジャーハンター プルー → 浮遊想 テラ (-52) 2021/10/24(Sun) 21:19:29 |
【秘】 トレジャーハンター プルー → 浮遊想 テラ「んー?」 てっぺんでぐるりと周囲を見回す。 上には満天の星。振り返れば鬱蒼と茂る森。 「むぅ。……イタズラ?」 はて、と首を傾げ――― 「 “って事で”って言うし、 ……“って事で”ここに来たんだよね? プルーちゃん 」 その声は、聞こえた。 「……どこ?このへん?それともこっち? ちょっと〜〜〜姿見えないなら影ぐらい出しなさいよぉ〜〜〜! アンタが呼んだんでしょーが!」 声の聞こえた……と、思しき辺りに手を伸ばし、振ったりぴょんぴょんしたりして、ナニカを探り出した。 (-53) 2021/10/24(Sun) 21:20:26 |
【見】 くるみ割り人形 トラヴィス>>@10 「そう、」 望んで良い、変わって良い、悩んで良い、 隣に二人が居てくれるから。 「……そう」 嗚呼、こんなに真っ直ぐに言葉を届けてくれることを 今までどうして知ろうとしなかったんだろう。 「そう………」 過去の 悪夢 を拭うことは出来ないけれど、二人が──三人が居てくれるなら、ゆっくり前を向いて、少しずつ未来 を彩っていけば良い。「ごめん、」 過去にばかり囚われて、必死に目を瞑って、 壊れられず、狂えずに夢を見る時間は、もう少しで──終わるような気がする。 「ごめんね………」 過去も、未来も、今だって、 全てを慈しんで、抱えて、 大切に思えるような人に、なれたら良い。 涙は流さない。 それを瞳から溢すのは、舞台の上でだけだと誓っている。 → (@11) 2021/10/24(Sun) 21:20:55 |
【見】 役者 トラヴィス「ありがとう」 瞼を開く頃、 そこに涙も、迷う視線も、怯える瞳も無かった。 役者のことを知ろうとしなかった自分は、座長失格だ。 もう一度、 踏み出す一歩目からやり直そう。 (@12) 2021/10/24(Sun) 21:21:56 |
【秘】 よいが来ない ミズガネ → 浮遊想 テラエリック。Mr.ホワイト。ナナシ。 貴方に贈られた名前を、しっかりと聞き届け。 「……ああ、そうか。お前は透明だから色んな贈り物が貰えるのかもしれないな」 その点だけは、よかったのかなとも思いつつ。 けれど、男は「彼でいる時は虚しくなる」と語っていたテラのことをふと思い返す。どう思っているかはどうあれ、今目の前の──が同一人物だと思っているのであれば同じ存在なのだと、男はそう考える。 「……俺はテラもお前だと思うから、テラと呼んでもいいかもしれないが。……少し考えておくよ。時間がかかるかもしれないが、そこは許してくれ」 枠組みに嵌めてしまったら、なんだか広がり続ける貴方の魅力もそこに納まるだけになってしまいそうな気がしたから。 「……今は名前よりも、確かに同じ世界で共に過ごすお前のことを伝える歌を作りたい」 そうと決まれば、もう少しお前のことを聞かせてくれ。 そうねだる男の声はどこか弾んでいた。 ミズガネの口は三日月の弧。 夜が来る前に訪れた柔らかな月がふたつ 。透明な世界に、確かに浮かんでいた 。 (-54) 2021/10/24(Sun) 21:28:33 |
【人】 よいが来ない ミズガネ>>15 >>16 ユピテル 駆けて駆けて、走り回って。 貴方の姿を探し求める。 自分が神隠しに遭った時と逆のよう。 そうして、夜が近づく空の下。庭にいる栗色の豊かな髪が視界に映る。 「ユピテル!」 ろくに鍛えていない体はやっぱりすぐに息が上がって。それでも、走ることはやめられず。 駆け出して、手を伸ばす。その両腕の中に納めようとする。 貴方を捕まえる為に。貴方に触れる為に。 もう見えない存在でも触れられない存在でもない、確かにちゃんといることを証明する為に。 叶うならば、そのまま貴方をかき抱くだろう。 格好つけている暇も余裕も、男にはないのだ。 (19) 2021/10/24(Sun) 21:54:53 |
【人】 悪食 キエ>>@13 きっと心ある人ならば何か思うであろうやり取りを、キエは無感動に見ていた。 頬を撫でる手に対して何の感想も抱かない。 貴方が前を向こうが向くまいが、キエにとってやはりどうでも良い事だからだ。 「ふゥん、そう」 返って来たのは素っ気ない言葉であった。キエにとっては其の程度の事である。 貴方が対価を支払えなくなった時は、キエも契約を守らない。只其れだけだ。 キエは悪魔でないから、契約を破棄する事に対して何ら罰を設けない。自分に損益さえ無ければ其れでいい。 「僕としてもしつこくて困ってたからねェ、其の方が助かるよ」 すい、と再び高度を上げていく。途中で二人を見下ろした。 刹那程の時間だった故に、見られた事にさえ気付けないかもしれない。 ……そうしてキエは、館の視察という名目で遊覧へ赴いた。 (20) 2021/10/24(Sun) 22:06:13 |
【見】 トレジャーハンター プルー>>@11 謝罪の言葉と、礼を聞いた。 にっと女は笑う。 「いいって事よ。結果的に間に合ったし、問題なし!」 過去も今も未来も、全部飲み込んで。 そうしてやり直せばいい。 此処ではそれができる。此処なら、何度だって。 「ふふん。ちゃーんと掴んでエスコートしてあげる。 だから、アタシとシトゥラから目を離しちゃダメだからね!」 特にアタシ、目を離したら何するかわからないわよ? そんな事を言って、女は笑う。 参照:開始時のトラヴィスの部屋 ―――視線が噛み合う。 刹那の間でも、女の赤はしかと貴方を捉えただろう。 視線が外れれば、引っ張ってきたもうひとり。シトゥラへと視線を移す。 ……先ほどまでだいぶ物騒な事を言っていたけれど、大丈夫かしら? (@14) 2021/10/24(Sun) 22:13:36 |
【人】 夜の一族 チャンドラ>>17 >>?0 >>18 ポルクス 「…………」 わたしは一瞬、言葉を詰まらせた。 あなたがそう変わったことは、いい事なのでしょう。 そう思う気持ちは、確かにあるのだけど。 「 それでも 言おうとした言葉を、仕舞い込む。 伝えることは、思いを告げられたわたしの責務なのでしょう。 ────でも。 だってあまりにも、残酷なことではない? あなたは今も、傷付いているはずなのに。 (21) 2021/10/24(Sun) 22:13:56 |
【独】 悪食 キエそういや普段わざきは地の文で自PCを示すとき三人称or代名詞を使う派なんですけど、 キエは男でも女でも人間でもなんならこの世のどんなものでも無いから“キエ”って書くしかなくてよ (-57) 2021/10/24(Sun) 22:15:32 |
【人】 夜の一族 チャンドラ>>17 >>?0 >>18 ポルクス 「──ええ、それじゃあ」 細く小さな吐息を零し、わたしは仕切り直しとばかり、緩く微笑む。 「……少し、手分けをして探しましょう。 この館は広いもの。その方が効率的よ」 それに、と思ったけれど告げないことがある。 わたしのお友達。星が教えてくれた、彼女は──── 確かめたいの。知りたいの。 約束を果たせなかった、彼女のことを。 「 また後で 」 「ここか、あなたの部屋で、落ち合いましょう」 不思議と、恐れのようなものはなかった。 その理由をまだ、わたしは知らない。 (22) 2021/10/24(Sun) 22:15:45 |
【見】 役者 トラヴィス>>ミズガネ それから、また時間が経った後。 竪琴を抱えた男が広間に居る。 紅茶のポット。 温められたカップが二つ。 ……誰かを待っているらしかった。 (@15) 2021/10/24(Sun) 22:23:38 |
【人】 よいが来ない ミズガネ>>キエ 貴方が遊覧している頃。 「おい探偵」 非常に素っ気ない声が浮遊している貴方にぶつけられた。むすっと唇を引き結び、最初の頃のような神経質そうな雰囲気を隠さずに纏っている。 (23) 2021/10/24(Sun) 22:29:31 |
【人】 よいが来ない ミズガネ>>@15 トラヴィス 「トラヴィス」 非常に簡潔に貴方を呼ぶ声が一人分。 つかつかとやって来た男は、何の躊躇いもなく貴方の目の前に着席するだろう。 「竪琴、手入れしてくれたらしいな」 相変わらずの素っ気なさではあるが、棘はない。 (24) 2021/10/24(Sun) 22:32:50 |
シトゥラは、誰とも目が合わない、だが視線を向けられれていることはわかった。 (t1) 2021/10/24(Sun) 22:35:26 |
シトゥラは、自分に害を為す、または自分が傷を付けた存在だけをしっかりと、瞳で見る。 (t2) 2021/10/24(Sun) 22:36:26 |
【人】 巫女 ユピテル>>19 ミズガネ 「コト……わっ!」 抱き締められ、慌てた声が出ます。 思わず呆けてしまったから何度も瞬きをして、 ようやくその現状を理解すると、その背に手を回して、 ぽんぽんと軽くあやすように叩きます。 「……服、冷たいね。 昨日触れてくれた時はただ温かいだけだったのに。 ごめんね、探しまわらせちゃったかな」 それほど駆けてくれていたのでしょう。 秋口の夜、服の冷たさをまず感じて。 でも本来はそうなのです。暖かさを感じるのは、今みたいに抱きしめて少し経った──そう。丁度今くらいに、感じられること。 「……でも、こうしてると温かいわ。 それに、鼓動の音が聞こえる。 戻ってきてくれたのね、ここに」 慎重さもあるので少し屈んでから、あなたの胸に耳を当てて、その心音に安堵したように目を閉じて暫くそうしてから、再び抱きつきます。今度はこちらから強く、背に回した手にも力を込めて。 「……夢みたい。 もう一度、ずっとこうして触れたかったから」 彼が存在する証明をユピテルはいくらでも出来ました。 それでも、身体を生み出すことはできない。こうしてまた触れ合える事はそれこそ夢のようで、ここが夢なのに、不思議なお話です。 (25) 2021/10/24(Sun) 22:38:06 |
【見】 技術指揮 シトゥラ>>@14 「……お話済みました?」 ぼんやりと、トラヴィスの言葉と、プルーの言葉、キエの言葉をきいた。 正直中身は頭の中に入ってきていない。なぜならすることが変わらないからだ。 全て、何を為そうが関係ない。もうすでに決まった答えがそこにある。 「よかったですね、トラヴィス。許してもらえている雰囲気で。 俺は実際のところどのような選択をしても、良かったのですが。 せっかくですし、二人では補完されない俺の要望を伝えましょうか。 あなたが、自らの力では絶対わかってくれないことです。 言う必要が無いと思っていたから、だまっていたことです。 私もどうやら変わらないと仲間はずれのようですし」 「何も言わないままだと、プルーを悲しませることにも繋がりそうですから」 貴方のためではないですよ。と告げて、息を吸った。 「あくまで主観のはなしです。 俺はあなたの選択を決める権利もない、 ましてや責任も持つ気はありません。 将来を共にする相手としても選んでいない上に、所詮お互いの友人ですよね? 関係や時間の終わりいつかは来るんですよ、貴方が馬鹿な悪魔のような男に誑かされた時点で。 いや……勝手に嵌まって抜けられなくなっている時点で、の間違いか。何を排除したって俺たちにはつきまとい続けます」 独り言のように思考を整理していく。 お互いの立場をわざわざ説明してやる ▽ (@16) 2021/10/24(Sun) 22:45:22 |
【見】 技術指揮 シトゥラ>>@16 「だから、――少しでも俺のことを特別に思っているのなら。 俺に最大限知らせて欲しいんです」 「死ぬ予定があるのなら、俺に教えてください。 記憶を消したいなら、俺に教えてください。 何かを決める前に、しようとしたことを教えてくださいよ。 少しでも貴方であることが損なわれることは、俺にとって損なんです」 狙った獲物を誰かに捕られるのは不愉快である。 ただの自分勝手、そして、利己主義だ。 「それだけで、いいんです。止めたいなんて言いません。 突然いなくなったら悲しいのはあなたもわかりますよね? トラヴィス。 これから目の前の存在がふっと消えることに耐えられますか? 此れからの選んだことを反対されるのも、苦しくなりませんか? 俺は、そんなことをしたいんじゃありません。 そう――俺の知らないところでそれが起こって、 二度と手を出せない状態になるのを見たくないんです。 わかりますか。 ―――――それができないなら、不安で殺したくなって仕方なくなるんですよ」 ▽ (@18) 2021/10/24(Sun) 22:55:07 |
【人】 空想 ゾズマ>>1 ゲイザー 棄てられた。だからし返した。因果応報。 「──うん」 「忘れる方が悪い!バケモノの腹で反省したらいい!」 バケモノがなんのことかもわからないけど、これは本心だ。 少女は、リーパーがゲイザーを"殺した"ことに驚きはするし、その事実に怖さを感じはしたが、咎めはしなかった。 空想を大事にする少女は、そうだった。 悪人じゃあないが、善人じゃない。自分本位な人間だ。 なによりも"同じ"という事実がうれしかった。 「……! ともだち……ほ、ほんとうに……? わ、わたしでいいの……?」 少女は単純だった。じわじわと目頭が熱くなってくるくらいに。 「うん、ゾズマ……でもいいよ。 アリスって呼ばれてたこともあるけど…… 」──今の自分はどちらなのだろう? けれど、どちらも、わたしで、友達で。 イマジナリーフレンド。いつかはお別れしないといけない存在でも、大事な友達だったことを、覚えてることはできる。 → (26) 2021/10/24(Sun) 23:02:22 |
【見】 技術指揮 シトゥラ>>@17 それは生きる人間としての終わり。 逃がしてやる、という宣言。 そして、あなたが俺という人間の傍で"生きる条件"だ。 「生きるためにどうか配慮してくれると嬉しいです。 俺に伝えてくれたらそれでいいんです。 もう、一つ一つ言いましょうか。 会いたくないなら、会いたくないと言ってから無視してください。 消えたいなら、消えてしまいたいと言ってから消えてください。 殺されたくないのなら、殺さないでくれ、と言ったらいいですよ。 その瞬間貴方は、俺の前から何も言わずに消えるような存在になるのだと決めつけると同義になるだけです。 ―――ただの、事実と願望ですよ? 脅しじゃない。 それでも俺に、俺たちに関わることをしてくださるのなら。 言葉にする練習でもしていてください、馬鹿野郎様」 おしまい。と、トラヴィスだけを見て。言葉を締めた。 (@19) 2021/10/24(Sun) 23:05:37 |
【人】 酔いが醒め、宵が来て ミズガネ>>25 ユピテル 「それを言うならユピテルのほうだって。冷やしては体に毒だ」 冷え切っていたのは少し前と同じ。 けれど心まで震えるような寒さでは決してないし、何より……寒くても、温めあえる人が目の前にいる。 そう思うと何一つ怖いものなんてなかった。 貴方の耳には、きっととくとくと穏やかにリズムを刻む鼓動が聞こえてくるだろう。三日目に再会した時にはなかった生命の唄。 たまらないとばかりに抱きしめ返す。その背を隠すほどの長い栗色の髪だって、きちんと触れられる。 至る所から自分は戻ってこれたのだという証拠が見つかって、吐き出される息にも熱が籠る。 「夢じゃない。夢は、悪夢は、おしまいだ。 俺だってずっとずっと触れたくて仕方がなかった。 …………ユピテル」 好きだ。 苦しいくらいに抱きしめて、もう離れないとばかりに体を重ねて。 これは決して夢なんかではないと教えるように、温もりや自らの鼓動と共に。 そうして紡がれた言葉は、詩人としてはあまりにも飾り気のないものだったけれど…… 何より純粋で、何よりまっすぐな貴方への愛だった。 (28) 2021/10/24(Sun) 23:51:41 |
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