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【人】 生贄 セレン………ぼくに、先はないんです。 [ ここが終点。未来の終わり。 進む道は彼の後にしかないと伝えた言葉は、 砂糖細工のようにほろりと崩れて夜気へ融かして] (817) 2019/04/12(Fri) 17:07:44 |
【人】 生贄 セレンあなたの傍にしか居場所がない、から…… [ 手は未だ我儘な子供らしく払われても伸ばしたまま、 稚さとは掛け離れた孤独を知る歪さで、笑ってみせて ] (818) 2019/04/12(Fri) 17:19:03 |
【秘】 生贄 セレン → 古城の吸血鬼 ニクス……あなたの罪を雪ぐ子供の役が終れば、 ぼくもきっと、居場所を失くして死ぬしかなくなる。 だから、嫌だ。 あなたの傍で生きたい、生きていてほしい。 ** (-307) 2019/04/12(Fri) 17:22:25 |
【秘】 古城の吸血鬼 ニクス → 生贄 セレン[ 見ていない。見えない。感じない。 この心臓は、人の血が流れていないから ] ( 痛みなど 感じる訳がない ) (-312) 2019/04/12(Fri) 18:29:48 |
【秘】 古城の吸血鬼 ニクス → 生贄 セレン[ 少年は頑なだ。 何故、出会ってばかりの男に対して そこまで執心し、依存してしまうのか。 狼からの便り>>704を知らぬからこそ 浮かぶ疑問は尽きぬままだった ] ……君の傍で生きたら あの子が、ひとりぼっちになってしまう。 [ 生きて欲しいと、傍で生きたいと願う少年に 男が明かさなかった本音が一つ綻び漏れる ] (-313) 2019/04/12(Fri) 18:30:48 |
【人】 生贄 セレンどうして貴方がそんなに苦しいのか、 ぼくには……ぜんぜん、分からないから。 その答えは、ニクスさましか出せないんじゃないかな。 [ 諦めが浸潤した囀りは小夜啼鳥のようには響かず、 沈むように落ちる視線と共に差し伸べた腕も落として。 瞼を半ば鎖して細い息を吐く。 夜気が渦巻く城にひとり佇むような錯覚に呑まれ、 察したか近寄ってきた狼の姿に勇気を出し言い添える ] (848) 2019/04/12(Fri) 20:43:41 |
【人】 生贄 セレン……なら、あなたもぼくを捨てる? 捨てられたらぼくはまたひとりぼっちで、 少し待てばきっと次がくる……くるはず、だよ。 [ 生贄の価値すらない。>>831 そう判断された孤児の行く末など知れていた。 村に戻ったとしても居場所など在る筈もなく、 寧ろ、古城の主に粗相でもしたのかと責め立てられて。 怒りの矛先から逃れようと森へ逃げ込んでも、 彷徨う内に飢えるか、迷って獣に食われるかだろう。 彼の手も目も届かない場所で勝手に死ぬ。 たったそれだけで、鬱陶しい子供は処理できる。 手を振り払い、縁も所縁もない子を厭うならば。 願いを叶えないと知り捨てるならば、 そうして突き放してしまうことが最も後腐れがない ] (849) 2019/04/12(Fri) 20:49:07 |
【人】 生贄 セレンみんなぼくを気持ちが悪いって言うんだ。 目も、髪も、普通じゃないから。 人間じゃないみたいだから要らないって。 誰にもまっすぐ見られたことはないよ。 誰にも、こんな風に触れられたこともない。 [ 過去をなぞる言葉は抑揚もなく、 耐え難い何かすら削れて残り滓だけの子供らしく。 村で詰め込まれた知識に引きずられた丁寧な言葉は失せ、 素の、幼い口調で、唇は静謐な笑みを象って ] (855) 2019/04/12(Fri) 21:05:54 |
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