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【赤】 従業員 ルミ[ 傷を作ろうか、という声に瞳を瞬かせる。 他の誰にも絶対につけられなくて 自分にすらも触れることの叶わない傷。 きっとそれは叶わない妄想だ。 実現不可能な夢見話。 けれど、出来ないことを口にはしてこなかった彼が それを言うことを選んだという事実に たまらないような気持ちになって。 ] ────ほしいな、 お兄さんだけがつけてくれる、傷 [ 火傷でもなんでも構わない。 わたしたちにだけ分かる傷を分かちあって ふたりで笑い合えるなら、それだけで。 ] (*76) 2024/05/19(Sun) 21:22:42 |
【赤】 従業員 ルミ───────っや、ぁン、あ ふ、 〜〜ッッひぅ、あ、ンん……!! [ 身体を揺さぶられる度に脳が痺れて、 彼の熱に穿たれるたびに頭がばかになる。 甘く媚びるような声が溢れて止まらない。 こんな声を出したいわけでは無いのに、 今まで知らなかったセックスの快感を味わうと 自制することさえままならなかった。 ] (*77) 2024/05/19(Sun) 21:22:56 |
【赤】 従業員 ルミ[ きもちいい、────このままとけてしまいそうだ。 下りた子宮口は彼の熱を食むために収縮して、 先端で抉られるたびに吸い付いた。 やわい膣壁はすっかり彼の形を覚えこみ、 潤滑油代わりの蜜で摩擦をスムーズに受け入れる。 どんな時も優しかった彼の追い立てるような動きに、 知らない顔をまたひとつ見れた気分になって、 きゅぅ、とまた媚肉が締まって。 ] ───────ッンぁ、ゃ、また……ぁ…っ! [ がくん、と腰が震えて跳ねた。 キツく楔を締め上げ、最奥へ迎え入れる動きが増す。 うねって、熱を包み込んで、 絶頂に達しながら声を零した。 ] (*78) 2024/05/19(Sun) 21:23:10 |
【赤】 従業員 ルミ[ だから本当に、痛みなんて気にせず焼いてほしい。 どんな時も忘れられないくらいに。 腕を彼の背中へ回して、 しがみつくように抱きしめてから ふにゃりと笑って彼を見上げた。 すき、と囁いた時の蕩けた声音のままで 「あいしてる」と言葉を落として。* ] (*80) 2024/05/19(Sun) 21:23:37 |
【赤】 会社員 雷恩[実際に施したいのは傷というよりも傷跡なのかもしれない。 触ればそれとわかり、消えることのない痕。 ずっと痛かったのだと知った今は、 もうルミが痛がる姿を見たくないと思ってしまう。] もう俺以外につけさせないようにしろよ。 ルミが自分でつけるのも駄目。 [脚を持ち上げれば自然と膝が目に入る。 酷くはないが赤い線が何本か入っている擦過傷は 偶然の演出の為にルミが自ら負った傷だ。 舌先を押し当てて唾液を練り込んだ。 古来より「ツバをつければ治る」と言われる怪我だが、 これは治療の意味よりも傷に自分の遺伝子をマーキングする行為の意味が大きい。] (*81) 2024/05/19(Sun) 22:01:25 |
【赤】 会社員 雷恩……ああ、イイな。 ちゃんと「気持ちいい」って、受け入れてる感じ、 [一度達して女の悦びを知った身体は、 先刻よりも素直に快感を受け取っている気がする。 声は甘く、膣は濡れそぼっていて、 ルミのすべてが男の性感を高めてくれている。 眉根に皴を寄せ、息を詰めた。 高みを一度越えたルミの身体は今回も抵抗なく越え、 熱を寄越せと強くうねる。 対して男の身体は一度達した故に装填に少し時間が かかり、今度は同時とはいかなかった。 それでも圧迫感に急かされて袋が重くなる。 痙攣する蜜壺が捲れてしまいそうだと懸念しながら 数度抽挿を繰り返し、上から注ぎ込むような恰好で 射精した。] (*82) 2024/05/19(Sun) 22:01:49 |
【赤】 会社員 雷恩[繋がったまま抱き締めると、今度は波が引くように 楔が萎んでいく。 栓を失った洞からは小さな破裂音とともに 生温かい液体が零れ落ちた。] (*84) 2024/05/19(Sun) 22:02:48 |
【秘】 会社員 雷恩 → 従業員 ルミ愛してる。 [言葉の方も自然と零れるように。 同じ形に動いた唇に記憶完了のスイッチを押すように 軽くキスをして、目を合わせて微笑んだ。] (-35) 2024/05/19(Sun) 22:03:22 |
【人】 会社員 雷恩[――――どれくらい時間が経っただろう。 低く規則的にバイブ音が響く。] ……実家だろうな。 「ちょっと寄り道する」ぐらいで 時間が掛かり過ぎだって。 [良い歳をした息子の到着が遅れていることを 母は心配しているのだろう。 ルミの当初の計画通り、軟禁されていたら、 この後に成りすましのメッセージでも送られていたのだろうか。] (0) 2024/05/19(Sun) 22:03:48 |
【人】 会社員 雷恩なぁ、ルミ。 [汗で貼りついた前髪を摘まんで梳きながら 小首を傾げた。] 一緒に実家、行く? [外堀さっさと埋めようか、なんて。*] (1) 2024/05/19(Sun) 22:04:15 |
【独】 会社員 雷恩/* 明日の夜で実質終わりなので〆のことを……考えねば…… セックスでかなり満たされてるのでイッて終わりでも良いかなと思ったりもしたんだけど( (-36) 2024/05/19(Sun) 22:08:12 |
【赤】 従業員 ルミ[ 膝の擦り傷は、数日も経てば薄く消えていくだろう。 偽物の運命を本物にするための対価としてなら、 あまりに安く軽い傷だ。 手首に残る皮膚が引きつったような痕。 自分で自分を傷めつけるのは容易くて、 一番手軽に楽になれる。 可視化された痛みが好きだったけれど。 ] ……ん、おにいさんが、そういうなら…… ──ッひぅ、!? や、ばか、だめ! [ もう自傷行為も頑張って辞めると言おうとして、 傷に押し当てられた舌先の温もりに身体が跳ねた。 「ばか」なんて言葉が思わず転び出る。 ] (*85) 2024/05/19(Sun) 22:48:19 |
【赤】 従業員 ルミ[ 自分一人で抱えていくために負った傷あとが、 彼の人生に混じっていくような錯覚。 或いは傷を経由して、自分という人間のなかに 彼そのものが入るような。 ──触れられることがうれしくて、こころが揺れる。 例えばこのまま本当に二人が融けて 一緒になってしまえたら良いのに。 そうではないから出来ることがあると知っていて、 けれど選ばない道を夢想する。 合理的な判断が出来なくなるのが恋なのだ。 この灼けるような戀がいつか骨を灰にしたって良い。 いつか灰になる日が来るのなら 次は風に乗って貴方へ会いにいけるから。 ] (*86) 2024/05/19(Sun) 22:48:23 |
【赤】 従業員 ルミ────……ッふ、ぁン、 ん、ゃ、あぁ……っ! [ 腹の奥に二度目の熱を感じて、 貴方という名前の愛を覚えて、 輪郭を伴った愛の声を聞いて。 抱き締められ、零れ落ちた命の成り損ないが足を伝い、 わたしは知らずのうちに頬を綻ばせた。 理由も分からないまま涙があふれて、 考えるよりも先に、花咲くようにわらう。 ] (*87) 2024/05/19(Sun) 22:48:26 |
【秘】 従業員 ルミ → 会社員 雷恩──────…… うれしい、おにいさん ありがとう、ずっと、……諦めたくなかったんだよ おにいさんに、あいしてもらう、夢。 [ 目を合わせて微笑む彼の視界には、自分だけ。 ぎゅうと抱き着くように腕へ力を込めた。 ] (-38) 2024/05/19(Sun) 22:48:29 |
【人】 従業員 ルミ[ 寄り道にしては長すぎる時間が経ったころ。 彼のスマホから通知を知らせる音が響き、 「ああ」と理解したようにスマホから視線を外した。 ] 確かにそうかも、ね… ……じゃあシャワーの準備とか、 [ 当初の計画通りに事が進んでいたとすれば 成りすましのメッセージで疑惑を逃れただろう。 パスコードは盗み見て記憶しているし、 彼らしい文章を作ることは造作もない。 しかし今は、そんなことをする必要はないのだ。 ならばひとまず家に行かせる方が良いだろう。 詮索され過ぎても事だ。 ] (2) 2024/05/19(Sun) 22:48:33 |
【人】 従業員 ルミ[ ああ、彼を家に閉じ込め続ける必要がないのなら 出していなかったシフトを出して── ついでに首元が隠れるメイクか制服を探さねばと、 シャワーの提案をしかけて、止まる。 ] ──────…えっ [ じっか。ジッカ。──実家?? 頭の中でまず言葉を変換し、意味を導き出して、 頑張って今理解しようとしています── と言わんばかりの顔で固まった。 さすがの自分にも分かる。 実家へ一緒に行く=結婚の挨拶なのでは? と。 いや、結婚することは確定事項なのだが、 それはそれこれはこれのような……? ] (3) 2024/05/19(Sun) 22:48:41 |
【人】 従業員 ルミ[ が。 常識を知っていてもそれに則る女なのならば、 そもそも監禁未遂など起こしていないはずである。 しばしのフリーズの後、「うん」と頷いて ] い、行く。 ……あ、でも待って、似たような服しかないかも …………とりあえずお風呂済ませて考えよ……? [ 外堀はアスファルトで厳重に埋めるに限るが、 そのためにはマナー通りの服装が必要に違いない。 ひとまずシャワーを浴びて身体を清めてから 一番大人しい服を探そう。 彼にもまだそのくらいの猶予はあるだろう。* ] (4) 2024/05/19(Sun) 22:49:47 |
【赤】 会社員 雷恩[新陳代謝でも消せないくらいの傷を負った手首でも、 新しい傷を増やしてほしくない。 最初は自分の我儘を聞き入れる彼女の形を取って いても、いつかは自分の意思で自傷したくないと 思えるように、痛みではなく幸せを可視化して やらなければ。 たとえば彼女の網膜に自分の笑顔を灼きつけて たとえば彼女の薬指に自分が贈った指輪を たとえば彼女の表札を自分と同じ苗字に変えて たとえば たとえば 再会してからの時間なんて考えない。 再会の異常性なんて誰にも明かす必要はない。 ただ、具体的に未来を描きたいと思った、 それだけがすべて。] (*88) 2024/05/20(Mon) 0:22:56 |
【赤】 会社員 雷恩[傷を舐めても喉の奥が絞られたような嬌声をあげる。 急速にセックスで感じる身体になってくれたのが 嬉しくて、この分だと毎日抱きたくなってしまいそうだ。 絶頂を追いかけて、閉じる門に向かって 胤が泳いで行く。 部屋の中に辿り着いても今は生命にしてやれないけれど。 愛 は、確かにここに生まれた。] (*89) 2024/05/20(Mon) 0:23:25 |
【秘】 会社員 雷恩 → 従業員 ルミ諦めないでくれてありがとう。 もう夢じゃなくて現実だから。 息するくらい意識せずに 俺に愛されて。 [物語ならここでハッピーエンド。 此方はまだまだ終わらせない。 抱き着けば体温と汗も感じるだろう? 二次元には存在しない要素でルミを現実に連れ出す。] (-40) 2024/05/20(Mon) 0:24:41 |
【人】 会社員 雷恩[セックスをしながら気持ちが育ち 具体的に動こうと浮かれる男とは対照的に ルミの方は夢から醒まされたように笑顔が消えた。 何を考えているのだろう。 「離れたくない」と言うのかと思いきや 自分を押し倒した時のような狂気の瞳は見られなくて 逆に自分が寂しくなってしまった。] ……いや? [意思を聞いているようで、許してもらおうとする癖。] (5) 2024/05/20(Mon) 0:25:17 |
【人】 会社員 雷恩[フリーズが解けるのをじっと待っていた。 この部屋で二人の関係を煮詰めようと計画していた 彼女には考えてもみなかった提案だろう。 彼女の世界には自分だけで良いと言いそうな雰囲気が あるルミに、いきなり外の人間の話題を出して 拒否反応が起きないかは少し懸念していたが、 どうやら自分の家族を疎んでいるのではないらしい。] 服はまあ一緒に見たいかな。 先に風呂は勿論。 石鹸の匂いさせてたら兄ちゃんあたりは 寄り道の理由を勘繰られそうだけど。 [時間はまだ作れる。 「彼女を連れて行く」 この魔法のワードがあれば、夕飯のグレードアップの 為に母の方が時間を稼ぎたくなるに違いないから。**] (6) 2024/05/20(Mon) 0:25:46 |
【独】 会社員 雷恩/* 雷恩、今までの交際相手の傷を舐めたこともなければマーキングはせいぜいキスマークまでです。 恋を知って異常になっていく平凡な男の栄養価は高い。 おやすみなさい! (-41) 2024/05/20(Mon) 0:28:21 |
【独】 従業員 ルミ/* ご、午前間に合わず……19時目標です…! 最終日に限って頭がいたいので〆にぐいんと持っていくやもな予感 鎮痛剤きいてくれえ… (-42) 2024/05/20(Mon) 16:12:33 |
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