【赤】 小満末候 麦秋至[わたしの生家、風見家では、 長子が小雪の蛍となる習わしを長年続けてきました。 血筋に加えて能力まで備わっているかは各世代に拠りましたが。 そんな我が家の書斎を隅々まで巡れば、 先代の小雪さま の悪行 にまつわる記録もありました。100年以上もむかし、先代の小雪さまが忽然といなくなった後、 風見家もその捜索を手伝いましたが、その行方は杳として知れなかったことも。>>1:133 それから新たに小雪さまとなった方が、蛍を迎え入れなくなってからやはり100年以上。 それでも生家の地は絶えることなく受け継がれていきました。 その末代にいるわたしは長子ではなく、ふたつ上の兄がいるのですが、 お父さまはある時宣言しました。「胡乃羽を次期当主とする」と] (*40) 2022/01/22(Sat) 0:26:25 |
【赤】 小満末候 麦秋至[理由はふたつありました。 ひとつは兄の身体が弱かったこと。 もうひとつは胡乃羽――すなわちわたしが、能力をもっていたことです。 ヒトがこの世に生まれた時、 神様ってやつが気まぐれにくれるおくりもの―― わたしの家では『能力』のことはこんな風に好意的な解釈をされていましたし、 風見家には数代おきに、風にまつわる能力をもつ者が生まれるのだとか。 能力をもっているのがにいさまだったら、 話はややこしくはならなかったのですが。ままならないものです] (*41) 2022/01/22(Sat) 0:27:23 |
【赤】 小満末候 麦秋至[長子でない者が風にまつわる能力を持つのは過去にないことだとか。 そんなイレギュラーを、お父さまは笑って受け入れましたが、 親族は揉めに揉めたそうです。 まだ幼い(互いに十にも満たない)きょうだいの意思を置き去りにしたまま。 その揉めは尾を引いたかって? 少なくともわたしたちきょうだいの間ではそうじゃなかったと言えるでしょう。 次期当主になるための勉強がつまらなくなって、 能力を使って容赦なく逃げたわたしを、 にいさまが匿ってくれたこともありましたし] (*42) 2022/01/22(Sat) 0:28:53 |
【赤】 小満末候 麦秋至[「まるで背中に羽があるみたいだ」 わたしの能力『旋風』はわたし自身にも使うことができます。身体を強くする方面で。 そうして、にいさまの部屋(2階にある)の窓から飛び降りても、 けろりとしているわたしを見て、にいさまがこう言いました。 そのことを何年たっても覚えていて、 いつしか、能力を自分に使う時に、 背中に羽があるのをイメージするようになりました。 イメージが定着しても、さすがに空を飛ぶことはできませんでしたが、 空を飛べなくとも地を速く走れる鳥がいるじゃないですか、 あのような気分にはなれました。 それでも結局、わたしが透明な籠の中にいることには変わりありませんでしたが**] (*43) 2022/01/22(Sat) 0:29:43 |
【独】 小満末候 麦秋至/* 5発言ソロール〜 最初が上下対称じゃないし途中で兄からにいさまに表記ぶれ起こしてるしでちょっとあれですがまあいい のこりは表でやるわよ! たぶんな! (-26) 2022/01/22(Sat) 0:32:28 |
【独】 小満末候 麦秋至/* 実は風見家にも後ろ暗いところがあるんじゃないかとか コノハとにいさまはじつは異母きょうだい説ある? とか考えてたんだけど んー こいつは後ろ暗いのがない方がこいつらしい気がしてな (-27) 2022/01/22(Sat) 0:37:12 |
【独】 “観測者” 処暑/* ソロルに入れたいこと書き出したら膨大すぎて分割した方が良いでは……???ってなっているけどどこの情報出すのを優先したら良いのかわからない顔。でもどこの情報もいらんのかもしれない(大の字) 関係性ソロルで処暑さんの名前出せば良いのか……? そのあと誰も知らない、先代が死ぬ間際→死んだあとの話……??? とりあえず冬至さん宛のロル書いて、天乃書いて、処暑さんソロルかな……? テラスにも行きたいの…… 小満さんの過去と麦さんの過去にうふふふってしちゃうな〜〜〜〜〜〜!!!! (-29) 2022/01/22(Sat) 0:53:52 |
【人】 “観測者” 処暑―― 会合前・冬至の彼女 ―― [ 手帳の上に居る雪兎に対し、今回は見つめあっているという意識があった。>>1:200 紅い円らな瞳。それは、端末向こうの彼女とも目が合っているということなのだろうか。 彼女の姿を見たのは……さて、何時だったか。 ] …………そうでしたか それは……………光栄なことですね ……触り心地は、良いと思いますよ。きっと皆さん喜ぶのでは [ 弾力のある……餅か大福のような触り心地の白をそっと机に置いて、記録用紙を返してもらいつつ、また紅い瞳と向き合う。>>1:201 最新型、と聞けば、更にじっと見つめる。 一目見て分からなかったのが……少々悔しいような気もしてしまう。観察する者、としてか。 なお、改良のきっかけのひとつが私であることは知らなかった。知っていたら、驚きはするだろう。 上部が空いて、亜空間に紙袋が収納されていくのを興味深く眺める。……仕組みが気にならない、と言えば嘘にはなる。 ところで、私を見ていれば分かるかもしれないが、私は軽口や冗談の類が苦手である。 どう反応していいのか分からないからだ。こういうところも、面白味がないな、と思う。 そういう意味では、彼女に対応するのは少々苦手だ。 今回もどう返すべきか戸惑ってしまい、沈黙の後に淡々とした感想を返す。 触り心地に関しては、私はあまり感動する性質ではないから、客観的に見てどうか、という予想を。 つついたり、撫でたりする姿を目撃しているから。 ] (60) 2022/01/22(Sat) 1:56:39 |
【人】 “観測者” 処暑[ 「面白い事象があるか」と聞かれた時、慣れない相手ならば「はい」と答えて終わりだ。 しかし具体的に返すのは、私が冬至の彼女にはまだ会話が出来るからだ。 私の視線を追いかけた雪兎であったけれど、しかし私から離れていくことはなかった。>>1:202 ] …………………はい……いただきます [ その彼女の話題は、食べ物へと移った。>>1:203 匂いまで感じられるのだろうか、否……気配?どういう仕組みだろうか、と雪兎を見つめていると、私の分も、と誘われる。 ……長い沈黙は、どうするべきか迷ったからだ。 素直に甘えても良いのか、それが分からなくて。 結局雪兎に給仕を頼む形になれば、彼女はまた私の方へとやってきた。 ] ……ありがとうございます [ 会場入りしてから何も食べていなかったけれど、会合前に食事をする私は、珍しいものだっただろう。 記録するのは一旦止めて、キッシュにフォークを刺した。 ] (61) 2022/01/22(Sat) 1:57:16 |
【人】 “観測者” 処暑[ こうして人の手の入った食べ物を食べられるようになったのだって、もしかしたらあの訪問がきっかけなのかもしれなくて。 ……色々言われたけれど、その時はおむすびは断るつもりであったのだ。 だけど、もし彼女がおむすびを差し出してくれていたなら、なんだか食べられる気がして、震える手を伸ばして。 ……誰かが作った――この場合は握った、だけれど、そんな久しぶりの食事に、ひとつだけ、涙を零した。 ] [ 今は、会合の中央の食べ物と、灯守りと一部の蛍の作ったものならば、食べられるようになった。 それ以外は未だ、だけれど。* ] (62) 2022/01/22(Sat) 1:58:10 |
【赤】 “観測者” 処暑―― 先代と雪兎 ―― [ その時の先代は、先代の雨水に対し、処暑域で収穫できたブドウを差し入れていたらしい。 先代処暑の彼は、真反対、という意識しやすい位置に対し、興味を持つ、という方向性の意識を向けていた。 だから先代の雨水とも交流が深かったようであるし……彼ならば、あの社交的な人と仲良くやれるだろうな、と思う。 そこを円らな瞳に見つめられ……ブドウを何粒か食べさせたようだ。 ] 「 それで金平糖をもらったんだけど、食べるかい? 」 [ 笑顔で私に勧められた可愛らしい小袋は……彼のものだから、と受け取らなかったけれど、 それが頻繁になるにつれて、私も観念して口を付けるようになった。 初めて雪兎を見たときに「これが例の……」という感情が湧き上がったけれど、 ]複雑な気持ちもあって、今まで、そのことに対して礼は言ったことがない。 (*44) 2022/01/22(Sat) 2:00:39 |
【赤】 “観測者” 処暑[ 先代は余程、余程雪兎を気に入っていたようで、そして慕っていたらしい。 ある時、処暑域に珍しく雪が積もった。 そう、雪遊びが出来る程度に。 彼は、彼なりに興奮していたのか、私を呼んで、雪を眺めていたのだけれど。 積もった雪で彼が作ったのは雪兎。 南天の葉と実を、耳と瞳にして。 満足げにした彼は魔道具である写真機でそれを映していた。 即座に冬至の彼女へと届けられたらしい“写真”を見て彼女がどうしたのか――私は、知らないけれど。* ] (*45) 2022/01/22(Sat) 2:01:48 |
【赤】 春分初候 雀始巣―― 幕間:『橙木』 [ わたしが生まれたのは、 春よりは少しばかり肌寒い土地で かつては幾度も灯守りを輩出したという、 いわゆる“由緒正しい家”というやつだった。 そう、かつては。 華やかなるは既に過去のもの、 長き時の流れを経て彼の地の灯守りの役目は家を離れ、 『橙木』の名も今は旧い家系のひとつにすぎない。 はっきり言って斜陽である。 なんなら似たような旧家同士、 存続のため政略結婚によって血を繋いだという話も多く、 この名すらかつて名を馳せたそれではないのかもしれず。 (つまるところ、あの方が只人であった当時は ]その名は『橙木』ではなかったのかもしれない) (*46) 2022/01/22(Sat) 2:06:41 |
【赤】 春分初候 雀始巣[ 当代の春分――緋桜さまとは、 元を辿っていくと同じこの家に繋がるのだという。 血族としてどれほど近しいかは知らないが 今、生きているわたしより きっといくつか前の世代の存在であるそのひとを なお注視し続ける程度には遠からぬものなのだろう。 灯守りは只人と違う時を生きる、なんて それは当たり前に常識だけれど。 初めて顔を合わせた頃から今も、 あの姿で、変わりなくそこに在り続ける御姿は 紛れもなく人智を超えた何かに相違なく、 故にこそ、頑張らなければと焦りを覚える まるで天を仰いでいるような心地にさせられる。 それを利用しようだなんてとんでもない。 血族でありながら人の範疇を外れた存在を、 それが手の届かぬところへ行ってしまわぬよう 近くで目を光らせていること。 ……なんて、名目でしかない気もするが それがわたしの役目。此処にいる、理由。 ] (*47) 2022/01/22(Sat) 2:06:43 |
【赤】 春分初候 雀始巣[ 灯守りの側仕えとして、 灯守りや蛍の面々と関わることが多いと 感覚が麻痺してしまうところがあるが。 能力を持つ人間、というのは 少なくとも世界の多数派ではなくて 故にこそ灯守りや蛍となる者が多いのかもしれない。 かくいうわたしの『凪持』も 生まれながらに持ち合わせた異能であり、 だからこそ、少し厳しく育てられた気はする。 それが普通だったから、よくわからないけれど。 ひどく限定的ながら、 時間という概念に触れる、人の身には余る力。 わたしという存在自体、 きっとあの家にとっては道具のようなもので 道具にするにしては、いささか勝手が悪すぎた。 ] (*48) 2022/01/22(Sat) 2:06:48 |
【赤】 春分初候 雀始巣[ 蛍の代替わりを好機とし 異能の子の社会勉強と謳いながら、 縁ある灯守りのもとへ送られ。 春があたたかいことも、世界は案外優しいことも、 春分域で暮らすようになって、初めて知った。 ただ生きているだけだった世界に色が付いた。 わたしなんかに寛大に、 やさしく接してくれるひとの手で。 **] (*49) 2022/01/22(Sat) 2:06:56 |
“観測者” 処暑は、メモを貼った。 (a23) 2022/01/22(Sat) 2:08:00 |
春分初候 雀始巣は、メモを貼った。 (a24) 2022/01/22(Sat) 2:12:17 |
【人】 灯守り 小満これまでの不安とかは、若い子たちのが語ってくれそうだなぁ。 私はちょっと特殊な入り方をしたし、とうに100年は前の話だし。 なかなかどうして、これからの不安ばかりが頭に浮かぶよ。 [昔のことを振り返ったせいか、ジョークや世間話の流れのように、普段は口にも態度にも出さない感情がこぼれ出る。 ま、こんなの中央のお偉いさんやこれからが本番の灯守りの前で言うことじゃない。 詳しくと掘られたとして、何でもないよと頑として語らない。 『次』のことなんてさ。 ]聞いてみるなら、そうだな。 霜降か、立春とか……雨水とか? 近くにいるかな。 [ゆるく会場を見渡して。 今挙げた彼女たち以外にも、暇そうな人がいれば適当に呼び込んでしまうつもりでいる。] (63) 2022/01/22(Sat) 2:17:24 |
【赤】 灯守り 小満[若い灯守り。 世代交代が行われるということは、別れもあるということだ。 号を挙げるたび、脳裏によぎるのが彼女たちのひとつ前であることに年嵩を感じる。 ほんの10年くらい前まで結構男性比率も高かったんだが、気づけば若い子は女性が多いな、などと会場の華やかさに思ったり。 いいや決して長勤めの女性陣に華がないとは申しませんとも。 ] (*50) 2022/01/22(Sat) 2:59:50 |
[1] [2] [3] [4] [5] [6] [7] [8] [9] [10] [11] [12] [13] [メモ 匿名メモ/メモ履歴] / 発言欄へ
情報 プロローグ 1日目 2日目 3日目 4日目 エピローグ 終了 / 最新