【人】 魔砲少女 シオン―― 摩天楼の尖塔・深夜 ―― [...は閉じていた瞼を開いた。 目に映るは眠らない都市。 煌びやかな灯りが絶えず瞬いて昼間の様に明るい。 尖塔に足を着いている摩天楼もまた明るかった。 ...は吐息を漏らすと夜空を見上げた。 見える星は少なく、昇る満月の色も褪せて見える] 夜なのだから眠れば良いのに……。 人は夢を見て生きるのに、夢を見るのが怖いのかしら。 [...は目を細めた。 幽かに見える満月はいよいよ天頂に掛かろうとしていた] ……猫も夜に眠れば良いのに。 [...は吐き捨てるように言葉を紡ぐ。 背中に背負っていた長い棒に手を掛け握る。 慣れてしまった質感は夜風で冷えたのか。 冷たい感触のするそれを引き抜き右手に構えた] (62) 2020/10/19(Mon) 1:18:18 |
【人】 魔砲少女 シオン でも、そうね。 言っても無駄だもの。 猫は所詮は畜生なのだから。 [...は再び瞼を閉じた。 瞼の裏に映るは優しい微笑みを浮かべる父母の姿。 その微笑みは自分に向けられたものではない。 二人の足元にいる猫に注がれる眼差しと優しい声。 ...は唇を引き締めた] 猫の秘密結社、にゃんだーらっす。 人をダメにするお前たちを私は許さない。 [奴らがいつから暗躍していたのかは分からない。 気づいたら奴らは隣にいた。 人が猫を飼わせて頂いているかのように振る舞うようになったのもそれからだ。 少なくとも...はそう認識していた] (63) 2020/10/19(Mon) 1:18:53 |
【人】 魔砲少女 シオン[...は瞼を再び開く。 纏う衣装は常のものではない。 ふわふわとした白いケープは柔らかく、 可愛らしいデザインの服装はテレビにある魔法少女を彷彿とさせる。 月に一度、満月の夜に奴らはやってくる。 にゃんだーらっすのにゃーを人は肉眼で見ることはできない。 唯一カメラや鏡に写る姿でそれを確認できるだけで、 大体は気づかぬ間に洗脳されてしまうのだった。 明日の朝には今宵の戦いも放映されてしまうのだろう。 大きな猫と、それと戦う奇抜な衣装の少女の姿。 猫を支持する声が大きいのはきっとにゃんだーらっすの猫の手が回されているからだろう] いつかきっと皆の洗脳を解いてあげるから。 [...両手を広げる。 だから早く出ておいで。 今日も貴女は居るのでしょう] 遊んであげるわ。** (64) 2020/10/19(Mon) 1:19:24 |
魔砲少女 シオンは、メモを貼った。 (a9) 2020/10/19(Mon) 1:22:45 |
【人】 サラリーマン 葛西 聡――夜明け前・自室―― [込み上げてきた饐えた味に目が覚めたのが先か 覚醒した後に催したのだったかは定かではないが そんな些細なことは如何でもよかった。 ゴミ箱から立ち込める悪臭がとどめになった可能性も否めない。 が、ろくに立ち上がれなかったのと時間制限の関係上 そこに顔を突っ込む他選択肢はなかった。 まぁどうでもいい。 どうでもいいのだ、そんなのは、どうでも。 逆流防止の機能が死んだ咽喉から諸々放出し終えた口を 拭こうと手を伸ばした先の定位置にティッシュのボックスはなく 代わりに見慣れないようでどこかで見た 小ぶりな箱が置かれていたので手に取る。 0.02ミリ、6個入り。 遥か昔に世話になった頃とデザインが変わったなぁなんて 思い切り現実逃避をしながら 重さが微塵も感じられない箱を何の気なしに振ってみる。 完全に空だ。中身は何処へ。 素朴な疑問の答えは視線の先に。 見下ろすゴミ箱の中、吐物にまみれて やたら溢れてる丸めたティッシュから 薄ピンクの何かの端がはみ出して見えた。 ……よし、なにも見なかった。] (65) 2020/10/19(Mon) 1:52:13 |
【人】 サラリーマン 葛西 聡[アルコールでぼやけた頭で考える。 記憶をどこかに置き忘れる程酒を過ごすような 自棄を起こす程の何かがあった記憶はない。 何なら数時間分何の記憶もない空白の時間が存在するが。 けれどそれ以外は、何もなかった筈だった。 自分の限界は心得ているし無茶な飲み方をする程 もう若くもない自覚だってある、それなのに。 なにがどうなればこうなるんだ。 酷い匂いのゴミ箱の中身を袋の口を縛って封印しながら ああそういえば口を拭きたかったんだと思い出して ついでに漱いで来ようと腰を上げる。 物凄く無防備にぶらぶらしてるけど まぁ、そうね、服着てる方が違和感なブツを見た後なので。 はい。そうですね。そうだと思います。もうしらね。 取り合えず履くかと適当に手探りで見つけた下着が これっぽっちも見覚えがない代物だったので 出来得る限り振り返らないようにしている 背後のベッドの方へ雑に放った。 なんか妙にしっとりしてたような手触りが残って気持ち悪い。 見覚えもないがついでに言えば女物ですらない。 けれど驚きもない。 だって、さっきから時折聞こえてる呻き声、 完っ全に男の声だしな。] (66) 2020/10/19(Mon) 1:55:48 |
【人】 サラリーマン 葛西 聡[口を漱いで手を洗って小用を済ませて。 シャワーを浴びるだけの体力はなかったので せめて顔を少しすっきりして戻る。 顔を洗わなかったのはそこまですっきりしたくなかったからだ。 主に頭を。 冷蔵庫から取り出した残り少なかった飲用水を 直接口を付けて飲みながら、点々と落ちている衣服を 横着かつ器用に足で抓んで拾って歩く。 凡そ一人分ではない布を抱え現場へ戻ってみたが そこは特に何の変化もなく何も解決はしていなかった。 しってた。 やたら乱れたベッドの上に全裸の男が転がっている。 どうにも見覚えがある気がするので眼鏡は掛けない。 確認してしまえば何かに負けてしまう気がする。 何かに。] (67) 2020/10/19(Mon) 2:24:21 |
【人】 サラリーマン 葛西 聡[放り出された尻の丸みを眺めてみても特に反応はない。 何がってナニが。よって無罪。 ケツに違和感もない。故になにもなかった。 酒の勢いで如何にかされた不幸なケツはいなかった。 何も出していない訳ではないことは体感でなんとなくわかるが その辺の不都合な真実には蓋をしておく。 もしそれが現実なら受け止められるわけがないし。] ……うん、夢だな。きっと。 [色々キャパオーバーだったしまだ酒も残っているし 吐いて疲れたからもう一度眠ってしまいたかった。 寝て起きたら全部いつも通りの筈だ。そうであってくれ。 そんな奇跡起こり得ないことは割と正しく理解しつつも 理解を拒み祈りを込めて丸出しのケツを押し遣って 床に落ちた布団を拾い、もう一度狭いベッドに潜り込む。 諸々は寝て起きた後の俺に任せる。任せた。はいおやすみ。 心の中で自分に唱えれば、憂いもなく15秒で速攻眠れた。 現実逃避らしいスピードで。*] (68) 2020/10/19(Mon) 2:26:26 |
【人】 サラリーマン 葛西 聡――朝・自室―― [けたたましい電子音が聞こえる。 けれど俺はそんなものに屈したりはしない。 屈したりはしないので起きないのである。 起きてたまるか畜生。 眠る前の俺は今の俺に全てを押し付けてしまった。 つまり今出来ることなど狸寝入りをすることで まだ起きていないんだと責任逃れをすることくらいだった。 後ろが何かを探して暴れるから落ちそうだ。 なんせこのベッドは一人用だ、兎角狭い。 既に片足が落ちてるし片腕もはみ出てるが 落ちてしまえば起きざるを得ないので必死でバランスを保つ。 もう何と戦っているのかわからないが この状況のわけのわからなさに比べれば些細なことだ。 聞き覚えがある気がする声に耳を塞ぐ。 俺はまだ眠っているので何も聞こえません。] (69) 2020/10/19(Mon) 2:29:54 |
【人】 サラリーマン 葛西 聡[いっそこのまま慌てて服着て逃げ帰ってくれねぇかな。 もうその間ずっと瞼の裏見てるから。何も見ないから。 それが死ぬほど不誠実だと理解はしているが、それでも そうあってくれないかと思わずにいられない。 この後も引き続き顔を突き合わせなきゃならねぇ お互いにとって一番平和に社会人続けられる選択肢だと思う。 ただし例外が一つある。 まずないとは思うし思いたいが相手がノリノリだった場合だ。 どうしようそんな現実受け止めきれない自信しかない。 背中に全神経を集中させて相手の出方を伺いながら 必死で寝たふりを続けた。 それで何かが解決することも無い事くらいは解ってる。 それでも今更身動きが取れなくて、 努めて穏やかに聞こえるよう聞かせるか細い吐息を繰り返した]* (70) 2020/10/19(Mon) 2:32:59 |
【人】 サラリーマン 御門 涼司――若かりし日々のこと―― [中学まではそれなりに勉強が出来た。 教科書を読んでればテストでいい点が取れたし、 自転車通学出来る高校を選んだものだから 高校受験で苦労した記憶もない。 けれど高校生になったらそうもいかなかった。 中学と同じ具合で1年を過ごしていたら、 2年になって大きなしっぺ返しを食う事になった。 赤点とまでは行かないが大学受験どころじゃない。 俺は慌てて予備校の門を叩くこととなった。 彼と出会ったのはそんな秋のことだ。] (71) 2020/10/19(Mon) 3:37:58 |
【人】 サラリーマン 御門 涼司[清廉な顔つき、耳に心地いい声。 教え方は的確で、穏やかな雰囲気の彼は 女生徒たちに人気の講師だった。 褒めてくれる時の笑顔が特にいいと言う噂話に 俺はいつも心の中で同意していた。 どこどこの大学生だとか、彼女はいないだとか 女子は様々な情報を容易く仕入れ、 それを俺は漏れ聞く形で記憶に留めていった。 仲良くなりたかった。 でも話しかけるのはいつも躊躇われた。 後ろめたかったのだ。 夜な夜な、頭の中で彼を辱めていたから。 想像は自由だと開き直れるほど度胸はなかった。 憧れと罪悪感の狭間、 俺は勉強に打ち込んでいった。 そんなわけで彼とは講師と生徒のまま 特に仲が良い訳でもない、大勢の中の一人のまま 大学受験の終了と共に縁が切れてしまった。] (72) 2020/10/19(Mon) 3:38:18 |
【人】 サラリーマン 御門 涼司――日常のこと―― おはようございます。これ、お土産。 [出張土産を女子職員に渡し、にっこり笑む。 必要以上に愛想を振りまいている自覚はある。 けれど異動してきたばかりの新参は 新たな職場に馴染む努力をしなければならないのだ。 高校時代、後ろめたさで好きな相手と話せなかった そんな生真面目な男は世間の荒波に揉まれ、 それなりに荒んでもう他人をズリネタにしたところで 罪悪感なんて感じる事もなくなっていた。] 葛西さん。俺がいなくて寂しかったですか? [呼んだ後ろ姿に近付き、両肩を軽く掴む。 彼はこの職場の先輩だ。 そして現在のオナネタの提供者でもある。 肩を掴んでいた手がするりと、 まるで愛撫のような繊細さで肩口を滑る。] (73) 2020/10/19(Mon) 3:40:02 |
【人】 サラリーマン 御門 涼司ちゃんと葛西さんへのお土産もありますからね。 [はい、と相手の目の前に差し出したのは小さな紙袋。 中に入っているのはキーホルダーだ。 ゆるキャラや某白猫がご当地のコスプレをしている物、 だったらまだマシだったかも知れないが、 生憎この中に入っているのは今どき小学生でも買わないような 昔懐かしの剣にドラゴンの絡まったデザインの物だ。 出張先でなくても全国どこでも買える代物である。 ベタなツッコミ待ちのボケである。 嫌がらせレベルのボケと言ってもいい。 けれど俺はこんなクソつまらない絡みをするのが好きだった。 かつて出来なかった、得られなかった時間を取り戻すみたいに。 この人に関わっていたくて仕方なかったのだ。] (74) 2020/10/19(Mon) 3:40:32 |
【人】 サラリーマン 御門 涼司――朝・葛西宅―― [どうしてこうなった。 それ以外の言葉が思い浮かばない。 目の前に寝ているのは会社の先輩だ。 仲が良いと言うか、俺が絡みまくってる先輩だ。 仕事帰りに食事に誘う事もあった。 が、酔い潰れないよう気は遣ってきた。 自制が出来ないほど酔っぱらったらいらん事を口走りそうだからだ。 しかしこれは。 いらん事口走るどころの話じゃない。] ……ヤっちゃった? [小声で自問自答する。 そも、二人で飲みに行った記憶すらないので答えは出ない。 ほんと、どうしてこうなった。 いや落ち着け。 全裸で同じベッドに寝ているだけだ。 暑くて服脱いで爆睡って線もあるのでは? むしろそれが普通では? 幸いにも決定的証拠の残るゴミ箱>>66は中身が見えないし もう一つの証拠である空箱>>65は視野外だ。] (75) 2020/10/19(Mon) 3:41:20 |
【人】 サラリーマン 御門 涼司[背を向けて眠る相手にもう一度視線を向ける。 規則的に動く肩が少しだけ布団から出ていた。 続くうなじも普段よりずっと無防備で、 まるで夢想の中の彼のようで妙に扇情的に見えた。 股間に血が集まるのを感じて、 慌てて衣類を探してみるけれど何故か下着だけが ひとつぽつんと放り出されていた。 取り合えず下着とシャツ、スラックスに足を通し この後どう行動したものかと思案する。 最優先は気まずくならない、だ。 一番いいのは身体から始まる関係だが、 相手はまあ間違いなくノンケだろうから そんなマンガみたいな展開にはまずならない。 そもそも問題、何かあったとは限らないし。 ここは普通に泥酔して泊まった事を謝ろう。 そんで何もなかった体でいこう。 よし、方針は決まった。 迷惑をかけた事を怒られるかも知れないが、 修復不可能な亀裂にはならないはずだ。] (76) 2020/10/19(Mon) 3:42:03 |
【人】 サラリーマン 御門 涼司[……でも。] なんで覚えてないんだよ、俺ぇ… [こんな機会二度とないってのに! 何かあってもなくても、致してなかったとしても。 全裸の彼と彼のベッドで寝るなんて、 金輪際二度と訪れないシチュエーションだって言うのに。 どうして俺は記憶がないんだちくしょう! もう何年も焦がれた、夢の中で汚した男だ。 俺が彼にとって記憶にも残っていないと知っても それでも彼に惹かれて仕方がなかった。 さらに惹かれたと言ってもいい。 そんな相手とこんなにも近付いていたと言うのに、 現実は本当に上手いようには出来ていない。 口惜しく思いながら、最後にこれくらいはと 相手が起きている事にも気付かないまま その耳を名残惜し気に親指の腹で柔く撫でた。]** (77) 2020/10/19(Mon) 3:51:29 |
サラリーマン 御門 涼司は、メモを貼った。 (a10) 2020/10/19(Mon) 3:55:13 |
【人】 エガリテ[秋摘み茶葉のまろやかで豊潤な味わいと ベルベットのように滑らかな舌触り ……を、全て台無しにする勢いで 香辛料、ハーブ、マンドレイク、幼虫を煮たもの その他古今東西の抵抗力を高める材料と調合した 苦くて辛い茶というより最早薬に近いそれを 良かれと思って恋人に贈るのだが 果たしてそのリアクションはどうであったか。 教え子への誕生日プレゼントを 「センスがない」と指摘してくれた時のように 率直に「不味い」ことを伝えて貰えてたなら 多少、飲み易さを配慮して調合する様になったろうが そうでなければ鼻を摘んで飲む様な代物のままだ。 ────何分、空気が読めないもので。] (78) 2020/10/19(Mon) 9:58:37 |
【人】 エガリテ[簡易ながら包装し リボンは歪んでしまうが 自分なりには上手くできたと軽く微笑み。] 頼んだぞ [週末家で過ごしているだろう恋人たちへ 届けてくれる様 使い魔の梟を二羽飛ばした。 薬研や乳鉢を片付ければ 研究室を出て魔法史科の資料室へ向かう。 学園長からの頼まれごとがあった。*] (79) 2020/10/19(Mon) 9:58:41 |
エガリテは、メモを貼った。 (a11) 2020/10/19(Mon) 10:15:52 |
【独】 エガリテ/* ジェレミーくんのドラキュラ姿が見た過ぎてハゲそう 噛まれたい…… リアくんはフランケンシュタインして欲しい 身長高いのはぴったりだけど こんなにイケメンのフランケンシュタイン いるわけないだろってギャップが堪らん…… 英国はあまり仮装しないそうだ するのも最近の若者の文化とか ぐぬぬ…… (-47) 2020/10/19(Mon) 10:21:19 |
【独】 エガリテ/* にゃんだーらっす にゃんだそれは……気になり過ぎる…… 可愛らしい世界を作るのお上手だなぁ サラリーマンペアのそれぞれの心情かわいい 片想い拗らせホモは三度の飯より好きです……🙏 (-48) 2020/10/19(Mon) 10:40:59 |
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